ダーク・ファンタジー小説
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- 殺人事件専門警察署
- 日時: 2023/01/23 22:36
- 名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
東京都戸路部市。
日本で一番事件が起きると言われている場所だ。
強盗、暴力などは当たり前。殺人事件も日常茶飯事になりかけている。
だがその市に一つ変わった警察署があった。
『殺人事件専門警察署』
そのなのとおり、そこでは殺人事件だけを捜査専門とした警察署である。
そこに一人の青年が送り込まれた。
その青年は何の変哲もない警察官だ。
そんな警察官がハチャメチャ捜査に巻き込まれる話。
- Re: 殺人事件専門警察署 ( No.1 )
- 日時: 2023/01/23 18:29
- 名前: 黒猫夜空# (ID: O.mDLNUw)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
こんにちは。
黒猫夜空です!
ミートスパゲティさんの新作楽しみです!
実は私、スパイファミリーとかそうなんですが、こういうホラー系とか殺人系とか好きなんですよ。((趣味悪っ。
なので、一話からみっちり読みます!
楽しみです!((o(´∀`)o))ワクワク((o(´∀`)o))ワクワク((o(´∀`)o))ワクワク
- Re: 殺人事件専門警察署 ( No.2 )
- 日時: 2023/01/23 19:54
- 名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
応援コメントありがとうございます!
面白くないかもしれませんがそこはどうかお許しを…
精一杯頑張ります!
- Re: 殺人事件専門警察署 ( No.3 )
- 日時: 2023/01/23 20:10
- 名前: 黒猫夜空# (ID: O.mDLNUw)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
こんにちは。
黒猫夜空です!
ハイ、期待しています!(^^)
- Re: 殺人事件専門警察署 ( No.4 )
- 日時: 2023/01/24 22:13
- 名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「ここか…。
俺は1つの警察署を眼の前にしてゴクリとつばを飲み込んだ。
日本で一番事件が起きると言われている場所、戸路部市。
俺はそこにある警察署に送られたのである。
本当は嫌だったが、上からの命令なので仕方がない。
「どうした?緊張しているのか?」
俺についてきてくれた先輩警部、加藤先輩がそういった。
肌は浅黒く、髪は茶色。口元に切られた傷があるのが特徴である。
だが、兄貴肌で仲間思いだが、少し抜けたところがある。
「やっぱりなんか…ねぇ?」
戸路部市というところだけでも嫌なのに他の警察署とは違う不気味なオーラを漂わせている。
「安心しろ。俺がついてる!」
先輩がいたほうが不安だが、それはあえて口に出さない。
「ふぅ…。」
決意を固めてドアノブに手をかける。
そのまま手を前に押し出し中へ入る。
「あの…東京都中野区から来た星野一輝です。」
「………。」
自己紹介をしたが誰からも反応がなく、少し無言の時間が流れる。
(気まず…。)
「せんぱ…。」
後ろにいる先輩に助けを求めようとする。
こういうときにいると助かるのは先輩だ。
だか、先輩はもう警察署からはかなり離れたところまで歩いて行っていた。
だが、こちらに気がついたようでこっちを振り向き親指をぐっとたてニカリと微笑む。
(あのバカ先輩…。)
俺は心のなかでそう呟いたが先輩に届くはずもない。
だが、あることをふと思い出した。
ここに来る前に先輩に車の中であるメモを渡されたのだ。
ピンチになったら見ろと言われていた。
さすが先輩。やはり頼りになる。そう思いながらメモを開く。
気合!!
そこに書かれていたのはその一言だけだった。
「は?」
思わず声に出してしまう。少しでも期待した自分が馬鹿だった。
「すまないね!君が中野区から来た星野くんかい?」
「あ…はい。」
そう奥の方から老人が現れる。
老人はサンタクロースのようなひげを蓄えており、ヨボヨボでいかにも"おじいちゃん"といった感じだった。
「まぁとりあえず中に入って。」
そう老人に案内される。
「はい、コーヒー。」
そう一人の女警部にコーヒーの入ったカップを渡される。かなり愛想がいい。
「ありがとう。」
女警部からコーヒーをもらい口に運ぶ。
ーーカラカランーー
警察署に一人の男性が入ってきた。
その男性は顔色が悪く、かなり深刻な表情をしていた。
(家の鍵でも落としたのか?)
