ダーク・ファンタジー小説

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この世界に天罰を。
日時: 2023/08/22 22:29
名前: mimo. (ID: 0otapX/G)

雨に溶けて

騒がしい教室。
この小雨なら簡単に掻き消してしまう様な。

「ねぇ。何してるの」

「此処に突っ立って、」

そう話す彼は僕の椅子辺りを指して言った。

「授業の準備は?次理科でしょ」

「ちょっと質問し過ぎ、困ってるじゃん」

「あー、ごめん」

傍から見れば親切に感じる言葉。
この言葉を、僕は、信じる事が出来ない。

「あー、やっと授業終わった、」

「よっしゃ、!帰ろ、」

「お前も一緒に帰るよな、」

話をしてくれる彼等は、人気者。
僕とは掛け離れた存在だった。
まぁ、一方的に話を聞かされているも同然何だけど。

「うわ、この本借りられてる、、」

「人気だしそりゃそうでしょ、」

本を見て歩いていると、彼が窓を指差した。
何だろう、と思って目を向ける。

「うわ、ヤバ」

木々は風に吹かれ雨は荒れていた。

「傘持ってきてねぇのに」

「走って帰ろ、!」

僕の手を掴んできて走る。
雨を浴びて帰ったから寒かった。

「あー、びしょ濡れ、、」

「俺ら後でシャワー浴びるから、」

「そだね。部屋、先行ってる」

「あっ、風呂は沸いてないからシャワーで済ましてね、」

彼の言葉を聞いて、洗面所へ向かった。
タオル先用意しとこ。

、、やっぱ要らない。

洗面台の上にある鏡に自分が映る。
着ている服は濡れていた。

風呂に入ると水が当たる。
、、当たり前か。
天井を見つめて向きを変える。










『ーー、ーーー?』

僕の声が水越しに聞こえた。


そらいろ。





心に空いた穴。

「んー、眠たぁ、」

「まーた徹夜したのか、」

「いーや、そんなしてない、、はず」

再び目を瞑ると、雨の音が聞こえる。
、、雷も鳴り出したのかぁ。
耳に入る音全てが睡眠を催促してくる。

「あっ、」

「ん、?」

間抜けな声に気付き、目を開ける。
、、停電したんだ。

「暗いし懐中電灯持ってくるー、」

「おっ、ありがと。いってらー」

「はいはーい」

さーてと、玄関だっけ。
行ってこよ。

階段は此方か。

「あっ、あっちか」

外からの光が漏れている場所を見つけた。
棚を漁ると、直ぐに見つかった。
ちょっと散らかしたけど。

懐中電灯を付けると明るくなって周りが見やすく
なった。

、、あれぇ部屋間違えた?
洗面所に入っていた様だ。

「あっ、見っけ」

「寒っ、、」

此処でいっか。











『ーで、ーたー?』

ーも入ーーゃったーど。


濁った色の後みどり。





天模様は

部屋は真っ暗。
窓から偶に光る雷だけが唯一の灯り。

「て言うか彼奴遅いな、」

「え、何俺置いてかれてるの?」

「ひど、それなら、、、俺も混ぜて」

「寒いな、、」

、、独り言多いんだよなー俺。
普通にヤバい。

「、、見に行くか」

階段を降りて玄関に目がいった。
、、彼奴、片付けねぇでいった、のか。

廊下側に振り向くと懐中電灯が落ちていた。
光ったまま、の。

「洗面所の前、、」

嗚呼、予想外だった。

「なぁ、何してん、の、?」


風呂には









誰も、居ない、?


いや居るじゃん。
風呂沸いてないっての。

てか電気付けろよ。

「俺も混ぜてよ」









『何で、来たの?』

彼奴の声が耳に届いた。


くろいろ。





殺人ーー。

『なぁ、聞いた?』

『嗚呼、アレでしょ?』

『最近よく話題に上がってるらしいし、』

『ほんとに、何してんの』

『人の心が無いよね、』

『お前らだろ、』

『あっは、僕らだけじゃないしー?』

『そうそう、炎もでしょ、』

『一番ヤバいのは雨だけど、、』

『ん、?そんな事言う雷はどうなの?』

『ま、やったのはやったよ』

『殺人何て、酷いよねー、』

『護ってる、だけなのに』



「神様、お願いします!」

「護って下さい、お願いします、!」





「ねぇ、神何て馬鹿馬鹿しいんだけどー、?」

「ほんとだよな、滅んだらいいのに、」





この世界は天の神々に護られている。
神々に人間の願いは永久に届かない。

だって、神の悪戯が殺人を起こして居るのだから。






天罰を受けるこの世界は『くろ』で満ちている。










自分で書いて何なんですけど、内容が理解出来ません。
一応、解説載せます。

主人公は、それぞれ『雨』『雷』『炎』の順で進んで行きます。
彼らは元々絵の具でした。画材とかって、放置し過ぎたら、
使いづらくなると思われるんです。寿命の無くなっていく事を
感じて、風呂、バケツに入るんです。ただ、三原色が混ざると、黒
になります。それは、死んだ後も天気の神々として最悪な形で
生き返ります。この世界の人々は、晴れと雨、雷を常に感じて、
死んでいくのでした。


閲覧頂き感謝です。


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