ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 殺戮者の遊戯
- 日時: 2022/11/14 17:16
- 名前: みりぃ (ID: mHaTlu7y)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13501
【登場人物】
クークラ
年齢不詳 ゲームの主催者 戦闘用アンドロイド
//プレイヤー//
篠塚風莉 女
14歳 優しい優等生
霧谷誠 男
15歳 頼りになるリーダー
甘猪綺羅 女
12歳 甘えん坊の末っ子タイプ
甘猪紅羅 女
12歳 綺羅の双子の姉 正反対の性格
深澤健斗 男
14歳 無口でクールなガリ勉さん
春宮透 男
13歳 エネルギッシュなアウトドア派
国村羽之 女
13歳 内気で人見知りの読書家
赤葉拓海 男
13歳 謎解き大好き男子
- #1 殺戮者の遊戯 ( No.1 )
- 日時: 2022/11/29 21:54
- 名前: みりぃ (ID: 99568qQj)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
#1 当選結果
風莉「あ~今週のミルキーもおもしろかった!」
私は篠塚風莉。今は自分の部屋で週刊ミルキーを読んでたところ。これ、おもしろいんだ。毎週買ってる。あと、いつも最後についてるのなんか募集みたいなやつ?この前応募してみたんだよね。なんの応募だっけ。ま、いいや。
そんなことを考えながら雑誌を閉じ、時計を見上げる。深夜0時。カーテンの隙間から見える外の風景はもう真っ暗だ。
風莉「ふわぁ、もうこんな時間。また夜更かししちゃった。早く寝なくちゃ」
いそいそと雑誌を棚にしまい、ベッドに潜り込んだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
んん~~。昨日寝るの遅かったから、まだ眠い。
風莉「よっこいしょ」
覚悟して布団からでると、寒気が風莉を襲った。
う。寒い寒い。昨日窓閉め忘れてたんだ。ママにばれたら無防備だって怒られるだろうな
そう考え、一人で笑いながら窓を閉めようと近づくと、ひらりと一枚の手紙が飛んできた。
『篠塚風莉様』
と書かれている。
私宛?誰からだろう。開けちゃってもいいよね。私宛だし。
『篠塚風莉様
このたびは殺戮者の遊戯に応募していただき、ありがとうございます。さて、募集の結果ですが、、、
おめでとうございます!!風莉様は当選でございます。
ゲーム会場は、「キリングハウス」になっております。×月×日深夜0時にご自分の部屋の窓を触っていてください。会場へとご案内いたします。
それでは、また会う日まで。遊戯主催者クークラ
忠告 命を懸けてでも挑むという覚悟がある場合のみ、上記の行動をとってください。まだ引き返すことが可能です』
・・・ミルキーの応募のやつか。内容までかかれてなかったからあまり印象がなかったのかな。
そう思いながら手紙を見返していると最後の方にかかれた忠告が目に入り、その事実を再認識した。
風莉「い、命...がけ?死んじゃうの...かな」
一瞬でネガティブ思考が頭の中を埋め尽くす。普通だったら、ここで引き返していただろうけど、このときの私は違っていた。
風莉「よし。やろう。生きて帰ってきてみせる。」
決意し、手紙を親に見つからないよう鍵つきの引き出しにしまう。ゲームの開催日は1週間後の土曜日。それまでの間はネットで殺戮者の遊戯の情報を探すことに没頭した。
- #2 マーダーゲームは命がけ ( No.2 )
- 日時: 2022/11/14 22:35
- 名前: みりぃ (ID: mHaTlu7y)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
#2 死の館
ただいま×月×日11時57分。手紙に書いてあった約束の時間数分前。正直言うと、わけわからない。なんで窓?そう思いつつ一応触っておく。
カチカチカチ
緊張して時計から目が離せない
風莉「10,9,8,7...1,0」
0時になったとたん、部屋の温度がさあっと下がっていくのを感じた。さっきまでの蒸し暑かった部屋ではない。
・・・数分後・・・
風莉「や~っぱなんにも起こらないじゃない。信じた私がバカだったかも。」
そう思い、窓から手を離そうとした瞬間頭に声が鳴り響いた。
???「困ります。風莉様。窓に触れていてください。」
瞬時に振り返るが誰もいない。いつも通りの部屋が広がっている。
???「姿は見えません。風莉様の脳に直接語りかけております。私、遊戯主催者のクークラと申します。以後お見知りおきを。」
脳に直接語りかける?ないない。ありえない。絶対にない。こう見えて私、理系なんだから。その根拠を出して根拠を!
