ダーク・ファンタジー小説
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- それが普通と言えるなら
- 日時: 2023/09/29 05:18
- 名前: 愛衣乃紗希 (ID: b.1Ikr33)
更新遅めだと思います。
- Re: それが普通と言えるなら ( No.1 )
- 日時: 2023/09/29 05:21
- 名前: 紗希 (ID: b.1Ikr33)
1話 始まりの場所
私は普通を知らない。
きっと私と同い年の子達は恋やら青春とか楽しんんでるんだろうね。
そう思う自分がいる
私はスパイだ、こんなことバレたらどうなるのか…
今回はある殺し屋をスパイ殺し屋のアジトを探すと言う任務
「ここの屋上…」
ターゲットはここの屋上に良く来る殺し屋の男
バレずに任務をしたいところだが…
「誰もいない…」
予想外だ、深夜0時この時間に来るはず…
何となく屋上から外の光る景色が見たくて手すりに座る
「…」
綺麗だな…そう思っていた。
きっとこの選択は失敗だったターゲットが来る屋上で背を向けるなんて…
「あんた誰?」
「!?」
そう後ろから声がした。
ターゲットだ、びっくりはしたが落ちないように振り向く。
「…とりあえず柵から降りろ」
「はっはい」
そう言われて柵から降りた。
殺す気はないようだ…けどスパイなんてバレたら…
「名前は?」
ターゲットに名前を聞かれたらやばい…けど架空の人物やもういる人物を言ったら
バレてしまうだろうか…ここはあえて
「寧々って言います。」
名前だけ伝えておく。
絶対こんなの危険だけど相手は殺し屋だ
「寧々ね、俺は優亜だ」
「優亜さん…」
相手は私がスパイだとわかっているの?
どう言うつもりで…
「何してんの?」
「…ちょっちょうどここ見つけて」
「そっその…」
うん。
スパイしてますなんて言えない、口が裂けても言えない。
だから、家出少女っぽくしておこう
「家出か?」
「…」
「…」
沈黙が続く。
「…危ないからもう帰れ」
「はっはい…」
そう言われて私は急いでこのビルを降りた。
ここが始まりの場所そして最後の場所でもある。
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