ダーク・ファンタジー小説

Re: 神が導く学園生活 ( No.11 )
日時: 2022/02/06 04:32
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: kJLdBB9S)

第二章 ファミリア編

《コウ》

「では、授業は以上となります。次の授業はファミリア召喚となります。召喚部屋に集まるように!それでは!」

先生こと、担任のヘル先生はそう言い残すと教室を出ていった。次の授業はファミリア召喚か…学園生活の中で5本指に入るほどの重大行事だ。ファミリア召喚。まあ簡単に言うと使い魔召喚だ。妖精を召喚して自分の使い魔にする行事。
と、その前に昼飯だな。昼飯は俺の手作り弁当だ。と言っても自慢できる友達も居ないんだがな。
友達がいない俺は自分の席で1人で食べようと…していた。

「イヤッフゥ!授業終わったー!コウのお昼ご飯はなになにー?」

「あぁ。いつもと同じ弁当だが…て、なんでタミは自然と俺の昼飯タイムに割り込めるんだよ!」

俺ら友達未満知り合い以上のような関係だろ?なんでそんな慣れ親しんだ友達と昼飯食べる時のようなノリで俺に近づけるんだよ!
何気に俺1人で居たいオーラ出てたつもりなんだけどな?!友達いない陰キャです感だしてたつもりなんだけどな?!

「あ、ラナとクロも呼んだ方が良かった?おーい!そこの主従の2人ー」

「違ぇよ!1人で居たいつったの!」

こいつ空気読めるのか読めないのか分からねぇやつだな!
タミが主従2人こと、なんか話していたラナとクロを呼ぶ。何だかんだでいつも一緒なんだよなあの二人。いや、ラナがクロを引き剥がそうとしても剥がれないから諦めた感じか。同情するぜ、ラナ。

「誰が主従よ。で、なんの用?」

「俺は主従でも構わないのだが?」

ラナはイラついたような顔をクロに見せつけるがクロは諸共せず逆に喜んでいるように見える。
1歩譲ってに普通のやつを連れてくるのは分かるが、なんでこんな変人と変態を呼んでくるんだよ…

「お前今失礼なこと考えてなかった?」

クロに凄い圧がある顔をされる。その通り過ぎて俺は焦ったが、とりあえず横を向いといた。俺は関係ないという意志を示すために。

「まあまあいつもの仲良し4人組が集まったことだし弁当でも食べようよ!」

仲良し4人組って…
俺は初めて聞いたことに困惑する。

「俺たち知り合い以上友達未満だろ?」

俺がそんなことを言うと場がシーンと静まり返る。あ、これまずいこと言ってしまったパターンか?
クロとタミはキョトンとした顔をしている。い、いや!でもラナは…ラナは無表情だ。何考えてるのか分かんねぇ。
やばい俺まずいこと言ってしまったのかもしれねぇ。

「私たち友達じゃなかったっけ?」

タミがキョトンとした顔で沈黙を破る。いいえ友達未満の関係だった気がします。

「俺とラナは友達以上だけどな。」

「え、ってことは親友?」

「そうだ。俺とラナは親友だ!」

「なにそれ羨ましい!」

クロとタミはバカバカしい茶番を繰り広げる。てかラナとクロの話は聞いてねぇっつーの。ラナはいつまでも無表情だが、なんか焦りの感情を感じる。そりゃこのまま行ったらクロと離れたいラナとクロの関係が親友ってことになっちまうもんな。

「違うわ。」

クロとタミが繰り返す茶番にラナは終止符を打つ。あれ、なんか嫌な予感するのは俺だけかな?

「私たち4人は親友よ。」

コイツ…クロと親友になりたくないからって俺達まで巻き込みやがったな…

「おぉ!そうだね!私たちは親友4人組!」

タミが顔をパァっと輝かせる。
くそっ、タミのせいで親友否定しにくい空気になってしまったじゃねぇか!
そうだ、クロは?クロ!お前なら不満言うはずだろ?頼む言ってくれ!

