ダーク・ファンタジー小説
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- ただ人生を閉じようとしただけなのに
- 日時: 2024/11/30 20:35
- 名前: 輝望 (ID: g/rqr0JS)
梨央「うっ…!!」
突然、眩しい光が襲ってくる。
梨央「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
気付くとそこは、見知らぬ場所だった。
リイネ「今回は4人も来てくださったのですね」
リイネ「そうだ、私の名前はリイネです。あなたたちの案内役です。」
千聖「案内役?一体、どういうことですか…?」
瑠碧「それに、ここはどこなんですか?!」
琉音「なんか、息苦しい…」
リイネ「まあ、質問にはあとから答えましょう。まずは…」
ようこそ、異世界へ
登場人物
・柊義 梨央(ひいらぎ りお)
・西城 千聖(さいじょう ちとせ)
・暁 瑠碧(あかつき るあ)
・時過 琉音(ときすぎ るおん)
・リイネ_No 2299
- Re: ただ人生を閉じようとしただけなのに ( No.1 )
- 日時: 2024/12/01 16:21
- 名前: 輝望 (ID: g/rqr0JS)
先生「テストを返すぞー」
テストが返却されていく。100点であってくれ。
梨央「ッ…!!」
そこには、大きく97と書かれていた。
家に帰りたくない。でも、帰らないともっと怒られる。
家の扉を開けた。
梨央「ただいま戻りました」
母「梨央~!おかえり♡」
母「今日のテストはどうだったのかしら?100点だわよね?」
梨央「すみません、97点でした」
母「は?なんで100点じゃないの?」
母「あんた、もっとしっかり勉強しなさい!!1日5時間!」
梨央「はいっ、ごめんなさい…」
母「次100点じゃなかったら、もう家に入れてあげないから」
梨央「っ、はい」
シャーペンを走らせる。やっぱり、俺はダメだ。耐えられない。
母「梨央?どこ行くの?」
梨央「空です。ニコ」
母「何言ってるの?!」
梨央「じゃ、さよなら」
母「梨央!待ちなさい!」
マンションの屋上に駆けのぼる。
梨央「ははは、w」
そこから、勢い良く地へ飛んだ。
「人生を終わらせよう」という、1つの目標を叶えるために。
- Re: ただ人生を閉じようとしただけなのに ( No.2 )
- 日時: 2024/12/03 17:15
- 名前: 輝望 (ID: g/rqr0JS)
目が覚める。
そこは、体が浮いているような感覚のする場所。
ここは、天国…だと、思った。
突然、激しい光が包み込む。
梨央「うっ…!!」
梨央「はぁっ、はぁっ、はぁっ…ゴホッゴホッ…」
気付くとそこは、見知らぬ場所だった。
リイネ「今回は4人も来てくださったのですね」
リイネ「私の名前はリイネ。あなたたちの案内役です。」
千聖「案内役?一体、どういうこと?!」
瑠碧「それに、ここはどこなんや?!」
琉音「なんか、息苦しい気もする…」
リイネ「まあ、質問にはあとから答えましょう。まずは…」
リイネ「ようこそ、異世界へ」
一同「異世界?!」
リイネ「はい。ここは、選ばれしものが来る場所。」
リイネ「あなたたちには共通点がある。」
リイネ「まず、死ぬ直前。千聖さんだけ殺害される寸前でしたが、それ以外の方は自殺寸前です。」
千聖「そうだったの!僕、死ぬとこだったんだ…」
リイネ「そして、男性の高校生。年齢はバラバラですが。」
リイネ「まあ、それもかねて自己紹介をお願いします。」
千聖「僕は千聖!高校3年生!」
瑠碧「僕は瑠碧や。高2。」
琉音「俺は琉音、高3」
梨央「俺は梨央です。高1です」
リイネ「ありがとうございます。じゃあ、早速ですが、こちらにお願いします」
千聖「すご~い、おっきなサイコロ!」
リイネ「まずは、最年少の梨央さん。サイコロを振ってください。」
