ダーク・ファンタジー小説
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- 残酷な運命
- 日時: 2025/09/08 17:53
- 名前: 雨葉 (ID: nVITTUo/)
?「やっと来たか召喚者 妾はこの世界の案内人ローズピア」
ローズ「妾のことはまぁ 気軽にローズとでも呼ぶがいい」
頭の中が混乱する 目の前のちびは誰だ 知り合いだったか?
ローズ「この世界この事を知るには此処は何処か分かっていた方がいいであろう なぁ召喚者」
勝手に話を進めやがる
召喚者「おいそこのちび此処は何処だあと俺は召喚者じゃないぞちゃんと名前が」
従者「この無礼者ローズ様はこの世で一番神に近いお方なのだぞ」
ローズ「まぁ良いぞ」
従者「でも」
隣の女が俺を睨み付ける
ローズ「まだこやつはおのれの置かれている状況が分かってないのであろう」
ローズ「召喚者よ聞きたいことは山ほどあるだろうが 黙って聞いておれ」
ローズ「この世界は 純界 反界 狼界 の3つに分かれているのじゃ」
ローズ「此処は純界と反界の境目に位置している近界というところじゃ」
俺だってそろそろ苛立って来る 俺の話を遮りやがって
怒りに任せて叫ぶ
召喚者「そんなことはどうでもいい早く家に帰してくれ」
ローズ「なんじゃ そなた家に帰りたいのか?」
ローズ「残念ながらお主、もう帰るところはないぞ」
召喚者「は…」
ローズ「人に紛れて見に行ったがお主たちの時間で言う数億年前に戦争のやり過ぎで滅んでおるわい」
召喚者「嘘だ…そんなはずは」
ローズ「戻りたければ妾の言うことを聞いてもらおう」
ローズ「なに ちょっとした世界の観察じゃよ」
ローズ「そうじゃなぁ 今から三万年前かのぉ」
召喚者「その前に聞かせてくれ召喚者ってなんだ」
ローズ「召喚師に召喚された者の事じゃ お主も召喚師になれるぞ」
ローズ「もう行け 観察だけならお主にも出来るじゃろうて」
ーろうそく1本だけだった薄暗い明かりか無くなり意識も暗転していくー
- 残酷な運命 ( No.1 )
- 日時: 2025/03/14 19:35
- 名前: 雨葉 (ID: xWBX68QI)
ーパチパチ燃える暖炉の音が聞こえ暗転した意識も戻っていくー
召喚者「此処は あっそうだ確か急に意識が…」
召喚者「くそ なんだあの小娘はそう言えばあいつ 自分が置かれている状況が分かってないってどう言うことなんだ」
此処に来る前の事を思い出す
が…
頭に激痛が走る 頭に電流が流れているように痛い
召喚者「痛い 痛い 痛い」
苦し紛れにそう叫ぶ
過去の事を思い出そうとするとまたこうなるのか
そう直感し考えることをやめる
此処は何処なんだそう考えるも答える人は居ない
絶望で頭が回らない
ーそれから数時間は動けなかったー
- 残酷な運命 ( No.2 )
- 日時: 2025/04/12 12:24
- 名前: 雨葉 (ID: xWBX68QI)
ー朦朧とした意識が光を帯び輪郭がはっきりし始めたー
召喚者「少しはましになったか」
立ち上がろうとした時ノックの音が聞こえた
ローズ「入るぞ」
鍵も掛けてない扉はすんなり開いた
今日は従者を連れていないようだ
ローズ「お前そこでなにしておる まぁそれはいいとして」
ローズ「お前に仕事をやろう といっても給料は出らんぞ」
召喚者「お前ふざけてんのか 急にこんなとこに連れてこられて 仕事します ってなるかよ普通 頭おかしいんじゃないの」
ローズ「まったく最近の奴らは まぁ良い仕事と言ってもただの監視じゃ」
召喚者「監視だと このパソコンも無い部屋でどうやってするんだ」
ローズ「今から説明するんじゃよ と言っても妾説明よりも感覚派でな説明は苦手なんじゃ 分かりやすいように紙に書いたからあとで読め」
