ダーク・ファンタジー小説

Re: 神が導く学園生活 ( No.17 )
日時: 2022/03/23 19:40
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: rKVc2nvw)

第四章 日常、剣編

私はラナンキュー・ローズ。正道光魔法学園に通う一般学生だ。ギラギラと私たちの頭を照らすテラテラ様。まあいわゆる太陽だ。私は肌、髪ともに白いためテラテラ様の光は苦手なのだ。昔はこんなこと無かったのに。昔のとある事件のせいで体が貧弱になってしまった。
今私達アインス1組は学校の校庭にいる。本日は剣術を学ぶ実技授業だ。
私達には一人一人木の剣が配られる。そして、兜、プレート、レギンス等を配られる。実践するのだろうか?それにしても装備が重すぎて自由に動けない。

「今日は剣術の授業だ。まあ最初の授業はこの木の剣でひたすら降ってもらう。」

この木の剣をひたすら振るうのか。結構キツイな。魔法が得意な私にとっては地獄の授業と言えるだろう。学園受験の際は魔法ゴリ押しで受かったもののこういう授業でキツくなってける。

「見よう見まねでもいい!私がお前らの振りを見て、注意をしていく。一切手を緩めるな!それで初め!」

そして生徒は戸惑いながらも剣を降り始める。

「そこ!手が緩んでる!お前は姿勢が悪い!もっと背を伸ばせ!」

私も皆と同じように剣をふりはじめるが数振り程で腕が痛くなる。手もビリビリしてきて剣を離してしまいそうになる。

「くっ...」

つい声が出てしまう。汗が滲んで視界が滲む。このぐらいでへばってしまうなんて。自分の情けなさに嫌気がさす。

「ローズ!」

黒髪に、茶色と黒のオッドアイ。茶色メッシュの先生。コク先生が私の名前を鋭く呼ぶ。私は驚きビクッと体を動かしてしまう。
コク先生。剣術授業を主に担当している先生だ。鋭い狼のような目と誰も寄せ付けないような一匹狼のような雰囲気。正直怖い。

でも顔立ちはよく鼻が高く切れ目の美形。黒髪と茶のメッシュとオッドアイということもあり、光系統と地系統使いだろう。2つの系統を使えるということは天使か悪魔だろう。悪魔はこんな学校に居るわけないから天使だろう。

「振りがいいな!キレもあるし剣術の素質がある。さすがローズだ!」

うわぁ。なんかクロみたいなことを言ってくるな。それに私の特殊な髪を見ても動じないなんて結構な歳を重ねてそうだなこの人。それか天使だから内面も綺麗ってこと?いや、そんなわけない。天使の中でもクズはいる。
それより前列にいるクロがこっちを凄く睨みつけている。怖いなぁこれぐらいどうってことないのに。
私は先生に軽く会釈すると剣を振るい始める。この剣の形をした木。結構...いや、かなり重い。これを振るうどなんて両手に重りでもつけているようだ。キツイ...
ーーーーーーーーーーーーー
何時間たっただろうか。いや、1校時90分だから1時間ぐらいしか経ってないはずだ。
私はもう感覚が無くなりかけてる腕を見ながらそれでも剣を振るい続ける。横にはリタイアした生徒が倒れていたり休憩している。限界がきたら休ませてくれるからいい先生といえばいい先生なんだろうけど...

そんなことを考えながら腕を振るう。この体は脆い。そのためひょんな事で壊れてしまいそうだから気が気でない。今も結構きついが続けるべきか辞めるべきかわからない。
そんな事を考えながらひたすら振るう。剣を振る。

「よし、そこまで!授業も残り10分だ生き残ってるやつ。振るうのを辞めろ。」

コク先生はようやく辞める指示を出す。キツかった。腕はもう感覚がないし、手のひらなんて紫色になっている。根性でなんのかここまで出来たが、体がついていけないようだ。加減を考えないとな...

