ダーク・ファンタジー小説
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- 恐怖の王様ゲーム
- 日時: 2023/06/24 19:47
- 名前: ☆ (ID: WM7Y0.d5)
ある平穏なクラスに
「死」を実感させるためのあるゲームが導入された。
そのゲームの名は「恐怖の王様ゲーム」
そのゲームはとても残酷なもので
機会がランダムに1人を指名。
その1人は「王様」と呼ばれ
1つ命令が書かれた紙を選ぶ。
その命令に沿って制限時間1時間以内に
最低でも1人を殺さなければならない。
殺さなかった場合
王様本人が殺されることになる。
命令の種類は
「射殺」「撲殺」「毒殺」「刺殺」「絞殺」など。
さて、貴方だったら誰を殺す?
親友?彼氏?自分?
さぁ、恐怖のゲームを始めよう。
ー次から本編入りますー
- Re: 恐怖の王様ゲーム ( No.1 )
- 日時: 2023/07/23 18:08
- 名前: ☆ (ID: WM7Y0.d5)
第1話「3年A組」
「3年A組?めっちゃ仲良いクラスだよ!」
「楽しいし、ノリいいよね!」
「これ以上いいクラスはないでしょ!」
「卒業か・・・したくないな。ずっとみんなと一緒にいたい」
キーンコーンカーンコーン
「ねぇ!今日の放課後カラオケいこ!」
「いいね!早く学校終わらないかなぁ」
「まだ始まってもないぞw」
「昨日のお笑い番組見た〜?」
「見た見た!めっちゃ面白かったよね〜!」
「やば!宿題忘れた!」
「お前、またしばかれるぞw」
大宇宙中学校、3年A組
私たちのクラスはとても平凡だ。
特に問題とかはなく、仲はとてもいい。
私自身も、このクラスが大好き。
一学期で文化祭や 、修学旅行があって、 二学期になった今も
さらに仲良くなって、学校が毎日毎日楽しいんだ。
そんな私の名前は金城花恋
性格はちょっと内気で 、あまり自分の意見を言えない。
それでも毎日楽しく過ごせているのはいい友達に恵まれたからだと思う。
いつも一緒にいる仲良し6人グループの1人。
そんな6人といつものような1日を過ごすつもりだった。
みんなだってそれが当たり前だから。
でも、今日というこの日が恐ろしい人生の始まりだなんてきっと誰も想像していなかった。
朝、学校に行くと、やたら人がいなかった。
いつもだったら、廊下には学年関係なく人が沢山いて、いろんな話が飛びあっているはずなのに今日はシーンとしていた。
今日学校休みじゃないよね・・・・?
そんな不安を感じていると後ろから同じグループの友達、上田百愛ちゃんが声をかけてきた。
- Re: 恐怖の王様ゲーム ( No.2 )
- 日時: 2023/06/25 09:10
- 名前: ☆ (ID: WM7Y0.d5)
「おはよ!花恋ちゃん!よかったぁ...今日学校休みかと思ってたよぉ〜」
「あっ!おはよう。百愛ちゃん」
百愛ちゃんは小柄で背も低いから守ってあげたくなるような女の子
「私も思った。今日、人少ないよね?」
「うん.....なんでだろ」
そんな話をしながら階段を上っていくと、元木さんに会った
「あっ.......」
同じクラスだけどあまり話したことのない元木さん。
真面目で、眼鏡をかけていて、まさに優等生って感じの女の子。
「おはよう、元木さん。」
「おはよう」
少し目を逸らしながらも淡々と挨拶を返してくる元木さん。
「なんか、今日変ね」
元木さんがポツリと呟く。
「そうだよね〜」
私が言うと百愛ちゃんも続いた。
「私たち、今日学校休みかと思ってたんだ〜...でも、元木さんがいて安心した!.....あっ!北山くん!」
私たちが教室へ向かっている最中に北山くんに会った。
「おはよう。北山くん」
「ああ、おはよう」
北山くんはモデルをしているらしくて、顔もスタイルもいいんだけど
あまり明るい印象じゃなく、普段は無口。
「よかった。今日学校に来ているの、俺だけかと思った。」
北山くんも不安だったそうでポツリと呟く。
でも、いつもそんなに喋らないせいか先に1人で行ってしまった。
廊下は静まり返っていて、他のクラスの姿もなく、窓やドアは閉まっていた。
だけど、私たちにクラスに行くとちゃんと電気が付いていた。
よかった。やっぱり、今日学校ある日だよね。
ガラリとドアを開ける。
その瞬間いつもと違う景色に私たちは驚いた。
「なに....これ?」
椅子や机、教卓までも撤去されていて、その代わり前の方に
モニターとくじ引きのよな箱があった。
すると先に来ていた石田真帆ちゃんが話しかけてきた。
「これやばいよね!机も、椅子も、教卓までもないし、笑えてきちゃう」
真帆ちゃんは明るくて、いつも前向きな女の子。意見もはっきり言えるから私は羨ましいな....
