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ダーク・ファンタジー小説
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- 俺は禁忌課刑事班
- 日時: 2023/01/13 20:04
- 名前: ポニョのさしみ (ID: DAMSs7I3)
#1「禁忌の始まり」
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ねえ知ってる?
うん?
最近ここらへんでバカデカイ骨が空から堕ちてきたんだって。
なにそれ怖~。
んで、その骨は腰の骨だったらしくて。
うえーキモ。
**
古い喫茶店にて、女子の騒がしくも可憐な声の会話を、俺達は隣のテーブルで聞いていた。
ちなみに「腰の骨」とは、正確には「仙骨」という骨の事だ。
「もうこんなに広まってる…」
そう隣で言うのは俺の先輩であり相棒の三堂架名先輩だ。
先輩は目を閉じ、額に手を当てながら不安そうにため息を吐く。
「禁忌を回収しない事には何もできないですよね。」
俺は先輩にそう答える。
[禁忌]とは、日本に住み着いて、人を見境なく殺す物のことだ。
俺達は禁忌を回収する仕事である「禁忌課」を生業としている。
その禁忌課の刑事班の一員だ。
[禁忌を回収する、それは自分も殺されるかもしれない]という考えを持っている輩がよく居るが、そんな考えを持った人間など、禁忌課には皆無だ。そんな奴、禁忌課にいる意味など無いだろう。
「じゃ、行こうか。」
「…はい。」
ドアを開いて、鈴の音が喫茶店に響くのを見届けて俺達は喫茶店を後にした。
今から、禁忌が落ちてきたという近くの山に向かう。
ここからは、俺達の仕事だ。
#1「禁忌の始まり」了
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