ダーク・ファンタジー小説
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- 僕と君はおんなじだった
- 日時: 2024/09/11 16:17
- 名前: くらげ (ID: nVITTUo/)
僕は君の代わり。
『大丈夫だよ。安心して』
今日も君をこの心の中に匿う。僕が君の代わりになってあげるから
君が傷ついてから僕が生まれた。君はいっつも泣いてばかり居たから代わりに僕が君になる事を望んだ。
君が僕を創った理由。僕ぜーんぶ知ってるよ
君は虐めで精神があまりいい状態じゃなかった。でも君には『親友』がいた。『親友』が居てくれたからこそ生きていられたんだよね。でもその『親友』は虐めっ子に騙されて君の事を突き放した。そこから君は引き篭もり始めた。
いつもいつも泣いて自傷して。ご飯もあんまり食べてなかったからみるみる痩せて行ってたよね。
死ぬ勇気も生きる気力もないから自分が一層嫌いになったんだよね?可哀想に!
傷つけられて、裏切られて。辛かったよね?大丈夫。僕が代わりに生きてあげるから。安心して
今日は何しようか。そう思いながら僕は学校へ行く
学校に着けば僕の事を皆んなが避ける。自分も虐めの標的にされたくないから。自分も僕みたいにならないように。「降格」しないよう皆んな見て見ぬふりしてる。
あーあ。人って惨めだな。皆んな自分で精一杯。自分の価値を上げる為上へと群がっていく
何をそこまで頑張るのかよくわかんないな
教室に着けば机の上に花瓶がある。机には数々の悪口がびっしりある。随分とまぁ典型的な虐めだな。
昨日は置き勉してったけど大丈夫かな。嫌な予感がしながらも机の中を覗く。
……嫌な予感が当たってしまった。教科書やノートがビリビリになっている。これじゃあ使い物にならない。
後ろからクスクス笑い声が聞こえる。……面倒くさい人間もいるんだな
今日も早退する。こんなとこいれば気が正気じゃ居られない。さっさと帰ろう
教室を出ようとすると虐めっ子の女共が出てきた。
「何勝手に帰ろうとしてんの。」
「私達今日すっっごいストレス溜まってるんだぁ」
「この意味分かるよね?(笑)」
『そんなん知らないよ。帰りたいからそこどいて』
僕がそう言うと彼女は
「…随分とまぁ生意気ね。まぁそれ位が一番殴りやすいけどッッ」
そう言い終わると同時にお腹に衝撃が来る
『ッい''ッっ!』
「こんくらいで屁ばんないでよ。まだまだ先生が来るまで時間かかるんだから♡」
あと何分位で終わるかな。それまで耐えなきゃ帰れそうもないな
『………』
「あー!スッキリしたぁあ!あ、バレたらまずいからお前さっさと帰れよ(笑)」
「マジそれな笑笑」
教室に甲高い笑い声が響く。他の小さな笑い声も共に聞こえて来る
……早く帰ろう。傷が悪化する
- Re: 約束 ( No.1 )
- 日時: 2024/11/11 11:11
- 名前: くらげ (ID: nVITTUo/)
『ただいま』
家に帰れば君が居る。君が居るお陰で僕が居る事忘れちゃわないよう毎日約束する
明日も明後日もずっとずっと永遠に一緒
約束というなのお呪い。一生が終わったって一緒に居てあげる
君がいう
「今日のいじめはまたひどいね。''僕''に傷が残ったらどうするんだろう」
『''君''と同じ身体だから''僕''も嫌だな』
君は手招きして毎日言うんだ。
「おいで。''僕''の傷治してあげる」
ココは僕の心や身体の救急箱。
「苦しい時はいつでもおいで」
君は淡々と傷に絆創膏や包帯を巻く。それがどこか心地よい
君と僕は一心同体。君の痛みは僕の痛み。僕の痛みは君の痛み。
でも君の代わりに僕が生きて僕が死んであげるからね
君は僕が居なきゃ生きていけない可哀想な子
泣き虫でガリガリで傷だらけで薄汚い可哀想で孤独な君は
僕と同じ
僕がいなきゃ今頃死んでる子
『約束だよ。ずっと永遠に一緒だよ』
今日も今日でお呪いをかける。
糸が切れても離してあげない。
