ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- かくれんぼ
- 日時: 2025/11/23 16:38
- 名前: 天音ここあ (ID: uoVGc0lB)
新規小説「かくれんぼ」です。
前回の小説「殺人鬼になりたかった女」は没にしようかなと。
ちょくちょく更新できたらいいなーくらいの気持ち。
死ネタ。重め。グロではないかな。
ゆったり投稿にします。
- Re: かくれんぼ ( No.1 )
- 日時: 2025/11/30 13:39
- 名前: 天音ここを (ID: uoVGc0lB)
【登場人物】
・小川蒼
・水牧薫
途中,何人か出てくるけど,キリがないので,主な登場人物だけです。
中身がうっすーいかもですが,頑張ったのでOKです。
蒼ちゃん視点です。
雨の香りが広がる朝。
湿気で髪が乱れている薫は,「最悪なんだけど」と愚痴を溢していた。
肩を濡らして教室に入ってくる男子生徒。
必死に髪を整えている女子生徒。
特に気にすることもなく,ボーっとしている男子生徒。
また一人,「最悪!」と半泣きで入ってくる女子生徒。
見慣れた光景。
平凡だけれど,幸せを感じていた。
ずっっと。続けば良かったのに。(続)
まあいいでしょう。
- Re: かくれんぼ ( No.2 )
- 日時: 2025/12/04 21:34
- 名前: 天音ここあ (ID: uoVGc0lB)
続きです。
授業が始まるまで後5分。
相変わらず,外は大雨だった。
前に席に座っている薫がスマホを私に向けてきた。
「ねぇ。なんか電波ないんだけど。」
明らかに不機嫌な声質に私は苦笑した。
「仕方ないよ。こんなに大荒れなんだし。今日くらい我慢したら?」
私がそう言うと,薫は顔を歪めながらも,コクリと頷いた。
その時だった。
「キャーーーーー!!!」教室の端にいた女子生徒から悲鳴があがった。
全員が,彼女の方を見た時,血が弾け飛ぶような音が響き渡った。
私は状況を理解するのに時間がかかった。
気づいた時には,彼女は豪快に血を飛び散らし死んでいた。
5秒程の沈黙の後,教室は大パニックとなった。
「何!?何かのドッキリでしょ!?」
「なんだこれ…。どういうことだよ!!」
涙混じりの声や怒号。教室に大声が響く。
その騒がしさを止めるように校内放送が鳴った。
「初めまして。私,ゲームマスターの摩滅と言います。
今から皆様にゲームをしてもらいます。ルールは簡単です。
1,ゲーム開始から10分後,鬼達が皆様を探し回ります。
2,あくまで,このゲームはかくれんぼです。当然,動いてはいけませんよ。
3,ですが,唯一動いていい時間がございます。夜中の12時から4時までの4時間。
この時間であれば,場所を移動することが可能です。
そして。かくれんぼということで。見つかったらどうなるでしょうか。
捕まるーこの言葉通りです。教室の端で死んでいる彼女にように殺されます。
質問がある方はいますか?」
全員の顔が真っ青で,言葉も何も出なかった。
私は力が抜けたように呆然としていた。
すると,1人の女子生徒が口を開いた。
「美希ちゃんは,何で殺されたの。ゲームは始まってなかったじゃない!」
そう声を荒げるのは,先程殺された女子生徒の親友の,栗原小春だった。
普段は大人しい小春が声を荒げる姿に,皆が驚く。
「まぁまぁ。そんな怒らないでくださいよ。
簡単に言うと実験。ですね。
鬼達が上手く殺してくれるか。それを確かめるためです。」
マスターがその場の空気に合わない能天気な声に,小春は拳を握りしめる。
「質問はありますか?」
マスターの問いに反応したのは1人。
クラスのムードメーカーの関口雄大だった。
「いつまで続くんだよ。その馬鹿みたいなゲーム。」
雄大は,いつもの元気な声ではなく,怯えた声でマスターに聞いた。
マスターは小さく不気味に笑った。
「ふふ。永遠です。皆様が一人残らず死ぬまで。」(続)
私にしては良くないか?
頑張った方なのでは。
- Re: かくれんぼ ( No.3 )
- 日時: 2025/12/06 13:28
- 名前: 天音ここあ (ID: uoVGc0lB)
続きだお。
「永遠…?」
前の席に脱力したように座っている薫が震えた声で問いた。
マスターは,小さく笑った。
「このゲームは,皆様が一人残らず死ぬまで終わりません。
逃げたって無駄ですよ。
どうせ死ぬ運命なのですから。」
マスターは堪えきれないというように,笑い始めた。
その様子を誰もが顔を真っ青にして見ている。
「さぁ!ゲームの始まりです!