私の心の叫びが伝わったかのようにクークラって言う人は説明し始めた。
クークラ「根拠ならございます。ですが、、、そうですねこう言うべきてしょうか。信じるか信じないかはあなた次第という感じですね。それでも聞きますか?もっとも約3時間説明に当てることになりますが。」
予想していなかった回答に思わず声を出してしまう。
風莉「いや、いい!説明しなくていい!て言うか、しないで!」
言ったあとで気付く。
ヤバ...大きな声出しちゃったな。お母さんたち気づいてないかな
謎の気まずさに思わず沈黙する。クークラも喋ってくれない。そんな状態が数十秒続くと、私は耐えられなくなってクークラに話しかけた。小声で。
風莉「え...っとクークラ?会場に行くんじゃないの?」
戸惑いながら発した問いかけは無視された。私の言ったことを、完全にスルーし、話を再開した。
クークラ「風莉様。目をつぶっていただけますでしょうか。そのまましばらくお待ちください。他のプレイヤー様の準備をして参ります。決して目を開けないように。開けたらゲームの参加資格を剥奪いたします。よいですね?」
淡々とした機械的な口調。抑揚や感情は一切感じ取れないのに、逆らってはいけないという圧を感じた。
言われた通りに待つこと数十秒。突然床がなくなったかのような浮遊感に思わず目をあける。そこは、自分の部屋ではなかった。赤と黒を貴重としたヨーロッパ風の部屋。周りを見渡すと、私以外にも何人かが床に座り込んでおり、疑問の表情を浮かべている。
風莉「は......?」
誠「ここは......」
綺羅「はにゃ?」
紅羅「ん?」
健斗「・・・」
透「ありゃ?ここどこだ?」
羽之「うぇ、あの、えっと...?」
拓海「・・・ふむ」
どこか納得した様子の人が3人もいる。座っていてはどうしようもないので、とりあえず立つ。そんな私を見ると、他の人も立って部屋の中を確認し始めた。数分うろうろしたあと、自然とみんなが部屋の中に集まり始めた。いまだ状況が飲み込めていない者。自分には関係ないとばかりに無関心な者。自分がおかれている状況を理解した上で、恐怖に震えている者。みんなで輪になりお互いの様子をうかがう。一番年上っぽい子が口を開こうとした瞬間、ジジッと空間が歪み、空気が揺らいで見えた。咄嗟に数歩後ろに下がる。空間の歪みに現れたのは、8歳、小学校低学年くらいの女の子。なんとなく、この子がクークラなんじゃないかなんて思った。訳もわからず見つめていると、その子が声を発する。
クークラ「皆様ようこそお越しくださいました。殺戮者の遊戯、進行をつとめさせていただきます。戦闘用アンドロイドのクークラと申します。」
丁寧に自己紹介をし、深々とお辞儀をする。年齢に似合わない行動だが、クークラが機械だというのならば納得できた。
クークラ「ただいまから皆様には遊戯を行っていただきます。なお、手紙に書いてあった通り命をかけていただきますので、負けは死を意味いたします。どうぞご健闘くださいませ。私は準備がありますので、もうしばらくお待ちください」
そう言ってまた深々とお辞儀をすると、パチンと指をならす。クークラの姿がふっと揺らめくようにして消えた。
風莉「え?」
透「嘘だろ?」
その光景に呆然としていると、誰かが声をあげた。ねえ、後ろに椅子があるよ。と。振り向くとそこには人数分の椅子。ご丁寧に名前までついている。
綺羅「これー、座っていーんだよねぇ?」
紅羅「綺羅!危ないでしょ!」
綺羅「いやーでもぉ危ないものわざわざ出すのかなぁ?」
そっくりな双子ちゃん(?)がなんだか喧嘩でもしそうな雰囲気だ。仲裁にはいるべきか、このままにしておくべきか。私含め4人が固まる。と、このときまたジジッと音がしてクークラが現れた。思わず「ナイスタイミング」とつぶやいてしまう。
綺羅&紅羅「!?」
この言葉にぎょっとする双子ちゃん。そのやりとりに今まで黙っていた人がぷっと吹き出した。うん。自分でも思う。。。なんか笑える。
クークラ「皆様自分の名前が書かれている椅子にお座りください。」
そんな私たちを気に留めずに進行していくクークラ。クークラ。今そういう場面じゃないんだよ!
