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ダーク・ファンタジー小説
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- 第二次陸海大戦
- 日時： 2024/12/28 14:43
- 名前： 兎里 （ID: Q8dIWKcE）
人類は知らない。
人類だけではない、この地球に生息しているすべての生物は、この事実を知ることができない。
かつて、陸と海をめぐる戦いがあったことを。
人類は海を、海に住むすべての生物は陸を侵略しようとしたことを。
そして人類はその日、思い知った。
今まで知らずに狩りをしていた海は、こんなにも強大な敵であることを。
現代の人類は何も知らない。
だたのうのうと生きているだけの人類は、当たり前のように魚を殺して、環境を汚して、海を苦しめ続ける。
その日、海の怒りは爆発する＿＿＿＿。
第二次陸海大戦が幕を開けようとしていた。
- Re: 第二次陸海大戦 ( No.1 )
- 日時： 2024/12/30 00:50
- 名前： 兎里 （ID: Q8dIWKcE）
第一次陸海大戦とは、俺しか知らない空白の歴史だ。
だってその戦争は、俺が起こした火種なんだから。
俺はオリオン。ギリシャ神話に登場する海の神だ。
海と地震を司る十二神・ポセイドンの息子として生まれてから早200年、俺の見た目は成人の頃のままだ。
イケメン……、とかなんとか騒がれたっけ。
でも今はそんなことない。いやたまにあったりするけど。
第一次陸海大戦。
そんな歴史があったとしても、俺は今の人類を信じている。
ちゃんと秩序を保って漁をしているし、俺の友だちが食べられるにしても、ちゃんとおいしく食べてもらえるならそいつも本望だろう。
昔の傲慢な人類とは違って、今の人類は賢き人、まさにホモ・サピエンスだ。
だから俺は、今の陸の人類たちが大好きだ。
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