二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.2 )
日時: 2010/01/23 12:54
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

昔むかし 
  あるところに
     悪逆非道と言われていた
       「黄の国」がありました。


教会の鐘の音と共に、王女に連れられた2人の子供が民衆の前に現れた。

すると、民衆に囲まれた王女のもとへ、1人の老人が駆け寄ってきた。

「王女様・・・。この2人のうち、どちらか1人は災いを招くそうです・・・。」

民衆に笑顔で答えていた王女は、一瞬にして厳しい顔つきになった。

「・・・分かりました。それは、この2人のどちらですか・・・?」

「それは・・・まだ分かりません。」

母親のドレスにしがみついてる2人の子供は、きょとんとした顔で王女と老人を見つめていた。

「・・・では、それまでこの2人は地下牢に閉じ込めておいて構いません・・・。」

そう言った王女の顔は、1人の母親の顔でもあった。

——————・・・・。

「ねぇ・・・レン。私たちどうなっちゃうのかな・・・」

「・・・・大丈夫。僕がいるから・・・。」

4歳だった2人が不安になるのも当然。

災いを招く方は、「消される」のだから・・・。



どのくらいの時間がたったのだろう・・・。

2人はいつの間にか眠っていた・・・・・・・・が、レンは外の物音で目を覚ましたようだった。

じっと、耳を済ます。

「・・・・というわけで・・・・を呼ぶ・・・は・・・リン様の方らしい・・・・。」

「それ・・・早速・・・・に・・・とす準・・・を・・・。」

「・・・・!??そんな・・・リンが!??」

4歳とはいえ、老人の言葉を理解するのは難しくないらしい。

「・・・・リン!リン、起きて・・・!!」

それでも、その少女は何も言わない。

「リン!リンってば!!」

「・・・・・ッ・・・。もう・・・痛いよ、レン・・・・」

「・・・あ・・・ご、ごめん」

レンはしばらく黙って、何かを思いつめていた。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.3 )
日時: 2010/01/23 12:55
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

しばらくの沈黙が続いたあと、レンが口を開いた。

「・・・・・・・そうだ、リン。遊ぼっか★」

「遊ぶって・・・・・地下牢でどうやって・・・・・」

「大丈夫、できるよ。僕らが入れ替わるの。・・・・・簡単でしょ?・・・先に大人にバレたほうが負け。」

「じゃあ、私がレンのマネをすればいいんだね。・・・うんっ!おもしろそうっ!!」

リンは目を輝かせながらそう言った。

「じゃあ服も交換するんだよね?」
「そ、交換♪」

——————・・・・・・

「あははっ!!レン、女の子みたい!私そっくりー♪」

「リンも僕そっくりだよ」

そんな楽しい会話をしていると、一瞬にして空気の凍る出来事が起こった。

あの老人たちが、地下牢の中へ入ってきたのだ。

老人は、リンと・・・・正確には、リンの姿をしたレンと目を合わせた。

どうやら、入れ替わっていることに気づいていないようで、老人たちはレンの手を引いた。

「・・・・れ・・・・ッ・・・。」

と、リンは呟いた。

“レン”と言おうとしたんだろう。

しかし、リンが口を開いた瞬間、レンはその言葉を消し去り、こう言った。

「レン、私が戻るまで遊びは続くからね」

その言葉と笑顔を最後に、レンは地下牢から姿を消した。


そして、黄の国からも消えた。




4歳という幼いうちに、「いつも一緒にいてくれた人」がいなくなった。

これが、リンがひねくれ、悪になってしまった理由——・・・・・。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.4 )
日時: 2010/01/23 12:56
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

第1章 再会


———10年後

「大臣、話があるのだけれど。」

「何でしょうか、王女様。」

「ここにある洋服、全部飽きたわ。新しい物に買い換えておきなさい。この靴もね。
 
 それから、湖の近くに離れが欲しいわ。」

「・・・・・・あの、大変言い難いのですが、このままでは国の予算が・・・。」

「何・・・・・?逆らうの??」

「・・・・・いいえ、申し訳ございません・・・・。」



あれから10年も経ったけれど、リンはすっかりひねくれた王女になっていた。

結局リンは、レンがいなくなってから全ての人に正体を明かし、そして

     災いを呼んだ。


王、つまり父親は事故死し、母親はそのショックで衰

弱死してしまったのだ。このこともあってか、リンは

民に「悪の娘」と呼ばれるようになった。



「王女様、民が王女様に会いたい・・・・と。」

「・・・・・・分かったわ。今行く。」

こんなこと、よくあることだ。食べ物が足りない、と
王女の元へとやってくる愚か者たち。

それを、リンは1つずつ潰していく。

「食べ物を分け与えろ、ねぇ・・・・・。そんなの無理に決まってるじゃない。」

これでは、まだ軽い言い方だ。

「何度言えば分かるの?無理だと言っているじゃない。」

少しずつ、“悪”になっていく。

「さぁ、跪きなさい。」

最後の言葉がコレ。

・・・だといいのだが、リンの場合、度が過ぎると

「あぁッ!もう!五月蝿いわね!・・・大臣!明日の朝、こいつを処刑しなさい!!」

・・・・とこうなってしまうのだ。

今まで何人の民が犠牲になってきただろう。

それは、王女であるリンにも分からないことだった。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.5 )
日時: 2010/01/23 12:57
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

1章続きです^^
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はーぁ・・・、疲れた・・・・・・。」

おずおずと、白髪の大臣が入ってくる。

「あの・・・王女様・・・。」

「何よ、また民が来ているの??」

「・・・いえ、そうではございません。」

「だったら何?早くして、疲れてるんだから!」

リンは、少々怯えている大臣を睨みつけた。

「あ・・・新しい召使が来ています・・・。」

リンは「え?」というような顔を見せた。

・・・それもその筈、新しい召使が来るなんて話、少しも耳にしていなかったからだ。

どちらにせよ、召使が来たところでこの日々は変わらない。

誰もがそう思っていた。


「そんな話聞いてないわよ?」

「・・・突然のことだったのです。申し訳ございません。」

「へぇ・・・まぁいいわ、ここへ連れてきなさい。」

そうリンが言うと、無駄に広々としたこの部屋に、黒いマントを着た人間が入ってきた。

「初めまして・・・いえ、お久しぶりです、王女様。」

「・・・・・・え・・・。今・・・何て・・・。」

“初めまして”ではなく、“久しぶり”

人間はそう言った。

そして、大きなマントが床に落ちる———・・・。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.6 )
日時: 2010/01/23 12:58
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

さらに続きです。。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そのマントの下にあった姿・・・・・・

それは、

綺麗な金髪を後ろで結った髪。

無垢な笑顔。

そして、リンとそっくりな容姿をした

       1人の少年。

その少年を「弟」だと気づくまで、どれほどの時間が必要だっただろう。


「・・・れ・・・レン・・・??」

すると、レンと呼ばれたその少年は、笑顔のまま答えた。

「あの時のゲームは、貴女の負けですよ、リン様。

 今日からは召使としてお仕え致しますので・・・・

 どうぞよろしくお願いします。」

この日のレンほど、違和感を感じるものはない、とリンは思った。

実の姉であるリンに「様」をつけて呼ぶなど、考えられなかったのだ。

違和感を感じたのはリンだけではない。

言った本人であるレンも、不思議に思っていた。

10年前は呼び捨てだった。

いつも一緒だった。

たまに喧嘩もしたけれど、すぐ元通りで・・・

手をつないだり、一緒にお菓子を食べたりもした。


でも、今の彼女は「王女」
  
      彼は「召使」という身分にある。


全ては「リンの笑顔を守るため」

この強い思いがなければ、今頃レンは此処にはいなかっただろう。



こうして、王女と召使の物語は始まった。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.7 )
日時: 2010/01/23 15:21
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

第2章 楽しい日々


レンが来てからというもの、大臣たちは驚きの連続だった。

「悪」と呼ばれるあのリンが

          笑っているのだから——・・・。


「レン、紅茶を頂戴。あ、もちろんアールグレイよ。」

「はい、すぐにお持ちします。」

言うことは、以前と殆ど変わらないが、全く違うことがあった。
リンがレンに笑いかける。今まで見せたことのない優しい顔・・・。
そんな笑顔の王女に雇われたレンだったが、

もちろん「悪ノ娘」のことも分かっていた。

「また・・・税を上げたのですか?」

紅茶を注ぎながら尋ねた。

「・・・いけない?私は王女よ?」

「・・・・・・少し上げすぎだと思いますよ。民のことも考えてあげないと・・・。」

リンは一瞬、怒ったような顔をしたが、レンの言い分を聞き入れたらしく、少ししょんぼりとし、小声で

「・・・そうね・・・気をつけるわ。」

と呟いた。

こんなこと、今までじゃ絶対にありえないこと・・・。

「いいえ、分かって下さりありがとうございます。・・・どうぞ、アールグレイです。」

「・・・ありがとう、レン。」

そう言って笑う2人は、誰が見ても幸せそうだった。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.8 )
日時: 2010/01/23 15:35
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

