ダーク・ファンタジー小説

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人間とヴァンパイア
日時: 2024/08/04 17:15
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

投稿頻度は目標2、3日に1回を目標としています。

楽しかったね!なずなねえちゃん!

そうだね、楽しかったね。

私のことを姉という彼は、弟ではない。
ここは孤児院だ。

次はどれにしようかな……

駄目だよかける
もう時間になっちゃう。

え、もう?
今日は早いんだね、

そうだよ。だから早く寝ようね。

やだ。

え?

いつもねえちゃんだけであいつの世話してるじゃん!
それにねえちゃんが殴られるのもうみたくない!

あいつとは、私孤児の世話をする孤児院の先生のことだ。
でも私たちの先生は私たちの世話をしない。
それどころか私たちが先生の世話をしなければ殴ってきたりもする。
本当に酷いやつだ。
前までは優しい先生だったのに。
なんで変わってしまったんだろうか。

駄目だよ。
私はいちばんお姉さんだからね。
かけるはまだ5歳でしょう?

でも!

ほら、早くしないと帰ってきちゃうよ。
おやすみ。

……おやすみ。

あいつが、帰ってくる。

Re: 人間とヴァンパイア ( No.1 )
日時: 2024/08/04 17:28
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

あいつが、帰ってくる。

私はあいつが帰ってくるまでに小さい子数人を日によって人を変えて寝かせる。
起きている子達はクローゼットに隠れさせて、あいつにはおつかいに行かせていると伝える。

おかえりなさいませ、

は?今日もお前だけ?
他のやつはなにやってんの?

申し訳ございません、!
小さな子達には手を出さないでください。
まなやはるとなどの9歳から12歳までの5人は先生のために酒を買いに行っております。

そうかよ。
でもそれで全員じゃねえだろ、

他の子達は風邪です。
最近ウイルスが流行っておりまして、

……はぁ、みえみえな嘘つくなよ!!

ぁ、殴られる。

もういいかな。じゃあ他のことはやっとけよ。

はい、

結局あいつには毎回殴られるけど、こうしておけば私しか殴られることはない。
その後私はみんなを寝かせて、家事をして、先生の明日の準備をして、それで寝る。
明日も同じ日が続く。

けど、そんなことはなかった。
私の予想していた明日はこなかった。

Re: 人間とヴァンパイア ( No.2 )
日時: 2024/08/07 19:19
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

空が1番暗い時間。
焦げ臭いにおいで目が覚めた。
暗いはずのこの時間なのに、目の前は真っ赤だった。
その日はキッチンで寝落ちしていた。

急いでみんなが寝ている部屋に行ったけど、そこはもう火が回っていて通れなかった。

そこで私の意識は途切れた。

Re: 人間とヴァンパイア ( No.3 )
日時: 2024/08/07 21:56
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

起きた時にはもう遅かった。
私は病院みたいなところにいた。
病院の患者のような服を着て、近くには点滴があった。
でも、周りのベッドには誰もいなかった。
みんな死んでしまったのだろうか。

当たりを見回していると、医師とも看護師とも思えないような人、いや、ヴァンパイアが来た。
少し怖い。

あ、起きた?おはよ!
なずなちゃん1週間も寝ちゃってたんだよ?

……

無視はひどいな。
おはようって言わなきゃ。
ほら、おはようって。

おはよう、

何この人。
髪も、目も、服も、体中真っ白。

やっと喋ってくれた!
よかったよかった。

誰、

僕はすめらぎいぶき。
この城の1番偉い人、城主だよ。
よろしくね、なずなちゃん。

私がいたのは病院じゃなくてヴァンパイアのいる城だった。

Re: 人間とヴァンパイア ( No.4 )
日時: 2024/08/09 14:58
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

城だなんて思ってもみなかった。
しかも目の前にいる人は城主。
なにか少しでも悪いことをしたら血を吸い取られて死んでしましそう。
言うとこ聞かなきゃな、

早速だけど、なずなちゃんにいくつか質問してもいいかな?

どうぞ、

そんな怯えなくてもいいじゃん。
僕は優しいよ?
じゃあ、一つ目の質問ね。
なずなちゃんの名前は何かな?

月見里つきみさとなずなです、

うん。なずなちゃんね。

……知ってるじゃん。

じゃあ年齢は?

14です、

14歳なんだ、まだわっかいねぇ。
じゃあ、なずなちゃんがいたあの施設は何かな?あのおじさんは?

……それは―

Re: 人間とヴァンパイア ( No.5 )
日時: 2024/08/10 22:35
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

……そんなことがあったんだね、

本当に私が言ったこと全てを分かってくれたのだろうか。

じゃあ、次ね。

僕と契約を結ばない?

なんと。さっきの話はあっさり終わってしまった。その上契約だなんて。
そんなことを考えていると皇が説明をし始めた。
ざっくり要約するとこんなんだった。

✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦

・私が特定のヴァンパイアのみに血をあげること
・その代わりヴァンパイアは衣食住を提供すること
・ヴァンパイアと同じ部屋で過ごし血をあげるのはヴァンパイアの望んだ時にするが、体に支障は出ないこと
・私からの要望は大体叶えてくれること

✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦

私にとっても相手にとってもいい条件だった。
それに契約を結ばなかったらどうなるか分からない。
なら選択肢はひとつしかない。

いいですよ、契約。結びましょう。


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