- #3 殺戮者の遊戯 ( No.3 )
- 日時: 2022/11/18 21:44
- 名前: みりぃ (ID: At9Y2ED6)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
#3 開始
クークラ「皆様に自己紹介をしていただきます。名前、年齢をお願いいただきます。そうですね。風莉様から。たってください」
自己紹介の話をされた。と思ったら、私から!?初対面の人の前で恥をかきたくないので、言われた通りに自己紹介をする。
風莉「篠塚風莉です。14歳です。」
そう言い、座る。次に名指しされたのは、一番年上っぽい男の子。
誠「桐谷誠です。15歳です。」
さすがたった一個しか違わないのに所作がすごく丁寧だし、落ち着いている。次は双子ちゃんの片割れ。
綺羅「甘猪綺羅でぇす。12歳。」
なんか、末っ子の甘えん坊さんって感じ?次の子は双子ちゃんのもう一人。
紅羅「甘猪紅羅です。12歳です。先程は妹がすみません。」
うん。双子で性格が正反対のタイプだ。次の子はなんか見るからにガリ勉ぽい子。
健斗「深澤健斗。14。」
無愛想だ。無表情だ。次の子はサッカー少年かな?
透「春宮透っす!13!サッカー得意っすよ!」
想像してた通りで安心した。これでインドア男子だったらギャップやばかった。次の子はちょっと内気そうな女の子。
羽之「あ、えっと、国村羽之です。13歳です。」
これだけいうとぴゃっと座ってしまった。この子も想像通り。次の子は...なんか、ミステリアスなオーラが出てるよ(-_-;)
拓海「赤葉拓海だ。13歳。」
・・・オーライ以外の特徴がないな。うん!
これで全員分の自己紹介が終わった。クークラが私たちを一瞥するとパチンと指をならした。すると、私たちの腰にウェストポーチが。
ど、どうやってやった!?