2章続きです(・ゝ・)b

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


—————・・・・・

「ねぇレン、あの青い花・・・なんて名前?」

リンが花畑で指を指したのは、一際目立つ、綺麗な青い花だった。

「えっと・・・エルテーネ・・・って花だったと思います・・・永遠という意味の。」

「永遠・・・へぇ、いい花ね・・・。」

柄にもなく、リンは花に魅入ってうっとりしていた。

すると、突然ボソッと、こう呟いた。

「私たちも・・・永遠に一緒にいられるかしら・・・。」

「・・・・・・・・。」

リンの質問に、レンは答えなかった。

いや、答えることが出来なかった。

小さい頃、同じ質問をされて、

『もちろん!一緒にいれるよ、ずっとね。』

・・・と答えてしまったから。

実際は、10年も離れることになってしまったのに。


「・・・僕は・・・一緒にいたいです・・・。」

これが、召使の精一杯だった。

レンのその言葉を最後に、2人の間に沈黙が続く。


その沈黙をよそに、永遠の青い花は、

        美しく咲き誇っていた———・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第2章 完

※エルテーネは実在しません。
 永遠(エターナル)をもじったらこうなりました((←

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.9 )
日時: 2010/01/23 16:13
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

第3章 パーティー


「・・・ねぇ、急に呼ばれたから来たけど・・・これ何なの?」

それは今朝のこと。

城に、1通の手紙が届いた。

『海向うの王子、カイトの城でパーティーを開く』と———・・・。

「・・・さぁ、僕は何も聞いておりませんけど・・・。」

一体この召使は、何度王女に嘘をつくのだろう。

本当は何のパーティーなのか知っている。

しかし、それをリンに教えれば、きっと大変なことになる・・・。


と、その時、ステージの幕が上がった。

そこにいたのは・・・

      青き髪をした王子、カイト

そして、ほんの少し引きつった笑みを浮かべているのは
   
      綺麗な緑髪の娘


一瞬、レンとその娘は目が合った・・・気がする。

その姿をみた時、顔が青ざめたレンだったが、

どうやらそんなことを考えてる暇はなさそうだ・・・。

先程まで隣に立っていたリンが、床に膝と手をついていたから・・・・。

「・・・レン・・・これは・・・どういうこと・・・??」

「・・・それは・・・ッ・・・。」


それは1週間程前のこと。

黄の国の隣、緑の国でのこと。

レンは、気晴らしを兼ね、買い物に来ていた。

本人の希望で、少々変装したリンも一緒に。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

半端ですが、いったん切ります。

3章はまだ続きますからね(・ω・)ノシ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.10 )
日時: 2010/01/23 16:30
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

3章続き

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しかし、リンが大人しくしている筈もなく、たったの20分で

「ね、そこら辺歩いててもいい??」

などと言い出すのだ。

「・・・別に構いませんが、王女だということがバレないように、それから、裏通りまで行かないこと、いいですね??」

「もぅ・・・分かってるわよ。」

そう言って、リンは今来た道を戻って行った。

レンは、リンがついてきた理由を知っている。

今日、此処に海向うの王子が来るという。

リンは、心底王子に惚れていた。

だからきっと会いに行ったのだろう・・・。


レンは、1人で買い物を続けた。



「うわッ!!」

何かに、いや、誰かにぶつかった・・・。

目を開けると、其処には散らばった果物・・・。

中に葱も混じっていた気がするが、見なかったことにしておく。

そして、レンよりほんの少し年上と見られる女性。

「・・・も・・・申し訳ございませんっ!!」

慌てていたためか、それとも癖なのか、リンに対する口調になってしまう。

「あ・・・ううん、私のほうこそごめんなさい。ボーっとしてて・・・。」

女性はそう言った。

そして、動揺しながら果物を拾っていたレンに微笑みかける。

レンも、それに答えるように、微笑んだ。


その微笑みは、リンに見せるものとは違っていた・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第3章 完

今日はここら辺にしておこうかな・・・。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.11 )
日時: 2010/01/25 22:27
名前: 奏 (ID: upXvIKCB)

なんか消えたと思ってたら残ってました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第4章 心が通う者


「…ふぅ…手伝ってくれてありがとう。私はミク。…それで、貴方は?この国の人じゃないような…。」

「あ…黄の国のレンといいます。」

そう言うと、ミクと名乗る女性は、クスッと笑った。

「…え…何か変なこといいましたか??」

「違う違う。なんか…言葉遣いが堅いなぁーって…。服から見ると、使用人さんか何か?」

「あ、はい…王女様の召使です。」

本当は言ってはいけないことだったのかもしれない。

でも、この人には教えてもいいと思った。



リンはまだ戻ってこない。

その間に、ミクとレンは、心を許せるもの同士となっていた。

「召使って大変なの?」

「まぁ…大変と言われれば大変です。王女の言うことは絶対ですから。」

「…ふーん…そうなんだ。」

ミクは急に俯いた。

「どうかしましたか?」

「……あのね、今まで誰にも言えなかったこと、聞いてもらってもいい?」

「え…?いいですけど…。」

「ありがとう。」

ミクは、そう言って優しく微笑むと、ゆっくり話し始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんか短い・・・・??

まだ4章続きますので!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.12 )
日時: 2010/01/26 23:25
名前: 奏 (ID: NegwCtM0)

あげ↑↑(・ω・*)ノシ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.13 )
日時: 2010/01/27 15:23
名前: 莉緒 (ID: L1jL6eOs)

はじめまして!
面白いですね!悪ノ娘や悪ノ召使などは、好きなんで、これからも頑張ってください!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.14 )
日時: 2010/01/28 00:30
名前: 奏 (ID: 92VmeC1z)

>>13

お!コメきたぁ!!←
莉緒さんはじめまして^^
悪ノシリーズいいですよね。

・・・・目からブリオッs((ry

これからも応援ヨロシクお願いしますノシ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.15 )
日時: 2010/01/29 20:06
名前: 奏 (ID: hQv1ULP5)

4章続きだじぇ☆

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・私ね、小さい頃から、親の決めた通りに生きてきたの。・・・筋書きっていうのかな。」

「筋・・・書き・・・?」

「そう、緑の国の発展の為って言われて、今までの人生は全部筋書き・・・。私は、緑の国の為に死ぬ。

そして・・・国の礎を築く。」

「死ぬ・・・どうして・・・?」

レンは、ミクの言った言葉を疑わずにはいられなかった。

しかしミクは、そんなレンの不安そうな言葉を跳ね返す。

「言ったでしょう?・・・国の為なの。」

レンは固まっていた。声も出なかった。手も足も、何も動かなかった。

「その筋書きのせいで、大切な友達のことも裏切った形になっちゃった・・・。

・・・・・・・あ、私ね、青の国の王子と婚約するの。」

「・・・え?」

「でも、これも筋書き。青の国というバックアップがあれば、緑の国はきっと発展する。」

「・・・そんな・・・ミクさんは、それでいいんですか・・・??」

レンは不思議でたまらなかった。どうしてこんなに、人の婚約のことに必死になる?

あぁ、そうか・・・。

これは、リンに対してのとは違う。

僕、ミクさんのことが『好き』なんだ——・・・。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一回切ります。

4章はあと一回で終わります^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.16 )
日時: 2010/01/30 10:51
名前: 奏 (ID: hQv1ULP5)

なんか・・・訳分からん状態に陥ってますが、
とりあえず4章の続きです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ミクの手は、ほんの少し震えていた。

「わ・・・私・・・っ。私だって・・・嫌だよ・・・。国の為に死ななきゃいけないなんて・・・っ!!」

ミクの手に、雫が落ちてくる。

「婚約なんて・・・したくない・・・好きじゃない人とは・・・・・っ・・・」

レンは、泣きながら訴えているミクを、ただ見ていることしか出来なかった。

「それにね・・・レン君。今分かったの、私ね———・・・・・・。」

そこで、ミクの言葉は止まった。


遠くにだけれど、青の王子・・・カイトが見える。

ミクを迎えに来たらしい・・・。

「…あ・・・・。」

レンは何か言おうとしたけれど、涙を拭ったミクがその言葉を掻き消す。

「レン君。」

「・・・は・・・はい。」

「今までのこと、全部筋書きだった。友達も裏切った。」

「・・・??」

「・・・でも、これだけは信じて・・・。」

「何ですか・・・??」




「レン君と話せた、この短い時間、この時間は筋書きなんかじゃないよ。」


そう言って、ミクは、王子のもとへと歩いていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第4章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.17 )
日時: 2010/01/30 13:03
名前: 奏 (ID: hQv1ULP5)

誰かコメくれないかなぁ・・・・。←

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.18 )
日時: 2010/01/30 13:52
名前: 黒の蝶 (ID: JfFpjBhB)

すげー!!

あ・・・
りょうです
(元momoです)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.19 )
日時: 2010/01/30 14:03
名前: 桜良 (ID: 6xDqgJhK)

ボカロきた——————↑↑↑

前、私、書いてたとき、訳わかんなくなった『悪ノ』

ですし・・・

あなたは紛れもなく天才でしかな(ry

あ、桜良と申します。

基本・蒼空
雑談・陽菜
その他・桜良 と、名前を使い分けています。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.20 )
日時: 2010/01/30 14:18
名前: 奏 (ID: hQv1ULP5)

>>18
黒の蝶さん

りょうさん!?
はぅーーww((ry
来てくれたんですね!!ありがとうございます!!

