PR
ダーク・ファンタジー小説
- 《プロローグ》 ( No.1 )
- 日時: 2025/01/19 19:31
- 名前: 茶団子 (ID: evp0hpRa)
“Prologue”
売春、麻薬取引は当然。
ホストクラブやキャバクラはまだマシな方。
ヤクザやチンピラがウロウロしているスラム街、【韓龍街】では
今日も今日とて問題が多発している。
路地裏で、血を流しながら重い体を引きずる少年。
その少年、「神崎 狼」は無能力である。
異能力がものをいう世界で、狼はなんの力も持っていない。
親は早くに死んだ。死因は分からない。
どうせ麻薬か酒かタバコのせいだろう。そんな狼の救いは妹だった。
自分を頼ってくれる優しい子だった。だが、妹は''あの夜''に消えた。
苦しい。辛い。息が詰まる。
どさり。
倒れ込んだ。
「(おれ、こんな所で死ぬのか、、、??)」
そんな思いの中、狼は意識を手放した。
PR