ダーク・ファンタジー小説

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出雲信仰記憶
日時: 2023/10/28 23:25
名前: 京条ハル (ID: /p7kMAYY)

注意
・この小説は、私の制作物である「出雲信仰記憶」の原文です。
今後ゲーム、アニメに展開する可能性があります。
・この制作物は、私の夢を元に制作したものです。
・この制作物の内容は半ファンタジーであり、
完全なファンタジーではありません。
・現在進行系であり、ちょくちょく内容が更新されます。

設定
出雲の國の遥か山奥にある信仰の力で成り立つ幻と妖の里、「妖仰の里」。
出雲大社の鳥居、門を堺に外の世界で必要が無くなったものを吸収している。
つまり要らなくなったりした者たちの居場所である。
そこの管理を行っているのが、日出ずる所にある「出陽八幡宮ひいずりはちまんぐう」の神職
出雲仰子いずもぎょうこ。彼女は主に悪霊退散 妖怪退治を専門に妖怪 神 人間のバランスを保っている。

メインキャラクター
・出雲仰子(日出処の神職)
出陽八幡宮の神職。
表裏のない性格。
単純だが賢く、その賢さは天狗に勝る
・星咲桜(出雲の西洋占い師)
出陽八幡宮の山の麓で占いをしている。
態度、口調はおしとやかだが、好戦的。
・烏野天魅(山の知恵袋)
天狗たちをまとめる鴉天狗。
強気で好戦的。いつも喧嘩を売りながら歩いている。
・三浦就子(出雲武士)
700年、幕府に命じられた任務を努めている。
礼儀正しい。基本敬語

妖仰の里の名所
・結界大鳥居
里の西の果てにある。
出雲大社の鳥居と繋がっていて、
そこから現世の不必要な物、忘れ去られたものを
吸収し、妖怪化する。
・出陽八幡宮
日出処にある。
ここから里の西の果ての
結界大鳥居まで一本道が続いている。
・天狗ヶ岳
南の方にある天狗が支配する山脈。
小高い山々が連なり美しい景色を織りなしている。
・出雲三浦屋敷
三浦の所有。
美しい庭園に見事な梅の木が咲いている。
この庭園には四季がなく全ての花が咲き乱れる。
・日出山
出陽八幡宮がある山。
石段の数だけもみじがある。
・日ノ出小路
出陽八幡宮から結界大鳥居までの
長い石畳の街道
多くの妖怪が商売をしている。

Re: 出雲信仰記憶 ( No.1 )
日時: 2023/10/28 23:23
名前: 京条ハル (ID: /p7kMAYY)

〜秋の里 春の花〜
日出山にある出陽八幡宮にはすっかり秋が届いていた。
西の果てへと続く日ノ出小路は秋の妖怪で賑わっていた。
その実りの匂いに紛れてほのかに春の陽気が巡る。周りの妖怪たちは気づかなかったが、
神職・仰子はそれに気付いていた。どうやら西の果てで不吉な事件があったようだ。
そう思って、神職は日ノ出小路を西に向かった。
「さあ、早く結界大鳥居に行かないと。」と呟き、
早足になった。

仰子がふと立ち止まる。
「妖怪?出てきなさい。」
「さすがは仰子。感がいい。」
怪しく甲高い声が響く。
バサッ
目の前に一枚下駄を履いた山伏が現れた。
「なんだ、天魅か。ちょっと邪魔なんですけど?」
表情一つ変えずに言う。
「聞いたぞ?大鳥居に向かっているそうだな。」
天魅と呼ばれた天狗はニヤリと笑う。
「これは天狗、あなた達のためでもあるの。」
サッ
「やっぱり聞いちゃないか。」
天魅は消えていた。
「まあいっか。邪魔が消えたし。」
しかし邪魔が消えたといえど西の果てはかなり遠い。
そう思い、仰子は霊力を開放した。
仰子の周りに御札が円を描くように複数現れる。
仰子は全速力で西の果て目指し飛んでいった。

暫く飛んでいると、大鳥居が見えた。が、周りには季節関係なく花が咲き乱れている。
その奥に大きな建物ができていた。
「あれが元凶?」
サッ
「だれ?」
振り返っても誰もいない。再び前を向くと、人が立っていた。
「私はこの神殿の主、鳥居鈴子。」
鈴子はニヤリと笑う。そして続けてこう言う。
「ちょうどよい。お前に用があったんだ。」
「用とは?」
つまらないという表情。
「神社を廃業し、我が神殿の神を祀る神殿を作れ。」
「用ってそれだけ?」
表情一つ変えない。
「私も用があってきたの。」
「貴方、季節をいじったでしょう。」
「神社の信仰にも関わるわ。やめてくれない?迷惑なの。」
本当に迷惑そうな表情。
「だが断る。やめてしまったらうちの神力に関わる。」
「大丈夫。ちょっと出てってもらうだけだから。」
そう言うと同時に円を描いていた複数の御札が一斉に発射された。
「ほう、此処では霊撃を使った戦闘をするのだな?」
といって鈴子は軽々とかわす。
「いいえ、一応、霊戦ルールという戦闘方法。霊力をお互いにぶつける。それが霊戦なの。」
「ほう、それはおもしろい。」
と言って、鈴子も霊力を開放した。
鈴子の後ろに巨大なマリア像。
「霊撃 逆鱗のマリア像」
仰子に向かって巨大なマリア像が降ってきた。
すかさずかわし、こう唱える。
「神道霊撃 西の大鳥居」
傍にあった結界大鳥居が動いて、神殿ごと鈴子を別の世界に送った。
周りの花は枯れ、紅葉が目立ち始めた。
「これでいいの。あの人は此処にはいてはいけなかった。」
戦いの後地は、斜めに傾いた鳥居を紅葉が囲む、秋らしい景色になっていた。
〜終〜