>>19
桜良さん

コメありがとうございやす!!((やす・・・?←
天才だなんて・・・そんな・・・(ノωノ)
文章力ゼロなんだよ僕はぁぁぁ((黙

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.21 )
日時: 2010/01/30 17:28
名前: 奏 (ID: wZEf2naw)

第5章 すれ違う者

レンとミクが心を許しあっていた頃、リンは・・・・・・


「・・・い、いくら変装してるからって・・・これじゃあバレるのも時間の問題かしら・・・。」

と、建物の影に隠れていた。

「・・・・・・あっ!!・・・」

青く綺麗な髪、透き通った色の瞳。

あれは・・・間違いない、青の王子・・・。

陰から出ようとしたリンは、慌てて、また引っ込んだ。

青の王子がお忍びで来るとはいえ、民衆にも広まってしまっていた。

王子の周りには、もうたくさんの女達が集まっているのだ。

「・・・たとえ、あの王子が素敵でも、さすがにあの女共の中に入っていくのは・・・

王女としてのプライドが許さないわね。レンにも怒られてしまうわ。」

そう思っていたリンだったが、王子の、民衆に笑顔で答える姿に、

その、王女としてのプライドがどうにかしてしまったようだ。

「・・・まだ時間は大丈夫・・・。よし、後ついていくくらいいいわよね・・・・・・?」

そう言って、リンは青の王子・・・と、女達の後を追いかけていった。


・・・・・・どれほどの時間が過ぎただろう・・・。

女達は少しずつ減っていった。

もしかしたら、王子は人が減るのを望んで、あちこち歩き回っていたのかもしれない、とリンは思った。

「・・・そろそろ、レンの買い物終わったかしら?・・・でも、

王子が向かっている方向は待ち合わせ場所の方だから・・・別にいいわよね。」


そろそろ、レンとの待ち合わせ場所———・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

後編に続きますノシ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.22 )
日時: 2010/02/07 17:00
名前: 奏 (ID: DIefjyru)

書いたのに消えt((ry

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
すると、今まで笑顔のまま無言だったカイトが口を開いた。

それは、人の名前。

「・・・ミクッ!!」

「・・・み・・・く?・・・ミクって・・・誰よ?」

リンは耳を疑った。

“ミク”それはきっと、カイトの好きな人。

先ほどまで集まっていた女達が抱いていた感情は、「憧れ」でしかなかった。

でもリンは違う。愛しているのだ。

リンは思った。

あの女が憎い・・・と。



カイトと、ミクが去った後。


「レン。」

呼びかけたが、レンは返事をしなかった。

気のせいか、レンの顔が少し赤い・・・そして、とても悲しそう。

「・・・レンっ!!」

「ふぇ!?・・・あ、はいッ!」

「・・・貴方、さっきの女のこと知って・・・。」

「・・・え?」

リンは、最後まで言わなかった。そして・・・

「いえ・・・なんでもないわ。買出しは終わったの?」

「え、あ・・・あと、リン様の靴が・・・。」

「そう。じゃあ早く行きましょう。」

そう言って、リンは、レンの、荷物を抱えている方とは逆の手を引いた。

その時、この双子は2人とも

        とても悲しそうだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第5章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.23 )
日時: 2010/02/20 13:10
名前: 奏 (ID: BGpucW56)

お久デス^^

でゎ、続きです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第6章 命令

「・・・う・・・っ・・・。」

「・・・リン様・・・大丈夫ですか?」

気づくと、そこは黄の国の城。

「・・・え・・・なんで私・・・。」

「あ、えっと、青の国の城で倒れられたので。」

「・・・レンがここまで・・・?」

「え・・・ええ、まぁ・・・。」

「そう・・・ご苦労様・・・ありがとう。」

リンは無理矢理笑顔を作ろうとしていたが、その声は震えていた。

一方レンは、召使という身分でありながらも王子のことを聞いてみようと考えていた。

それは、リンも同じ。

「あの、リン様。」      「ねぇ、レン。」

こういう時は、さすが双子だ。

「先にいいわよ、レン。」

「い・・・いえ・・・リン様が先に・・・。」

「・・・そう、じゃあ先に言わせて貰うわ。・・・・・・今日のパーティーのこと、知ってたの?」

いくら自分が先に言うように促したからといって、

こう、なんでもズケズケいうところは苦手だ、とレンは思った。

でも、ちゃんと答えなければ・・・。

「・・・・・・はい・・・。申し訳ございませんでした・・・。」

「・・・女のことも?」

「・・・・・・・・・・・・。」

言葉に詰まる。

たとえ召使で、実の弟だったとしても、

ミクのことを知っていたと言えば、どうなるか保障はできない。

「・・・まぁ、いいわ。大体分かったから。・・・大臣、いる?」

そう言うと、銀髪の男が入ってきた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一回きります。

半端だけど・・・;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.24 )
日時: 2010/02/20 13:16
名前: 志筑 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)
参照: Dive To World!!! —世界へ飛び込め—

ボカロォォォォ!!

Σはっ;;初対面から申し訳ない!
シヅキって言います、初めまして!

最近ボカロ好きになりました♪
好きなキャラはカイトです、カイト君!
「キラッ☆」ってさせちゃうともう最強なんですよw

更新後で読みます!

先にコメントを入れたのは入れたかったんです((涙
ボカロ小説発見できて嬉しすぎて思わずコメをw

それでは続きもファイトです!
あ、友達希望しちゃって良いですk((殴

もしおkなら呼びタメもお願いしたいです♪♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.25 )
日時: 2010/02/20 15:51
名前: 奏 (ID: BGpucW56)

>>24

志筑s

コメありがとです^^つか吹いたww←
兄さん(カイト)は
若干悪者扱いというか・・・とにかく酷い扱いになるかと思われます、サーセンm(−−)m

友希おkです!!

呼びタメもいいですよ♪
でも自然と敬語になるときがあるので;;((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.26 )
日時: 2010/02/20 17:41
名前: 志筑 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)
参照: Dive To World!!! —世界へ飛び込め—

わーい♪友達&タメThank You!!

カイト君の事は気にしないでよ♪
そーゆーのも含め面白いwwww

さっき更新読んだよv
すっげーヤバイよw面白スぎ☆
悪ノ自体好きだからお話かされて感激したわw

後は消失とか読みたいんだけどさー;;誰か書いてくれないだろうかw

おkーvv敬語キャラ良いねw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.27 )
日時: 2010/02/20 18:34
名前: 奏 (ID: BGpucW56)

>>26

よろしくねー^^
(この時点で敬語じゃない件。)

面白いだなんて・・・こっちが感激するゎ(@д@;)

消失か・・・・なるほど・・・
その考えはなかっt((

機会があったら書いてみようかな??
なんかムズそうなんだけどww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.28 )
日時: 2010/02/20 18:39
名前: 志筑 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)
参照: Dive To World!!! —世界へ飛び込め—

ムズイだろうねw消失…
だって最高速の別れの歌だぜ?←☆

マジすか!!是非書いて欲しいなァwww


ボカロは何の曲スキ??

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.29 )
日時: 2010/02/20 19:09
名前: 奏 (ID: BGpucW56)

そうだよね、圧縮された別れの歌だものね!←

機会があればね★((いつだろうk

好きな曲はいっぱいあるけど・・・
涙腺崩壊の曲とか・・・とにかく切ないのが好きだよ^^
鏡音三大悲劇とかー、

切なくはないけどバナナイスのIMITATION BLACKとかかな^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.30 )
日時: 2010/02/20 19:27
名前: 奏 (ID: BGpucW56)

続き

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・なんでしょうか、王女様。」

空気は、一瞬にして凍りつく。

「緑の国を滅ぼしなさい。」

「・・・え?」

「・・・緑の髪の女を、全員殺しなさい!!」

・・・それは、レンが一番聞きたくなかった言葉。

緑の国の女、それはもちろんミクも入っている。

「し・・・しかし、王女さ・・・」

「何よ、逆らうの?」

銀髪の大臣は慌てていた。

しかし、レンが気になったのはそちらではない。

・・・気のせいか・・・リンの声が震えている。

「・・・ッ・・・申し訳ございません。すぐに兵をご用意いたします。」

そう言って、大臣は部屋を出て行った。

「・・・レン、貴方には特別にやってもらいたいことがあるの。」

「・・・は・・・な、何ですか・・・。」

リンは、テーブルの上に銀色に光る“何か”を置いた。

それは、とても綺麗な模様の入ったナイフ。

・・・そんな模様を見ることもできないほど、レンの頭は真っ白になっていた。

「・・・それで、貴方の知っている女を殺しなさい。」


できることなら、自分だって震えたい。弱音を吐きたい。逆らいたい。

でもそれは、彼が召使である限り、絶対に無理なこと———・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第6章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.31 )
日時: 2010/02/20 19:31
名前: 志筑 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)
参照: Dive To World!!! —世界へ飛び込め—

更新乙!