「4人組で親友…ってことは間接的に俺とラナも、親友…うん。俺達は親友だ!」

クロも、タミ同様顔をパァっと輝かせる。
なんだよ!ラナのやつこうなることまで予想してたな!
ラナは仲良し4人組を結成することでクロを引き剥がす事ができる。
クロは間接的にラナと親友になれて万々歳。
タミはみんなと親友になれてこいつも万々歳。

不満があるのは俺だけってかよ…
皆もそう思ったのか自然と3人の視線は俺に向けられる。特にラナ。圧が大きすぎる。

「お、おう…俺達は…親友だ…」

俺は嘆きに近い親友宣言を掲げた。クロとタミは小躍りするほど喜び、ラナはほっと胸をなで下ろす。
おいラナ。これは俺の犠牲があってこそ成り立つんだからな?これは貸1だぞ?
と、言う思いを含めた視線をラナに向けながら弁当のおかずを食いちぎった。

>>12

Re: 神が導く学園生活 ( No.12 )
日時: 2022/02/23 18:12
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: Ga5FD7ZE)

《クロ》

「それではファミリア召喚を始める。」

白髪に黒のメッシュが入り、長いポニーテール。鋭い目に、1番目が引くのは…頭の黒い角だ。
黒い角といえば悪魔の象徴。思い描いただけでも吐き気がする。
それが先生に着いているということは…

「俺の名前はチェック・トイフェル。見ての通り悪魔だ。」

悪魔…!殺さないと。
俺を含める生徒全員は攻撃を構える。全てトイフェルに向けてへの攻撃だ。魔法を構えるものもいれば剣や槍を構えてる人もいる。しかし、構えてないのはラナとコウの約2名だけだ。
なんで悪魔がいるのに攻撃を構えないのだ?いや…ラナが構えてないのならば俺も構えないべきなのか。いや、悪魔は殺すべきだ。
俺は構えている闇魔法の威力を更に強める。

「はぁ。毎年毎年騒がしいことだ。来るならこい。」

すると俺ラナ、コウ以外の生徒全員がトイフェルに攻撃を与える。闇魔法、土魔法、風魔法。様々な魔法の他、槍や弓矢等が飛んでいく。俺は…攻撃出来なかった。悪魔よりラナをとってしまったのだ。不甲斐ない…
それよりもアインスは力が弱いもののここには1000人もの生徒がいる。流石に溜まったものじゃないだろう。

「ふん。」

するとトイフェルの周りが闇で覆われる。あれは…闇魔法最上級魔法 参・闇時?空間や時間を操る魔法であるため、空間を遮断して攻撃を防いだり、跳ね返したりできる。
そんな魔法が使えるなんて…何者だ?

「これで分かったか。これが俺の力だ。分かったら構えを外せ。無駄な事だ。」

今の出来事にぽかんとした俺らは仕方なく武器や魔法を下ろす。

「さて自己紹介しよう。国家宮廷魔導師の悪魔。チェック・トイフェルだ。チェック先生と呼ぶように。俺は特別に悪魔として国家宮廷魔導師に着いている。毎年正道光魔法学園のファミリア召喚を担当している。」

悪魔が…先生?考えたくもない。なんで悪魔なんかが国の有数の魔道士、国家宮廷魔導師についてるんだ。国は何をしている?意味がわからない。

「そして、俺に攻撃をしなかったそこの2人」

するとラナとコウにスポットライトが照らされる。これは候魔法?
そうかトイフェルは悪魔だから闇魔法と、個人の適正魔法が使えるんだ。なんで悪魔なんかが2つの属性の魔法を使えるんだ…
それよりもラナとコウは大丈夫なのか?!コウはともなく、ラナは何がなんでも守らないと…!

「な、なんですか…」

コウは僅かな抵抗として先生を睨みつける。ラナは何もせずに黙っている。もしかして緊張しているのか…?

「ほう…これはおもしろい。」

するとトイフェルがコウに近づき、顎をクイッと上げる。コウが危ないな…一応魔法は構えとくか。

「君はなんでここにいるんだい?」

「…」

トイフェルの問いかけにコウは黙っている。コウは…怯えている…?

「ふむ。じゃあ何歳だ?」

「10歳だ。」

トイフェルの問いかけに次はちゃんと答えるコウ。いや、俺らアインスだから10才しかここにいないんだが…

「そうか。俺は500歳だ。若造。」

トイフェルはコウの顎に添えていた手を振り払うとはははと笑いながら言った。

「まあ、裏切り者同士仲良くしよう」

「それってどういうことですか」

コウは威嚇とも捉えられる鋭い言葉をトイフェルにぶつける。トイフェルは鼻を鳴らすと次はラナに近づいた。
なっ…!ラナには近づかせないぞ…!