リイネから、大きなサイコロを渡された。
梨央「、はい…」
スッ
「試験」と書かれた目が当たった。
リイネ「試験ですね。それは、一週間勉強して、試験を受けてもらいます。」
瑠碧「試験?!マジかぁ…」
リイネ「ここは魔法の世界ですから、魔力を計ったり、テストを受けたりします。」
梨央「つまり、一週間テスト勉強をするのですね。」
リイネ「そういうことです。」
リイネ「あと、テストが3択クイズになった「クイズ」コースや、
戦闘者たちのサポートを学ぶ「頭脳」コースがあります。」
千聖「つまり、クイズと試験は戦闘して、頭脳はサポートするってコトね!」
リイネ「はい、そうですね」
リイネ「テストに自信があったらゆっくりしてもいいし、猛勉強したかったらしていいです。
一週間、試験日まで自由です。体力調査もあるので、運動もした方がいいですね。」
琉音「不合格だったらどうなるんですか?」
リイネ「そこで、パーティーから外れ、元の世界に飛ばされます。」
千聖「じゃあ、死ぬってこと?!」
リイネ「いえ、自分の家に帰されます。」
梨央「今は現実世界で自分の体どうなってるんですか?」
リイネ「現実世界には体が存在してません。」
リイネ「まあ、ひとまず、今からホテルに飛ばします。また、一週間後に会いましょう」
- Re: ただ人生を閉じようとしただけなのに ( No.3 )
- 日時: 2024/12/06 17:19
- 名前: 輝望 (ID: g/rqr0JS)
いきなり、ホテルに飛ばされる。
千聖「…やっぱ、みんないきなり異世界でがんばるぞー!って言われても困惑するよねw」
瑠碧「そりゃそうやろ、こんな世界あってええもんやないんやで?」
琉音「でも、これ夢って可能性もあるんじゃないの?」
??「異世界?」
4人「え?!」
レイア「僕はレイア。ここは、現実世界じゃないか」
そういえば、リイネさんが…
リイネ「ここは異世界ですが、私や他の人たちにとって現実世界ですから、バレないように」
梨央「そうでしたね、多分みなさんそういう夢を見たんじゃないですか」
千聖「え、別に((モゴッ」
瑠碧「そういえば、異世界に来てもうたみたいな夢見た気もしてきたなあ!」
琉音「俺もそうだったようなー…」
レイア「そうか。ところで、君たちもホテルにいるという事は、試験を受けるのか?」
千聖「そうだけど…」
レイア「楽しみにしてるよ。じゃあ、試験会場でお互い頑張ろう」
瑠碧「ナイスカバー!梨央!」
梨央「ちゃんとリイネさんの話を聞いてないからそうなるんですよ?」
瑠碧「それはごめんてw」
千聖「とりあえず、みんな敬語外そうか」
梨央「はい…じゃなくてうん」
琉音「とりあえず、ホテルで休もうよぉ」
千聖「おっけー!」
- Re: ただ人生を閉じようとしただけなのに ( No.4 )
- 日時: 2024/12/24 18:07
- 名前: 輝望 (ID: g/rqr0JS)
飛ばします
ー試験当日
千聖「いよいよだね!」
瑠碧「ごめん、俺最後まで一緒にいれんかもしれん…」
琉音「俺もだよ…」
梨央「頑張りましょう」
3人「相変わらず冷た…」
※4人の受験番号 梨央 No 11893 千聖 No 11891 琉音 No 11892 瑠碧 No 11890
バルーン「私は試験官のバルーンだ。これから、魔法試験を開始する。」
バルーン「ここには40000人の参加者がいる。4人1組のパーティーなので、最大10000パーティー
ができる。これまで全員合格は無しだ。頑張ってくれたまえ。」
バルーン「では、早速だが体力調査を行う。各番号に当てはまる受験室へ行け。健闘を祈る。」
千聖「じゃ、行きますか!」
??「ああ、君たちか。」
梨央「あ、レイアさん」
レイア「君たち、名前は?」
たしか、異世界用の名前があったはず。
梨央「リウラ」
千聖「センバ」
琉音「ナガレ」
