ダーク・ファンタジー小説

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私は今日もあなたのことを思い出す。
日時: 2022/12/03 11:54
名前: カギイ シホ (ID: B2tgeA34)

なんであなたは私を置いてったの……?私が死んだ方がよかったよ……。なのになんで……?
「さみしい…よ…」
またか……。何度この言葉を呟いただろう。私は針が止まった時計、ちらかっていてごちゃごちゃになったものたち、そして、鏡で自分の姿をみる。
「知らない間に体だけ…成長してたんだな…」
毎日鏡をみては同じことを思う。
「時間何時だろ…」
スマホをみる。そろそろ時計なおさないとな…。とは思ってるけど結局はなおさないまま。

       9:30 9月12日
もうこんな時間?はやいな…。私が起きるのが遅いんだろうけど…。
はぁ…。メッセージきてる。
『おはよ~。あきの今日は学校くる?』
ごめん。いかない。
と私は文字を打ちながら階段をおりる。
「おはよー」
あ。
『あきのおはよう。まだ起きてないみたいだからメモを残しておくわ。いつもどおりだけどお母さん仕事に行ってくるわ。パンとハムと野菜があるから食べてね。じゃあ行ってきます』
お母さん最近全然休んでないみたい。
ニュースをつける。
「…」
円安だの、戦争だの、殺人、事故…。
あ、事故…。
「…」
テレビを消す。
私は…自分ーー和泉暁乃に嫌気がさした。
「ごめんね…。類…。」
気づいたら、私の頬には涙が流れていた。
私はあの年、あの日、あの時、あの瞬間のことを思い出した。
つづく










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