ダーク・ファンタジー小説

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人狼連鎖
日時: 2023/05/12 22:09
名前: 姫宮氷雹 (ID: WVWOtXoZ)

心寧ここね 「まさかこんなイベントがあるとは思いませんでしたね。まさに私達にぴったりのイベントです!」

望愛もあ「うん、そうだね。今回が初めてのイベントらしいけど。狼の城が人気になって人狼の集まりが増えたみたい。」

彩華さいか「他校の人狼研来るんでしょ?負けるわけにはいかないよね!」

俺たちは杜季嶺ときみ中学校の2年生。人狼研究会、略して人狼研と呼ばれている。今日は杜季嶺区民館で人狼のイベントが行われるらしい。俺の名前は琉雅るか。人狼研を心寧、望愛、彩華、葉雨はうら、俺(琉雅るか)の5人で設立した。他校の人狼研との顔合わせのようなものだ。全国中学生人狼研究会対抗大会、通称「全中人狼研大会」で、中学生の中では人狼において最高の大会だ。俺たちは大会に出て優勝することを目標に日々活動している。隣校の杜晴とはる中にも人狼研があり、今回のイベントに共同参加することになったのだ。日差しが強く、区民館がとても涼しく感じる。

俺「着いたな。杜晴の奴たちと第一区民室で会うことになっている。待たせていたら悪いから早く行こう。」

葉雨「彩華は調子乗りすぎないようにしなよ。いっつもうるさいんだからさ。」

彩華「え〜?!そんな言い方なくない?」

第一区民室で俺らが騒いでいると、杜晴の人狼研メンバーがやってきた。

???「君たちが杜季嶺中の人狼研メンバー?」

Re: 人狼連鎖 ( No.1 )
日時: 2023/05/13 21:05
名前: 姫宮氷雹 (ID: WVWOtXoZ)

???「君たちが杜季嶺中の人狼研メンバー?」

葉雨「そうだよ。そっちは杜晴中人狼研だね。」

俺「杜季嶺中人狼研代表の琉雅だ。よろしく。」

翡翠「はじめまして。杜晴中人狼研代表の翡翠ひすいだよ。よろしくね。」

心寧「皆さん。自己紹介したい所ではありますがもうすぐイベントが始まるので向かった方がいいかと。彩華、望愛、葉雨、琉雅。そして杜晴中の皆さん。」

翡翠「うん。そうだね。移動しようか。神奈かんなれん火莉ひいりあお。行こうか。」

俺たちはイベント会場である大区民室総合体育室へ向かった。受付の人は、区民館で見たことない人だった。切れ長の目に長い髪。「こちらのテーブルに座って待っていてください。」名前も団体名も聞かれなかったので不思議に思ったが俺たちはその席に座った。少し経って杜晴中の5人も同じ席に座った。

火莉「あれ、翡翠〜杜季嶺中一緒のテーブルだよ〜。」

蒼「火莉うるさい。神奈と恋の静かさを少しは見習えって。どうせ杜季嶺中だろ。」

火莉「蒼は口調キツイんだよ。翡翠はそんなこと言わないんだからもうちょっと性格も口調も丸くしなって。そうすれば蒼は顔いいんだからモテるよ〜」

恋「もー。そこいっつも喧嘩じゃん。」

神奈「別にもう慣れてるじゃん。ほっときな。」

その時だった。区民館の証明が落ちた。

???「Ladies and gentlemen〜!!私のゲームへようこそ!君たち楽しんでいってね!」

神奈「は?何これ?どんなイベントよ。」

???「私の名前は悠乱ゆうら。このゲームの主催者です。君たちには命がけの人狼ゲームを行ってもらいます!」

Re: 人狼連鎖 ( No.2 )
日時: 2023/05/13 22:30
名前: 姫宮氷雹 (ID: WVWOtXoZ)

悠乱と名乗る奴は、まさに見たことのなかった受付のやつだった。

神奈「はぁ?ふざけてんじゃないわよ。命がけ?こんなイベントが?」

俺たちもそう思いたかった。だけどどこからかこのイベントは本当であることを感じていた。悠乱は今の大人っぽい見た目から俺たちと同じ位の姿になった。中学生、というのが確かにしっくりとくる。

悠乱「これがね、私の本当の姿。分かる?まあそこの子もそう言ったって分かってるでしょ?そうやって大口叩いてもさ。」

神奈は恨めしそうかな顔で悠乱を睨んだ。みんな動揺していた。ただ、その中で、心寧だけが冷静だった。心寧はどんな時も冷静で、いつものような口調で話した。

心寧「皆さん、落ち着いて下さい。これは人狼です。皆さんどれくらい人狼をやってきましたか?協力すればきっとできるはず。ここでは皆さん協力しあいましょう。」

翡翠「そうだね。何か言ったってこれが夢なことはないだろう。ここで喚くよりは色々聞いてみたほうがいいんじゃないかな。」

望愛「うーん、このメンバーで考えたって何も出来ないじゃん?そこにいる主催者さんに聞かないと意味ないでしょ。」

火莉「えーと、悠乱さん?ちゃん?これってこの区民館でやるの?ここで?」

悠乱「ううん。ここから移動するよ。楽しみに待っててね♪」

〜ここから俺たちの命がけ人狼ゲームが始まる〜

Re: 人狼連鎖 ( No.3 )
日時: 2023/05/27 08:52
名前: 姫宮氷雹 (ID: WVWOtXoZ)