ローズはじぁあなと言って帰っていった
召喚者「紙って何処だ」
そう言っているとふわりと紙が落ちてくる
召喚者「これがあいつの言っていたやつか」
ー紙に書いてある手順は以下の通りー
1 時間になるとモニターが現れる なのでそれに自分の身分証をかざす
2画面が変わったら純界と書かれたボタンを押す
3純界で犯罪が起こったらひとつ残らず記録する
※分かっていると思うがお前はただの傍観者でしか無い
人の死の運命を変えようとは思わないことだな
召喚者「ふざけんじゃねぇ どう言うことだよ 傍観者って」
ーその後も声が枯れるまで誰も居ない虚空に叫び続けたー
- Re: 残酷な運命 ( No.3 )
- 日時: 2025/09/10 17:10
- 名前: 雨葉 (ID: nVITTUo/)
ー気が付くと俺はいつの間にかデスクに座っていたー
召喚者「俺何で仕事なんかしてんだ 馬鹿らしいさっさとやめよ」
しかし体が思うように動かない
召喚者「おい どうして動かない くそっ」
ボーン と鐘が鳴る19時だ と同時に体の自由が聞くようになった
召喚者「どうしてだおかしいさっきまで体が動かなかったのに」
デスクには仕事の紙が置いてあった その紙に文字が浮かぶ
?「お前 与えられた仕事をしないとはどういうことだ
暫くは私がしてやるか体で覚えろ」
読み終わると文字は消えていた
召喚者「はぁ どういうことだ」
ガチャと扉が開いた音がする
ローズ「ほぅ お前のことだから仕事はしないと思ったが なかなかやるではないか ほれ 今回の報酬じゃ」
そう言ってあいつは袋を投げた 中には500円ぐらいの大きさの花が描かれたコイン10枚が入っていた
ローズ「それは 花民貨 この世界の通過じゃ この世界の文字は読めるだろ それで何か買って食べろ」
そういえば文字で困ったことは無かったなと思う
ローズ「出口は扉を出て左じゃ 鍵のことは気にせんでもよい勝手に閉まって勝手に開くからな」
ー言いたいことだけ言うとあいつはお前の話は聞きたくないとばかりに消えていったー
- 残酷な運命 ( No.4 )
- 日時: 2025/09/23 21:33
- 名前: 雨葉 (ID: nVITTUo/)
ーあいつが消えた後すぐ腹が減ったー
召喚者「あいつからもらった金で飯でも食うか」
そう思いながらいつから現れたドアに手を掛ける
召喚者「ここは路地裏だったのか ん?」
出てきたところの上に「情報屋」と書かれている
召喚者「情報屋だったのかここ」
それにしても腹が減った
俺は一番最初に目に入った店に行った
店主「おや お一人かい どうぞ好きな席に座ってね」
なんともお人好しそうな人だなと思いながらカウンター席に座る 店はそれほど広くなくいかにも個人営業そうだ
店主「家の一番のオススメは刺身ライスだよ」
召喚者「じゃあそれをください」
店主「刺身ライスだね 了解」
刺身ライスは普通のオムライスの中に刺身が入っていただけだった
店主はいろいろ情報を持っていた
あいつは以外にもこの世界では有名らしい
店主「ローズピア様は100年に一度の大災害に見舞われた人々を救ってくれたのさ その時に神が次の神依り代候補になったんだ花民貨もそれを祝って作ったんだって」
少々興奮気味に話しているが俺は元々優秀な魔女かなんかだったあいつがが時期を見て恩を売ったにすぎないと思った あいつがそんなことするはずがないと
異世界から来た人がいるのかという質問に
店主「反界から来た人はいませんよ」
と 異世界=反界と思っているそうで話しにならない
まぁ有益な情報だったなと思いながら会計を済ませ店を出る
ー帰る前に少し遊んで行こうと賑わっているほうへ足を向けたー
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