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ダーク・ファンタジー小説
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- 五月の空白
- 日時: 2024/08/04 20:22
- 名前: 椎名 (ID: qfqCQ4n7)
全て思い出せるまで、
- Re: 五月の空白 ( No.1 )
- 日時: 2024/08/24 22:22
- 名前: 椎名 (ID: qfqCQ4n7)
プロローグ
酷く長く何もない夢を見ていた。
誰もいない、何もない、光さえもない、ただそれだけの空間に一人だけ。
夢を見ているのは少年。声は出ず、歩けず、ただそこに立ち尽くすことしかできない。
彼は怯えた。
視覚を奪われ、動くことすらでず、その場で正体不明の恐怖と____
『どうだった?』
「何一つ理解できないし、というか何これ?」
時計は11時を指していた。____もちろん、深夜の11時である。
「つーかこの時間帯に電話かけてくるの頭おかしいだろ」
『どーせ暇でしょろくにやることないんだから』
「おいおいおい俺はテスト前だから真面目に勉強してますー」
机の上には問題集やら教科書___の代わりに、娯楽。
『ダウト』
バレていた。
「なぜバレたし」
『私、一応これでも相棒やらせてもらってるんで』
「ごめん少し無理かもしれない」
『おいこらてめえ!』
近所迷惑である。
彼___星谷夏希は、うるさい相棒である沼田飛奈多の相手を毎日するしか他にすることがなかった。
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