「最後は最後まで残っていた奴らの中から戦ってもらう。そうだな...ローズとガベーラ!立ち会え。」

タミも残っていたのか。他にも見て見たが残っていたのは私、タミ、クロを含む数名だった。コウは貧弱なのか1番最初にリタイアしていた。
それにしても私とタミか。タミは以外にも身体能力は高いらしい。エルフは成長が遅いため体力は幼児並みというのに...まさか...ね?

それより、私たちは剣を持ってタミと向き合っていた。
しかし、私の体はもうボロボロだ。あちらこちらに痣があり、手も真っ青になっている。ここは早めに決着をつけたい。

「始め!」

コク先生が合図をした瞬間。私は前に1歩踏み出し、水魔法の応用として足の裏からロケットの噴射の要領でスピードを上げた。
そしてすぐさまタミの懐へと入り込み、お腹の横を狙う。甲冑着てるからダメージは無いだろう。それに私の体だとタミを吹っ飛ばすのが限界だ。
そして私は剣を全力で振るった。しかし

『ギンっ!』

木と木がぶつかり合い綺麗な音を奏で出す。剣と剣がぶつかったのだ。タミは私の技の速さに追いつきガードをしたというのだ。
私はタミを舐めていた。正直この一撃で仕留められると思っていた。
タミはニヤリと笑い、私は嫌な予感がする。その瞬間周りの魔素はタミに集まり同時にタミの力も増していく。

「ラナごめんね、ちょっと痛くするから!」

それはごめんだわ。
その瞬間タミは私に向かって気を放つ。無口頭魔法でこれだけの高い威力の魔法を放てるなんて思ってなかったわ。私は素直に吹っ飛ばされる。しかし宙で1回回った後、水魔法を土に放ち、足のダメージを最小限に抑える。
そして次は霜魔法を使い辺りの温度を下げ、水魔法の応用でさっきと同じようにスピードを上げタミに迫る。タミは霜魔法のせいで体の温度が下がり、反応が鈍くなってるはずだ。

行ける。

私はそう確認し、タミの甲冑に剣を振るった。
見事にタミは尻餅を着く。

「私の...勝ち。」

私はそう呟いてタミの額に剣の先を指す。
勝ったのだ。正直タミを舐めていたため途中から勝てるか分からなかったが、何とか勝てた。
誤算だったのは私の全力の力をかけてもタミを吹っ飛ばさせることが出来なかったこと。少し鍛える必要があるなこの体。

私はそう思いながらふぅと一息ふいた。


>>18

Re: 神が導く学園生活 ( No.18 )
日時: 2022/02/28 19:35
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: AwgGnLCM)

午前6時。テラテラ様ががオレンジ色に滲み出ている頃。俺、赤魔 光は学校に併設されている特訓場へ向かっていた。
俺達が降格されてから毎日特訓場へ通い、4人で魔法、剣術、体術の特訓をしていた。

「アンタの髪。気持ち悪いのよ!」

どこまでも澄み、広範囲に響くような声。そこには赤髪に団子ツインテールの女の子と、白髪に髪先が水色のボブヘアの女の子がいた。

赤髪の子は...確か大貴族スカーレット家の娘じゃなかったか?名前は確か...アリス・スカーレット。横暴わがままお嬢様で有名である。
白髪に髪先が水色の女子は見慣れた姿の子。ラナだ。
ラナはスカーレットにタコ殴りにされている。要するに虐められているのだ。しかし、前のタミとラナの剣術の戦闘を見る限りラナはかなり運動神経がいいはずだが、やり返さないのだろうか?それかスカーレットの方が運動神経が良いと?
まあ、どちらにせよ俺が割り込んだらややこしい事になるんだよな。ラナには悪いがここは無視させてもらう。

「もうっ、何黙ってるのよ!」

そう言った瞬間スカーレットは手に炎を浮かばせた。あれは火魔法だろう。ラナは水系統使いだから大丈夫だろうけど...
俺は無視すると決意した癖にその様子を遠くから見ていた。