「ドゥ・オプスキュリテ!」

俺は精一杯の闇魔法をトイフェルにぶつけながらラナの前につく。

「おやおや、王子様が現れてしまったよ…いや、番犬と言うべきか?」

トイフェルは俺の魔法を軽々消した上でケラケラと笑いながら俺たちを見る。番犬って…牙狼族だということがバレたってことか?いや、そんなはずは…

「で、白髪に緋色の目の君。君は何者だい。」

トイフェルはラナに問いかける。俺が守っているためか、それともからかっているのかトイフェルはわざとラナに近づかずに問いかけた。

「私はラナンキュー・ローズ。人間です。」

ラナは動じることなく無表情で淡々と告げる。
さすがラナだ…!正体不明の悪魔なんかに怯えず堂々といるだなんて…!

「そうか。少なくとも俺はローズのような容姿の種族は知らない。」

「私は人間です」

「人類か…まあそういうことにしてやるよ」

トイフェルはやれやれとした動きをしながら定位置に戻っていく。

「いや、今年は俺に攻撃しないやつが2人もいて驚いた。例年は全員俺に攻撃してたからな。まあ、そんなことは置いといて召喚やるぞ。」

トイフェルは何かの魔法陣が複数書いてある場所に立つ。

「今からこの魔法陣でファミリアの召喚を行う。ファミリアとは、今から俺たちが奴隷として扱う妖精だ。そいつを召喚して1年契約を結ぶ。その間に使いこなせ。」

妖精…か。聞いたことはあるが会ったことはないな。なんせ温室育ちなものだから。確か人類以上に知能を持つ妖精や魔物のように知性なく暴れる妖精など様々な妖精がいるらしい。俺はどんな妖精がファミリアになるのだろうか…

「やり方は簡単だ。この魔法陣に立ってファミリアが欲しいと願え。そしたら現れるだろう。以上。クラスが書いてある魔法陣に出席番号順に並べー」

結構簡単なんだな。なんか長い呪文を詠唱しなきゃ行けないとか高難易度の魔法を唱えなければならないとレッテルを貼っていたがどうやらそうでも無いらしい。
そして複数魔法陣があるのも1000人の生徒をさばききれないためだろう。
俺は自分のクラスの最初あたりに立った。なんせ名前の頭文字が「あ」のため出席番号は前から数える方が早い。

前の人達は魔法の上で俯くと光に覆われ、気づいた時には目の前にファミリアがいる。という状況だ。俺もあんな風になるのかな…あ、俺の番が来た。
俺は魔法陣に歩みを進めようとする…前に
俺はトイフェルに気づかれないように無口頭魔法をトイフェルにぶつけた。しかしトイフェルはそれを容易く消してみせる。
やっぱり無口頭魔法は威力が低くなってしまう。

「無駄な事しないで早く行け」

トイフェルは俺に鋭い目付きをし俺を見つめる。俺は軽く舌打ちをすると素直に魔法陣の上に立つ。もし俺が襲われてもラナが守ってくれる…はず!
俺は少し恐怖を覚えつつ目をつぶり心でこう唱えた。

『ファミリアが欲しい。特にラナのような!ラナの様な!』

そう唱えた瞬間俺の周りが光で包まれる。あれ、それにしても俺の周りの光他のみんなより強くないか?
眩しすぎたため俺は目をつぶったが、まぶた越しでも明るさが俺の瞳を指す。

「ほう。おもしろい…」

トイフェルがふふっと呟く。
聞こえてるからな!いいから何とかしろよ…!
俺はそう思った瞬間どんどん光が薄れていく…
俺はうっすらと目を開けると…そこには…
何かがいた。
えと、トカゲみたいで手足と羽が生えてて角が生えている。色は緋色の目に白色で羽や手足はうっすらと水色になっている。
なんだ…この生物は…?

「ほお。これは…竜だな。それに見たことがない竜だ。犬っころよ。一体何を願ったのだ?」

いや、特にこれといったことは思って無いのだが…

「どうせラナみたいなファミリアが欲しいとでも思ってたんじゃない?」

俺の召喚で周りがシーンと静まっていた中タミの澄んだ声が響き渡る。
確かにその通りだがそれのどこがおかしい事なんだ?

