ダーク・ファンタジー小説

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イノチゴイ 第二話 選択
日時: 2022/12/25 23:09
名前: ふて (ID: cImx..nz)

登校中の通学路、私は美香と咲夜と一緒に登校していた。
「結局今日ゲームすんのー?」
と言ったのは美香だった。その質問に返したのは咲夜だった。
「私たちがわかるわけないじゃん。」
「だよねー」
そんな話をしていると学校に着いた。
そしていつも通り教室へ向かう。いつも通りドアを開ける。
ん?いつもより騒がしい。
みんな教卓があったところを囲んでいる。それが何かすぐわかった。
ミキサーだ。それも人が1人いや、2人入るぐらい大きい。
「ねえみんなこれ何、、、」言い切らないうちに後ろの扉が勝手にしまった。
「えっ 何これ!?」と美香が声を上げる。
そしてみんなが持っているケータイが鳴る。

ー第一ゲーム開始ー

えっ、もう始まるの?
みんな動揺している。

ー嫌いな方を選択してくださいー
 
 早川和也
 川崎ひみか

 クラス人数36人
 
 選択してください
 制限時間5分


は? どっちかを選べっていうの?
その瞬間私の背筋が凍った。
「まさか、、、あのミキサー?」
これ以上は考えたくない。
けど、和也とひみかどっちが嫌いかなんて、、、
どっちも嫌いじゃないのだけれど。
みんなは・・・
「美香?どっちにしたらいいだろう?」
「どっちでもいいんじゃないの?」
「ねえ。咲夜はどっちにしたの?」
私は咲夜に聞いた。
「うーん、いつもひみかちゃんって陰口とかよくいうじゃない?だからひみかちゃんにしたわ」
じゃあ私もそうしよう。
確かに私も陰口を言われた。どっちかというとひみかなのかな、、、
当の本人たちは
「選ばれたらどうなっちゃうの?」
と不安のようだ。
そりゃそうだ。何をされるか分からないのだから。
そして時間が来た。

ー投票結果ー

早川和也 :10票
川崎ひみか:26票

結果 川崎ひみかの負け
テレポートします。
    5
    4
    
え?テレポート?私は自然とミキサーの方に目が行く。嫌な予感がする。

    2
    1

 ーテレポート完了ー

ひみかはそこにはいなかった。そしてミキサーの中に出現した。
ミキサーの刃に当たらないように木の板が置いてあったので刃の上には落ちなかった。
私は一安心した。ひみかは怪我しないで済むんだ。私のせいで死ななくて済むんだ。
  人間ミキサーにならないんだ。
ひみかの顔を見る。ホッとした顔だ。
がそのあと来た通知でみんなの顔がこわばった

 ー10秒後、板を抜きます。ー

え?動くの?板も抜ける?
みんな動かない。
ひみかはただ呆然としていた。自分の死が目の前まで来ているのだ。
ーカウントダウン開始します。ー
     10
     9
     8

そのカウントダウンで我に返る。
あ 上の蓋が空いている。私は叫んだ。
「蓋が空いてる!上から逃げて!」
私はひみかを殺したいわけじゃないのに。
ひみかは必死で壁を登っている。
「死にたくない!! 死にたくない!!」
    5
    4
「早く!」
この調子じゃ無理そうだ。諦めるしかないのか・・・
    2
「いや・・・!いや!」
ウィィィィィィィン刃が動き出す。
    1
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ」
その叫び声と同時にぐちゃぐちゃという音が聞こえる
あまりにも無慈悲すぎる。
足がミキサーにかけられもうその時点でひみかは気絶していた。いや、死んでいたのだろう。そのまま、太もも、腹、胸、頭がミキサーにかけられていった。血が飛び散る。まるでバナナジュースを作る時みたいに、下から上へ。ぐちゃぐちゃになって真っ赤に染まったミキサー。ミキサーの刃が止まる。何かが浮いてきた。
目玉だ。
みんな呆然として人間ミキサーを見ていた。
その時最初に動いたのはクラスの変人、梅田 愛だ。
そのままミキサーの方へ歩いて行き
「これが私の望んだ世界、、、『イノチゴイ』、、、!」
と愛は言った。やはり狂っている。
みんなは"ゴミ"を見るような目で見た。みんな嫌いなのだろう。
と、また通知がなった。通知の音がトラウマになりそうだ。
今日で何個トラウマができるだろう。いやいやながら通知を開くと、

ー第二ゲーム1時間後に開始します。ー

「もう嫌だ!やりたくない!」
クラスメイト、野口 蓮がそう叫び、窓を開け、「さようなら」とつぶやき、
落ちていった。
ここは4階きっと助からないだろう。誰も止める暇がなかった。

グシャっ

蓮が落ちた音だ。
「蓮っ、、、」
蓮の彼女、鈴木 花だ。
ショックだろうな、、、
花は窓辺へ歩いて行き、下をのぞいた。きっと蓮の死体を見て絶望したのだろう。
「今行くよ、、、」
そう呟き、花も落ちていった。
今度は誰も止めなかった。彼女の望むようにしたかったのだろう。
そしてまた聞こえてくる。聞きたくい。仲間が死ぬ音なんて聞きたくない。
耳を塞ぐ。塞いだが聞こえてきた。
「もう嫌だ、、、」
そして私は目を閉じた。このゲームが終わることを願って。



あとがき
読んでくださってありがとうございます♪
2話が長くなってしまい申し訳ないです💦
これからも完結するまで頑張りますので応援お願いします‼︎
(応援コメントしてくれると嬉しいです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶)

作者裏話↓
いつも登場人物の名前考えるの大変ですw
36人分も考えないといけないので、、、

Re: イノチゴイ 第二話 選択 ( No.1 )
日時: 2022/12/26 22:52
名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

こんにちは!
ふてさんのイノチゴイが好きで一話から読んでいます!
これからも応援しています!


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