ダーク・ファンタジー小説

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サンタ狩り~SANTA HUNT~
日時: 2023/03/08 18:45
名前: 星イクラ (ID: Yt9nQPKm)

2067/12/23(金)23:55 code:285
『いやーもうすぐだな。お前ら』

2067/12/23(金)23:55 code:174
『キンチョーしてきた』

2067/12/23(金)23:55 code:878
『勝ちたーーーーい!!!!』

2067/12/23(金)23:55 code:645
『せやね。つか今回どんくらいなんだ?』

2067/12/23(金)23:56 code:645
『雑魚なんかな~?』

2067/12/23(金)23:56 code:682
>>645 バカ。クソ強いに決まってんだろ。クリスマスの時は、通常の金曜日とは比べ物にならねぇんだよ』

2067/12/23(金)23:56 code:645
>>682 マジ!? まあ俺のサンタ”赤サンタ”だから余裕かな』

2067/12/23(金)23:57 code:285
『私、まだ22才だけど、今日死んでも後悔は無いね。いや、後悔なんてしないのか』

2067/12/23(金)23:57 code:846
>>285 私も。』

2067/12/23(金)23:58 code:538
『強いんか。はぁー ダルすぎやろ』

2067/12/23(金)23:58 code:365
『Bサンタ来んのか?来るなよ。死ぬから』

2067/12/23(金)23:58 code:223
>>365 残念だが、目撃情報があったぞ』

2067/12/23(金)23:58 code:365
>>223 嫌だぁぁぁぁヽ(´Д`;)ノ』

2067/12/23(金)23:59 code:903
『ごめん遅れた。今回はトナカイも通常サンタも強いのに、Bサンタが来るってさ』

2067/12/23(金)23:59 code:354
『あと一分か…』

2067/12/23(金)23:59 「隊長」 code:446
『諸君。現在の”サンター”の総人数は約五百人。対するサンタは約二千匹。
じゃあみんな!! 検討を祈ーる!!』

2067/12/24(土)24:00 code:483
『行くぞォォォォォォォ!!!!!!!!』

**

ブツッという音と共に、一人の少年は画面が所々ひび割れた携帯電話を、腰に着けている迷彩柄のポーチにそっと戻す。
まだ高校生もいっていなさそうな背格好の少年や、50才を越えているように見えるおじさんもいた。
それぞれがそれぞれの武器を構え、雪の舞う空を見上げた。
誰かの鼻歌が聞こえる。

「ウィーウィッシュアメリークリスマス♪」
「ウィーウィッシュアメリークリスマス♪」

愉快に歌いながら奴らは現れた。
「どうも皆さん。お手柔らかにお願いしますね」
グルルと唸りながらこちらを睨んでくる赤い鼻をしたトナカイに付けられている雪車そりから降りた、赤い服を着て、にっこりと嫌な笑みを向けてくるそれらは〈サンタ〉。
「かまうな!! 全員かかれェ!!」
隊長らしき者の掛け声で、立ちすくんでいた人間達が我に返ったように、〈サンタ〉に叫びながら向かっていった。

**

2067/12/24(土)24:01 code:1068253
『こちら東京 ”第一戦街” 前線ほぼ壊m__ザ__ザザ_……_うわぁ!!__ザザ』

2067/12/24(土)24:02 code:7163947
『大阪”第二戦街”俺だけ…? 嘘やろ?』

**

それから数時間がたった頃。サンタ達が月に帰っていった後の頃。
返り血で染まる地面に、一人の少年が立っていた。
「ねえ、なんか言えよ。俺だけなんて、あんまりだろ……?」
 目の前にいる仲間__それも、腹から下が無い仲間に、懸命に声を掛ける。
 しかし、仲間は何も言わない。
声の代わりに、滝のような血を吐いて事切れた。
「え……?おい、大丈夫か!? ねえ!! 返事しろって!!」
しばらくして、白かった雪は雨に変わり、その少年を容赦無く凍えさせた。


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