ダーク・ファンタジー小説
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- アクアリウム《4日目)
- 日時: 2023/04/21 19:11
- 名前: 来星ニコ (ID: WiTA9hxw)
「ふぁーあ」目が覚めたから取り敢えず欠伸をする。「ゔっ」太陽の光が眩しすぎる。目が焦げて灰になってしまいそうだ。もう今日こそは窓を閉めようか。ピシャン
窓を閉じる音は漫画とかでよくあるピシャンだ。
これで快適に起きられる。
「腹減った」確か昨日ご飯食べたっけ?
まあ良いや、腹が減ったのならば食おう。
「食パン〜食用パン〜」謎の歌を歌いながらパンを探す。「あった!」メロンパマンを見つけた。メロンパンを立ち食いしながら昨日の場所が何処だったのかを必死に思い出そうとする。何故かあそこに俺は見覚えがあったんだ。「うーん」確か小さい時に何かしていた気が.....俺は養子だから孤児院に行く前に遊び場にでもしていたところか?孤児院から前の記憶は曖昧なんだよなー。昨日の配信を見返してまたゾッとする。「趣味悪っ」本当にこれは趣味が悪いと思う。悪すぎる。やっぱり気狂か?「勘で自転車かっ飛ばして行ってみるか」そうと決めたら行くしかない。
鞄の中にスマホと空っぽの巾着、手帳と万年筆。空っぽの巾着は何か物を入れる時に使う。まず第一その場所が見つかるかなんてわからないのだが取り敢えず行ってみる。
夜だと配信を行なっている可能性が高すぎるので怖くて行けない。親に言わずに行く。まあ親は仕事からどっかほっつき歩いてるから居ないが。自転車をかっ飛ばして見覚えのある道を進んで行く。あそこにたどり着く様に。
何時間自転車に乗っていたのだろうか。
途中で水を買うために降りたがそれっきし乗りっぱなしだ。出たのは早朝だったはずだが今は真昼間だ。「あ"ー」だいぶ疲れた。だがここはあの場所な気がする。歩き始める前に自転車を止めてきちんと鍵をする。それからスマホを取り出してここがどこだかを見る。
「え?」出たのは北海道札幌市だったはずだがここは千歳だ。「めんどくさっ」
ザッザッ無言で草っ原を歩いていく。
すごく歩きづらいし足に草が刺さって痛い。
歩いていたらすぐに建物についた。
取り敢えず周りの写真を撮る。
ザッ何か音がした。怖い。
いますぐにでも逃げ出したいがグッと堪える。音がどんどん遠ざかって聞こえなくなったのを確認するとゆっくり音を出さない様に立ち去る。自転車は無事にある。鍵を付けて逃走する。無事に家に帰れたが疲れて玄関で寝てしまった。