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第三章（菽子目線）
…さっき言われた『包帯さん』という言葉がいつまでも頭の中を巡る。不動の言うことだから気にしない方が良いという事は分かっているのだが…。実を言うと目を刺されてからサッカーは出来るがいつもどうりに出来るというのは確率的に低かった。時々激しい痛みが来たり、左までブラックアウトしてしまったりするのだ。それがプレー中に起きるのでとても不便だ。視界も狭まったし…。………どれもこれもみーんな、あの男のせいだ！こんなことさえ起らなければ…。
畜生、畜生、畜生……！気がつけばジャパンエリアを抜けエントランスエリアに来たようだ。しばしここでぼーっとしようか、と浜辺に腰をおろし、目の前を眺めた。コバルトブルーの海が広がる。