ダーク・ファンタジー小説
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- 昭和のミステリー物語
- 日時: 2025/01/05 18:14
- 名前: カロン(マリオ) (ID: fGppk.V/)
基樹君(もときくん:弟)「ねえお兄ちゃんとお姉ちゃん。」
政宗君(まさむねくん:兄)と莉音(りのんさん:姉)「どうした?」
基樹「今度、僕たち3兄弟で、山の奥にある赤坂村に行ってみない?」
莉音「基樹!あそこは江戸時代に開国でウイルスが流行って以降、鎖国状態なんだよ。そして、外の人に襲いかかるんだよ。行っても村人に勝てるわけないよ。」
政宗「いいじゃん。なんか面白そうじゃね?行ってみようよ。」
莉音「そこまで言うなら行ってあげるか・・・。でも、どうなっても知らないよ。」
というわけで1971年10月の祝日、当時小3の基樹君と、当時小5の莉音さん、当時中1の政宗君は、埼玉県と東京の境目の山、狭山丘陵にある最恐の村、赤坂村へ行ってきた。
基樹「あれ?自転車で近くを通ったけど、普通に野球場とか展望台とか滑り台(全部実在)があるぞ。ん?しかも何この温泉(現在臨時休業中)?絶対気持ちよさそう。本当にこんな場所に都市伝説の村なんてあるのか?」
政宗「なさそうな雰囲気だな・・・。いやでも物騒な遊園地があるな。もしかしたらこの辺にはあるかもしれないぞ」
そして、ついに入り口の旧赤坂トンネル(架空だが、文中に出てくる新赤坂トンネルは赤坂トンネルとして実在。)へやってきた。
政宗「ここがあの恐怖の村の入り口の旧赤坂トンネルか・・・。新赤坂トンネルと全然違う雰囲気だ。この後に村人がやって来るのか・・・。」
さまよっていると、基樹君が不気味な言葉が書かれた看板を見つけた。
基樹「ん?ここに来たものは人生の努力が無駄になり空へ舞う?」
莉音「怖くなったよ。ねえ、やっぱ私帰るよ。戻らない?」
政宗「僕と行けば大丈夫。さあ行くぞ。」
基樹「お兄ちゃん、お姉ちゃん、大変!変な足音が聞こえてきた。得体のしれない何かだ!」
村人1「おい!誰かいるか?まさかお前ら、外の人じゃないだろうな・・・。」
村人2「いなそうです。」
村人1「気のせいでしょ。じゃあ散策を続けるぞ。」
莉音「ヤバい。あいつら恐怖の集団じゃん。今すぐ帰ろう。」
基樹「そうだね。今すぐにトンネルに帰ろう。」
政宗「いや、僕の目の前に公衆電話がある。そっちで警察呼んだ方が早いと思う。」
基樹「そうだね。」
しかし、政宗君は大急ぎでダイヤルを回した。しかし・・・。
政宗「おい嘘だろ。何回やっても電波が通らない。ヤバい。急いで逃げるしかない。」
3兄弟は大急ぎで逃げた。しかし、大急ぎで逃げたので、足音が出てしまい逃げる途中見つかってしまった。
村人3「いたぞ!今すぐに捕まえよう。」
村人たちに見つかった3人は全力で走り、何とかトンネルを抜けて戻ってこれた。村人たちは、村を出てはいけないので、トンネルの外には来なかった。
基樹「何とか全員戻ってこれたぞ。」
しかし、事件は終わらなかった。1ヶ月後の11月前半、莉音さんが急にお医者さんでもわからない病気に感染した。しかもなぜか体温は平熱だった。そして、翌年の元日には基樹君が急に、赤坂村語で3分ほど何かを唱えるようになった。また、本人曰く唱えた記憶がないと語っている。他にも、テレビに急に砂嵐が流れるなど、8ヶ月近く事件が続いた。これ以降、旧赤坂トンネルは閉鎖され、赤坂村への通り道、旧六道山山道は柵ができて通れないようになった。
- Re: 第2話 現在の赤坂トンネル周辺 ( No.1 )
- 日時: 2025/01/10 17:52
- 名前: カロン (ID: fGppk.V/)
