ダーク・ファンタジー小説

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"リセットボタン"
日時: 2024/03/09 07:44
名前: 紗希 (ID: b.1Ikr33)

リセットボタン、きっと押したら色々変わる。

思っても無かったこと変わって欲しく無いことすべて全て___.

主人公:四ノ宮瑠奈しのみやるな

親友:高原雪こうはらゆき

母親:母

妹:四ノ宮瑠李しのみやるり

>>1『後悔』
>>2『優しく』
>>3『怒り』
>>4『姉.妹』
>>5『』

Re: "リセットボタン" ( No.1 )
日時: 2024/03/01 16:24
名前: 紗希 (ID: b.1Ikr33)

リセットボタン、貴方はもしリセットボタンがあったら押しますか?
ヤケクソな時、嫌な時、後悔した時
もしかしたら押しちゃうかもね。
これはリセットボタンを押したこのお話。






雪「なんで怒ってるの?」

『怒ってない』

雪「怒ってるでしょ?」

『怒ってないってば!』

雪「それが怒ってるの!」

『もういい、帰る』

雪「ちょ!瑠奈!」

親友の雪と喧嘩した。
喧嘩した理由は、前から映画行く約束してたのに雪が金欠で行けなくなったから。
謝ってくれたのに、私も不満そうな態度を取ったのは悪いけどさずっと楽しみだったのに…

『はぁ…』

『嫌になっちゃうね…』

部屋に入ってベットにダイブ
枕に愚痴をいうのが毎度お馴染み
けどその枕元に何かがあった

『リセットボタン?』

リセットボタンと書いてある四角い箱
真ん中に赤いボタン

『リセット…』

『あの時謝っておけば…』

そんな後悔がリセットボタンを押していた。

Re: "リセットボタン" ( No.2 )
日時: 2024/03/01 16:30
名前: 紗希 (ID: b.1Ikr33)

『…?』

リセットボタンを押すと白い光に包まれ
気づくとさっきの公園

雪「なんで怒ってるの?」

あぁ、あの時だ。
喧嘩しちゃって雪がなんで怒ってるか聞いてきた時に戻っている
本当にリセットされてるんだ…
優しく言えなかった、強く言ってしまった後悔が蘇る

『ううん、怒ってないよ?』

そうだ、優しい声で言えばいいんだ。
そうだ、こう言いたかったんだ

雪「本当?」

『うん、もう怒ってない』

雪「良かったぁ…瑠奈が本当にキレてるのかと思って…」

『本当は怒ってたけどね笑』

雪「今回は本当にごめん」

『大丈夫、また行こっか』

雪「うん!」

こうやって次の約束をしたかったんだ。
きっと気持ちがグチャグチャだったんだ…
こうして仲直りができた

Re: "リセットボタン" ( No.3 )
日時: 2024/03/09 07:46
名前: 紗希 (ID: b.1Ikr33)

そのあとちょっと雑談して家に帰った。
少し心がホッとした
けど部屋に戻るとリセットボタンはもう無い

『え?枕元に無い!?』

私は不思議に思った
部屋のどこを探しても見つからない

『どういう…こと?』

そう思っている時
下の階から声がした

母「瑠奈ー!ご飯よー!」

『行かなきゃ、はーい!』

リセットボタンのことは一旦忘れて
ご飯を食べることにした。





母「やっと来た」

妹「お姉ちゃん遅いよー!くたびれちゃったんだから!」

瑠李るりだっていつも遅いじゃん!』

妹「お姉ちゃんよりは早いですー!」

母「早く食べるわよ、いただきます」

妹「いただきまーす!」

『…いただきます』

生意気な妹
ほんとにムカつく。
黙ってればいいのに…

『美味しい』

妹「そりゃお母さん特製のトンカツだもん!」

母「まぁ!嬉しい」

『そうだね』

妹は褒め上手だ
まぁ、私には生意気だけどね。

妹「お姉ちゃんのトンカツいただきっ!」

『ちょ!』

妹「美味し〜!」

『なんで盗むの!?返してよ!』

妹「食べちゃったんだから無理」

『はぁ!?じゃあ瑠李のちょうだいよ!』

母「もう!喧嘩しないの!お姉ちゃんなんだから我慢しなさい?」

『お母さんまで!?』

妹「ラッキー」

母「そんなんで怒ってないで早く食べなさい」

『…』

私は、いっつも言われてきた
お母さんに“お姉ちゃんだから”お父さんに“姉なんだから”
仕舞いには友達に“仕方ないよ”妹には“お姉ちゃん、なんでしょ?”
もう、お姉ちゃんお姉ちゃんって…仕方ないって…
何が?妹だからなんでもしていいの?

『…ふざけんな』

母「何か言った?」

『ふざけんなって言ってんの!』

怒りが込み上げて私は“ふざけるな”と口にしていた。


Re: "リセットボタン" ( No.4 )
日時: 2024/03/09 07:47
名前: 紗希 (ID: b.1Ikr33)

『毎回毎回私ばっかり』

『何がお姉ちゃんだ!妹なんていらない!』

母「なんて事言うの!?」

妹「…なにそれ」

妹「私だって…お姉ちゃんいらないよ!」

母「瑠李!」

『瑠李は良いよね、なんでも許される"妹"だもん』

『私ばっか我慢して…何がお姉ちゃんだよ!」

母「…」

言ってはいけないような、そんな言葉を口にしてしまった気がした。
けどもう遅い、取り返しつかない、そんな怒りに込み上げている瑠李

妹「…そう思ってたんだ」

妹「私"お姉ちゃん"の事信じてたのに…!!」

母「2人とも!」

泣きながら上に行く瑠李、何もできないお母さん
そしして、何か失った気がする私
その通りになってしまった。
来る日も来る日も瑠李は目も合わせななければ口も利かない。

妹「行ってきます…」

母「瑠李!ご飯は?」

妹「要らない」

『…』

母「瑠奈もなんか言ってよ!!」

『…』

お父さんは出張中、お母さんは家事など仕事で手一杯
だから、何も分からない。
私は"後悔"なのかそれとも"焦っている"のか、それとも"嬉しい"のか
なんの感情かわからないごちゃごちゃになっていた



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