ダーク・ファンタジー小説
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- 京都怪綺説
- 日時: 2023/11/10 05:57
- 名前: 京条 (ID: /p7kMAYY)
<第1話 未来の京都>
ここは2063年の京都府。
2063年には全国を繋ぐリニアモーターカーが完成しており、京都のど真ん中を貫いて通っていた。
そのため多くの史跡が破壊され、京都は大きなビル街になっていた。
東京よりも京都の方がふさわしいと見て、政府は今年、京都に首都を移す。
そうなるとまずい。首都が京都に移れば、さらに史跡の破壊や森林の伐採が続き、京都は不毛の地となってしまう。
しかし、その危機を救うべく、京都府内の多くのオカルト研究会が動き始めた。
Continued next time.
- Re: 京都怪綺説 ( No.1 )
- 日時: 2023/11/10 06:19
- 名前: 京条 (ID: /p7kMAYY)
<第2話 妖怪と人間>
2063年.7月下旬 首都移動まであと三ヶ月
「今日、政府は京都への首都移動を開始しました。このーー
朝、カフェでコーヒーを飲んでいると、こんなニュースが耳に入った。
「そこで政府は京都の史跡を取り壊し、森林を伐採して首都に必要な土地をーー
「えっ!」
「ゴクッゴクッ、、、ごちそうさまでした!」
あの人に相談すればいい。会ったことはないけど。
その一心で私は走り続けた。
ガラガラガラ
「失礼しまーす。」
「お?見ない顔だね。オカルト研究会へようこそ。」
「あ、私は徳永かなえ。この高校の3年生です。」
そう伝えると、さっきの人はニッコリ笑って、
「なんだ、同級生か。」
という。内心、ホッとした。
「じゃあタメ口でいいから、此処に来た理由を教えてもらおうか。」
「あの〜
「ふむふむ、なるほど。君には伝えなければいけないな。」
「ふう。」
「京都は近い未来、ゴーストタウン、廃虚街になってしまうかもしれない。」
「え?でも、政府が開発を続ければ、、、」
「だからその政府が潰れるんだよ。妖怪の.....祟りでな。」
「妖怪の、祟り!?」
「人間は妖怪と手を取り合わなければならない。」
「やってくれるな?」
Continued next time.
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