ダーク・ファンタジー小説

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鏡の世界
日時: 2024/09/17 17:46
名前: アポロドーロス (ID: fGppk.V/)

             -2024年9月-
元時(もととき。現在62歳)「僕は元時62歳。小学6年生の時、4歳上の兄と2歳上の姉と信じられない体験をした。」
大輔(現在66歳)の孫(14歳)「どんなもの?見せてよ。」
和葉(現在64歳)「このノートに書いてあるよ。見てみて」
             -1974年6月-
元時(当時小6)「今日は6月9日、兄と僕の誕生日だ。双子ではないが、365分の1で兄と誕生日が同じ。ただ、その日は平日なので、その前の休みの日に行ってきた、鉄道が展示されている場所に行ってきた。夢の超特急と呼ばれた最新の0系新幹線や、19世紀にできた古い蒸気機関車まである。」
和葉(当時中2)「これはすごい。新幹線は久々に乗った。鉄道の世界は結構楽しいね」
元時「機関車は人生で初めて乗った!客車にも入れた。あそこの展示物には鉄道の史年表が書いてある。」
大輔(当時高1)「1830年、イギリスで鉄道がスティーブンソンが開発し、日本では1872年10月14日に東京新橋間に開通したのか。大正後期や、昭和初期になると電車やディーゼル機関車ができ始めた。日中戦争の元、満州事変は南満州鉄道の線路の爆発から始まった。1964年に新幹線が開通し、た。知らないことも書いてあった。」
ここまでは現実世界と変わらなかった。だが異変が起きた。それは外の展示室に行った時。
大輔「あれ?鏡に僕たちが移っていない。元時も和葉も映っていない!どうゆうことだ?」
元時「そうだね。今まで経験したことがない恐怖感がある。
和葉「そういえば時計の数字がおかしい。11時00分?時間はあっているけど数字の位置が違う。」
元時「数字の位置としておかしい。普通なら9は左に、3は右になっているはずだ。もしかして僕たちは鏡の中の世界に入ってしまったのかも?」
大輔「確かに!鏡文字があちこちに見える。いつから入ったんだろう?」
和葉「外に出た時かな?中では鏡文字なんて見ていないよ。見たのは外に行ってからだけ。」
大輔「あれ?鏡の中には人がいないじゃないか!今すぐ出ないと大変なことになりそうだ。」
元時「でもどうやって出ればいいんだ?鏡に触れても、中に戻っても鏡の世界からは出れないけど・・・。」
和葉「鏡を壊せばいいんじゃないかな?でも公共の場所の鏡を壊したら怒られる。」
元時「リュックに鏡が入ってた。」
元時はリュックにあった鏡を誰も見ていないトイレで鏡を踏みつけるように割った。割った時、目が見えにくくなった。その後、10分程度気を失って、いつの間にか鏡から出て現実世界に戻っていた。
和葉「あれ?ここはどこだ?もしかして、ついに鏡の世界から戻ったのかな?良かったー。」
元時「⒒時40分、数字の位置もあってる。鏡文字も見えない。僕は何とか戻ってきた。でも鏡の中の世界ではどうなるのか分からなかった。」
        ―――――――――2024年9月―――――――
元時(62歳)「この出来事は約50年たった今でもはっきり覚えており、とあるミステリー番組でもこの体験が何度か取り入れられるほどだった。50年、家族や親友など、誰にも理解されず、今でもあの体験 はなぜ起きたのかわからない。でも、思い当たる点としては、以前、毎時00分に鏡を見ながら歩くと鏡に入ると聞いたのでそれが原因かもしれない。あれは夢ではない。というか、年始から鏡文字を見ることが多い。もしかしたら、また僕は鏡に入って生きているのかもしれない・・・。」

                 <終わり>


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