ダーク・ファンタジー小説
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- バッドエンドじゃ終わらせない!!!
- 日時: 2023/11/03 21:53
- 名前: ruka (ID: kCv.PkTP)
プロローグ
♯1
チチチ...ッチチチ...ッ
時刻は朝の6時
部屋中に壮大(そうだい)な音でアラームが鳴り響く。
「うーん...」と眠くなりつつ起きる私は、『 黒木(くろき)瑠奈(るな) 』
父の『 琉異(るい)』を代表とする黒木財閥の一人娘だ。
朝の身支度を足早に済ませリビングへと向かうと、母の『 瑠美(るみ)』が朝食の支度を済ませ待っていた
「あら。瑠奈、おはよ」そうにっこりと笑う母は、超絶売れっ子の人気女優だ。
なんで、私の両親二人そろって超人なんだろ…
そう考えながらもぐもぐと、パンを食べる私。んーっ、やっぱメロンパンしか勝たん!!
とさっきまでの考えは捨て、能天気になる。
さっと食べ終え、出る準備をする。教科書おっけー・・・うんっ、忘れ物ない!!
「いってきまーすっ」
見慣れた街並み景色。そんな当たり前なものをゆっくり眺めながら歩くのはとっても好きだ。
「あ」
目に入ったもの、それは
「~っ!!!レイン様じゃん~っ!!!しかも、ラブハピコラボ商品かわいい~っ」
瑠奈がはまりにはまっている乙女ゲー
【lovelyhappy~イケメン王子たちの甘い誘惑~】略して「ラブハピ」
まぁ、買った時はなんてありきたりな題名なんだと思ったけど、ストーリー性はとてもよく、おまけにキャラはイケメンと沼にはまってしまった。
製作者様。あのときは、ありきたりなんて言ってごめんね・・・っ!!
って、見とれてる場合じゃない!!急がなきゃ!さっとその場から離れ、学校へと足を運ぶ。
「やばいなぁ、今金欠なのに、コラボとか。。。って、あの子・・!?!?」
目の前にいる、横断歩道をわたる女の子。信号が赤だと気づいておらず、しかもながらみスマホをするトラックが女の子に今にも衝突しそうだ。そう思った時にはもう、私の体が勝手に動いていた。
「危ない!!!!!」
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- Re: バッドエンドじゃ終わらせない!!! ( No.1 )
- 日時: 2023/11/04 14:34
- 名前: ruka (ID: kCv.PkTP)
♯2
ッッッッッ...‼雷に打たれたかのよな頭痛が一気に来る
まって...めっちゃ...痛い...ッッ...痛いんだけど、、ここどこよ???
あたりを見渡すと、視界は真っ白で覆われていた。
「てゆーかさぁ、私推しグッズを買えずに死んじゃったんだよね・・・。最悪ーーーっ!!!!」
と死んだことより、推しグッズを買えなかった悔しさに怒っていると、後ろで人がくすくすと笑っている声が聞こえた。
ふいに、後ろを見ると、その人は、きらびやかな着物をまとっている、長髪の男だった。
「ふふっ。やっぱ人間は面白いなぁ。」と手を口に当てながらくすくすと笑う男。
「貴方...誰??」気づいたらそう私は、男にそう問いかけていた。
「僕は君の想像通り神さ。...そんな嫌そうな顔をするな。本当は、そのまま天国に送り付けるつもりだったんだけど、自分の命を捨てまで、子供を救おうとするその慈悲深さ(じひぶか)。僕は感動したよ。」
私が彼を神だと知ったとき、もしかしたら、地獄行きになるのではないかと心配した。
だが、なぜだか彼の声は、私の心配を一気にかき消す。
「それでね、今回は特別に君がやっていたゲーム【ラブハピ】の世界に転生させてあげよう。
君の慈悲深さそれに免じて、それなりの好条件はつけるから」
とスラスラと言いたい放題言ってほほ笑む神。
「え、ちょ、転生って、しかも、キャラだrrr」と戸惑いつつ、焦る私。でも、その言葉は彼によってかき消される
「ほら、早く言っておいで。面白いものをたくさん見せてね。いってらっしゃい。」
「ちょ、人の話、聞いてーーーーっ!!!」
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