悠乱「ふぅ〜着いた!ここが今回のゲーム会場。時音ときね芸術センターね。4階に部屋。3階に食堂。2階にリネン室とか。1階はロビー。ゆっくりくつろいで。今は15時だから17時まで自由時間にするよ。部屋に入ったら役職とルールブックがあるから読んで。後は部屋入ってルールブック読み終わるまで施錠ね。鍵開けてたり他の人の部屋入ったら即退場。後は全部各自確認しといて。じゃあ。」

蒼「一体何なんだ…。」

葉雨「とりあえず部屋行かないといけないんだろうね。じゃあ僕は部屋に行く。」

みんなバラバラに行動している。これは流石にマズイと感じた。

琉雅「待って。16時に一度食堂に集合しよう。ルールの確認とか自己紹介とかを兼ねて。」

翡翠「いいんじゃないかな。ゲームを円滑に進めるためにも。」

俺たちはそれぞれ部屋に向かった。

琉雅side
「あなたはコスプレイヤーです」そう書かれていた。
ールールブックー
これは、杜季嶺中人狼研と杜晴中人狼研のメンバーで行われる命がけ人狼ゲームである。
役職構成は、人狼2、村人4、騎士1、占い師1、狂人1、コスプレイヤー1の構成である。
人狼陣営と村人陣営が同数または村人陣営がそれ以下になった場合、人狼陣営の勝利になる。村人陣営が人狼を全員退場させた時点で村人陣営の勝利になる。 
「占い師」は、夕方に1人を選択し、その対象者が人狼かどうかを調べることが出来る。
「騎士」は、夜に誰かを1人守護することが出来る。自分を守ることも可能である。
「コスプレイヤー」は、必ず役職を騙らねばならない。霊媒能力を持ち、村人陣営だが、霊媒結果を村人以外に言うことはできない。村人以外に霊媒結果を言った場合、役職を騙らなかった場合退場となる。能力発動時間が占い師と同様設けられる。
「狂人」は、人狼陣営だが、占いは「村人」判定となる。人狼が勝利することで勝利。
ー禁止事項ー
施設の備品などの破壊行為。参加者への暴力。時間内に投票しなかった場合強制退場となる。強制退場者が出ても投票は行われる。主催者に直接危害を与える行為、ゲームを妨害することも強制退場となる。

Re: 人狼連鎖 ( No.4 )
日時: 2023/05/22 17:19
名前: 姫宮氷雹 (ID: WVWOtXoZ)

琉雅「なんだ…これ……?」コスプレイヤー。必ず役職を騙る必要がある訳あり霊媒師。村人以外に結果を言うと自爆。どうしたらいい?俺らの中に人狼がいる?命がけ…?自分では落ち着こうとしていたがやはり動揺している。色々な思考が頭を渦巻く中、俺はもうすぐ16時になることに気づいた。食堂か。俺は部屋を出た。

心寧「あ、琉雅。食堂行くんですか?一緒に行こう。」

俺「心寧か。丁度行こうと思ってたんだ。」

俺は歩き始めた。いつも冷静な心寧でも、少しは動揺していることが見て取れた。

蒼「杜季嶺中の奴らか。俺はお前らのこと信じてねーから。俺が信じるのは自分だけだ。」

心寧「そうですか。よろしくお願いします。お名前は…確か蒼さんでしたね。」

蒼はすぐエレベーターに乗って行ってしまった。俺は蒼の態度にむっとしながらもメンバーの名前を覚えていることに感心していた。

俺「心寧、よく覚えてるな。」

心寧「はい。これから命がけのゲームをご一緒するので。少しは私も本気です。」

「命がけ」という言葉にドキッとした。そうだ。これは命がけなのだ。いつ俺が死んでもおかしくない。

ロビーについた。俺らは全員が集まっていることを確認した。ふと上を見ると悠乱がいた。

悠乱「どうした?琉雅。続けていいよ。」

俺は無視して話しを始めた。

俺「まず自己紹介しよう。そして何かあれば言ってくれ。まず俺は琉雅。杜季嶺中人狼研代表。よろしく。」

心寧「心寧です。杜季嶺中人狼研副代表。皆さんのお役に立てるよう頑張りますのでよろしくお願いします。」

望愛「望愛です。皆さん、よろしくね。こっちは彩華。私たちは人狼研の他に狼の集会所を運営してます。」

狼の集会所とは、人狼研主催のイベント企画の事。学校のイベントに人狼関係なく関わる。いわゆる学校のイベント専門の生徒会だと思っていい。

彩華「望愛から紹介受けた彩華です。狼の集会所運営やってるよ!よろしく。」

葉雨「葉雨です。人狼研の集会、協議会代表。狼の集会所運営をたまに手伝ってる。よろしく。」

翡翠「じゃあ僕でいいかな。翡翠だよ。杜晴中人狼研代表。みんなよろしくね。」

神奈「神奈。杜晴中人狼研副代表。蒼、火莉、恋が他のメンバー。自己紹介終わり。よろしくね。」

最後の自己紹介が終わった。3人はまとめられたが文句もなさそうだ。そして俺らが話しているうちに17時になった。

心寧「皆さん、17時です。行きましょうか。」

望愛「え?行くってどこに?」

恋「どこ行くの?心寧ちゃん。ゲーム会場どこか知ってる?芸術センター広いから分かんなくない?」

心寧「先程芸術センターを軽く探索したのですが、展示品会場に人数分の椅子とタブレットが置いてありました。タブレットの電源を付けると全員が着席することで使用できることが分かったので。」

彩華「へ〜心寧流石だね。探索なんて思いもしなかった。リネン室見てきたくらい。」

悠乱「心寧大正解♪それじゃあ行こっか♪」

俺たちは展示品会場に向かった。コスプレイヤー。どう立ち回ればいいだろう。


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