ダーク・ファンタジー小説
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- 修学旅行の夜
- 日時: 2025/05/06 11:00
- 名前: シュレッダー (ID: fGppk.V/)
2007年9月某日。小学6年生4人がこのようなことを体験した
先生「じゃあ、消灯します。早く寝るんだぞ。」
陣今瀬(じん いませ:台湾の転校生)「はーい。」
颯「今瀬君、みんなすぐ寝たから、ちょっと雑談だ。夜中の12時から、部屋を出て、プレイルームでジュースを飲もうぜ。」
今瀬「いいね、お土産のおつりが200円あるから、ジュースは買えるよ。この二人で、白竜隊を結成だ。」
颯「いいグループ名だ。じゃあ、12時になったら行くぞ。小学校あと半年。修学旅行は存分に楽しもうぜ。」
夜中12時
今瀬「よーし。先生はいない。さあ行くぞ。」
颯「足音を立てないで歩いてくれ。立てたら俺達に気付くぞ。」
今瀬「ヤバい。先生だ!」
先生A「あれ?そこに生徒がいなかったか?」
先生B「いなかったと思います。」
今瀬「セーフ。俺たちには気づいていないぞ。」
颯「あそこまでは音を立てずに行ったとしても、5分もあれば行けるはずだ。」
莉音「え?あんたも自販機で飲もうとしていたの?」
流星「気が合うな。僕たち2人も協力しよう。」
今瀬「頼もしい仲間だ。よーし。先生に見つからないように行くぞ。」
颯「ヤバい。あそこに嫌われている松田先生がいるぞ。」
今瀬「ばれないようにそっと行こう。」
松田先生「あれ?おい!そこに誰かいただろ!名前を述べろ。」
颯「お、僕はホテルのボランティアの田中です。」
今瀬「僕は同僚の佐藤です。」
流星「僕も同僚で、名前は鈴木です。」
莉音「私も同僚の加藤です。」
松田先生「あっ!ボランティアだったのですか?すみません。あれ?君たちは絶対にボランティアじゃなくて生徒だな。他の人は分からんが、一人は特定したぞ。流星君ですね。ちょっと来てください。」
流星アウト。白竜隊残り3名。流星は後日、罰として、猿男というあだ名をつけられた。
松田先生「流星君がボランティアのふりをしたという事は、ほかの3人も生徒だな。」
颯「セーフ!おっ!もう自販機が見えるぞ。」
今瀬「音を立てずにお金を入れて、押すぞ。」
松田先生「今自販機の音がしたな。お前絶対生徒だな?名前はなんだ?」
颯「竜太郎とたかしと美鈴と言っておけば大丈夫だ。あいつらは怒られるのに慣れている。2組の竜太郎です。」
今瀬「1組のたかしです。」
莉音「3組の美鈴です。」
先生「竜太郎君とたかし君と美鈴さんだな。ん?でも、声が少し違うな・・・。君、竜太郎君じゃなくて颯君ですね。」
颯アウト!白竜隊残り2人。颯は罰として歩きにくい靴で翌日を過ごすことになった。
今瀬「よっしゃ。上手くいったぞ。じゃあ、プレイ室に入るか。」
莉音「10分かかったけど、さあ生ぬるいジュースで乾杯!」
松田先生「5分くらいプレイルームで休んで温泉入ろう。ん?」
莉音アウト!白竜隊の残り1名。罰として、莉音は布団を募集され、床で朝まで寝ることになった。今瀬はギリギリで逃げ切りセーフ。
今瀬「よし、バレてないぞ。部屋まで戻れば俺は成功者だ。おっ!部屋が見えた。」
しかし、ドアを開けると、そこには・・・。」
今瀬「先生!なんでここに・・・。」
松田先生「こんにちは、最後の白竜隊の今瀬君。」
今瀬アウト!残り0名。ゲームオーバー今瀬は翌日図工教師に落書きをされ、落とすのには30分かかった。
- Re: 修学旅行の夜 ( No.1 )
- 日時: 2024/12/29 09:46
- 名前: シュレッダー (ID: fGppk.V/)
皆さんこんにちは。うれしいお知らせです。ついに続編の作成が決定しました。2009年の秋の日光のホテルを舞台に2日目の夜、陣今瀬と新しい仲間の真人が暴走!真人はついにホテルを抜け出す?学級閉鎖になってまで探す緊急事態に発展した教員たち。果たしてどうなってしまうのか?
