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ダーク・ファンタジー小説
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- 井の中の蛙大海を知らず。
- 日時: 2024/11/04 13:31
- 名前: 透 (ID: Q8dIWKcE)
井の中の蛙は大海を知らない。
それは人間もまた同様である。
常に家に引きこもっていれば最近の流行はわからないし、若者の話題もわからなくなる。
せまい価値観だけで決めつけてはいけない。
これは、そんな井の中の蛙状態の引きこもりニートの物語。
- Re: 井の中の蛙大海は大海を知らない。 ( No.1 )
- 日時: 2024/11/04 20:21
- 名前: 透 (ID: Q8dIWKcE)
窓から光が差し込む。
寝不足だというのに、朝っぱらからまぶしい朝陽だ。
いい加減カーテンをつけたいけど、めんどくさいから別にいい。
自分からめんどくさいところに行くくらいなら、死んだ方がマシだ。
部屋にはでかいゴミぶくろが複数、そしてエナドリの死骸が100を超えている。
俺はいわゆる引きこもりというヤツなのである。
高校受験には合格した。
最初の1ヶ月は通ったっけな。
友だちもできたし、何も困ったことはなかった。
別にいじめにあったとかハブられたとか、そんなたいそうな理由じゃない。
ある日突然、玄関から出られなかった。
次の日も、その次の日も。
ドアを開けようとすると、足がすくんで動けなくなるんだ。
まぁそんな感じで高校入学から2年が経った。
あの日から1回も学校には行けていない。
そんな劣等感を隠すように、俺は毎日ゲームに打ち込んだ。
神ゲーからクソゲーまで、ほとんどそろえてある。
でも、ときどきふと思う。
本当にこれでいいのだろうか、と。
朝起きて夕方までゲームをして、一度寝てから深夜に起きる。
そこからまたゲームをする。
そしてまた寝て朝起きる。
そんな生活をもう2年以上続けてきた。
今さら学校なんて、俺にはもう遅すぎる。
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