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ダーク・ファンタジー小説
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- 運命たそがれ屋 〜哀しき姉〜
- 日時: 2023/02/09 20:38
- 名前: 猫咲 (ID: xFdKC5ra)
「健〜?もう朝よ?早く起きなさい!」
冷たい風が吹く寒い朝、一階から、お母さんの怒り気味の声が聞こえてきました。
しかし、二階にいる健は布団にうつ伏せになったまま、動こうとはしません。それもそうです。こんなに打ちのめされているときに、返事など誰もしたくないでしょう。
すると、今度は、階段を登るはげしい足音が聞こえてきました。多分、お母さんが怒って、健を起こしにきたのでしょう。
扉がバンッと開いて、お母さんがやって来ました。顔には、明らかに怒りの表情が浮かんでいます。
「健、聞こえているんでしょう!!返事をきちんとなさい!・・・・・・健っ!いい加減にして!!」
お母さんが、健を仰向けにさせました。
すると、その目には明らかに、なみだが浮かんでいます。他にも、頬にはいくすじものそれが流れていました。
よく聞くと、「姉貴・・・」と呟いています。
健には、一人の姉がいました。とても優しくて、健の面倒をよく見てくれたものです。
しかし、そのお姉さんはーーー
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