ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 反撃をしたはずなのに(君守梓視点)
- 日時: 2024/10/26 15:56
- 名前: 釧路 欅 (ID: 3OoKbooX)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14034
プロローグ
「何やってんの!」
「見ればわかるじゃない。」
その声を聞いて絶句する。
「馬鹿じゃないの。そんなんで死ぬの。」
「死ぬよ。」
すぐに答えるその声には力なんてなかった。瞳も体も全部。
「今すぐやめろ!」
私は、腕を掴んだ。
「やめてよ。」
「末次莉紗!目を覚ませ!下は道路だ!死んだら両親が悲しむ!」
「あんな人悲しまないよ。」
「私が悲しむから!お願いだから死なないで。私の大事な人がまた死んでほしくない!」
莉紗は目を見開き、
「梓?こんなところで何してるの?」
「何事もなかったようにしないでよ。でも本当に良かった!」
「!?」
「知り合いに弁護士がいるからそこに相談しよう。」
「うん。」
呪縛が解けたような感じだ。
「また死なないように今日も一緒に帰るよ。」
「うん!」
まるで幼稚園児だ。
私はその夜、星に願った。
『末次が幸せになりますように』と。
- Re: 反撃をしたはずなのに ( No.1 )
- 日時: 2024/10/11 19:40
- 名前: 青リンゴ🍏 (ID: 3KWbYKzL)
読みました。
里紗ちゃん幸せになるといいな。自殺について考えさせられるお話でした。
- Re: 反撃をしたはずなのに ( No.2 )
- 日時: 2024/10/11 19:55
- 名前: 釧路 欅 (ID: 3OoKbooX)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14034
青りんごさん。読んでくださりありがとうございます。
末次里紗のことですが、里紗ではなく、莉紗なんです。
ごめんなさい。間違えてしまいました。
この後も書くのでよろしくお願いします。
- Re: 反撃をしたはずなのに(君守梓視点) ( No.4 )
- 日時: 2024/10/14 11:01
- 名前: 釧路 欅 (ID: 3OoKbooX)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14034
冒頭で言い忘れていたことを言おう。
この小説の時代では、自殺する子供、大人が増え、人が少なくなっている。
だから、君守という姓をある家族に政府が付けた。
それが梓の家ということだ。
この君守の暗示は、誰かの自殺を防がなければいけないというもの。
梓はこれで末次建設のお嬢様、末次莉紗を守っている。
なぜこんなに自殺しやすくなったのか。それは後で解き明かされる。
- Re: 反撃をしたはずなのに(君守梓視点) ( No.5 )
- 日時: 2024/10/26 15:55
- 名前: 釧路 欅 (ID: 3OoKbooX)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14034
私、君守梓は末次莉紗の昨夜の事件で頭がいっぱいだ。
私はある理由で末次のお嬢様を守らなければならない立ち位置にある。
何でなのかは、よくわからないけれど。
私の予想は、いじめが起きるからじゃないかと考える。
何故かと言うとお嬢様はいじめられやすい傾向にあるから。実際、彼女はいじめられていた。でもそれは昔。昨夜の事件と全く関係がないと言っても過言ではない。
末次の家系は何かしら事情があるのか、女性が政治に出る時代になっても、男性しか跡取りになっていない。というか男性しかいないらしいのだ。女性は生まれてくるのだけれど、思春期前後に何かあるみたいで。私は、ちょっと感づいていた。何かというのが自殺ということだと。
そして私の家系は、自殺を止める、末を次ぐお嬢様をお守りする役目だと。
いやいや、違う違う。そんな事ない!
気持ちを紛らわせて授業に戻る。ふと、莉紗を見ると、何かが憑いていた・・・んだよね。
私は、昔から皆に見えないものが見える。神様、仏様、妖怪、幽霊・・・と、それ以上ある。
君守の血は、母様から来ているのだけれど、母様も、見えるらしい。そして、種類も何故か分かる。私もそうだ。皆に見えないものが見えた時、脳内で誰かの声が聞こえる。この声をよーく聞くと、その皆に見えないものの種類を行っているのだ。母様は、君守の先代が言ってくださっているというのだけれど・・・。
君守の先代が言ってくださった。「こいつは、死神だ。結構厄介もんだ。早く取払っちゃったほうがいいよ。まあ、精々頑張りな!」と。取っ払い方なんで知らないし、死神にあったこともない。嗚呼、どうすればいいんだ!と思ったところで、先生が私の目の前で、
「授業に集中してくださいね!」
と、圧かけられた。これはやばいと思い、「すみません。」と謝った。
- Re: 反撃をしたはずなのに(君守梓視点) ( No.6 )
- 日時: 2024/11/17 20:46
- 名前: 釧路 欅 (ID: 3OoKbooX)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「紫柄麗おばさん。」
「おばさんって何よ。おばさんって。」
「おばさんはおばさんでしょ。」
「まあ、そうなんだけど。」
私は、紫柄麗おばさんのところへ行った。
「君守莉紗お嬢様連れてきたんだけど、聞いてくれない。」
「そんなのできるわけ・・・え! 莉紗お嬢様!?」
「うん。」
「入ってきてください。」
「はい。」
「梓がお世話になっております。私、梓の伯母、君守紫柄麗でございます。」
「どうやって書くんですか。」
「紫に刀の柄に麗しいの麗で、紫柄麗です。つまり、高貴で、強くて美しいということでございま
す。」
「莉紗お嬢様。紫柄麗おばさまは、ただ自分のことを自慢したい方なのでどうぞお気になさらず。」
「梓! そんな言い方、なくない!?」
「あー。はいはい。そんなこと言って、せっかく来てくれた依頼者を嫌な気持ちにさせてかえらせる
んでしょ。」
「はいはいって何よ!」
「それでさ、依頼しに来たんだけど。」
「完全に無視かよ!」
「お嬢様の前でそんな口を叩かないでください。」
「はい、すみません。」
「それで、依頼っていうのは・・・。
すべて喋った。自殺未遂になったことも。
「うーん。ネットいじめに入るのですかね。」
「いや、それを聞きに来たんだけど。」
「そうなんだけどね。」
「紫柄麗様って、お使えしていないのですか?」
莉紗お嬢様が言った。
「はい。君守のルールで、人を守る仕事、弁護士などですね。をしていると流石に疲れるので、免除
これるんです。」
「へー。」
「それ初めて知ったんだけど。」
「ごめん! ((*/ω・*)テヘペロ」
「え、(テヘペロって・・・。)」
「まあ、そこはおいておいて!」
Page:1