ダーク・ファンタジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

不気味雑貨屋〜白雪姫殺人キット〜
日時: 2024/10/18 20:46
名前: 夢雪 (ID: 0Pq1l7QA)

「わたしの話、いっつも聞いてくれない!友達だったのに!」 
絵梨花はつぶやいた。
(ちょっと前・・・。いや、昨日まですごく仲が良かったのに!)
絵梨花の友達だった天実寸都あめじすとは、今日からいきなり絵梨花の事を無視してきた。
天実寸都本人に聞いてみたら、ゆるふわカールに巻いた髪を揺らして、「当ててみて〜♡」と言われたところだ。
「ハア・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
絵梨花は、今、友達を失った悲しみにふけっていた。そして、わざと通学路と違う道で帰った。
・・・・・・この絵梨花の行動が、絵梨花の運命を大きく変える事になった。
「ん?こんなとこ、雑貨屋さんあったっけ?しかも、名前が・・・不気味雑貨屋?何それ・・・。」
あやしいと思いながらも、絵梨花はそのお店にすっかりひかれてしまった。お店の前を通り過ぎようとしても、お店の事が頭から離れなくなる。
絵梨花は誘惑に負け、お店の中に入った。
お店に入ったとたん、若い女性の人がやってきて言った。
「お客様、悩みを抱えていませんか?」
「は、はい・・・。」
わたしは、正直に今の気持ちを話した。すると・・・。
「なるほど。お客様には、白雪姫殺人キットがおすすめです。」
「白雪姫殺人キット?」
「はい。憎んでいる人に毒リンゴを食べさせられるキットです。」
さっきの悲しみは、すっかり天実寸都への怒りに変わっていた。