「このっ、バカ!」

するとトイフェルが俺の頭を拳で殴る。

「いてっ」

俺は結構痛かったため思わずそう言ってしまった。なんで殴るかなぁ。

「ファミリアは本人の意思に左右された妖精が現れる。しかし、ローズのような得体もしれない奴が欲しいと願ってみろ!思いの強さによっては新種の生物が現れたりするんだぞ!」

「んな事聞いてねぇよトイフェル!」

「チェック先生と呼べと言ったろう!」

それにしてもさすがラナだ。俺が願っただけで新種の妖精を現すことが出来るだなんて…!

「あぁ、もういい、鑑定してみるか。」

するとトイフェルが俺の竜?に手をかざす。
するとトイフェルのてから魔法陣のようなものが浮かんできた。

「竜。名前なし。属性不明…か。お前本当飛んでもない竜を呼び出したものだ…ファミリアは本来妖精を呼び出す儀式なのだがな…」

トイフェルは俺たちの前で初めて困った顔を浮かべる。
うん!さすがラナだ!ラナのおかげだ!ラナ最高!

「お前…何考えてるんだよ…」

次はファミリアは俺に呆れた。
え、おい。俺に呆れる所なんてあったか?

トイフェルはハハッと笑うとファミリアの竜を、俺に差し出してくる。

「竜とはいえお前のファミリア。奴隷だ。好きにするといい。まあ力は未知数だがな。」

俺の…奴隷。いや、ラナのような竜を奴隷になんてできない。逆に俺が奴隷になる側だ。俺は竜の前で跪いた。

「バッ!お前何やってるんだ!」

俺はトイフェルにまた殴られた。なんかい殴れば気が済むんだ?!それに悪魔と言っても教師が殴っていいのかよ!
クソっこれで攻撃が効かないから憎たらしい!

「ラナの竜なら頭を下げるのが当たり前だ」

「これはお前の竜だ!あぁもう。なんで新種の竜を呼び出したやつがこんな変態なんだよ…」

ファミリアはそうして頭を抱える。なんで俺は変態って言われるんだよ…!

「キャウッ」

竜はそう声を鳴らすと炎を口からボワっと出す。炎系統の瞳に天系統の純白な鱗に水色の羽や足の鱗。本当ラナみたいだよな!可愛いし美しいし麗しい!
俺は思わず竜を抱きしめてしまう。

「キュウ…!キャウッ!」

竜は苦しそうな声を上げるが、いつもラナには避けられるから抱きしめられた嬉しみを噛み締めた。

>>13

Re: 神が導く学園生活 ( No.13 )
日時: 2022/02/06 12:27
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: hujSVxra)

「とゆーわけで…」

タミが一息にそういう。放課後俺達はいつものようにラナの席に集まっていた。

「ファミリア紹介やって来ましょー!特にクロ!その特殊なファミリア!」

タミがいつものように仕切り出すと俺の事を指す。やっぱりそうだよな。俺の竜の話になるよな。

「そう言えば名前とか決めたのか?」

コウが思い出したように俺に聞く。あぁ。もちろん決めてるさ

「こいつの名前はローズのロとラナンキューのラをとってロラだ!」

いい名前だろう!なんせラナの名前から取ってあるからな!俺の竜も清く正しく美しく麗しく育つに違いない!

