ダーク・ファンタジー小説

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からきだはんと.
日時: 2024/11/18 18:09
名前: 稀乃 (ID: 9KPhlV9z)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

稀乃きの…俺(主)
絆斗はんと辛木田絆斗からきだはんと











絆斗は突然倒れた。
病気でもなかったのに―




 



稀乃「はんとっ、生きてっっ!!」

救急車で運ばれ、手術室に駆け込む。

俺は、ずっと成功するのを願うしかなかった。







手術中のランプが消える―


医者「手術は成功しましたが―」

意識は―当分―… 



そのあとの言葉は、衝撃で覚えていない。









俺は絆斗を付きっきりで世話する事になった

頭から下が麻痺して―
脳も麻痺して―








やっぱりなぁ―



絆斗「ははっ、稀乃が一番かわいいよ(照)」




絆斗「なんだよお前、チョコレート?俺甘いの苦手なの知らないのか?!」





いつもの絆斗が戻らないのは










寂しいなぁ…











絆斗は脳の麻痺も食らっているので
ずっと天井の方を見て、白目でいる。
 
手足は縛り付けられたのように、動かない。







稀乃「はい、絆斗。あーん」

絆斗「あ、あ…アガァッ」

稀乃「…」

(苦しいの…?)
(そんなに無理にさせたくないのにな)
(でも―摂らないとだし)






苦しいのなら、ご飯を残したいぐらいだ

でもなぁ










意識がないのは、本当に―





嫌なんだよ















風呂も、食事も―

全部―










もう…無理だよ…










稀乃「絆斗…」


やっぱり、絆斗が苦しむのが一番観たくない










もう、全部全部から…










絆斗「き…の、おいし…い」
稀乃「絆斗…?」

稀乃「絆斗っっっ!!!!」

ギュッ









絆斗の声が聞けたのは、この時だけ…






絆斗は筋肉が衰えていき…




喋る時間も、無くなってきた。










稀乃「絆斗…?」
絆斗「はぁ…ッ、はぁ…ッ」

いつしか呼吸は難しくなり

もう、苦しそうになっていた










稀乃「絆斗が…呼吸器…?」

医者「そう…絆斗さんがおっしゃっていて…」

医者「呼吸が難しい…とのことで…」
 





 



絆斗の病棟に入った。

稀乃「絆斗…、来たよ…?」

確かに呼吸器はつけていた

…絆斗にどのようにお願いしたのだろうか…


稀乃「…?文字のプレート?」

机に五十音順の文字のプレートがあった

絆斗はこれを指しながら伝えたのだろう…







"きのおはよう"

と、確かに指してくれた

でも…





いつもの絆斗の声が聞きたい…







笑い声とか…




一番好きだったのに…








絆斗と別れる日が近づいてきた


そう、いつもの日常だったのに…



"ごはんたべない"



稀乃「んぇ…?食べないの…」




頻繁に食事を摂らなくなった

何でだろう…






稀乃「いつになったら絆斗が声出してくれるかねぇ…」





"だいすき"


稀乃「ん…、?…はは、そっか」





ニコッ

稀乃「絆斗が笑うの始めてみたなぁ、、泣」



そう笑い、目を閉じた。


稀乃「絆斗…?絆斗っっっ!!!!」




この笑みが最後だった










稀乃「…絆斗はそんなにチョコ好きじゃないのにな、泣」









 
そう、ビターチョコをね…











嫌いなビターチョコっていうことだ。










終.
これは実際俺が見た夢です。