Re: 出雲信仰記憶 ( No.2 )
日時: 2023/10/29 08:26
名前: 京条ハル (ID: /p7kMAYY)

〜秋の里 春の花〜を描いて
少し内容が薄くなりましたが、仰子の初活躍でした。
鈴子は外の世界に押し戻されましたが、多分また帰ってくるでしょう。(笑)
鈴子というキャラはまあ独特で、特殊な信仰の持ち主で、マリアを信じていて
各地の信仰を独占しようとします。一般的にこんな宗教ありませんね。はい。
出陽八幡宮は秋の神様を祀っているので、春の花を咲かせて神力を弱めようと
してたんですね。きっと。
そもそもこの「出雲信仰記憶」という創作物、少し設定が分かりにくいので
補足しておきます。
〜設定の補足〜
出雲の國と同じ場所に同時に存在している「妖仰の里」。
居場所が無くなったものを妖怪化し、受け入れる。
西の果てにある結界大鳥居は、出雲大社の鳥居つながっており、
そこから居場所の無いものすなわち幻を見極め、吸収している。
結界大鳥居は現と幻を見抜く力があるが、鈴子を倒した際、
半分倒壊してしまい色々ないるはずの無いものを吸い込むようになった。
妖仰の里の少女たちは霊力を操り様々な攻撃方法を取り入れた
霊戦という戦闘を行う。
また霊戦の際は通常攻撃と超霊力を用いる。

Re: 出雲信仰記憶 ( No.3 )
日時: 2023/10/29 08:59
名前: 京条ハル (ID: /p7kMAYY)

〜大鳥居の妖〜 前半編
妖仰の里の東にある出陽八幡宮には色々な噂がやってくる。
「最近人間が増えた〜」とか
「大鳥居の前に落ちてたけどこれなに〜」とか
どうでもいい事ばかりを天狗や占い師が伝えに来る。
嫌気がさしたので暫く神社を空けることにした。
そして神職は西の空へ消えていった。

「ふう、やっとついたわー。」
「今日は鳥居の宮へ泊まろう。」
そういって仰子は寝に入った。

朝起きると外に出て顔を洗う。
そして鳥居を見上げた。
「直さなきゃ、、、、」
前回の戦いで結界大鳥居は半分倒壊していた。
仰子は鳥居まで歩いていく。
自分の数十倍数百倍の鳥居を見上げた。
ふと何かに気付いた。上まで飛んでみると、鳥居に
目玉が2つ描かれた不気味な札が10枚、星型に貼られていた。
「?、なにこれ。」
星型の中心に栓のような物がある。
ポンッ
栓が抜くと、中から一人、人が出てきた。
「あなた、妖怪?」
「あれ?此処はどこかしら?」
「あなた、封印されてたでしょう。
  なにをしでかしたの?」
「そうでしたわ。自己紹介が遅れました
私は大鳥居の妖、東雲結。」
「私は仰子。」
「わたしはねえ、一度この世界を壊しかけたの。
すごいでしょう。」
「壊しかけた?あなた何年ここに封印されてたの?」
「1000年くらいかしら。」
「元々ここは妖怪と神が暮らす場所だったの。」
「人間は、、、邪魔なの。消えてくれる?」
結はニヤリと笑って言った。
「嫌に決まってる。それは千年前の話。今は違うの。」
「あら?わたしは1000年前の有るべき姿に戻すだけよ?」
「それじゃあね〜」
「ちょっ待ちなさ、、、」
跡形もなく消えていた。今すぐ動かなければ。
そう思い、東へ飛び去った。


出陽八幡宮に戻ったところで、力ある妖怪を集めに行くことにした。
まずは南の方、天狗ヶ岳にいった。
「天魅。力を貸してくれない?」
「何があった?」
「かくかくしかじかで、、、、」
「それは一大事。我々天狗も力を貸そうぞ。」
天狗を味方につけた。

次は占い師。かなりの実力者だ。
もちろん、
「あら、戦い?楽しそうね〜。」
とウキウキで引き受けてくれた。

これだけ勢力が揃えば十分。
「明日の夜、決戦よ!」

Re: 出雲信仰記憶 ( No.4 )
日時: 2023/10/31 17:33
名前: 京条ハル (ID: /p7kMAYY)

〜大鳥居の妖〜前半偏を描いて
どうも。出雲信仰記憶 作者の京条です。
いや、ストーリー展開がめちゃくちゃですね。
我ながら。
まあいいや。天狗を巻き込んでの大戦が迫ってますね。
大鳥居の妖とは何なのか。次回をお楽しみに。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
お知らせ

キャラデザが決まりました。

Re: 出雲信仰記憶 ( No.5 )
日時: 2023/11/02 22:12
名前: 京条ハル (ID: /p7kMAYY)

お知らせ
〜鳥居の妖〜後編 の公開を延期して、
複雑・ファジー板にて劇場版出雲信仰記憶〜宵闇黒魔術〜を公開いたします。
長編っていうか、いつもより内容を分厚くして、シリアス要素を増やします。


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