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ダーク・ファンタジー小説
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- 飢えと自由と戦争と 1
- 日時： 2025/04/03 08:00
- 名前： 佐々木太吉 （ID: 4mrTcNGz）
皆さんは、ビアフラ共和国という国を知っているだろうか。アフリカのナイジェリア東部に1967年から3年間あった幻の国だ。その国は、ナイジェリアに囲まれ、食事を減らして攻める兵糧攻めに合っていた。そして、その国に足を踏み入れる日本人がいたー。
「これがビアフラか…」
彼の名は若松三平。夕日新聞の記者で、取材に来た痩せた色白な男である。
三平は街を歩いてみたが、ビルや商店街なんてなく、砂漠の上に立つガラガラの小屋といった感じだった。そこで三平はお世辞にも綺麗とは言えない水、パン、チーズ、ぐちゃぐちゃした袋入りのゼリーを買うと、宿に向かった。部屋に行き、日本から持ってきた好物のインスタントラーメンの塩味を食べると、机に向かってしばらくメモ帳に何か書き、うろうろ歩きながら写真を整理した。
もう夕方になっていたので、チーズとパンを食べ、水を飲みデザートのゼリーを食べると、ベッドに潜った。明日は戦地に向かう。
人々は飢えながら、自由を求めて争っている。その事実を世界に伝えるんだ…そんなことを考えながら三平は眠りについた。明日は早い。(続く)
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