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ダーク・ファンタジー小説
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 君が忘れた物語
- 日時: 2023/08/22 23:00
- 名前: 111匹の猫 (ID: CDmrGdY1)
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「おはよう。」
「......?」
「ほんとに何も覚えてないの?」
「...はい。何も覚えないです。」
「私達のことは?」
「すみません。どなたですか...?」
その人は目の前で大きくため息を吐く。
「そっか。」
眼の前にいるのはメガネをかけていて、黒髪ショートの女子。同じ中学3年生、らしい。
「今は夏休み。あんたは修学旅行の“あの夜”から、2ヶ月眠り続けてたの。あぁ、これもおぼえてないのよね。」
「すいません。」
「あやまらなくていいわ。忘れちゃったことは今から教えてあげるから、とりあえず覚えていることを言ってみて。」
「まず俺の名前は桐島 和真で、中学...?に通ってて...?」
「ああもういいわ。要するに何も覚えていないのね?」
「はい。」
「じゃあよく聞きなさい。これから話すのは、あんたが私に話した、あの夜起こったこと。」
そうして、目の前の彼女は語りだした。信じられない冒険の話を。
「先に言っとくけど、あんたってタイムトラベル信じる?」
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