「真帆ちゃんが来た時からこうだったの?」
「うん...誰が設置したかわかんないけど、私がきた時からこうだったよ」
キョロキョロと周りを見渡すと私たちより先に来た人たちは椅子がないから
床に荷物を置いて立っていたり、床に座っていたりしていた。
「でも....なんで私たちだけ」
「分かんない。担任が伝えるの忘れたんじゃねい?とりあえず担任が来るまで待つしかないね」
20分後待っていると、やっと担任が来た。
ーガラガラ。
「先生おはよ〜!」
担任の高田道夫先生。優しくて明るい先生だから、生徒に親しまれている。
そんな高田先生の顔に今日は笑顔がなかった。
みんなもともと自分の席があった場所に移動する。
「起立、礼」
「おはようございます」
私たちは顔を上げ、静かに座り先生の言葉を待った。
「・・・・・・・」
なにか言いづらそうな先生。そんな先生を私たちはじっと見つめる。
先生は青い顔をして、声を絞り出すように言葉を発した。
「今日はお前らに、政府関係者の人たちが会いにきた」
普段は明るい先生が青い顔をしていること、聞いなれない言葉を言っていることに
私たちは困惑した。
政府関係者・・・?先生何言ってるの・・・?
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挨拶遅れました。どうも、初めまして☆です!
初心者でめっちゃ下手くそですが是非、最後まで見てくれると嬉しいです!
休日は1日に2話くらい投稿できるように頑張ります!
最後まで見てくれてありがとうございました!
- Re: 恐怖の王様ゲーム ( No.3 )
- 日時: 2023/06/25 10:52
- 名前: ☆ (ID: WM7Y0.d5)
ーガラリ
音を立てて入ってきたのはスーツを着けている、男の人だった。
年齢は先生と同じくらいで、いかにも真面目って感じがした。
誰?政府関係者って言ってたけど......
男性が小さな声で先生に何かを言うと
先生は教室のドアへ向かって歩き出す。
え?先生....行っちゃうの?
先生は教室を出る前、申し訳なさそうな顔をして、みんなに一瞥した。
このただならぬ雰囲気に、みんなは緊張感を増した。
「みなさん、おはようございます。」
クラスが少しざわつき始めたとき、男性は言った。
「ここにいる、28人は選ばれました。」
選ばれた....?何に.....?
意味のわからない言葉にみんなは一層ざわつき始める。
だが、そんなことも気にせず男性は淡々と話を続ける。
「我々が開発した、未来を変えるゲーム......その被験者1号に君達は選ばれました」
未来を変えるゲーム....?被験者1号.....?この人...何言ってるの?
「現在の君たちの世代は「死」の怖さを理解していない。君たちもテレビなどで事故や殺人事件のニュースを見たことがるだろう?その時、君たちはどうした?無関心にニュースを聞き流し、友達とメールをしながら笑いあっていた。そうではないか?」
優しい口調で言うが目は全然笑っていない。
「そんな価値観を改善するためにつくられたのが、この、「恐怖の王様ゲーム」だ。」
恐怖の王様ゲーム....?