「よくそれをラナが許したな…」

コウがラナの方を見て言う。ラナははぁっと一息つく。あぁそんな所も美しい。

「最初はラナって名前だったから即却下してお互い妥協した結果こうなった。」

ラナは珍しく一息で長文を読み上げる。俺もラナの要望を通したい意志と名前をラナにしたい意志があったからな。両方叶えられるこの形が1番と思ったんだ。

「てか、その竜?って何属性なの?てか竜って何?なんでラナにそっくり?」

タミが一気に多く質問をしてきて俺はキャパオーバーしそうになった。

「なんかクロがキャパオーバーしてるから俺が説明するわ。竜と龍について。」

俺が混乱しているとコウが先陣を切った。タミはキラキラとしためでコウを見つめた。ラナは…相変わらずの無表情。そこが麗しい。

「まず龍っつーのは世界で7匹しかいないSランク級のモンスターだ。」

Sランクって言うと…伝説級モンスターってことか。俺は生きているうちに会えなさそうなモンスターだな。まあ、会ったが最後なモンスター何だろうけど。

「それぞれ、魔法の属性を司っていて、俺たちの魔素や、魔法、妖精、魔物はその龍から分離された存在だと言われてる。」

コウは何故こうも歴史に詳しいのか。俺はそう思ったが、突っ込まずに聞いていた。

「え、てことはめちゃくちゃ凄い魔物じゃん!」

タミがワンテンポ遅いリアクションをとる。確かに、伝説級のモンスターってよくイメージが掴めなかったが、魔素や妖精、魔物の元となった存在と聞くと雲の上の更に雲の上の存在だということが分かる。

「で、次は竜だ。竜は龍から分離されたモンスターの中でも特に龍の部分を多く受け持って生まれた存在だ。と言っても希少性は高くて人生で1度お目にかかれれば良い方だな。」

ってことはそんな希少種をファミリアにした俺ってめちゃくちゃラッキーって事なのか…?

「てことはクロ人生の運使い果たしちゃってるじゃん…」

タミがポカーンと口を開ける。って言ってもエルフの寿命は長いからエルフぐらいなら人生で1度なら竜と巡り会えそうだがな。

「そうだ。それぐらい凄いことなのに…きっかけがな…」

コウがうーんとうなり始める。どうしたんだ急にそんな顔して。

「そうよね…きっかけが、『ラナみたいなファミリアがいい』って願った事だもんね…なんて言うか、こんな変態が主人の竜も可哀想っていうか…」

「おいそれどういう意味だ!」

俺はタミとコウの話に思わず叫んでしまった。
ラナの様な神々しい人のようにと願えばそれはそれは貴重なモンスターが出るに決まってるだろう!なんせ想像してるのがラナだからな!

「…よし!クロ以外のファミリア紹介しようか!」

なんかタミが諦めた様子でそういう。最初から思ってたけどこういう時俺よく呆れられてるよな。呆れられる要素が一体どこにあるっていうんだ?

「俺のファミリアはシャノワール。名前はシャノ。」

するとコウの影から黒猫が出てくる。この黒猫のようなのは妖精でシャノワールという種族だ。基本的に闇魔法を使う種族だな。
ていうかシャノワールのシャノってめっちゃ単純だな。意外とコウはネーミングセンスはないのかもしれない。

「うっわぁ名前単純。」

タミも同じことを思ったようで呆れていた。
そう言われたコウは顔を真っ赤に染め始めた。

「うっせーよ!指摘してくれる人が居なかったんだよ!」

あぁ、コウはぼっちだからな。俺達以外に指摘してくれるような仲の人がいなかったのか可哀想に。
俺とタミはコウに同情の視線を送る。すると更にコウは顔を赤くし始めた。

「次は私ね!私はルナール!名前はスイ!」

そう言うとタミは机の下から白キツネを取り出す。どこから出てきたんだ?!というかいつから俺たちの下にいたんだ?!あぁ、多分タミの気魔法でバレないようにしてたんだな。
と俺は1人納得をした。
ルナール。白色のキツネの姿をした妖精だ。使う魔法は水系統魔法。

「水系統を使うからスイってことか」

俺は言う。タミもまあまあ単純な名前なんだな。それにしても愛らしい見た目をしている。ラナとロラには叶わないがな。

「可愛いでしょー!次っ!ラナ!」

それまでずっと黙って俺たちを見ていたラナに焦点が当たる。

「私はフエット。名前もフエット。」

ラナはずっと膝に抱えていた白色のフクロウを取り出す。フクロウは寝ているようで俺たちに見つめられていることも知らずに目を瞑っている。
フエット。嵐系統を操る妖精だ。
うん、さすがラナの召喚した妖精だからけたたましく美しい!さすがラナだ。

「名前…そのまんま?!」

タミが驚く。そう言えばそうだったな。ラナとラナの妖精が美しすぎて気にならなかった。

「まあフエットもいい名前だけどな」

「そうだけど…」

コウがフォローを入れるとタミは押し黙る。ラナは何も言わず無表情でフエットを撫でている。
う、羨ましい…そこ変われ!フエット!

その日から俺にライバルが出来た。

ファミリア編 ~完~