「参・業火!」

スカーレットが両手の炎を合わせ、ラナに放つ。
おいおい待て待て!それは火魔法初級の中でも1番威力がある魔法じゃねぇか!
その様子を俺は黙っていられなかった。

「参・業火!」

俺は1番魔素濃度が高い技を放つ。その魔法はスカーレットが放った魔法とぶつかり、宙に向かって飛んでいくと消えていった。
無視すると言ったくせに助けちまったじゃねぇか...
俺は呆れながらもスカーレットのことを睨みつける。

「邪魔が入ったと思ったら...また悪魔が出てきたわね。2人まとめて排除してあげる!参・業火!」

そういうと、スカーレットは手から大量の炎を俺に放つ。まるで滝のように流れてくる炎を見た俺は瞬時に唱えた。

「ロゥワ・ブレイズ」

俺が出せる限界の魔法。炎魔法だ。炎系統には灯、火、炎の3つの魔法があるが、炎魔法は威力が違うだけで他は火を出す魔法というほぼ同じ。光系統の闇と光や、水系統の水と氷のように威力ではなく魔法の種類が違うこともあるが、大体の魔法は威力順に分かれている。
見た限り彼女は火魔法までしか使えないようだからその上位互換である炎魔法のブレイズを放ってやった。といっても火魔法である「参・業火」は初級火魔法の中で最大の威力。ブレイズも威力が小さい順に「アン・ブレイズ」「ドゥ・ブレイズ」「ロゥワ・ブレイズ」があるが、「参・業火」は「ドゥ・ブレイズ」と同じほどの威力を発することが出来る。そのため「ロゥワ・ブレイズ」が最高限界の俺にとっては魔法の実力は近いが俺の方が1枚上手だ。
俺の思った通り、スカーレットの魔法は俺の魔法によって消え去ってしまう。スカーレットも俺と同じ事を思ったのか、どこからか取り出した木の剣を俺に振るってきた。

おいおい待て待て待て!剣術はずるいぞ!
俺は体力もやしのヒョロヒョロ男だから抵抗出来ない。いや、スカーレットの体力が俺より低かったら勝ち目はあるが...
俺は交わそうとバックステップを踏む。しかし脚力も無いため1メートルも飛べなかった。

「えいやっ!」

見後にスカーレットの剣は俺の脇腹に直撃する。
ダメだこれ。俺よりも運動神経高い奴だ。まずあんな重い木の剣を軽々ふえる時点で運動神経はかなり高いと分かったはずだ。何やってんだよ。俺。
そんな後悔と共に俺の意識は遠のいていった。

「ドゥ・オプスキュリテ!」

甲高く芯がある少年のような声が響き渡る。
すると俺の後ろから黒い球体がスカーレットにぶつかった。

「キャァッ!」

スカーレットは見事に吹っ飛び、壁にぶち当たる。中々の高威力な魔法だ。そしてこの声には聞き覚えがある。

「おい大丈夫なのか!」

後ろからクロが心配そうな声色で向かってくる。た、助かった...このままタコ殴りにされるかと思ったぜ。
クロは俺に向かって走ってくる...と思いきやクロは俺を避けてラナの方へ向かう。
うん。そうだよな。やっぱり俺よりラナの方が優先度は高いもんな。
俺は分かっていたはずなのに少しガッカリする。
ラナは幾つか殴られていたようで顔に痣が出来てたり引っかかれて血が出ている。
女子に...いや、性別の差別は良くないかもしれないが...女の子の顔に傷を付けるのはいただけない

「お前...」

クロの周りに魔素が集まり、フサフサの耳やしっぽ、牙が出てくる。
獣化してる...またランク付けの時のように暴れたら大変だ!しかし、周りの魔素がクロに集まってるため俺は魔素を取り込めない。体内の魔素が無い体質だとこういう時不便だな...タミを呼んでくるか?しかし、俺とタミとラナ相手でようやく抑えられたクロだ。タミを呼んでもどうにかなりそうにない。なら先生を呼ぶか...?
そう考えてるうちにクロは完全に獣化していた。

