ダーク・ファンタジー小説
- Re: 神が導く学園生活 ( No.1 )
- 日時: 2022/01/09 23:44
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: hAr.TppX)
この世界は平面で、まん丸い。世界の果ての果て、端っこには大きな滝が流れていてそこから先は魔素がない無の空間になっている。
私はある日家出をした。来年になると私は「学園」という里の外に出なければならないため嫌になって逃げ出したのだ。
里で飼育しているブケパロスに乗ってどこか遠くへ遠くへ逃げ出した。特にこれからどう生活していくかなんて考えてなかった。ただ、私は逃げ出した。
風、魔素を感じながら私はブケパロスと颯爽とかけて言った。村に着くと食料を買ってブケパロスと野宿して。また走って村に着いてと村を点々としていった。そんな右も左も北も南も分からない中一つだけ分かったことがあった。魔素が濃くなっていくのだ。
ー魔素ーこの世に無ければならない物の1つ。私達生き物や木、鉄等の物質 そして魔法。全ての元となっている。その魔素は濃くても薄くても過酷な環境になる。例えるならば標高の高い場所に行くような感覚。
遂に着いた。着いてしまったのだ。世界の果て。
そこには大きな滝があって滝つぼは見えない。魔素が濃くて私は息をするので精一杯だったわ。そんな中。世界の果ての小さな村に着いた。そこは本当に小さくて物価も安い。私とブケパロスは宿に有り金全部積んで過ごすことにした。
しかし、そうしたらお金が無くなってしまった。仕方なく、食料は自分で何とかするしかなくなった。ということで私は村の外を探索した。ブケパロスは危ないから村に残してね。村の人達には止められたわ。だって、世界の果てには悪魔が住んでるんだもの。
ー悪魔ー聞いただけで気分が悪くなる存在。世界の異物。昔大きな罪を犯したらしく、一族世界の果てに追い込まれたんですって。だからみんな世界の果てに近づこうとしない。
私は世界の果てに来ちゃったんだけどね。でも不思議。世界の果ては無の空間に近いから魔素が薄くなるはずだけどここは濃い。すっっっごく濃い。不思議だなぁ。9年しか生きてない私にはとても解明出来なさそうな謎だわ。でも私エルフだからね。長寿だからね。いつかはきっと分かるわ。
そう思いながらキノコをむしり取っていく。毒なのか分からないけど村の人に聞いてみましょう。
無我夢中でキノコを取っていたら洞窟に着いた。ここはより一層魔素が濃くて息も出来なかったわ。けど、ここまできたら引き返す訳には行かないわね。好奇心ってやつよ!
中はひんやりとしていて何も無い。本当に何も無いのよ。草もキノコも、洞窟にいるコッコも。不思議だなぁ不思議だなぁ。するとなんかお墓に着いた。石が積み重なってて、真ん中には棺がある。この棺も不思議なのよね、何故なら御札が沢山貼ってある。でもほとんどは敗れているわ。あと残り1枚だけ辛うじて敗れてない札がある。この御札を取ったら凄いことが起きそう。私は好奇心に身を任せその札を取った。すると……
「キャッ!」
虹色の光が棺から溢れ出してきた……!ナニコレナニコレ!不思議以上よ!この先何が起こるのかしら!
私は馬鹿だったため、その様子に恐怖を抱くことなく、逆に好奇心でいっぱいだった。
光が消え、私はゆっくりと目を開ける。周りには……何も……ない?
あれ、そう言えば魔素量が薄くなってる…苦しい。なんで急に?
私は棺に目を向ける。棺はいつの間にか空いていて、中には枯れた青いバラが1輪しかなかった。
なーんだつまんないの。何にもないじゃない。かーえろっと。
私は高まった好奇心がポッキリと折れ、食料集めに集中した。
その後、私の魔素を感知して里のエルフの仲間が迎えに来た。私は必死で抵抗したけど、大人には敵わないわ。仕方なく私は里に帰り、学園へ行くまで過ごした。
その時はあっという間だけど、とても濃いもので…今振り返ると不思議な感じに包まれるわ。
そして今。私は正道光魔法学園の入学式に出ていた。
『それでは新入生アインスの入場です』
アインスっていうのは1学年って意味よ!私1年で物知りになったんだから。あ、前の人との距離が離れてきてる。早く行かないと!
私こと、カタバミ・エルフ・ガベーラは急ぎ足で会場へ向かった。
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この世界には魔法がありふれた世界。
そこに秘密を抱え入学した4人。この物語は3人と1人の壮大で、切ない、楽しい物語。
君もこの『世界』を見てくの?この世界は上出来だと思うわ!怪しまないでって!神の私に任せなさいっ!
>>2 登場人物、種族、生物紹介