ダーク・ファンタジー小説

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天冥裂界1〜旅立ち〜
日時: 2025/09/02 13:13
名前: will (ID: gobBUkxM)

キャラクター説明
主人公:神楽 悠真(かぐら ゆうま)種族:人間  能力:剣を具現化し、属性を付与する  
    月影 凛(つきかげ りん) 種族:人間  能力:結界術、火を操る 
ストーリ説明:
この世界では4種の種族が存在しており人、神人、妖精、魔族がいる。天界、冥界、地上に様々な種族が住んでいた。                                             「夜空に浮かぶ満月が、静かに三界の運命を見守っていた。
だが、その穏やかな光はやがて、地上に差す刃となる——」








場所は王都の中心、中央評議院。
高そうな椅子と堅そうな顔の偉い人たちに囲まれながら、
一人の青年がやるせなさを噛み締めていた。

神楽 悠真:「……いや、俺マジでただの学生だったんだけど!? なんで急に異界トラブルの代表やってんの!?」——選ばれし普通枠にして、運だけ最強の男

その隣でやたらテンションが高い少女が、堂々と言い放つ。

月影 凛:「だって、なんか面白そうじゃん? 世界救うとか、青春って感じ〜!」——深く考えない炎系女子にして、世界規模でもノリ優先

評議員たちは深刻な顔をして何か言っているが、
悠真にはすでに、頭に「帰りたい」の文字しかない。

神楽 悠真:「世界救うとか、そういうのアニメの中だけにしてくれって……リアルでやるには荷が重いんだが」——心は平凡、でも背負わされるのは大事すぎる使命感

月影 凛:「それにしても、二人だけって少なくない? 精霊界も魔族界ももっとゴツいの出してきてんのに」——数の暴力に弱気になるタイプにして、孤独が苦手な陽キャ

すると、側にいたおっさん(評議長)が急にマジ顔で語り出す。

「君たちは“交点”だ。三界を繋ぐ者として、特別な素質を持っている」

神楽 悠真:「いや俺、自分の素質すらまだ見つかってないんだけど」——自己分析苦手系男子にして、いざという時には光るタイプ(多分)

月影 凛:「交点って響きカッコよくない!? 名乗ろうかな、月影凛、三界の交点っ!」——こういうのにすぐ乗るタイプにして、名乗り癖あり

そしてその日の夕方、
なぜかテンションの高低差がジェットコースターなまま、
二人は旅立つことになった。

王都の門の前。荷物を抱えた悠真が、最後の確認をしている。

神楽 悠真:「水筒よし、地図よし、方位磁石よし……あれ、凛は?」——準備ガチ勢にして、案外心配性な遠足委員タイプ

月影 凛:「ん〜? なんか風が気持ちよくてさ。あー、いい旅日和〜!」——すでにピクニック気分の炎術師にして、責任感は風に流れる

神楽 悠真:「お前ほんとに代表か……いや、逆にそれがウケたのか?」——ノリツッコミ型主人公にして、なんだかんだ一緒にいる理由がある男

月影 凛:「ま、難しいことは歩きながら考えよっか! どうせこの旅、超長そうだし〜」——計画性ゼロにして、意外と前向きな旅人志望

旅立ちの鐘が遠くで鳴る。
門が開き、目の前には広大な世界。
裂けた空、揺らぐ風、不安しかないけど——

それでも、二人は歩き出す。

神楽 悠真:「……ま、ここまで来たらもう、やるしかねーか」——覚悟はいつもギリギリにして、進むことだけは止めない剣士

月影 凛:「よーし! まずは飯屋探そう! 情報は腹が減ってちゃ集まらないって言うし!」——旅の導入もグルメ優先な自由人にして、腹ペコ炎術師

こうして始まった、世界を繋ぐ二人の旅。

その第一歩は、なんともふざけていたけれど——
たぶん、それでよかったのだ。

——壊れた世界には、真面目すぎない勇者がちょうどいい。
王都を出て、はや三時間。
広がるのは田舎道と雑草の嵐。
魔物も異界の歪みも、とりあえず見当たらない。

「……ねぇ、まだ着かないの?」

月影 凛:「歩くのって、こんなにダルかったっけ? もうそろそろ、空飛んで移動してもいい頃じゃない?」——第一村人より先に音を上げる系魔法少女(体力E)

