ダーク・ファンタジー小説

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a day
日時: 2023/07/25 15:41
名前: t (ID: QNWf2z13)

カレーを食べ終えると、店を出た。
食券制のため、既に代金は払ってある。そのシステムが私は好きだし、食べ終えすぐに店を後にできるのがお気に入りだった。
店内はクーラーが効いていたから、外に出ると暑かった。しかし次第に体も慣れていく。人間は恒温動物なのだと再認識する。
店を出てから、フラフラ街をさまよった。いや、言い方が悪かったか、街を歩いた。どこまでも続く歩道は、私の行き先など知らないはずなのに、どこかへ誘導してくれているかのように綺麗に舗装され、道が開かれている。
店を出てから街を歩き始めて15分くらい経っただろうか。晴天も徐々に雲が多くなり涼しくなってきた。いい気温だな、と思えた時、ティッシュ配りのおじさんと出くわした。
「はい、ティッシュです、よかったらどうぞ」
おじさんは見知らぬ私に笑顔を見せ1つのポケットティッシュを差し出した。私は過去にティッシュ配りのバイトをしたことがあったので、このおじさんの気持ちが分かる。左手にあるティッシュが入ったカゴにはまだたくさんのポケットティッシュがあった。配り始めたか、中々ティッシュを貰ってくれる人がいないか。私は後者だと直感的に思えた。おじさんは汗だくだった。
「ありがとうございます」
そう言うと、私はポケットティッシュを受け取った。そしてそのまま歩いた。
受け取ったティッシュには、携帯電話の宣伝が描かれていた。私も同じように広告入りのティッシュを配っていたな、と懐かしい気持ちになりながら、街を歩き続けた。

しばらくして、目的地に到着した。
東京都千代田区、首相官邸。
そこに足を踏み入れると、建物に入った。
ようし、今日も総理大臣頑張るぞ。



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