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ダーク・ファンタジー小説
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- 拝啓、親愛なる「」へ
- 日時: 2023/07/25 21:57
- 名前: 口内炎 (ID: 4NhhdgqM)
どうも口内炎です。
温かい目で見守っていただけると幸いです。
- Re: 拝啓、親愛なる「」へ ( No.1 )
- 日時: 2023/07/26 21:58
- 名前: 口内炎 (ID: 4NhhdgqM)
Episode.0「家出」
「そう、あんたなんかには期待してないから」
その日僕は、家出をした。
母親からついに、その言葉を聞いてしまった。
だから走った。なるべく遠くに、僕のことを知ってる人が居ない場所に逃げよう。
「...」
『間もなく、4番線下り特急列車が参ります。危ないですので____』
アナウンスが駅構内に響いて間もなく、すぐに黄色がかったライトがトンネルから見えた。
「浮かない顔してどうした少年」
「...誰ですか」
そう問うと、声の主は僕の視界に入るために、腰を曲げて上半身を横に傾ける。
赤色の腰まである髪に、ベレー帽を被っている。白のシャツワンピにレザージャケットを羽織っている。
「私は、翠帆。佐野翠帆。君は?少年」
「...嘉美城、綾乃」
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