「空飛ぶってお前……ゲームかよ」

神楽 悠真:「まだ一軒も民家すら出てきてないんだけど? 世界って意外とスカスカなんだな」——序盤の村が見つからず混乱してるプレイヤー目線の剣士

悠真は地図を広げ、しかめっ面で現在地を確認する。

「ここが王都で……今がこの辺で……いや、マジで何もねぇな」

月影 凛:「それ地図が古いとかじゃない? ちょっと“更新”とかできないの?」——現代っ子すぎてアプリ感覚で世界地図を見てるやつ

「地図は紙だ! オフラインだ!」

そのやりとりを繰り返しながら、とりあえず歩く。
凛は何度も足を止めて空を見たり、蝶を追いかけたり、
挙げ句の果てに「道の石が顔に見える〜!」とか言い出す始末。

「なぁ凛、お前ちょっとは緊張感持てよ」

「え〜、悠真こそ真面目すぎない? 旅ってこういうのも楽しまなきゃ損だよ」

月影 凛:「でも、そろそろお腹空いてきたな……。ってことで、今日のご飯、担当よろしく!」——料理スキル皆無にして、振る気ゼロの火属性(燃やす専門)

「え、俺!? 剣士なのに!?」

神楽 悠真:「料理ってジョブじゃないんだが!? なんで毎回俺なんだよ、火使いがいるのに火使わないのどういうこと!?」——納得いかない日直剣士にして、面倒見はいい長男タイプ

「私の火は芸術だから。料理に使うの、なんかもったいないじゃん」

「それ、ただの言い訳な」

そんなふうに口を動かしながら歩いていたその時だった。

風がピタリと止まり、空気がどこかざらついた。
さっきまでの草むらが、異様な静けさに包まれる。

悠真が歩みを止め、周囲を見回す。

「……おい、なんか変じゃないか?」

「うん……急に静かになった」

二人の表情から笑みが消え、空気がぴりりと張り詰める。

草の向こうで、“何か”がこちらを見ている気配——
まだ姿は見えない。でも確かに、そこに「いる」。

「凛、構えろ。来るぞ」

「……わかってる。火は、まだ出さないけどね」

二人はゆっくりと武器に手を添えるが、まだ抜かない。
敵を刺激しないよう、慎重に息を潜める。

その瞬間、草むらがガサッと大きく揺れた。

悠真が剣を抜こうと手を動かしたその時——

「おっと、待てよ!?」

声がした。

二人は慌てて振り返った。

そこにいたのは、真っ黒なローブに身を包んだ謎の男。
顔はフードに隠れて見えないが、冷たい視線だけは感じた。

「……敵か?」

神楽 悠真:「お前、誰だよ!?」

「お前たちこそ、何者だ? こんなところで何をしている」

男の声は低く、鋭い。
凛が手を火に近づけるのを悠真が制する。

「まだだ、凛。話を聞こう」

男は一歩近づき、言った。

「歪みが広がっている。お前たちの旅は、ただの冒険じゃない。覚悟しろ」

その言葉に、二人は息を呑んだ——

ここで一旦切りときますね!
このあたりで緊張感が出て、物語も一気に動き出しそうな展開です。
次の展開は「この男の正体」「歪みの正体」「初めての戦闘」「能力チラ見せ」あたりが盛り上がるかなと思います。

王都を出て、はや三時間
広がるのは田舎道と雑草の嵐。
魔物も異界の歪みも、とりあえず見当たらない。

「……ねぇ、まだ着かないの?」

月影 凛:「歩くのって、こんなにダルかったっけ? もうそろそろ、空飛んで移動してもいい頃じゃない?」——第一村人より先に音を上げる系魔法少女(体力E)

「空飛ぶってお前……ゲームかよ」

神楽 悠真:「まだ一軒も民家すら出てきてないんだけど? 世界って意外とスカスカなんだな」——序盤の村が見つからず混乱してるプレイヤー目線の剣士

悠真は地図を広げ、しかめっ面で現在地を確認する。

「ここが王都で……今がこの辺で……いや、マジで何もねぇな」

月影 凛:「それ地図が古いとかじゃない? ちょっと“更新”とかできないの?」——現代っ子すぎてアプリ感覚で世界地図を見てるやつ

「地図は紙だ! オフラインだ!」

そのやりとりを繰り返しながら、とりあえず歩く。
凛は何度も足を止めて空を見たり、蝶を追いかけたり、
挙げ句の果てに「道の石が顔に見える〜!」とか言い出す始末。

「なぁ凛、お前ちょっとは緊張感持てよ」

「え〜、悠真こそ真面目すぎない? 旅ってこういうのも楽しまなきゃ損だよ」

月影 凛:「でも、そろそろお腹空いてきたな……。ってことで、今日のご飯、担当よろしく!」——料理スキル皆無にして、振る気ゼロの火属性(燃やす専門)

「え、俺!? 剣士なのに!?」

神楽 悠真:「料理ってジョブじゃないんだが!? なんで毎回俺なんだよ、火使いがいるのに火使わないのどういうこと!?」——納得いかない日直剣士にして、面倒見はいい長男タイプ

