ダーク・ファンタジー小説

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トレード
日時: 2023/10/02 17:11
名前: 27mayo (ID: 2cE7k4GX)

——7月19日。

「ねえ、取り替えっこしようよ。」

暑い暑い夏の、放課後。
委員会終わりの静かな教室で、彼女は微笑んだ。
「....は?」
「きゅ、急にどうしたの、水野さん」
「どうしたって、何が?…私は明里ちゃんと代わりたいなぁ」
ぽつり、と彼女は呟いて私に近づいた。
「明里ちゃんは、“かわり”たくないの?」
「え..?」
目の前に立つ彼女はチェックのスカートがよく似合う。
セーラー服なんて着なくても、可愛げのない純白のシャツに規則正しいチェックの柄のスカートを身に纏うだけでも。
彼女には何故か、可愛らしさが漂う。窓の光が彼女の髪の毛に反射して、髪の毛が輝いて見える。
足はスラリと長くて、顔立ちは綺麗で。
素直でいい子で運動ができて。

もしも貴方になれたなら。
それは誰もが思うのかもしれない。
「代わるって…入れ替わるってことを言ってるの?」
「そうだよー」
「..なんでそんなこと聞くの?」

「なんでって...今から代わるから?」
ふふふ、と彼女は笑って見せた。


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