2009年8月に、大雨の影響で廃墟になった学校が、赤坂トンネルのすぐ近くにあった。その学校では、和葉さんという灰水色の服と真っ黒のズボンを着た廃校当時小学2年生の少女が不気味に表れるらしく、2021年頃からは、大人になった姿で現れる。
達也(高校生の孫)「よし。この廃校、今週末行ってこようかな?」
基樹(62歳)「は?心霊スポットには行かないほうがいい。53年半前、俺が心霊スポットに行ったけど、酷いことになったぞ。だから行かない方がよいと思うぞ。」
達也「大丈夫だよ。赤坂村より危険度低いし、しかもすごいメンバーと行くから大丈夫だ。」
基樹「そうか・・・。」
というわけで、元赤坂村の侵入者の孫の達也は2024年11月4日に、警察官の父を持つ蓮人、空手のリーダー涼太の3人で、向かうことになった。
達也「そもそも、ここって森に飲まれているじゃん。」
涼太「そうだね。通りにくそうな感じだ。」
蓮人「あと、廃校には入れるけど、なぜか分からないけど、苔とか草が生えるようになっているぞ。多分相当使われてないな。」
達也「廃校になったのは14年前だけど、50年使われていなそうな学校だな。」
達也たちは、廃校の廊下を進んでいった。しかし、10分ほど歩いてから、異変が起こった。
涼太「あれ?蓮人が消えた。どこだ?」
達也「本当だ。ついさっきまで後ろにいたはずなのに・・・。」
涼太「おーい。どこに行ったんだ?早く出てきてくれ。」
達也「多分あいつ、帰ったんじゃない?とりあえず、2階へ上がってみるか。」
涼太「2階はずいぶんきれいになっているな。教室全部見てみるか。」
達也「そうだね。まずは3年1組。この教室にも15年半前までは学生がいたのか・・・。」
涼太「続いて3年2組、ここも学生がいたみたいだけど、やっぱ不気味で、昼なのに寒気を感じる・・・。続いて4年1組の教室・・・。えっ!?」
達也「どうした?ん?蓮人じゃない?あれ?なんでこんなところにいるんだ?」
蓮人「ねえ。早く帰ろうよ。もう俺、怖くなったから・・・。」
達也「え?ずいぶん強気だったのに・・・。どうしたんだろう?嫌なことでもあったのかな?」
涼太「とりあえず、俺ら2人で行こうぜ。ん?達也も消えたぞ!もしかして、俺一人で行くのか?まあ、元空手部リーダーなら大丈夫か。」
その後、涼太は1人で4年2組、5年1組、5年2組を制覇した。しかし、6年1組に入ろうとした瞬間・・・。
涼太「え?また不気味に表れたぞ。達也?どうしたんだ?」
達也「もういい。俺も帰るよ。」
涼太「まったく。まあいいか。俺一人で6年2組と地下室を制覇するか。続いて、6年2組・・・。特に変なものはなさそうだ。じゃあ、俺もそろそろ帰るか・・・。」
しかし、帰ろうとしたその時、また異変が起こった。
涼太「え?今、あの人、不気味に表れたぞ。もしかして、達也と蓮人を連れ去った人じゃないか?多分あの本に書いてあった和葉さんという女の人で、服装も書いてあった内容と同じだ。早く逃げよう。」
しかし、あまりに速く追いかけてきたため、気づくと目の前にいた。そして、涼太は不気味な部屋に連れていかれてしまった。
涼太「大変なことになってしまったぞ。大丈夫か?」
和葉「ここの廃校でさっきから肝試しをしている少年かな?」
涼太「そうです・・・。」
和葉「私の学校を心霊スポットとして扱って欲しくないよ。ここは私の思い出が詰まった場所なのよ。だから、勝手に心霊スポットにしてほしくないんだよ。だって、君の学校も、勝手に心霊スポットにされたらいやでしょ。それと同じだよ。」
涼太「すみません。」
和葉「まあでも、これで反省してくれたなら嬉しいよ。とりあえず、もう11月だから家に帰って温まってきて。」
涼太「はい。今すぐ帰ります。」
その後、心霊スポットとしていく人は少なくなった。
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