君が拒んだって赦してあげない。
だって君は僕だけのモノ
誰にも渡さない。触れさせない。
君の笑った顔も泣いた顔も怒った顔も寂しそうな顔も寝ている顔も
誕生日も身長も体重も鼓動も視線も手の重なりも君の温もりも髪も感覚も服も爪も足も腕も血液も
全部全部僕のモノ
君の事なんでも知ってる。君が知らない事も知ってる
『ねぇ。』
「ん?どうかした?」
『君の全て大好きで愛してるから』
『だから、』
僕と一緒に居て
ーーーーーーーーーーーーーー僕の呪いというなの愛なの
それを知ってていつも同じ事を君は言う
「、、、、、やっぱりおんなじだね笑」
僕が出来る事はこれしかないけど愛してる
『ッッねぇ君は僕と居て嫌じゃない?』
「え?」
- Re: 足枷 ( No.2 )
- 日時: 2024/11/18 16:20
- 名前: くらげ (ID: nVITTUo/)
「、、、、それってどういう意味?」
「''僕''と''君''はずっと一緒なんでしょ?なら嫌いも好きも関係な、、」
『そういう事じゃないの!!!』
「ッ!?」
君の言葉は遮って僕は叫ぶ
だって君は僕じゃない''誰か''を見てる。それが厭で仕方ない
君は僕だから君が何考えてるかなんて手に取るように分かる。
君の情報が頭に流れてくるから
『、、ねぇ、君は一体誰を見てるの?』
「え?」
『だって!!君は僕じゃない誰かを見てる!!!』
『誰なの!?僕にも言えない事なの!?』
今まで君の事で分からないなんて事無かったのに、
『僕が嫌いなの?なんで僕に心を見させてくれないの』
『君が許さなきゃ君の事が分からないのは知っているでしょ?』
「、、、、、」
此処には縛りがある。
相手が嫌がる事は出来ない。だって僕と君は同じだから
相手が拒めばこちらに相手の情報は入らなくなる。だって僕と君は同じだから
縛りがある事は君も知ってる。
だってこの縛りを作ったのは僕と君だから
「、、、、ごめんね。まだ話せないんだ」
『、、、そ、』
君は僕が嫌いになったんだろうか
君は僕から離れて行くのだろうか
君は僕から逃げたいのだろうか
そんなの僕が赦さない
君は僕のモノなんだから君のモノじゃない
僕だけの事を聞いていればいいのになんで拒むの
君は僕のモノなんだから好き勝手やるのは許さない
『、、、もう知らない』
『此処からもう出してあげない』
ギチギヂキッッ
縄が縛られるような音が鳴り響く
縛りが出来た音だ
「え、?」
『君が拒むなら此方もそれなりの対処をする。君が僕から逃げるようなら死んでやる』
『僕と君は''同じ''だから僕が死ねば君も死ぬ。』
『だってそういう約束だもんね?』
「ツツツツ!!!」
僕は微笑みながら言う。
だって君が悪いんだ。君が僕を拒むから
君が僕のお人形さんになればいいだけだろ
「、、、、ふざけないで、''僕'’が今何しようとしているか分かってる?」
『分かってるよ。''僕''は''君''を此処に監禁する。そういう縛りを今作った』
「その意味分かってる?''僕''が''君''を此処に監禁すれば''僕''も此処から出られない」
「だって''君''と''僕''は同じだから」
『ああ。知ってるよ。それも承知の上だよ』
「じゃあ尚更なんでツッ!!!」
『、、、うるさいなぁ』
『今此処で死んでやろうか』
「!?」
そう言いながら僕はカッターをポケットから取り出し、首に当てる
『君は僕の言う事だけ聞いててよ』
『そしたら何もしないよ』
「ッッ、、、!!」
「、、、、分かった。''僕''の言う事聞くわ」
『あ、そうだ。僕と君って言うのも分かりずらいし君にも名前を付けようか!』
「、、、はい?」
『今日から君は』
玲奈だよ!
『ほら次は玲奈が僕に付けて!』
「、、、じゃあ」
藍奈
『おぉ!いいじゃん!』
『これからよろしくね玲奈♡』
「、、、よろしく、藍菜」
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