「ガルルルッ!」

クロは爪をたてスカーレットの顔に爪を立てる。次にスカーレットの胸ぐらを掴みぶっ飛ばして行った。
待て待て待て…!いくらラナの顔に傷が付けられたからってこれはやりすぎじゃないか!
しかし俺は攻撃が出来ない。ラナ...ラナは?!
俺は倒れているラナに近づく。口に手を当てると風を感じる。息はしている。

「んっんん...」

ラナは微かに目を開くと周りをちらっと見回す。すると獣化してるクロを見たらしく目を見開く。多分驚いてるんだろうな...

「ラナ。お前はここで待ってろ。俺は先生を呼んでくる。」

俺がそう言った瞬間クロとスカーレットの体が凍りついた。これは...氷魔法ロゥワ・グラソンか?無口頭でこの威力の魔法とは...中々凄い。なんせ獣化のクロを止めたぐらいだからな。

「ググ...グァァァ!」

前言撤回獣化クロは抑えられなかったようだ。クロは本格的に自我を失っているようでラナの魔法で動けないスカーレットに向かって爪を奮った。
俺は何かに背中を舌で舐められたような感覚を襲う。

「ロゥワ・ブレイズ!」

クロは止めきれなかったか!俺は冷や汗が伝う中一生懸命魔法を出そうと叫ぶが手から炎の『ほ』の字も出てこない。
このままじゃスカーレットが無事じゃない!いや、自分の脇腹に剣ぶっ叩かれた相手だが、やはり心配せざる負えない。

すると辺りから砂が漂ってくる。どんどんうっとおしいと思ってきたら、クロを中心に砂嵐が発生する。これは土魔法の砂嵐だ。一体誰が...
そう思ったら後ろの建物から黒い影が出てくる。黒髪に茶色メッシュ。黒と茶のオッドアイ。顔や腕に包帯が巻かれており、ヒラヒラと包帯が舞っている。剣術の授業で居たコク先生だ。
すると先生の手から黒い何かができたと思うとクロに直撃する。それはクロに直撃したあと、無数の小さい玉になり、天空へ待ったと思うとくらいバラのような形になって消えた。
たしか、闇魔法の初級、暗花だ。俺達アインスがギリギリ使えるか使えないかの魔法を無口頭で軽々と撃つところさすが先生と言うべきか...
それよりもクロだ!クロはどうなった...?
クロは獣化が収まった人間の姿になって目を回して居る。スカーレットは身体中ボロボロになって壁に座っている。けれどもラナの顔の傷の方が酷い。

「待ってろよ」

俺は何も言わずにラナの顔に手を当てる。すると黄色の光がラナの顔を照らす。その瞬間ラナの傷はみるみるうちに消え去った。

「コウ...これ...」

ラナは珍しく驚いた顔で俺を見る。

「別に、普通の魔法だ」

普通の子供はこれで騙されるんだが...これでもラナは世界一デカい学園の生徒だ。これで騙されないはず。しかし、黙っとけという意図は伝わっただろう。

「これはどういうことなんだ」

するとコク先生がいつの間にか俺たちの横に居た。スカーレットはお姫様抱っこをして、クロは肩に乗せている。クロだけ扱い雑くないか?
そう思ったのもつかの間俺は異変に気づく。スカーレットの傷が無くなっている。ラナも同じことに気づいたのか先生に問う。

「コク先生。地系統と光系統が使えるんですか?」

地系統と光系統。要するに土魔法と地魔法と闇魔法と光魔法を使えるということだ。2種類の系統を使える種族は2種類しか居ない。天使と悪魔だ。この先生は...一体?

「そうだな。でもラナと同じで天使でも悪魔でも無い。」

天使でも悪魔でも無い...?どういうことだ?他に2種類の魔法系統を使える種族はいねえぞ?それにラナの事を知ってるなんて...

