ダーク・ファンタジー小説

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夜空にきらめく花
日時: 2023/04/23 12:51
名前: くぅ (ID: uWXzIoXb)

君がずっと笑ってくれたから、
君をもっと好きになってしまいそうで。
夏の終りに繋いだ右手
夜空にきらめく花

出会った頃は何でも無い
友達だと思ってたけど、
気づけばいつも君を探していた。
波音聞こえる砂浜で、
たわいもない話したよね。
来年みんなでまた来よう
なんて言ったけど

ホントはね君と二人だけの約束して
焼けた肌も 濡れた髪も 一人じめしたい

君がずっと笑ってくれたから
君をもっと好きになってしまうから
その口癖も鞄のキズもうつむいた睫毛も
あの日ずっと隣りにいたことも
見上げた空が切なく綺麗だった。
夏の終りに繋いだ右手
夜空にきらめく花

いつもの教室に並んだ
机に秘密のおまじない
誰にも気づかれないように
君の名前書いた

帰り道 偶然同じ駅で会えたときも
言いたかった言えなかった

「キミが好きだよ」

夏空切なくて愛しくて
心が会いたいと叫んでいるよ
君の横顔長い前髪私だけのmezzanine
もうすぐ君は遠くへ行くと
噂で聞いても信じたくなかった
夏の終りに繋いだ右手
夜空にきらめく花が消えていくとき隣で君の名前呼んだ

「あの夏の日忘れないよ」

さよならもう君に会えなくて
涙がこんなにもこぼれ落ちるって
ありがとうさえ伝えられずに
季節が変わっていく
君がずっと笑ってくれたから
君をもっと好きになってしまったから
夏の思い出永遠のまま
夜空にきらめく花

はちみつロケット「夜空にきらめく花」


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