良かったよィーwww

レン君辛いなぁ…;;リンは…強い(何だソレ

権力が強いんだよ…召使と女王の差は激しい!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.32 )
日時: 2010/02/21 21:44
名前: 黒の蝶 (ID: JfFpjBhB)

確かに・・・
リン様強い・・・

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.33 )
日時: 2010/02/21 22:21
名前: 奏 (ID: BGpucW56)

>>31
志筑c
ねー、レン君辛いよねー;;
(・・・僕はレン君LOVEなんだけどn)
好きな子だからこそ辛い立場に置いておk((

>>32
黒の蝶s
リン・・・恐ろしい子・・・ッ((黙r
またコメありがとっすww

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日は更新しませぬ、、

サーセン;;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.34 )
日時: 2010/02/23 17:00
名前: ココ (ID: AzZuySm.)

こんにちは・・・!!
すごいですね!!!
上手ですね!!感動!!全てに感動!!
鏡音姉弟ラブなわたしにとっては悪めしは最強!!
そしてこの小説も最強!!
すごすぎです!!!

あ、興奮してしまいすみません・・!
あまりにもお上手だったので・・!!
これからも頑張ってくださいね!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.35 )
日時: 2010/02/23 23:36
名前: 奏 (ID: PlCYIOtu)

>>34
ココs
来てくれたんですね!!
ありがとうございますッ!ww

最強だなんて嬉しいお言葉を貰えt((黙
光栄です(`・ω・´)ゝ゛

鏡音最高ですよねwww
ココsも頑張ってくださいね♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.36 )
日時: 2010/02/23 23:48
名前: 奏 (ID: PlCYIOtu)

第7章 絆

まだ兵を準備している最中だった。

・・・のだが、レンだけは違った。

緑の国が滅びる前に、ミクを・・・殺すこと。

・・・・・・自らの手で・・・。

それが、あの悪ノ娘からの命令だった。



夜の緑の国を、レンはひたすら歩く。

ミクには、これからお邪魔することを連絡しておいたから、きっと行っても大丈夫。

・・・・・・ダイジョウブ・・・??

・・・なわけない・・・。

これから人を殺すって言うのに、大丈夫なはずがない。

それも、よりによって ミ  ク  を———・・・。



ミクの家の印が入った分厚いドアが、ゆっくりと開く。

そこには、以前会ったときと全く変わらない、可愛らしい緑の女性。

「・・・いらっしゃい、レン君。中入ったら?」

「ぇ・・・でも・・・。」

「・・・ん?・・・あぁ、大丈夫だよ、お父様もお母様も、明日まで出かけてるから・・・。」

「・・・・・・やっぱり、家の中は遠慮しておきます。・・・あ、裏の井戸の所に来てください・・・。」

「そう?・・・うん、分かった。」

“裏の井戸”というのは、なんとなく見かけたから言っただけ。

決して、何かの策略があったわけではない。

・・・あったわけではない・・・のだが、井戸を選んだことで、あんなことになるとは・・・・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

やっぱ半端です。

・・・切るところが分からないので・・・;;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.37 )
日時: 2010/02/28 10:55
名前: 黒の蝶 (ID: JfFpjBhB)

ミクたんキターーーー!
レン様キターー!
この展開!
待ってました!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.38 )
日時: 2010/02/28 22:55
名前: 奏 (ID: Wsgu.6PA)

>>37 黒の蝶s

やっとミク出せましたー!!ww

・・・すぐに死んじゃうけd((

レン君にとっては辛い選択だよね・・・((泣

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.39 )
日時: 2010/02/28 23:11
名前: 奏 (ID: Wsgu.6PA)

7章続き
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・話って・・・何??」

「・・・ぅ・・・それは・・・。」

その声は、あの時のリン同様、震えていた。

レンは、しぶしぶナイフを取り出す。

ナイフは、月の明かりに照らされ、美しく光り輝いていた。

しかし、その美しいナイフは、

・・・これから、目の前の女性に———・・・・


「・・・レン君。」

・・・見間違いだろうか。

レンの名前を呟いたミクは、少し微笑んでいた。

「・・・・・・ッ・・・。」

「・・・レン君さ、前に、王女様の命令は絶対だ・・・って言ってたよね?」

ミクは、表情1つ変えずにそう言った。

「・・・え・・・は、はい・・・。」

「・・・じゃあ・・・これも命令・・・なのかな?」

「・・・・・・はい。」

「・・・そう・・・よかった・・・。」

・・・よかった??

レンは、ミクの言ったことがよく分からなかった。

これから自分が殺されると知っていながら・・・

今度は、満面の笑みを見せた。

「だって、命令ってことはさ、私を殺すのはレン君の意思じゃないんでしょう?」

「・・・え・・・。」

ミクは、ずっと小刻みに震えていたレンの手をとった。

そして、彼の持っているナイフと共に、自分の体へと向ける。

「・・・み・・・ミク・・・さんッ・・・!??」

「レン君、お仕事なら・・・頑張らなくちゃね。」

「ミ・・・クさ・・・?何・・・考えて・・・・ッ・・・。」

「・・・レン君。私は、どんな生活をしていようと、この運命は避けられないと思うの。

 ・・・ありがとう。やっと、自分の人生に終止符が打てる。」

「・・・??」

「筋書きだらけの人生なんて、誰でも嫌でしょう?だから・・・。」

その言葉の続きを、ミクは話さなかった。その代わり・・・

「・・・私、死ぬ時は、好きな人が傍にいれば良いなって思ってた。」

「・・・え・・・。」

「・・・その夢は、きっと、これから叶うよね。」

そう言って笑ったミクは、

握っていたレンの手を、自分の方へ強く引っ張った。

もちろん、

銀のナイフも、そのまま一緒に———・・・。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

7章 完


・・・ネタが思いつかないww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.40 )
日時: 2010/03/01 15:55
名前: 電人 (ID: A2keqJ/o)

すげえええええええ!!!!!!!!!!!
天才かよおおお!!!!!!!!!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.41 )
日時: 2010/03/03 20:29
名前: 黒の蝶 (ID: JfFpjBhB)

ミクたんーーーー!!
とりあえず・・・
死なないデーーー!(無理だろ)

レンさんーー!
かわいそうですぅ!(オイオイ)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.42 )
日時: 2010/03/03 21:04
名前: †蒼威† ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)

ハロす☆奏c!久しぶりいいいい!!!!

ミクちゃん可哀想だぉ(´・ω・`);;
やっぱり奏c書くの上手すぐる←wwww

悪ノの曲より気持ちが伝わる気がすr((蹴

悪ノも奏cの小説も同じくらい凄スだけどね♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.43 )
日時: 2010/03/03 23:51
名前: 奏 (ID: Ed6RPZhj)

>>40 電人s
天才じゃないっすよーww
私なんてまだまだです・・・・((遠い目


>>41 黒の蝶s
手は尽くしましたが(ぇ)ミクはもう手遅れなんd((
本当は死なせたくないんだよぉぉぉx((黙

>>42 †蒼威† c
お久ーww 名前変えたのかぃ??((
私は凄くないよw
悪ノPは神レベルだけどね♪

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

休日まで更新できません。
サーセンです。。。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.44 )
日時: 2010/03/04 20:43
名前: †蒼威† ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)

んなわけあっかコノヤロー★

そかー、まぁ気をおとさないでね♪
ボクは大して気にしてないC←wwww
する時んなったら、楽しみだゼwwwww

最近聞いた「ロミオとシンデレラ」に惚れたw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.45 )
日時: 2010/03/10 18:28
名前: 奏 (ID: /qKJNsUt)

>>44 †蒼威† c

俺は文才が欲しいんだぁぁぁぁx((黙
(普段は“俺”口調だからww)
ロミシンいいよねww
よっぺい&花たんバージョンも好きだよ♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.46 )
日時: 2010/03/10 18:50
名前: 奏 (ID: /qKJNsUt)

テストが終わったんで更新します^^

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第8章 複雑


ミクの着ていた真っ白なドレスは、あっという間に赤へと変わる。

それでもミクは、無理をして微笑んでいた。

「・・・ぁ、そっか・・・私ここにいる・・・と、すぐ、見・・・つかっちゃう・・・ね。」

「ミクさん!!何も喋らないでください!!」

レンは、命令のことなど忘れ、止血しようと必死になっていた。

・・・が、それはミクが許さない。

「・・・ダメだよ・・・わた・・・しが・・・死なないと・・・レン君が・・・・・・ッ・・・。」

か細い声でそう言ったミクは、井戸の淵へともたれかかった。

「・・・私の願い・・・やっぱり・・・叶わ・・・ない・・・かな。」

「・・・え・・・?。」

「死・・・ぬ時・・・好・・・なひ・・・が、傍にい・・・ら・・・って・・・。」

ミクの声は、だんだんと途切れていく。

そして彼女は、井戸の中のほうへ足を投げ出し、

“ありがとう”

と呟いて、そのまま———・・・

レンの視界から消えた。

レンは、目を覚ましたように井戸の中へ手を伸ばす。

しかし、その手が掴んだものは・・・空気だった———・・・。

「・・・・・・ッ・・・ミクーーーーッッ!!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

気づいているでしょうか、

最後のセリフ、レン君は呼び捨てしてまs((

とりあえずここで切りますね

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.47 )
日時: 2010/03/14 17:45
名前: 奏 (ID: jAQSBAPK)

8章続きです

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

————・・レ・・・・ン・・・・・

「レン!レンっ!」

「・・・・・・・・・ぅ・・・。」

「ちょっと・・・いつまで昼寝してるつもり?もうおやつの時間よ?」

慌ててレンは跳ね起きる。

・・・・・・あれから3日・・・・・・。

もちろん新聞には、ミクのことも書いてある。

「井戸の中で発見された」・・・と。

帰宅したミクの両親が見つけたらしい。

それは、『死体』で———・・・。

「・・・す・・・すいません・・・。」

「別に良いわ。疲れてるみたいだし。」

「・・・いえ・・・あ、おやつ何が食べたいですか?」

「貴方が作ってくれるの?」

「・・・いけませんか・・・??」

「全然!!・・・じゃあ・・・ブリオッシュがいいわ!!」

そう言って笑うリンは、いつもと同じ。何も変わらない。

「分かりました。今から作るので、ちょっと待ってくださいね。」

いくら悲しくても、いくら自分に腹が立っても、それを顔に出したりしない。

それが、“召使”だから・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

本気で切る場所が分からないので、

一回切らせてもらいます。

短くてごめんなさい;;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.48 )
日時: 2010/03/12 16:39
名前: 桜 (ID: bTobmB5Q)

きゃぁ〜!!ボカロですね!!