そんなことを思っているとその男性に一人の警部が近づく。
その警部は肌が白く、目は細い。いかにもベテランといった感じだ。
「殺害現場まで連れて行ってもらえますか?」
「!?」
口に含めたコーヒーを思わず吹き出しそうになる。
「何で急に…。」
「もしかして、看板見なかった?」
さっきの女警部が近寄ってくる。
「ここは殺人事件だけを専門とした警察署。殺人事件専門警察署だよ。」
「はぁ…。」
情報量が多すぎて脳が追いつかない。
「まさか知らずに入ってきたの?」
女警部は少し驚いた様子だ。
「新人くん。いきなり来てもらってすまないが少し待っててくれないかい?」
そう老人に言われる。
「俺だって行けますよ!」
少し強めに言う。こんな俺でも中野区では期待No.1の新人警部と言われていた。
「うむ。それでこそ男だ。」
老人は満足したように言った。
だが、ここから全てが始まった。
あんなことを言わなかったら良かったなど、このときは思いもしなかった。
- Re: 殺人事件専門警察署 ( No.5 )
- 日時: 2023/01/25 23:05
- 名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
先程の警部を先頭として一列になって歩く。
だが、殺人現場に向かっている途中に危なそうな連中に睨まれる。
やはり、警察が邪魔なのだろう。
だが、逆に考えたらそこまで警察の影響力があるということだ。
男性は被害者の息子らしくて気がついたら父親が殺されていたらしい。
「ここです。」
男性は一つの一軒家を指差す。
その一軒家は普通の家と変わらない普通の家だった。
「それでは中に入らせていただきます。」
警部がドアノブに手をかけ、そのまま押す。
だが、中も荒らされた様子はない。
「こっちです。」
男性がこちらに向かい手招きをする。
「ッ…!」
そっちに向かって歩くとそこには被害者らしき人物の死体があった。
中野区では殺人事件など担当したことはなく、お葬式くらいでしか死体なんて見たことがないためやはりまだ抵抗がある。
「死体は動かしてませんか?」
「はい。」
警部が一度こちらを振り向き首を縦に振る。
すると警部はゴム手袋を取り出し手に取り付けた。
「それでは。」
警部は慣れた手付きで処理をしていく。
その間、誰も声を発さない。
「これは…。」
警部は一つの場所に目を落とした。
被害者の体だ。何かあったらしい。
「生前にこの傷はありましたか?」
被害者の体に指を差す。みぞおちのあたりに撃たれたような傷があった。
「いいえ…。ありませんでした。」
となると銃殺の可能性が高い。
だが、銃殺ならば一つおかしな点があった。
普通ならば音がなるはずだ。その男性はすぐに駆けつけることができたはず。
だが、男性は気づいたら死んでいたと言っていた。
「香菜。」
警部がこちらを振り向きそう言う。
すると女警部が首を縦に振り老人から道具を受け取った。
「家の中を見せていただいてよろしいでしょうか?」
「ええ。ご自由に。」
男性はそう言った。
すると香菜と呼ばれた女警部は入り口の方に向かって歩いて行く。
「やっぱり…。」
「どうかしたんですか?」
俺はそう聞く。
「足跡がかかと部分から先がないの。だから…。」
女警部は壁を押す。
するとありえないことが起こる。
壁がドアのように開いたのである。
そこには下へ続く階段があった。
「えぇ!?」
思わず驚きの声を上げてしまう。
「行きましょう。」
そう女警部を先頭として中に入っていく。
警察署で話したときとは感じが変わっていた。
「来たときから気づいてたんですか?」
俺はそう聞いてみる。
「ううん。何というか…感かな?」
女警部はそう照れくさそうに答えた。
「ここの存在は知っていたのですか?」
後ろではまた警部が男性に質問をしている。
「知りませんでした。」
男性は首を横に振る。
靴の裏の足跡も違うようだ。
「これは…。」
老人がそう言った。
そこを見てみると弾が入った状態のピストルが落ちていた。
「やはり、死因は銃殺と考えて間違えなさそうですね。」
警部は真剣な表情をしている。
この地下室から真上に向かって撃ったのだろうか
「なにか心当たりは?」
「もしかしたらあいつが…。」
「今帰りましたー。」
上から誰かの声が聞こえる。
「健人様?」
一人の紳士が現れる。痩せ細っていてガリガリだ。
「この方は?」
「申し遅れました。私は健人様の執事、松永と申します。」
執事と名乗る紳士はこちらに向かって丁寧に挨拶をする。
「うちは母が亡くなってから男二人では生活が厳しくて…。家のことは執事にお願いしているんです。」
「ところで健人様、ここは…。」
執事もここの存在を知らなかったようで戸惑っている。
「父上が…何者かに殺された。」
「そうですか…。」
執事は残念そうな顔をしている。
「何か、知ってるんじゃないのか?」
男性にそう言われ執事はギクリとしている。
「すべてを話しましょう。」
執事は重い口を開き話し出す。
「私はご主人様から暴力を受けておりました。それも日に日にエスカレートしていき殺されそうになりました。そこでこの地下室の存在を知りご主人様を撃ち殺しました。」
「そんな…。」
男性はショックで震えている。
「本当に申し訳ございませんでした。」
執事は床に手をつく。
「例え暴力を振るわれていたとしても殺してはならない。その時は私達警察に相談してください。」
警部がそう言う。執事は涙目で何度も何度も頷く。
「現行犯逮捕です。」
警部がそう言い執事の腕に手錠をかける。
事件は解決。となるはずだった。
だが、そう簡単にはいかなかった。
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