「それよりも2人。詳しく事情聴取したいから職員室に来るように」

するとコク先生はジャンプする。その瞬間闇に覆われ気づくと居なくなっていた。この魔法は知らない。多分中級以上の魔法なのだろう。それよりも...

「ラナ。コク先生と知り合いなのか?」

「いいえ...。前の剣術...の授業で...初めてあったわ...」

ラナは事情は分からないが水系統と炎系統の魔法を使える。2種類魔法を使える種族はいるものの、光系統魔法+各個人に適した属性の魔法、だ。ラナが、使える魔法系統の組み合わせはおかしい。それを知ってるのは俺とクロとラナだけのはず... それよりもコク先生も2種類の魔法が使えるし組み合わせも天使と悪魔と合ってるはずなのに天使でも悪魔でも無い...?
分からない。いずれ分かるのか?

「コウ...行こ...」

ラナがボソッと呟く。そうだ職員室に呼ばれてたんだった。あまり行きたくはないが行くしかないか...
俺たちは諦めて職員室へ向かった。さあ、鬼が出るか蛇が出るか...

Re: 神が導く学園生活 ( No.19 )
日時: 2022/03/21 00:47
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: fqLv/Uya)

朝のクロ獣化事件から数時間後。俺らは放課後にいつものようにラナの机に集まっていた。
あの事件後、俺ら4人は職員室に呼び出され事情聴取をすることになった。しかし、教師陣は俺たちの話なんて目もくれずスカーレットの話ばっか信じた。その結果ラナの氷魔法が着いていたことが証拠となり「スカーレットの事を妬んだ俺らが一方的にいじめていた」ということになった。

「はぁぁぁ?!異議あり異議あり!」

事の経緯を軽く話すとタミは手を挙げ叫んだ。するとクラスメートがこちらに冷たい眼差しを送ってくるため俺らはタミを抑える。

「仕方ないだろ。弱小貴族出身より大貴族の方を信じるのが筋だ。」

俺は呆れながら言う。一応貴重なペット、牙狼族と人間のハーフのクロはスカーレットに近い権限を持っているが、弱小貴族出身2人を背負うとさすがに負けてしまったようだ。

「それだけ...じゃない」

ラナが珍しくボソッと呟く。それだけじゃない?どういうことだ?

「アリス・スカーレットはワガママで横暴なお嬢様で有名。それに反した物は物理でも権力でもなんでも使って相手を追い詰める。教師陣もそれに恐れてあえて私たちの話は聞かなかった。」

ラナにしては珍しく長文で答える。
身分以外にもそんな権力があるだなんて。俺は外の世界の大きさと自分の無力感に絶望した。

『私達一族は無力。外の世界に行ったとてなんらかわりはしないさ』

小さい頃、今は亡き初代に教えられた言葉。それでも、何か変えられるのではないかと淡い期待を抱いた俺。しかし結果は惨敗。自分の無力感にただ絶望するだけだった。

「なんだよこの理不尽…意味わかんねぇ」

俺は苦しみ、怒り、悲しみ。全ての負の感情をこれでもかと込めた一言を呟いた。皆は急に呟いた俺の言葉にギョッとする。なぜここでギョッとするのか疑問だが。

「コウって、悪魔…じゃないよね?」

タミが恐る恐る俺に聞く。あぁ。さっきの俺の呟いた様子が悪魔に見えたのか。

「違うに決まってるだろ。俺は人類だ。」

俺は当たり前だと言うようにタミに言う。

「だよねぇ」

タミはホッとする。そんなに悪魔は恐れられ、警戒されるものなのか。俺は改めて感じた。
『悪魔』
それは…恐ろしく、横暴で、汚い生き物。けれど、俺はそんな生物に同情せざる得なかった。

『悪魔だけ不公平だ。ガーデス様』

心の底から憎悪に満ちたその一言は誰にも届かないんだろうな。そう思いながらいつものラナ、クロ、タミの馬鹿馬鹿しい茶番を見ていた。

日常、剣編 ~完~