私、大好きなんですよ!!ボカロ♪

あっ、すみません。つい熱くなってしまいました(汗)

挨拶が遅れました!!ボカロ大好きの桜です♪(ちなみに書いているのは推理小説♪)

奏sのアレンジしたボカロ読みやすくていいですね!!憧れます☆文の天才って言うんでしょうか?

これからも応援させてくださいね!!
更新されるの待っています♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.49 )
日時: 2010/03/13 19:31
名前: 奏 (ID: jAQSBAPK)

>>48 桜s
初コメThanksです♪
ボカロいいですよね〜、生きがいでs((

いやいや、私はただ原曲を小説化してるだけなんで、
全然天才なんかじゃないですよww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.50 )
日時: 2010/03/14 17:46
名前: 奏 (ID: jAQSBAPK)

8章続きです

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「お待たせしました、ブリオッシュです。」

「・・・わぁーッ!おいしそう!」

リンはそう言って笑う。昔と変わらない、無邪気な笑顔。

レンは、その笑顔とミクの命・・・どちらが自分にとって大切だったのか、分からなかった。

いや、どちらが大切だったとしても、レンは許されぬ罪を犯した。

好きな人を殺め、さらに王女であり姉であるリンの命令に、少しとはいえ逆らった。

「・・・では、僕はやることがありますので・・・。」

そう言って、レンは自分の部屋へ戻る。

本当はやることなんてなかったのだが、なんだか気まずかったのだ。

リンは、そんなこと思っていないだろうけど・・・。



「・・・ごめんなさい・・・。本当に・・・ごめんなさい・・・ミクさん・・・・・・。」

そう、彼は呟いた。

ずっと、ただ“ごめんなさい”と———・・・。

しかし、レンが気にしているのはミクのことだけではない。リンのこともだ。

最近、民衆たちがこの城を攻めようとしているらしい。

このまま放っておくと、きっとリンは処刑されてしまう。

レンは、黄の国の兵が衰えていることを知っていた。



「・・・神様。僕は、もうどうなっても構いません・・・・・・いや、悪いのは全部・・・全部僕なんです。

 だからどうか・・・リンの笑顔を護ってください。」

そう願った顔は“召使”ではない。


            姉を想う“弟”の顔だった。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.51 )
日時: 2010/03/14 17:47
名前: 奏 (ID: jAQSBAPK)

・・・8章完までは、前に、ノートに書いてたの
写しただけだから簡単だったんですけど・・・
9章からは本当に何も考えてない感じなんで・・・

・・・・はぁ・・・・あ、サーセン、独り言ですw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.52 )
日時: 2010/03/13 21:37
名前: 名無しさん (ID: sxKEM2AA)


原曲に忠実に沿っていて良いと思います^0^
奏さんは、出身地どこですか?(唐突ですみません)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.53 )
日時: 2010/03/14 13:45
名前: 奏 (ID: jAQSBAPK)

>>52
そうですかねー、ありがとうございます^^
でも、自分なりにアレンジできるように
頑張ってみます!!ww

あ、岩手出身(在住)ですよ♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.54 )
日時: 2010/03/14 14:15
名前: 奏 (ID: jAQSBAPK)

ここからは、モロ思い付きで書きますので、かなりgdgdになります。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第9章 復讐

「・・・・・・許さない・・・あの小娘・・・。」

そう言って顔を顰めているのは、赤い髪の女。

それは、1年前のこと。

彼女の父親は、リンの元へ訴えに来て、そして、処刑された。

さらに、昨日。

処刑された男の娘、メイコは、父と同じようにリンの元へ出向いた。

しかし、案の定相手にはされず、追い返された。

・・・なぜ、父の時のように殺さなかったのかは分からない。

ただ・・・王女の隣にいた少年が、何かを言っていたような・・・。

どちらにせよ、あの小娘を許すわけにはいかない。

「・・・・・・父さん・・・。」

小娘に復讐を・・・復讐を・・・復讐を・・・復讐を・・・!!!

「・・・でも、私一人がどう足掻こうと・・・。」

・・・そこで彼女は思った。

国民も、王女の行いにうんざりしていることを。

「・・・私が・・・みんなをまとめて・・・大勢で立ち向かえばなんとかなるかな・・・。」

しかし、一国民であるただの女が、一人で国全体の人々の先頭に立つことが出来るだろうか。

「クソッ!!・・・だめだ・・・私だけじゃ・・・どうにもならない・・・!!!」

彼女の頭の中で、リンが起こした出来事が全て廻る。

「そうだ・・・。」

そうしてたどり着いた出来事。

それは、緑の娘のこと。

あの事件は、黄の国の仕業ではないかと噂になっていた。

「・・・だったら・・・婚約者・・・カイトも小娘を恨んでるに違いない・・・。」

決まった・・・彼女の復讐は・・・・・・。

「ぁ・・・あははははははははははははッッ!!!」

もう何も怖くない。

いつ死んだって構わない。

ただ、父さんの敵が討てれば。

国民を守ることが出来たなら。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一回きります。gdgdですいませぬ。。

9章はまだ続きます。



Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.55 )
日時: 2010/03/14 14:50
名前: イーナ (ID: Vp8UE4E/)

グハッ!!(あまりにも小説が上手すぎて感動している
す、すごい!!上手です!!その文才くだs(黙
えっと、取り乱してすみません!
イーナと申します。同じく悪召しを書いてる者です!
すごいですね!私も頑張らなくては!
頑張ってくださいね!応援してます!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.56 )
日時: 2010/03/14 17:51
名前: 奏 (ID: jAQSBAPK)

>>55 イーナs

え、ちょ、私に文才なんてものはないZE★((
コメありがとうございます(・д・*)
イーナさんの小説も見させていただきますね♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.57 )
日時: 2010/03/14 18:21
名前: イーナ (ID: ./JJ2jTc)

いやいや!文才ありまくりじゃないですか!
えっ!?見に来てくれるんですか?
嬉しいです!
更新頑張ってくださいね!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.58 )
日時: 2010/03/14 21:19
名前: 秋桜 (ID: bTobmB5Q)

こんにちゎ☆秋桜(コスモス)という者です♪

ここ最近、悪ノ召使&リグレットメッセージを書き始めました。他にも刺激がほしくて奏sの小説を見せてもらいました♪文才があって羨ましいですっ!!私もそんなふうになれたらうれしぃわ〜☆

文章へたくそですが、私のところにも遊びに来てくださいね!!私もちょくちょく見させていただきます♪(『悪ノ召使』だけで出てくると思います。探してみてね(笑))

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.59 )
日時: 2010/03/14 21:43
名前: 奏 (ID: jAQSBAPK)

>>57 イーナs
ないっす。馬路で!!ww
行かせてもらいやす、ありがとうございました!

>>58 秋桜s
ありがとうございます!
検索して見に行きますね!!ww


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

■ちょっと謎解き■

書いていて思った疑問を、ここで解いてみよう。

Q レンはなんで生きてるの?
A 崖から落ちた⇒途中で木に助けられる((なんとベタなww

Q なんでミクは笑っていられたの?((ぇ
A ・・・・・・・・気合。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

以上ww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.60 )
日時: 2010/03/16 00:06
名前: 奏 (ID: CODkvPy7)

9章続きです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・青の王子、カイト。」

「・・・・・・君は・・・誰だい?」

今、メイコの目の前に立っているのは、前のような爽やかさが感じられない、あの青の王子。

「・・・随分とお疲れのようで・・・。」

「え・・・あぁ、そうさ。それは後ほど話すとして、質問に答えてくれないか。」

「あら、ごめんなさい。私はメイコ。黄の国に住んでいる、ただの女よ。」

『黄の国』と聞いたとき、カイトの目の色が変わった気がした。

「・・・へぇ・・・で、用件は?」

「私と手を組まない?」

その唐突な意見に、カイトは目を丸くした。

「・・・なるほど、なんとなく分かったよ。あの王女への敵討ちってところかな。」

「呑み込みが早くて助かるわ。私は父を殺された。

 貴方も、婚約者を殺され、婚約者の故郷をも滅ぼされた。」

「・・・よく知ってるね。・・・いいさ、やってやるよ。」

「・・・本当に?」

メイコは、カイトがこんなにもあっさりとしていることが不思議だった。

「何故焦らす?君が言ったことだろうに。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「俺は絶対にやる。ミクの敵が討てるのなら・・・。」