いいですか?よーい!スタート!」
勢いの良いマスターの声に,一瞬の間を置いて,皆が悲鳴を上げながら教室から駆け出した。
泣きながら逃げる子。
「逃げろ!死ぬなよ!」と言いながら逃げる子。
恐怖で足がもたつき,途中何人かに支えられながら逃げる子。
全方位に広がった生徒達に,私は呆然とするしかなかった。
(逃げる意味なんてないじゃない。どうせ死ぬんだから。)
そんなことを考えていると,勢いよく手が引かれた。
「蒼!しっかりして!」
薫が私に手を引いて教室を飛び出した。
「薫…!」
その手は一目でわかるほど震えていた。
「残り5分」
ケタケタと笑うマスターの声が聞こえる。
「隠れるよ!」
私達は吸い込まれるように音楽室の楽器収納棚に隠れた。
「ここなら大丈夫なはず…」
薫は,私の手をぎゅっと握った。
「無駄だよ。薫。どうせ死ぬんだから。」
私が首を振ると,薫は怒ったような声を出した。
「生きることだけ考えてよ!死ぬことなんて考えないで!絶対生きて帰るんだから!」
薫の叫びに私は,ハッとした。
そうだ。生きよう。生きたい。生きて帰るんだ。
「うん。」
私が言うと,薫はホッとしたように笑った。
「3・2・1。ゲーム開始です。」
始まった。恐怖のかくれんぼ。(続)
あぁ。言っとくけどバドエンです。
ハピエンと思いきやーっていうの大好き。(((
- Re: かくれんぼ ( No.4 )
- 日時: 2025/12/11 19:25
- 名前: 天音ここあ (ID: uoVGc0lB)
続きでし。てか,テストの順位上がってて舞い上がってる
「ーー」は名前入ってると思ってください。名前考えるのめんどい。(((
かくれんぼ開始から5分後。私の耳には絶叫が入ってきた。
「な,なに…今の声…。」
私は無意識に薫の制服の袖を握っていた。
「分からない…。動けないから状況が理解できないし…。」
薫も首を傾げた。
その時,校内放送が鳴った。
「ーー,ーー,ーー死亡」
数名の名前が言われ,最後に「死亡」という報告をされた。
「嘘…。さっきの声,殺されてたってこと…?」
私は,身をすくめた。
「そうなる…ね…」
薫も唇を噛んだ。
その後も,絶叫が耳に入り,何十人ものの名前が呼ばれ,必ず最後には「死亡」という言葉がついている。
「ボーンボーン」学校の時計が鳴った。
「12時…なったね。」
薫がスッと立ち上がる。
「とりあえず,ここから出よう。他の隠れ場所を見つけなきゃ。」
薫の言葉に私は素直に頷いた。
音楽室から出ると不気味な程に静かだった。
「みんな…殺されてたのかな…。」
私がポツリと言葉を溢すと,薫は体を強張らせた。
「小川さん?」
後ろから不意に話しかけられ,ビクリとする。
「栗原さん…!」
私の後ろに立っていたのは,小春だった。
「よかった!生きてたんだね…!水牧さんも…!」
小春は泣きそうな声で顔を綻ばせた。
「栗原さん。今どんな状況なの?」
薫が小春に問いた。
小春は,顔をまた暗くさせて,俯いた。
「私と一緒に逃げた子は殺された。
私,美術準備室に隠れてたの。準備室に隠れてたのは私だけで。
後の子は,美術室の画材入れの棚の中。3人くらいで隠れてたからかな。
5分後にすぐ見つかった。すぐ近くで聞こえたあの声と音…。忘れられない…。」
小春は,鼻をすすりながら言った。
「ねぇ,生き残ってるの私達だけなの?」
私は,二人に聞いた。
辺りを見回しても,音一つしない。
「分からない。でも,私がここに来る前に関口くんの声がしたような気もする。」
その言葉に内心ホッとするが,それ以外の人が生きている保証はない。
「マスターが言ってたよね。全員死ぬまで終わらないって。」
薫の声が震えているのがわかった。
「うん。私達が助かるには,学校から脱出するしかない。」
小春の言葉に,私は思わず声をあげる。
「校門から出ればいいんじゃない?あそこ,いつも開いてるし。」
でも,小春は首を振った。
「私も思って,さっき窓から見てみた。
でも,校門は塞がってる。どうあがいても逃げられない。」
小春の言葉に私は絶句した。
「じゃ,じゃあ。どこから出ればいいの?」
私は身を乗り出して聞いた。
どうにか逃げなきゃ。初日で4人しか生きてないんだもの。
こんなの時間の問題ー。
「蒼。落ち着いて。」
それまで口を閉じていた薫が,私の腕を引く。
「今分かることを整理するね。
1,今生き残ってるのは,私,蒼,栗原さん,関口くんだけ。
2,唯一の脱出口の校門は封鎖されて,逃げられない。」
薫は静かに口をもう一度開いた。
「作戦。立てよう。」
「私,脱出口を探す。それまで二人とも耐えて欲しい。」
小春の言葉に私たちは頷いた。
「栗原さんだけで大丈夫なの?私も手伝うよ。」
私は,小春の手を握った。
「じゃあ,栗原さんと小春は脱出口を探して。
私は,関口くんを探す。」
薫の思いがけない言葉に,私は首を傾げた。
「あいつまで死んでもらったら困る。
味方は多い方がいいでしょ。」
薫は自信満々に言った。
「わかった。じゃあ,実行ね。」
私は,二人の顔を見回しながら言った。
「「うん」」
二人が声を合わせて頷いた。
「小川さんは,私と来て。
水牧さん,頑張ってね。」
小春が,私を手招きする。
「薫。死なないでよね。」
私が言うと,薫は硬く頷いた。
「もちろん。」
現在の時刻は,午前3時。
かくれんぼ2日目まで,後1時間ー。(続)
時間過ぎるの早いとか言わないでね。
- Re: かくれんぼ ( No.5 )
- 日時: 2025/12/20 00:18
- 名前: 天音ここあ (ID: uoVGc0lB)
投稿休止
1月末まで。
Page:1

