ダーク・ファンタジー小説
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- 寒すぎる冬と騙し合い
- 日時: 2023/12/17 18:30
- 名前: ネネネネの (ID: C3654gBx)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13868
1話
「凍るよ。寒い。」
強烈な寒さと大雨の中、小5の私─零下は小さく呟く。
現在は冬の真っ只中。
なぜか地球は温暖化ならぬ寒冷化が進んでいる。
温暖化が1年前に停止してしまって、急に「寒冷化」が始まった。
「なんかお母さんが子供のとき温暖化みたいなのがあったって聞いたけど今は寒すぎ…」
大雨に混じって強風も吹き抜けてくる。
「死にそう!早く帰ろっと!」
麗花は家に帰るため全力で走った。
「ただいまー」
迎える声はない。
「そういえばアフリカに行ってたな」
両親は仕事でアフリカに行ってたのでいつも賑やかな我が家には迎える声もなかった。
今日は宿題がないのでさっさとこたつに入る。
「ヤバ!瀬晴くんのライブ始まる!」
スマホの時刻を見てはっとなった。
寒すぎるせいで最高の推し・瀬晴くんの生ライブが中止になり、生配信の動画になってしまった。
大急ぎで動画アプリを開く。
…その瞬間
「え?」
どこから出てるかわからない声が思わず出た。
もう遅く、気づいた頃にはもう麗花はすっかり眠ってしまっていていた。
「これから騙し合いのスタートだよ!」
謎の声とともに目が覚め、
ーそこでは19人の少年少女が並んでいた。
その中心に、背の高い大人がいる。
麗花は理解できずにただ立ちすくんでいた。
「え?どうなったの?夢?」
「いやいや、これは現実!騙し合い!君は素敵な遊びの参加者に選ばれたんだよ!」
そう言ったのは、あの中心の大人だった。
意味わかんないんだけど…
「しょうがないなあ…私が説明してあげるから、よお~く聞いてね!」
「え?は?あ、はい…」
つい私は返事をしてしまう。
「君のせいで遅れてるんだからね。ちゃんと聞いて。」
そう金髪の少女に言われてしまった。
「この遊びはね、簡単に言うと君達が鬼ごっこをするんだよ!だけど鬼に捕まえられると…ご臨終!しかもこの鬼ごっこでは「契約」をすることができるんだよ!契約をすると狙った人を二人で騙すことができて、混乱させられるよ!ちなみに契約をしないで人をだますと2人ともご臨終!その人が既に他の人と契約していると、君が騙されてしまうんだよ!」
なんとなく状況は把握できた。
「それじゃゲームスタート!」
展開が早いですね