メイコは、しばらく黙っていたが、その言葉を聞くと、ただこくんと頷いた。

「・・・なかなか格好いいこと言うじゃない。じゃあ、これからよろしくね。」

「あぁ、メイコ。」




「・・・これで、なんとかなるかもしれないわ。」

青の王子の城を出た後、メイコはそんなことを呟いた。

「父さん、絶対に敵とるって、ここに誓うわ。

 小娘、貴女のことは、私が許さない・・・・・。貴女を倒すことも、誓ってやるわ。この髪の毛に。」

そう、誓いの言葉を述べたメイコは、自分の鮮やかな赤いロングヘアを、肩のところでばっさりと切った。

「もう、必要ないものね・・・。」

待っててね、小娘。

すぐにそっちに行くからね。

私の仲間たちと共に・・・・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

9章完


髪の毛に誓うって変かな?w

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.61 )
日時: 2010/03/16 17:01
名前: 蒼威 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)

髪の毛に誓うって、カッコ良いよ(ω

勇ましい感じがして好きだぜー!!(笑
更新乙♪面白かったよぉぉぉぉ!!!!!!
メイコ&カイトが余計カッコ良く見えたwwww

))奏

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.62 )
日時: 2010/03/16 17:39
名前: 奏 (ID: zuIQnuvt)

>>61
蒼威c
本当??良かったわーww
メイちゃんはなー、勇ましいぜ・・・カイト以上に((
いや、もう、
本気で文章が考えられねぇww(>>51 参照)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.63 )
日時: 2010/03/16 18:17
名前: イーナ (ID: AKehFwYl)

こんばんは!
メイさんかっこいいですね・・・・!
髪の毛に誓う!
私もやってみたいですね。
そこまで、髪が伸びてないけど・・・。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.64 )
日時: 2010/03/16 18:37
名前: 奏 (ID: zuIQnuvt)

>>63
イーナs
私も、そこまで長くないんですw
ていうか寧ろショートなんですw
これで切っちゃったら・・・つるっぱg((自重w

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今気づきました。
メイコは・・・・・・・・・
髪に誓う⇒誓う為に、長かった髪を切る⇒「もう必要ないものね・・・。」⇒捨てる(?)

・・・・・誓ったものを捨ててないか?コレ・・・。w
・・・ま・・・いっかぁーww((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.65 )
日時: 2010/03/16 19:30
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

初めまして、ターフと言います。
ボカロの小説で「悪のシリーズ」ですか、凄いですね♪
この後の展開に、期待しています!!(ていうか応援します!)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.66 )
日時: 2010/03/16 19:42
名前: 奏 (ID: zuIQnuvt)

>>65
ターフs
応援してくださるんですか♪
ありがとうございます!!!
でも期待されるとプレッシャーがかかr((ゲフンゲフン

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.67 )
日時: 2010/03/16 21:59
名前: まかろん ◆jG/Re6aTC. (ID: uRxJBiEm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=16279

おもしろいですね!!
がんばってください♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.68 )
日時: 2010/03/17 13:57
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

>>66
えぇ、ボカロ好きですもん♪
しかも「悪シリーズ」は最強すぎますもんvv
プレッシャー・・・・;
確かにかかりますもんね〜;
そういえば、奏sは戦国BASARAって知ってますか?

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.69 )
日時: 2010/03/17 16:15
名前: 奏 (ID: 2skvVE/B)

>>67 まかろんs
ありがとうございます!
出来る限り頑張ります!!((ォィ

>>68 ターフs
悪ノシリーズはマジで神ですよねーww
でもプレッシャーを跳ね返す勢いでやっていこうと(ぁ
戦国BASARAは・・・ごめんなさい、名前しかしらないのです;;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.70 )
日時: 2010/03/17 16:28
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

奏s>いやいや;
聞いただけですので良いですよ?
謝らなくても;
やっぱりボカロの「悪シリーズ」は神ですね♪
次の更新に期待してます!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.71 )
日時: 2010/03/17 16:43
名前: 奏 (ID: 2skvVE/B)

第10章 残されし双子

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
場所は黄の国。

いつもは、ただ静かなところ。

しかし、今は・・・・・・・・・・・・。

「・・・何よ、この民衆たち。」

「・・・・・・。」

リンが外を眺めながら質問するが、少年は無表情のまま黙っていた。

「・・・私も嫌われたものね。・・・いや、元からかしら。」

「・・・・・・。」

外は騒がしい。

赤い髪、重たそうな鎧を来た女。

そして、リンの愛していた青い王子、カイト。

それから、たくさんの国民。・・・烏合の衆とでも言おうか・・・。

「・・・大臣たちは・・・?」

そうリンが問いかけると、少年は、やっと口を開いた。

「もう居りません。大臣も兵たちも、反乱軍に寝返ったようですね。」

少年は、いつものような喋り方ではなく、ただ淡々とそう言った。

「そう・・・。」

「・・・・・・ぁ・・・あの・・・王女・・・様??」

か細い声で呼びかけたのは、双子の母親、つまり元王女の頃から世話係をしていた、若い女。

「・・・そ・・・その・・・。」

「貴女、まだいたの・・・?」

「・・・・・・ぇ・・・。」

「さっさと逃げたら?貴女なんて、いなくてもなんとかなるんだから。」

「・・・・・・ッ・・・。」

半泣きの状態で、その女は部屋を・・・いや、城を出て行った。

「リン様、よろしいのですか?」

「・・・何がよ。」

「はっきりと申し上げると、この城にいるのは僕と貴女だけです、リン様。」

「・・・貴方も逃げればいいじゃない、レン。」

「・・・・・・。」

そう強がってみせたリンだったが、声が震え、目には涙が浮かんでいた。

「・・・昔と何も変わりませんね。」

「・・・何が言いたいのよ、こんなときに。」

「貴女はいつもそうだった。強がってばかりで、全然素直じゃなくて。」

「・・・悪かったわね。」

「・・・でも、いつも他の人を巻き込むまいとしていて。」

「・・・・・・。」

「名前の通り、凛としていて・・・僕は貴女みたいになりたかった。

 ・・・でもきっと、僕がリン様みたいにはなれないでしょう。

 だから、貴女に近づくことが出来る様、とにかく・・・逃げないことを選びます。」

「・・・レン・・・何言って・・・。」

リンは、レンの言っている意味がよく分からなかった。

しかし、レンが次の言葉を発した時、目を丸くした。

「リンさ・・・いや、リン。

  あの時のゲーム、もう一度、やってみない??」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


一回きります。

本当にgdgdで申し訳ないです。。

 

 

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.72 )
日時: 2010/03/17 18:07
名前: 黒の蝶 (ID: JfFpjBhB)

あ〜〜〜!!

レンくん!
最後は「リン様」じゃなくて「リン」なのね!?
想像できてかわいいわよぉーーーー!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.73 )
日時: 2010/03/20 20:15
名前: 奏 (ID: gb3QXpQ1)

>>72 黒の蝶s

よくぞ気づいてくれました!!w((
そうなのです。
「王女」から「姉」に変わった瞬間がそこなのでs((黙

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.74 )
日時: 2010/03/20 20:18
名前: イーナ (ID: .MlM.eMp)

わー!!
レンきゅん!!カワユス!!(黙
わー!!口調が変わってしまった!!
レン君かっこいいね!
すごいですね!奏s!やっぱりすごいです!
やっぱ、文才くだs((蹴殴
頑張ってくださいね!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.75 )
日時: 2010/03/20 20:45
名前: 奏 (ID: gb3QXpQ1)

10章続きです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・あの時の・・・ゲーム・・・?」

「・・・うん。地下牢で入れ代わったあのゲーム。・・・ルールは昔と同じ。先にバレた方が負け・・・。どう?」

そう提案したレンは、10年前の、弟としての口調に戻っていた。

「・・・なんで・・・なんでそんなこと・・・ッ・・・。」

「・・・リンを護るって・・・決めたから・・・で、どうするの?」

「レンと離れるのは嫌・・・!!!」

今まで、強がって物を言ってきたリンの目からは、いつの間にか涙が零れ落ちていた。

「・・・離れたとしても、また、会えるよ・・・。」

「・・・・・・ほ・・・本当?・・・だってレンは・・・私の身代わりになって・・・しょ」

【処刑されるかもしれないのよ】・・・そう言おうとしたリンだったが、口を塞がれた。

「・・・僕の服、貸してあげるから・・・これを着て、早く逃げて。」

「・・・ぃ・・・やだ・・・嫌!!絶対、レンと一緒にいる!!」

「・・・リン。言ったでしょう?【貸してあげる】って・・・。あとで、返して貰うからね。」

レンは、なんの不安も感じていないようにそう言い、にっこりと微笑んだ。

そして、その言葉は、【また会える】という意味を指し示していた。

「・・・ぅ・・・ッ・・・。でも・・・でもッ・・・。」

「大丈夫だよ、リン。僕ら・・・双子だろう?・・・きっと誰にも分からない・・・。」

泣きじゃくっていたリンは、しぶしぶ、レンの差し出していた服と、自分の服を交換した。

10年前、あの地下牢でのことと、全く同じように・・・。

「・・・本当に・・・また会える?」

「うん。きっと会えるよ、時間は・・・かかっちゃうと思うけど・・・。」

「・・・・・・・・・・・・ぅ・・・分かった・・・私、ずっと、ずっと待ってる。・・・レンが戻ってくるのを・・・。」

「・・・お願いね。」

短い言葉で呟いた、リンの姿をしたレンは、傍にあった大きなクローゼットに目を移した。

「・・・リン。あの中に入れる?」

「・・・・・・え・・・。・・・うん、たぶん・・・。」

「じゃあ早く。もうすぐあいつらが此処に乗り込んでくるだろうから。」

レンは、クローゼットの扉を開き、リンを呼んだ。

「・・・で・・・でも・・・!」

「・・・そっか・・・今は僕が王女なんだよね・・・。」

ボソッと呟いたレンは、軽く咳払いをすると、続けて

「・・・・・・り・・・じゃない、レン。これは、王女からの命令だよ・・・。」

少年は、今「レン」でも「召使」でもない。

「リン」であり、「王女」なのだ。

「・・・・・・分かったわ。・・・じゃあ、約束!