「じゃあ、早速今から始めてもらうので、ルールを説明する。よく聞くように」
男性は私たちがざわついているのもものともせず、喋り続ける。
「まず、このゲームはランダムに1人選ばれる。その1人は「王様」という称号が与えられ、命令が書かれている紙を1枚取る。その命令に合わせて、この中の1人を殺せばいい。ただ、制限時間は1時間。この1時間を過ぎてしまうと、王様本人が殺される。わかったかい?」
殺す.....?何言ってるの?
非現実すぎて、私の頭は理解を拒んでいる。
それはみんな同じだったようで、「どう言うことだよ!」「ふざけんな」とあちこちで批判の声がする。
「まぁ、今は理解が追いつかないでしょうけど、ゲームが始まるとすぐにわかりますよ。1時間以内に誰か1人を殺す。簡単なゲームですから。」
笑顔で言う男性を私たちは睨みつける。こんなこと言うなんてどうかしてる。
本当にこの人、政府関係者なの?
「あ、あと、ゲームは1日1回この部屋で行われます。このゲームが終わるまでは君たちは外に出られません。ただし、食事は3食出すし、トイレやシャワーは後ろのロッカーの横にあるでしょう?」
そう言われみんな一斉に後ろを見る。
ほんとだ.....
今まで前にいたから気づかなかった。ロッカーの横には引き戸が取り付けられている。
「あの引き戸の先に、トイレとシャワーが取り付けられているので、自由に使ってもらって構いません。」
「嘘だろ....」「冗談だろ......」「外に出られないって.....」
と、口々にそんな言葉が聞こえる。
外に出られないって....家族は?連絡は?
「外に出られないって、それは困る。僕には塾があるんだ。」
クラスの中でも1番真面目な山城海くんが言った。
「そうよ。私も彼氏に会えないじゃない」
モデルの彼氏がいる石川鈴ちゃんも言う。
そうだ。絶対におかしい。
ゲームが終わるまでずっと出られないなんて。
こんな、ゲームがあっていいがずがない。
「すでに、国からの許可は下りている。このルールに従わない人は殺していいと言う許可もな」
すると男は胸のポケットから黒く光るものを取り出した。
え....?あれって拳銃!?
「う、嘘だろ....」
「ばか、本物なわけねーだろ」
脅しだよね!?本物な訳ないよね!?
恐怖を感じながらもそう思った。
「今から廊下につながるドアを完全に封鎖する。」
と、男が言った時
「ちょっと待てよ。」
学級委員の宮城翼君が抗議した。
「俺は参加しない。拳銃?どうせ偽物だろ。」
翼くんは頼り甲斐のある人だ。
自分の意見をしっかり持っていて、間違っていると思った時には周りに流されず「間違っている」と言える人だ。
まさに、誰もが認める学級委員。
そんな彼が「間違いだ。」と言えば周りのみんなも自信を持って抗議し始めた。
「こんなことしていいわけがないだろ!」「調子のんな!」
抗議の声が強まると翼くんは歩き出した。
「ゲームだか、なんだか知らないけど、僕は出て行くよ。」
閉ざされたドアへと向かう。
男が拳銃を向けても、偽物と信じているようで、迷わず歩き続ける。
脅しだ。本物なわけない。そう思った瞬間
「そうか、ならば仕方がない。」
ーパン、パン、パン !
大きな音が3回聞こえ、思わず目を瞑った。
え......?
目を開けると、翼くんが足から崩れ落ちる姿があった。
クラス全員が息を飲むのがわかった。
ドサリッ、と音がしたと思ったら翼くんが体から血を流して倒れていた。
「国から許可が降りてると言っただろう」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
みんなの悲鳴が教室を支配する。
そんな中男は淡々と言葉を紡いだ。
「さぁ、恐怖のゲームを始めよう」
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次からゲーム開始です。
見てくれてありがとうございました。
誤字あったらすみません.....
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