ダーク・ファンタジー小説

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「ねぇ。なんで。」
日時: 2025/09/25 18:57
名前: たると (ID: uoVGc0lB)

【人物紹介】
・如月由香(いじめられている)
・梅宮心菜(いじめの中心人物)
⚠かなり、ダーク
ー由香目線ー
ある日の放課後。3ー2組の教室に激しい水音が響き渡った。
「うっわーw結構掛かったねぇw」心菜が煽るような声をあげた。
すると、周りにいた、女子たちも笑った。
「・・・」いじめられている由香は何も言えなかった。
やめてと言ったって、やめてはくれないだろう。むしろ、もっとやられるだろう。
だから、由香は黙っていた。ただ、それが気に食わなかった心菜。
「もういーや。飽きた。」心菜がつまらなさそうに、教室の出口に足を運んだ。
「え?ちょ、まって!心菜!」取り巻きの女子達が慌てて、心菜を追う。
一人になった由香は、ポツンと言った。
「・・・だめ」聞き取ることが難しいほど、小さな声だった。
濡れた髪の毛。制服。内履き。
確か、替えの靴下ならあったはず。と、ロッカーを開けるが、穴があけられていた。
「はぁ」由香は、ため息をつき、その場にガクンと腰をおろした。
「もう…いいや」由香は、濡れた髪をかきあげて、教室を後にした。
数分後。由香は屋上に立っていた。一歩踏み出せば落ちる。境界線に。
「さよなら」最期は、ニコッと笑って、落ちていった。END

ー心菜目線ー
あー。まただ。この感覚。イライラする。
今日も、周りの女子たちが「心菜ー」と甲高い声をあげた。
(うっさ)と思いながらも、同じく甲高い声をあげていた心菜。
由香をいじめようとは思っていなかった。でも。みんが見ていた。
心菜ならやってくれるはず。そんなことを思っているような目をしていた。
意を決して、いじめた。由香を。
今日は、水たっぷりのバケツを由香に掛けた。
あぁ。可哀想に。ごめんね。
「うっわーw結構掛かったねw」いいたくもないことを、口にした。
みんなが笑った。これでいいんだ。これで。
ただ、由香は何も言わなかった。それが、気に食わなかった。
泣けばいいのに。悲鳴をあげればいいのに。そんな願いが叶わない。惨めになった。
「もういーや。飽きた。」フンッと鼻を鳴らし、教室の出口に足を運んだ。
「え?ちょ、まって!心菜!」いそいそと、女子たちが追ってくる。
そんな声も無視して、私は、早足で図工室に入って、鍵を閉めた。
「どこー?心菜ー」女子たちが心菜を呼ぶ声が聞こえたが、すぐに遠ざかっていった。
「ふぅ…」一息ついたときだった。
(どさっ)痛々しい音が耳に入った。
「へ…」人だ。人が地面に叩きつけられた。したを見ると、由香だった。
「っっっっ!?」声にならない音をだした。
由香が。飛び降りた。嘘。
頭に浮かんだのは「人◯し」だ。私がいじめたから…?
心菜は、パニックになった。
どうしよう。どうしよう。涙が頬をつたった。
校舎の外から悲鳴が聞こえた。きっと、由香が見つかったんだろう。
逃げ場がない。気づけば、心菜は近くにあった、カッターを握っていた。
「ごめんなさい」そう言って、心菜はカッターを、自分に突きつけた。END

自己紹介遅れました。
たるとです。よろです。



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