 ・・・・・・時間がかかってもいい、絶対、また会いましょう!!」

「うん。絶対ね。」

レンは・・・いや、王女は、無邪気な笑顔を見せて、そして・・・

     クローゼットの扉を閉めた————・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


第10章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.76 )
日時: 2010/03/20 20:47
名前: 奏 (ID: gb3QXpQ1)

>>74 イーナs

レン君可愛いですか!?w
あ、でもこの後グサッといっt((自重

だーかーらー、文才なんて私にゃないのさッ!!★

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.77 )
日時: 2010/03/20 21:01
名前: イーナ (ID: .MlM.eMp)

いやいや!!
グサッと言っても!もう!それは勇ましい姿でグサッ!だからきっと奏sには文才がある!(何言ってるか分からない人
とにかく、応援してるので!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.78 )
日時: 2010/03/21 14:13
名前: 奏 (ID: gb3QXpQ1)

>>77 イーナs

できるだけ勇ましくグサッとできるように頑張る!(ぇ
ネタにつまってgdgdになるけど応援していて!w

あ、でも期待はしないで!((おまw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.79 )
日時: 2010/03/21 14:31
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
はじめまして、みなさん上手ですよね!!
私のとは、比べ物に・・・ならないっ

えっと、話がそれましたが、よろしくお願いします^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.80 )
日時: 2010/03/22 12:52
名前: 奏 (ID: luH4x61K)

>>79 みぁs
いえいえ、そんなことないですよ!;;
私、みぁsの小説も読んでみたいです^^

ヨロシクお願いしますね♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.81 )
日時: 2010/03/22 13:12
名前: 奏 (ID: luH4x61K)

第11章 捕獲

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・さて・・・と。」

クローゼットの中にリンを残したまま、レンは、烏合の衆たちが乗り込んでくるのを待っていた。

「・・・さっさと来ればいいのに。」

そこにあったのは、いつもの律儀で優しいレンではなかった。

それはまるで、レンが召使としてやって来る前の、リンの姿・・・・・・。




「・・・そろそろ・・・行くか・・・?」

「ええ、もう城の中には、小娘しかいない筈。」

と、相談し合っているのは、国民の先頭に立ってきた、王子カイトと、復讐を誓ったメイコ。

メイコは、女性には重そうな鎧を物ともせず、国民の方へ振り向き、

「兵たちは、みんなのおかげで此方の仲間になった。

これから、この城に乗り込もうと思う。何人か、私とカイトについてきてほしい。」

と言った。

その言葉を聞くと、前列の方にいた若者たちが名乗りをあげた。

「・・・よし、みんな、行くよ・・・。」

そう合図すると、カイト、メイコ、何人かの若者らは一斉に城の中へと入っていった。





「・・・来た来た・・・。逃げないよ、ぼ・・・じゃない、私は・・・。」

クローゼットのある部屋で、椅子に座って外を眺めている、王女の姿をした少年は、

そう言うと、かすかに不敵な笑みを浮かべた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここで一回切ります。


表現おかしいなぁ;;;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.82 )
日時: 2010/03/22 18:36
名前: 奏 (ID: luH4x61K)

あげます(゜ω゜*)ノシ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.83 )
日時: 2010/03/23 13:17
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
いえいえ、お上手ですよ^^
私は書いてますが、リレーですね、ボカロです^^

お願いします^^*

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.84 )
日時: 2010/03/23 16:36
名前: 奏 (ID: CN./FYLZ)

>>83 みぁs

なるほど・・・リレー小説ですか(・ω・*)
いいですねぇー・・・・((ぇ
今度探して見てみます^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.85 )
日時: 2010/03/23 16:58
名前: 奏 (ID: CN./FYLZ)

11章続きです
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少し遠いが、ドスドスといった音が聞こえる。

「・・・もう少し静かに歩いてほしいな・・・毎日掃除してたんだから・・・。」

そう言った王女は、誰が見ても、これから捕まる者とは思えない表情だった。

その言葉を発した矢先、城へ乗り込んできたカイト、メイコ、複数の若者らが、広い部屋へ入ってきた。

「王女を捕らえろ!!!」

という、メイコの掛け声と共に、若者らがレンを、王女をぐるりと囲んだ。

その光景を見た王女はわざとらしく

「・・・野蛮な人たち・・・。」

と、呟いた。

その時、若者の一人が指示を待たず、王女の肩に触れた・・・。

すると———・・・

『パンッッ!!』という音が、広い部屋に響いた。

「いきなり王女に触れるとは・・・この、無礼者ッ!!」

それはまるで、悪の娘、リンそのもの。

若者らは、その迫力に負けそうになったようだが、14歳の小娘だということを思い出したらしく、

今度は全員で、それも力ずくで捕らえようとした。

一方、若者らのたくさんの手に囲まれ、五月蝿すぎるほどの声の中にいた王女は、

全くと言っていいほど、抵抗するような素振りを見せなかった。

「・・・五月蝿いな・・・大人しくしているのだから、静かにしてくれないかしら。」

それから数分後・・・。

カイト、メイコ、若者ら、そして王女は、

部屋を、城を出て行った。

この時は、誰が見ても本物の王女、リンだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

11章 完



最後の『この時は』っていうのがポイントですかね((ぇ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.86 )
日時: 2010/03/24 13:22
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
無理しなくていいですからね
ほんとにダメ文です・・・
リレーやってもらった友達は上手ですよ^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.87 )
日時: 2010/03/24 17:16
名前: 奏 (ID: GlcCI1C/)

>>86 みぁs
無理なんかしてませんぜww((誰w

検索しますんで!!w

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.88 )
日時: 2010/03/24 17:37
名前: 奏 (ID: GlcCI1C/)

第12章 弟の元へ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・レン・・・レン・・・!!」

今、城の中にいるのは、本当の王女。本当のリン。

それだけ。あとは誰もいない。

自分の格好をした少年もいない。

ただ、本当の王女がその少年を探しているだけ。

その声だけが、城に響く。

しかしその声は、外にいる民衆、メイコ、カイトらには聞こえない。聞こえてはいけないのだ。

「・・・レン・・・どこにいるの・・・??」

クローゼットの扉を開けっ放しにしたまま、リンは半泣きで呟いた。

今の自分の姿は“リン”ではない。

かと言って、完璧な“レン”でもない。

「行かなくちゃ・・・レン・・・!!」

そう言うと、リンはほどいていた髪を三つ編みにし、いつものアイシャドウも、ピンクのリップも

全てを洗い落とした。

そして、誰が見ても王女が着る物ではないと思うような、大きなフードのついたマント。

「・・・これなら・・・・・・王女の面影なんてない筈・・・。」

全身を“王女ではない人”として整えたリンは、

鏡を見て確認したかと思うと、走って部屋を出た。

「・・・レン・・・レン・・・ッッ!!」

長い廊下を走り続け、城の外へと出た。

普段、あまり動かないリンは、この時点で、ゼェゼェと息を切らしていた。

「・・・急がなきゃ・・・急がないとレンが・・・。」

幸運なことに、城の出入り口には誰もいなかった。

しかし、リンが走っている先には、赤き女、メイコが立っていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一回きりますね。

やっぱgdgdだよ・・・・((泣




Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.89 )
日時: 2010/03/24 18:46
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

こんばんは!!!

最初っから読ませていただきました!!!!!

ボカロ、、、大好きです!!!!

悪の娘 悪の召使の歌は好きすぎて、、、、と言うか

悲しすぎて、、、ないちゃいました、、、

奏さんの小説、、、泣けます!!!

これからもがんばってくださいね!!!!

私も自作小説がんばります!!コメディ・ライトです

タメ&友おkですか?

