ダーク・ファンタジー小説
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- 百億光年先の貴方へ
- 日時: 2022/11/04 21:37
- 名前: ペンネーム (ID: gzz.lbul)
xxxx年後
人類は、星々への移住をはじめた。
地球に近い星に住む人もいれば、何億光年離れた星に住む人もいた。
そんな中、人類は他の星に住んでいる人々と通信し合うシステム、「スペースネット」を開発した。
スペースネットはどこかの誰かに向けて手紙を送るサービスだ。そんなロマンティック性も合間ってか、
スペースネットは瞬く間に普及していった。
昔私がまだ小さい頃、
スペースネットを初めて使った日のことだ。
「遠い遠いどこかの君へ」
そう書かれた手紙を受け取った。
今でも忘れない百億光年遠くの貴方からの手紙だ。
遠い遠いどこかの君へ
お元気ですか?ボクは元気です。あなたの星は、どんなところですか?ボクの星は、キレイで、ステキなところです。いつかあなたとその景色をみたいですね。
この手紙を受け取ったどこかもわからない遠い遠い君、
ボクといつか会えたらいいですね。
私は、この手紙を書いた誰かに返事をしたかった。
けど、スペースネットにはそんなシステムはない。
何故だろう?そう疑問に思って、お父さんに聞いてみた。
「わからない」
ソレが答えだった。
でも、どうしても気になる私はお父さんに頼んで
スペースネットを運営している人のお話を聞ける
体験会に連れてってもらった。
「…とゆう訳で、…が…なので、‥とゆう仕組みで、
スペースネットはできているんです」
正直、退屈だった。
未だに難しくてあまり覚えていないけど、
この後、
私の人生が変わるなんておもってもいなかったんだ。
「何か質問がある人はいますか?」
チャンスだ!そう思って、私は勢いよく手を挙げた。
「はい、そこのお嬢さん」
マイクがまわってきた。
私は大きく息を吸い込んで、大きな声で言った。
「なんでスペースネットはお返事が書けないんですか?」
「いいかい?お嬢さん。さっきも言ったけど、
スペースネットは連絡を取るシステムではなくて、
あくまでお手紙を送るためのものなんだよ。」
「でも、」
「おい」
お父さんに言われてマイクを下ろした。
気まずい空気になったからか、体験会はすぐ終わった。
「いいですか?」
「ん?」
どうしても気になる私は、お父さんがトイレに
行っている間に、さっきの人に聞いてみた。
「どうしても返事を書きたい人がいるんです!」
私のことを落ち着かせるためか、
こんな話を聞かせてくれた。
「お嬢さん。その書きたい人ってのは、
何光年遠くの人なんだい?」
「えっと、百億光年ぐらいかな」
続きはまた書きます
ペンネーム