「私の火は芸術だから。料理に使うの、なんかもったいないじゃん」

「それ、ただの言い訳な」

そんなふうに口を動かしながら歩いていたその時だった。

風がピタリと止まり、空気がどこかざらついた。
さっきまでの草むらが、異様な静けさに包まれる。

悠真が歩みを止め、周囲を見回す。

「……おい、なんか変じゃないか?」

「うん……急に静かになった」

二人の表情から笑みが消え、空気がぴりりと張り詰める。

草の向こうで、“何か”がこちらを見ている気配——
まだ姿は見えない。でも確かに、そこに「いる」。

「凛、構えろ。来るぞ」

「……わかってる。火は、まだ出さないけどね」

二人はゆっくりと武器に手を添えるが、まだ抜かない。
敵を刺激しないよう、慎重に息を潜める。

その瞬間、草むらがガサッと大きく揺れた。

悠真が剣を抜こうと手を動かしたその時—
悠真が剣を抜こうとした瞬間、低く冷たい声が響いた。

「おっと、待てよ!?」

二人は慌てて振り返る。
そこに立っていたのは、黒いローブをまとった男。
顔はフードで隠れているが、厳しい視線だけははっきりと感じられた。

神楽 悠真:「お前、誰だよ!? いきなり現れて、脅かすなよ!」

月影 凛:「……警戒はするけど、敵かどうかはわかんないよね。悠真、火はまだだよ?」

悠真が手を剣から離し、少し落ち着こうと深呼吸する。

謎の男:「名乗るほどの者ではない。ただ、歪みを追う者だ」
「お前たちの旅路には危険が満ちている。無闇に動くな」

月影 凛:「歪み? それって異界のアレのこと? なんでそんなに詳しいの?」

謎の男:「簡単に言えば、お前たちが踏み込んだ先は、普通の世界じゃない。三界のバランスが崩れ、様々な影響が広がっている」
「お前たちは、その影響に巻き込まれた選ばれし者——だが、無防備に動けば命は危ない」

神楽 悠真:「つまり、俺たちは巻き込まれただけってことか? なんかやる気なくすな……」

月影 凛:「でも、旅に出たからには何かしら動かないと。悠真、あなたの剣も、私の火も、何か役に立つはず!」

謎の男は一瞬黙り込むと、ふっと息を吐いた。

謎の男:「ならば教えてやろう。異界の歪みは徐々に広がっている。気をつけろ。最初の敵は遠くない」

悠真が眉をひそめる。

神楽 悠真:「遠くないって、どこらへんだよ?」

謎の男:「ここから数里先の森の奥だ。歪みの中心に近づくほど、危険は増す。軽率に突っ込むな」

月影 凛:「数里か……まあ、ちょっとは旅らしくなってきたかな」

悠真が地図を再び広げ、呆れながらも決意を新たにした。

神楽 悠真:「よし、わかった。とりあえずこの辺りを慎重に進もう。凛、準備はいいか?」

月影 凛:「いつでも来い! 火はまだ温存してるからね」

謎の男はその場を離れ、影のように森の中へ消えていった。
二人はしばらく見つめ合い、そして歩き出す。

凛が笑いながら言った。

月影 凛:「……あんたって、なんか面白い人だったね」

神楽 悠真:「それ、もう敵じゃないってこと?」

月影 凛:「多分……いや、まだわかんないけど。とりあえず“黒ローブのおじさん”は敵じゃなさそうってことで」

悠真は剣を腰に戻し、空を見上げた。

神楽 悠真:「ふぅ……よし、行くか。次は本当の戦いが待ってるかもしれない」

月影 凛:「わくわくしてきた! でもまずは飯だな!」

悠真は苦笑しつつも、凛の元気さに少し救われた気がした。
旅はまだ始まったばかりだ。
謎の男が消え、ふたりは再び歩き出した。
悠真は剣を腰に戻すも、手の震えはまだ収まらない。

神楽 悠真:「あいつ、なんか怖かったな……。俺、あんな人と戦える気しねぇよ」

月影 凛:「まあまあ、悠真って案外ビビり屋だもんね。でも、その方が可愛いと思うよ?」

悠真はムッとして、剣の鞘をポンポン叩く。

神楽 悠真:「おい、可愛いって何だよ! 俺はしっかりした剣士だぞ?たぶん……いや、きっと!」

凛はにっこり笑って、ふわっと手を広げた。

月影 凛:「うんうん。たぶんね!」

悠真は顔を赤らめて目をそらす。

神楽 悠真:「お前……もうちょっと励ましてくれよな!」

そのとき、空に黒い雲がゆっくりと広がり始めた。
異界の歪みは確実に近づいている。

二人の旅は、まだ始まったばかりだ——


、さらに深く、広がっていく。