二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 獣の奏者エリン
- 日時: 2011/04/16 22:54
- 名前: ゆう ◆uv1UJq2GW6 (ID: hap96gvm)
ちょっと、古い気もしますが書きます。
今、再放送がやっているので書いてみたくなりました。
ゆうです。
では、どうぞ。
Page:1
- Re: 獣の奏者エリン ( No.1 )
- 日時: 2011/04/17 21:11
- 名前: ゆう ◆uv1UJq2GW6 (ID: hap96gvm)
プロローグ
お母さんが死んで、数十年たった今日。
私は、イアルと結ばれてその間にできたジェシと並んでリラン(王獣)を眺めていた。
その時、ジェシはあることを聞いてきた。
「お母さんのお母さんは?僕、見たことないなぁ〜」
会えるわけが無い。
お母さん、ソヨンはこの世にはいないのだから。
だが、愛する息子に悲しい表情は見せたくない。そのため、私は嘘を吐く。
「お母さんのお母さんは、お仕事で忙しいの。だから、今は会えないかなぁ」
とびっきりの笑顔で言ったはずなのに、ジェシは寂しげな顔を浮かべる。
「いつ会える?僕が、賢くしてれば会える?僕、一度も“おばあちゃん”を見たこと無いよ?」
私の膝に乗りながら、ジェシは問いかけてくる。
駄目よ。エリン。この子が大きくなるまでは、内緒にしておかないと。
「そうね〜、ジェシが大きくなって賢かったら私のお母さんは会いに来てくれるわ。その時まで、我慢よ。ね?」
ジェシは、戸惑いながらも頷く。
「分かった。じゃあ、僕賢くしておく。そしたら、おばあちゃんは会いに来てくれる?」
私は、大きく頷く。
いつまで、この嘘を吐き続けるのだろう。いずれは、話さないといけないのに……。
いつの間にか、私は暗い表情を浮かべていた。
(もう少しの我慢よ。がんばれ!エリン)
この時、自分の心に言い聞かせた。
我慢。我慢と……——。
- Re: 獣の奏者エリン ( No.2 )
- 日時: 2011/04/17 21:33
- 名前: ゆう ◆uv1UJq2GW6 (ID: hap96gvm)
第一話
イアルが帰ってきて、何か話題はないかと探していると、イアルは心配そうな顔をして
「大丈夫か?」
と聞いてきた。
疲れている人に自分の悩みを言えるはずが無い。
そして、笑顔を作って
「え?大丈夫よ?ちょっと、話す事は無いかなぁ〜って考えていただけ……あのね……今日ね、」
イアルは、驚いていた。
そして、やっと気付いたんだ。私、泣いてる……。
大粒の涙を雨のように次々と……。
「あれ?どうして、私泣いてるんだろ?あ、今日ね……今日……」
「ジェシに、ソヨンさんのことを聞かれたのか?」
どうやら、私はまだ泣いているらしい。
イアルは私の言おうとしている事を止めて、ココロに来る言葉を口にする。
「……そう。『おばあちゃんに会ったこと無い。いつ会える?』って」
「そうか。だが、ジェシもそろそろ九歳だ。事実を話したらどうだ?」
スイマセン……きります。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。