元日頃に投稿予定
- Re: 修学旅行の夜第2話 ( No.2 )
- 日時: 2025/05/06 11:03
- 名前: シュレッダー (ID: fGppk.V/)
事件から3年後の2010年9月某日、今瀬の弟が再び事件を起こした。
渋沢今瀬「クッソ。なんで俺が見つかっちゃったんだよ。」
渋沢真人(弟)「残念だったね。実は僕も来週の修学旅行の夜近くのショッピングモールのゲーセンでカードゲームする予定なんだ。あのカードゲーム、ゲームカセット版ができたとはいえ、あの小さい画面と、データ上のカードじゃ物足りない。来週君の野望を僕が果たしてやろう。」
今瀬「じゃあ、見つからないようにね。」
夜10時、真人は数百円を持ってゲーセンへ行ってきた。
真人「じゃあ今から行ってくるぞ。先生は見張っていないな。今のうちにホテルの外へ行ってこよう。」
この時、先生たちは一切気づいていなかった。そして、ゲーセンで当時の子供たちに人気のとあるカードゲームをやった。
今瀬「修学旅行中の真人今頃頑張っているかな・・・。確か30分くらい遊ぶとか言ってたな。見つからないようにせいぜい頑張れ。」
しかし、翌日、事件が起こった。
今瀬「あぁ、もう朝か・・・。真人にどうだったか聞いてこよう。」
しかし、探しても真人の姿がない。部屋に尋ねても、班員からいないと言われた。その時、ある放送をきいた。
松田先生「緊急事態です。昨日の夜、6年2組17番の、渋沢真人君がホテルから出て帰ってきません。何か一つでも知っていることがあれば教えてください。確か真人君は、ホテルの人によると、白の薄い長そでを着ていたようです。見つけた方は至急先生に教えてください。」
そして、先生方は修学旅行の裏側で、真人を探し回った。しかし、見つからなかった・・・。一方そのころ、真人は・・・。
真人「よし。朝になった。やっぱホテルはちょっと寝つき悪いけど、おばあちゃんの兄の家はぐっすり寝れるぞ。もう少しここにいよう。」
渋沢玲央(おばあちゃんの兄)「いいよ。気が済むまでいてね。学校には秘密にしておくから。」
翌日、修学旅行は終わったが、真人はいまだに見つかっていない。後日・・・。
松田先生「大変です。6年2組の渋沢真人君がいまだに帰ってきていません。明日から緊急的に全学年1週間午前の3時間授業にします。今までのこの学校史上にない大事件です。絶対に何か知っていることがあれば何か言ってください。大事なことなのでもう一度言います。大問題です。こんなこと今までありません。」
一方、真人はそのころ・・・。
真人「やった。カレーも食べられたし、カードゲームが5回もできたぞ。しかも、普通より4日長くいられるぞ。」
事件から6日たった2010年9月20日
真人「そろそろ帰ってやるか・・・。学校の為にも・・・。」
松田先生「おい真人君!ずっとどこにいたんだ?」
真人「え?おばあちゃんのお兄ちゃんの家にいました。おかげであのカードゲーム5回もできたし、うれしかった。」
松田先生「お前、全校生徒巻き込んでいるぞ。まあ、無事だったからいいか。帰るぞ。」
そして、真人は26歳となり、今でもこの思い出を振り返っているのだった。
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