ダーク・ファンタジー小説
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- 「此岸の端で」1話
- 日時: 2022/11/08 21:53
- 名前: ペンネーム (ID: gzz.lbul)
ピピピピ…ピピピピ…ピピピッ
うるさいアラームを止めた
「ん、ん〜ん…ふぁぁぁ」
眠い。二度寝しよう、そうしよう。
そう思い、また布団に潜った.
その時、私の目に信じられないものがとびこんできた。
「え!やばい…遅刻する!」
私の目に飛び込んできた今の時間は9時20分。大事な初出社時間は9時。完全に大遅刻だ。
口にパンを突っ込み、服を着替え始めた.
「終わった」
そう思いながら家を飛び出した。
「遅い!遅すぎる!」
「まあまあ、王さん落ち着きましょーよ」
「そうです。早死にしますよ?」
「早死にはしないと思うけど、流石に遅いね」
「俺たち新人になめられてんじゃね?」
「そんなこと言ったら、いっつも遅刻している人もいますけどねー」
「月ノ光、通称こうちゃん、デュミナス:月、いつも遅刻する」
「紹介ありがとう.想」
「とにかく、早く来い!」
「遅刻する〜!早くあがれ、エレベーター!」
そうぶつぶつ言いながら私は出勤場所に向かっていた.
ピーンポーン
「着いた!」
扉を飛び出し、廊下を走り抜けた
全く、ビルが高すぎなんだよ…
そう思いながらもやっとこさ会社の入り口に着いた。
開けようとした、その瞬間
「ブー」
ブザー音がなった
「関係者以外立ち入り禁止です。関係者の方はカードキーを差し込んでください」
よく見ると扉は厳重でカードを差し込めそうな機械が付いている。
「そんなの貰ってないんだけど!」
そう困り果てていた時、後ろから声がした。
「どけてどけて〜遅刻する!」
誰かがこっちに走ってきている。
「本当に遅いな!もう首にしてやろうか!」
「貴方にそんな権限ないでしょう?王さん」
この時は誰も思っていなかった.この時から、運命の歯車が回り出していることに