瑠碧「ルイカ」
レイア「そう…まあ、お互い頑張ろう。」
試験担当員「では、まずはNo 10000」
10000「はい…」
試験担当員「もっとしっかり返事をしろ!」
10000「はいっ!」
俺は大きなボードに書かれた説明を読む。
一 試験をまだ受けていない者に試験内容を話すべからず
二 試験担当員に受験番号を呼ばれたら元気よく返事をする
三 体力テスト中は、無駄話をするべからず
梨央「すごい厳しいルールですね」
千聖「だね…」
数時間後ー
千聖「次だ…瑠碧、頑張れ…!」
瑠碧「うん、なんとかなるやろ」
試験担当員「次、No 11890!!」
瑠碧「はい!」
琉音「頑張れ…」
ー数分後
瑠碧「はぁ、きんちょーしたぁ…」
千聖「じゃ、次僕だね!」
試験担当員「No 11891!」
千聖「はい!!」
ー数分後
瑠碧「すごいげっそりしとる…」
千聖「頑張れ」
試験担当員「えー、No 11892!」
琉音「はい!」
ー数分後
琉音「梨央、頑張れ…!!」
梨央「え、はい…?」
試験担当員「っと、No 11893!」
梨央「はいっ!」
バタン
部屋に入る。そこには、いかつめな先生が3人いた。
先生1「お前、名前は?」
梨央「リウラ」
先生2「ひょろっちいな」
梨央「はい」
先生1「では、始めるとしよう」
先生省略。数字のみの表記にします
3「では、まずはこの木の板をどうやってもいいから割れ。」
梨央「この板の重さはどれぐらいですか?」
3「20kgだ。」
どうやれば割れる?相当固い。
梨央「何をしてもいいんですよね?」
2「そうだ。」
俺はそこらへんにあった跳び箱を2つ並べ、木の板をそこの上に置いた。
跳び箱は5段。これだけの高さがあればいける。
1「何をする気だ…誰もまだクリアしていないのに」
7段の跳び箱に乗り、そこからジャンプした。
バキッ!
大きな割れる音が、控室まで響いた。
琉音「え、何の音?!」
千聖「もしかして、あれを割った…?」
瑠碧「すげー!」
2「見事だ。頭を使ったな。」
1「じゃあ、次の種目に移ろう。」
3「次は、身体測定だ。身長体重を計り、記録させてもらう。」
魔法で先生が身長計と体重計を出した。
1「体重計に乗れ。」
最近太ったんだった…3kgくらい。
2「なっ…?!」
3「これは壊れているのか?!」
いや、普通じゃないか?だって52kgだよ?
1「やせ過ぎだな…食堂でたくさん飯を食わせるようにしなくては…」
梨央「食堂?」
2「知らないのか?3年間、魔法学校でたくさん技術を身に着けてから魔王討伐だ」
知らなかった…リイネさん、説明してない…!
リイネ「へくしょん!」
2「じゃあ、とりあえず身長を計る。」
ピピッ
1「163cm…っと」
2「終了だ。」
なぜ一番最初に身体計測をしなかったのだろう…
3「では、最後だ。この棒で懸垂をできるだけしてもらう。」
筋トレ…的な?無理だって…
2「では、ようい、スタート」
ぶら下がるだけでも体力は消耗する。どうやるのが一番疲れない?
体力は少しずつ消耗される。それならば、一気にやってしまったほうが疲れない。
俺がとるべき選択は、ゆっくりやって体力が消耗される前にたくさんやることだ!
3「はやっ?!」
…4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14…
梨央「はぁっ、はぁっ…!」
2「き、記録23回…」
1「ダントツ一位だ。」
3「期待できるやつだな…ふっ」
1「体力調査は終了だ。控室に戻れ」
瑠碧「おかえり!どうだった?」
梨央「…懸垂で一位取りました」
琉音「え、嘘?!すごいじゃん!」
千聖「えー僕16回で一位だったのに…!」
琉音「え?!俺9回だよ?!」
瑠碧「俺11回…梨央は?」
梨央「23回」
3人「え」
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