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ダーク・ファンタジー小説
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- 僕らのソルジャー
- 日時: 2022/10/22 12:18
- 名前: やすぃ (ID: POLw2QpT)
きっと彼は僕たちを救ってくれる!!
闇の中から舞い降りたのは一人の戦士だった。
黄色い布を羽織って、いかにも虎のような見た目をしていた。
「みんな、待ってたかな?」
羽つきの帽子を右手でクイッと上にあげると、
それとともに目の前にいた民族から歓声の声があがった。
彼は虎のソルジャーと呼ばれ、世界中の人間に親しまれていた。
ある日の出来事だ。
虎のソルジャーが天狗退治をしていたころ、とある小さな子どもにであった。
顔にシワを寄せ、その場で、こういった。
「僕も…勇者みたいな… そんなふうに…なりたいな…」
「……」
虎のソルジャーは無言で彼を抱えると、山の麓の城下町へと降り立った。
「みろ!虎のソルジャーだぜ!!」
「あの子、失踪した…!!」
「虎のソルジャーよ、よくやった!!」
臣民の歓声を受けながらかかえた子供を王に手渡すと、虎のソルジャーは
臣民からはとても感謝された。
それが死体であったとしても。助けたことには変わりない。
虎の背から生えたドラゴンの翼を、空いっぱいに広げると、
「さらばだ」
と言わんばかりの顔をし、笑顔で太陽に飛びさってしまった。
『へぇ、虎のソルジャーね、 カッコいいじゃん。』
大きな影が呟いた。
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