クークラ「ポーチのなかにはこちらから支給させていただきました。スマホが入っております。プレイヤー様同士の連絡を取るのにお使いください。」
取りだし、電源をいれる。ちらっと周りを見ているとみんな色が違った。私が赤。誠くんが紺。綺羅ちゃんがピンク。紅羅ちゃんが水色。健斗くんが緑。透くんが黄色。羽之ちゃんがオレンジ。拓海くんが紫。それぞれ個別のカラーか。電話のアプリがあったので、それを開く。みんなの名前がのっていた。グループ通話もできるみたいだ。その他にも、館の地図やカメラなアプリなどがある。いろいろといじっていると、クークラがパンパンと手を叩いた。
クークラ「皆様。注目お願いいたします。」
その言葉によってみんな自分がスマホに夢中になっていたことに気づき、慌ててしまう。私もだ。
クークラ「改めて、殺戮者の遊戯の説明をさせていただきます。この館で行われるいわゆるデスゲームでございます。一日に一度、皆様で遊戯を行います。最後まで生き残った方が優勝者です。遊戯など、連絡事項はスマホを介してお伝えいたします。なお、館での共同生活にはルールがございます。皆様がお部屋に戻られたあとスマホに共有させていただきます。このルールを破った場合、失格となり、戦闘用アンドロイドである私直々に殺させていただきます。」
クークラがはじめて笑みを浮かべる。子供のような無邪気な笑みではなく、どこか艶かしく、闇を感じさせる笑みだった。
クークラ「今から皆様にお部屋の鍵をお渡しいたします。なくさないようにご注意ください。今日遊戯は行いません。明日に備え、ゆっくりとおやすみください。」
クークラは深々とお辞儀をすると指をならす。ウェストポーチに重みが加わった。開けると、鍵が入っている。『208』私の部屋だ。スマホで地図を確認しながら館を進み、自分の部屋へたどり着いた。全体的に赤を基調とした部屋の中を見渡す。窓はなく、ベッドが壁側におかれている。トイレ・シャワー完備でソファー、ローテーブルがあるおしゃれな部屋だった。赤という色なのに不思議と落ち着く。壁の時計を見上げると、午後10時30分を過ぎたところだ。時間が戻っているのはまあ気にしない。
風莉「ふわぁ~ベッドかふかふか!」
ごろごろとふかふかベッドを満喫していると、スマホからピロリンという通知音がなった。取りだし、通知を見る。クークラからだ。共同生活のルールっぽい。
風莉「なになに?
①許可なしに他人の部屋に入らないこと
②部屋の備品を壊さないこと(他人のも)
③遊戯以外での暴力
④館の外へでること
⑤遊戯の進行を妨げること
だって。以外と簡単なルールなのね。ま、それよりアラームアラーム...あった!これを7時にセットしてっと。オッケー。」
そこで、あることに気付く。お風呂があるならパジャマがあるんじゃないか?そう思い、部屋を探すとベッドの下が引き出しになっていることに気づいた。そこにはパジャマが入っている。
風莉「お風呂はいろ。あ。洗濯機ある乾燥ついてるじゃん。この服洗っちゃお。」
ガサゴソガサゴソ ウィーーーン ピーピーピー
一通り終えると、私は眠りについた。
- Re: 殺戮者の遊戯 ( No.4 )
- 日時: 2022/12/11 08:15
- 名前: みりぃ (ID: aFJ0KTw3)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
#4 恐怖の始まり
ピピピピピ ピピピピピ
んん?家の目覚ましこんな音じゃない...違うアラームか。もうちょっと寝る...っは!
ここ、家じゃない!
慌てて飛び起き、今だなっているアラームを止める。7時。予定通りの時間だ。
風莉「ふわぁぁぁ。着替えよ。」
・・・・・着替え中・・・・・
うーん服が毎日同じなのは少し残念だけど、しょうがない。みんなもう起きてるのかな。誰かに電話してみよ。
スマホのアプリを開き、名前を眺める。
風莉「話しやすそうなのは紅羅ちゃんかな?えっと、名前をタップしたら電話できるのかな?」
戸惑いつつも、名前をタップ。呼び出し音がなった。が、全く電話に出る気配がない。諦めて切った。
紅羅ちゃん出なかったな...まだ寝てたのかも。うん。きっとそうだ!
『ピーンポーンパーンポーン 皆様おはようございます。30分後、食堂で朝食のバイキングがスタートいたします。8時30分までになっております。場所は、スマホの中のアプリをご覧ください。それでは、失礼いたします。』
クークラからの放送だ。部屋を見渡しても、スピーカーらしきもはない。
風莉「それより!いま、バイキングっていった!?急いでいかなきゃ!」
そう叫ぶやいなや、スマホをつかみ、部屋を飛び出す。地図を見ながらはや歩きしていると、曲がり角で拓海くんとぶつかりかけた。
風莉「うわっ!ご、ごめんなさい!」
拓海「・・・」
う、無視された。もしかしてだけど...嫌われた?わ~ん、どうしよう!ま、とりあえず朝ごはんだー!食堂にいっそげ!
更新遅れ&短くてすみません
Page:1