ダーク・ファンタジー小説
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- 此岸の端で(プロローグ)
- 日時: 2022/11/08 21:21
- 名前: ペンネーム (ID: gzz.lbul)
「どうしよう」
明日は大事な日なのに、全然眠れない…。
そうだ、この前買った本でも読んでみようか。
「えっと、どこにあったっけ?」
「あっ!あった」
そうして私はパラパラと本を開き、読み始めた。
「デュミナスと人類とその発展」
xxxx年旧人類はまだ原始的な暮らしをしていた.その理由は「火の発見」が遅れたからである。
火を知らないが為に夜に怯え、まともに技術的に発達できなかったのだ。
そんな旧人類に天がくれた力こそが「デュミナス」である。この力を持ったものは火を操ることができ、その者を中心に旧人類は急速に発達していった。その者はやがて天に一番近いとされ「太陽」の名を与えられた。
デュミナスのお陰で進化したはずの旧人類はまた進化に行き詰まっていた。今度は「電気の発見」である。そこで天は電気を操ることができるデュミナスを「太陽」に与えた。それからも何かと行き詰まるたびに「太陽」にデュミナスを与え、旧人類は高度な文明を築いていった。
そんな旧人類だったが、デュミナスの力に溺れ、「太陽」の力を浪費し、怠惰に怠けていった。天は怒り、怪物「ファンタズマ」を創り旧人類に牙を向かせた。怠惰な旧人類は滅んでゆき、「太陽」を始めとした一部の人間だけが生き残り細々と命をつなげていった。そんな「太陽」の子孫とその親類たちはデュミナスを受け継ぎ、ファンタズマに抵抗しながらも進化を遂げていったのが我々、「新人類」である。
我々は過去の教訓を生かし、これからも発展し続けていくであろう。
「ふわーあ」
眠くなって、きた。
明日も早いし、もう寝ることにしよう。
これは、色々な物を抱えながら、仲間と共に世界を守る歴史に隠れた者たちの物語。
「こんな世界でも守りたいと思えたのは、紛れもない貴方達のおかげだから」
「どうか生きて」