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.90 )
日時: 2010/03/24 20:13
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
目が腐らないようにご注意くださいね((ぇ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.91 )
日時: 2010/03/25 15:27
名前: 奏 (ID: ZnME3JLW)

>>89 みあみs
読んでくれてありがとうございます!!w
悪ノシリーズって・・・本当に・・・もう本当に泣けますよね・・・((
あ、私の小説はgdgdなんで泣けないかと((ry
タメ&友いいですよ^^

>>90 みぁs
大丈夫!!
私の目は視力は悪いけど丈夫なんでs((ぁ
絶対腐ったりしませんよ!!w

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.92 )
日時: 2010/03/25 15:56
名前: 奏 (ID: ZnME3JLW)

12章の続き的何か((ォィ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・あの女・・・さっき王子と一緒にいた・・・。」

息を切らしながら必死に走り続けているリンは、すぐ目の前のメイコに気づいた。

しかし、メイコはリンが城から出て来たことに気づいてはいなかった。

『・・・大丈夫・・・、今は王女の姿をしていない・・・それに・・・さっきレンが連れて行かれた。

・・・私のフリをして。だったら・・・私を本物の王女だとは分からないわよ・・・ね?』

リンは、心の中でブツブツとそう呟いた。

民衆たちの集まっている場所へ行くには、

目の前のメイコと、その先で剣を持ち、立っているカイトの前を通らなければ・・・。

「・・・・・・行かなくちゃ・・・。」

リンは、小声でそう言い、自分を奮い立たせた。

そして、先程よりも深くフードを被り、あまり顔と髪の毛が見えないようにした。

「・・・これでよし・・・行こう・・・。」

「そこの餓鬼。」

「!!!??」

突然呼び止められた。

今までこういう扱いを受けたことはないが、餓鬼とはたぶん、自分のことなのだろう、とリンは思った。

呼び止めた人物、それは、ちらとも此方を見ていなかった筈のメイコ。

「・・・な・・・何・・・?」

『何?』と言ったが、すぐにリンはしまったと思い、

「じゃない・・・何で・・・しょうか・・・?」

皆を見下してきた立場の為、敬語には慣れていない。

「こんなところで何をしている・・・。」

「え・・・っと・・・。」

メイコは怪しく思ったのか、自分の剣をリンの首へと向けた。

その刃を見たリンは、慌てて

「・・・おッ・・・お母さんと逸れてしまいました!」

と叫んだ。

「逸れた・・・??」

一瞬、メイコが鷹の様な目をしたかと思えば、

すぐに呆れ顔になり、首へと向けていた剣を下に下ろした。

「・・・お前、幼子ではないだろう?見た感じ10代前半といったところか・・・

もっとしっかりせねば・・・ほら、あそこに大量の人が見えるだろう。あの中にいる。

近くの兵に頼んで、探してもらうといい。」

何とか誤魔化せたことにほっと胸を撫で下ろすリンだったが、

赤き女、メイコが、このような優しい性格だったことには度肝を抜いた。

「・・・ぁ・・・ありがとうございました・・・。」

そう礼を告げると、

リンは、城を攻めようとしていた民衆の元へと、また走って行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

12章 完


やべぇwなんだこのgdgd加減((しつこッw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.93 )
日時: 2010/03/25 19:55
名前: 奏 (ID: ZnME3JLW)

ふぅ・・・・

ネタに詰まるな・・・・。

あげぃ↑↑(@д@;;)((ぁ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.94 )
日時: 2010/03/25 20:11
名前: イーナ (ID: IjQZZTQr)

こんばんは!!ばばばんは!(←
上手!×100
すごいですね!かっこいいですね〜!
リンちゃん可愛いですね〜!
迷子とか特に可愛いですね!
もう!私の悪召しはどうかしちゃいました!
物語ごっちゃです!
奏sみたいに上手くなりーたい!

頑張ってくださいね!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.95 )
日時: 2010/03/25 20:31
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
読む際はほんとっに気をつけてくださいねっ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.96 )
日時: 2010/03/26 16:23
名前: 黒の蝶 (ID: JfFpjBhB)

お疲れ様です^^
もうすぐ悪ノ娘(召使)の歌に合わせると終わりですね!

あ・・・でも
リグレットメッセージがあるのか・・
頑張って下さい!
応援してます!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.97 )
日時: 2010/03/26 23:35
名前: 奏 (ID: ftDNog01)

>>94 イーナs
とっさに出た誤魔化しの言葉が「逸れた」ですからねww
書いていて、「お前は餓鬼かw」とツッこんでいた自分がいたww((ォイ
いや、私も頭の中はごっちゃでs((ry

>>95 みぁs
大丈夫ですよ^^
ところで、そのリレー小説って「鎌を持てない死神の話」ですか??

>>96 黒の蝶s
まだ結構ありますね・・・。
リグメの前にRe birthdayとSouth North Storyを入れるつもりなので・・・;;
あ、あとリグメ終了後は番外編です♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.98 )
日時: 2010/03/26 23:55
名前: 奏 (ID: ftDNog01)

第13章 処刑まで

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「おい、メイコ。」

「何?」

メイコに話しかけたのは、仮面をつけたカイト。

「今通った子供・・・何だ?」

「母親と逸れたらしいわよ。全く・・・困った餓鬼がいるものね。」

「・・・・・・・・・・・・。」

カイトは、顔をしかめ、黙っていた。

「まだ何か用??」

「・・・・・・いや。」

「そう、じゃあ断頭台に行きましょう・・・・・・あ、そうだ・・・カイト、貴方仮面似合ってないわよ。」

「五月蝿いな・・・。」

王女を捕らえ、ほとんど緊張感の無くなっていた2人は、気楽な会話を少し楽しんでいた。

後は、処刑時間まで待つのみ・・・。

ただ、カイトは、メイコを疑っていた。

・・・というより、不思議がっていた。


*

一方、捕らわれたレンは・・・

「・・・はー・・・何だろう、この感じ・・・。10年前の地下牢と同じ・・・。」

そう呟いたレンは、軽く微笑んだ。

「・・・リン・・・何してるのかな・・・。泣いてたりしてないといいけど・・・。

いや、大丈夫だよね・・・リンだし。って言ったら怒られるかな。」

レンの顔に、恐怖という感情は少しも感じられなかった。


*

「・・・・・・ッ・・・・ダメだ・・・此処じゃ見えないよ・・・。」

民衆の元へ辿り着いたリンは、その小さな身長を悔いているようだった。

「・・・もっと前の方・・・行けるかしら・・・でも・・・行き過ぎるとバレるかも・・・。」

それもその筈、この場所に集まるのは、殆どが大人。

小さな子供には見せたくないと、皆が決めたことなのだ。

そこに、リンのような子供が入ってくれば、

きっと目立ってしまう。

「・・・そんなこと・・・気にしてられないわ。」

そう呟くと、リンは無理やり大人を押しのけて行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

切ります^^;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.99 )
日時: 2010/03/27 00:48
名前: まかろん ◆jG/Re6aTC. (ID: YVCR41Yb)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=16279

おもしろいですね!
がんばってください♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.100 )
日時: 2010/03/27 10:14
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
おいかわらず、小説お上手ですね!!!

そうです、それですよ^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.101 )
日時: 2010/03/28 11:21
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げです!

がんばって!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.102 )
日時: 2010/03/28 12:01
名前: 奏 (ID: Ql6I3uXy)

>>99 まかろんs
ありがとうございます^^
これからも(出来る限り)頑張りますね!((

>>100 みぁs
いいえ、私はド素人のド下手です((
やっぱそうでしたかw
完結してしまったのでしょうか・・・?←

>>101 みあみs
あげthanksです♪
頑張ります!!ww

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

何気にコメ100突破だぉw
皆様本当感謝です!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.103 )
日時: 2010/03/28 12:22
名前: 奏 (ID: Ql6I3uXy)

第13章続きます^^
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・・・・・・・。」

「・・・どうしたのよ、さっきから変よ?」

「・・・さっき捕らえた王女のことで・・・。」

「は?何を今更気にする必要があるの?・・・まさか貴方、同情してるんじゃないでしょうね。」

「そんなんじゃないさ。そう言うメイコも、なんだか変だよ?」

王女の入っている牢屋へ向かう途中、カイトとメイコはそんなことを話していた。

「・・・変じゃないわよ・・・。」

「さっきの王女・・・あれは本物??・・・君のところへ来た餓鬼も、普通の子供だったのかい?」

「・・・当たり前じゃない。どうしちゃったのよカイト。」

「・・・・・・。」

「ほら、ここが王女の牢屋よ。しっかりなさい。」

2人の前には、太い鉄の棒で作られた牢屋、

そして、退屈そうな表情を浮かべている、王女。

「随分とお暇なようね、王女。」

「・・・こんな所に閉じ込められていれば、暇にもなるわ。」

そう答えたレンは、完全にリンの口調を真似していた。

「これから処刑されるっていうのにね。」

「・・・本当・・・自分でも信じられないくらいリラックスしてるわ・・・。」

メイコの言うことに、リン口調のレンは淡々と答える。

メイコの隣に立っているカイトは、一向に喋ろうとはしなかった。

「・・・・・・ねぇカイト・・・先に、断頭台に行っててくれない?民衆たちが騒ぎ出したわ。」

「・・・・・・・・・兵たちに任せればいいだろう・・・?」

「兵だって・・・貴方ほどの力があるわけじゃないもの。お願い。」

「・・・・・・分かった。でも・・・王女を逃がそうとか思うなよ。」

「分かってるわ。彼女を断頭台へ連れて行かなかったら、私を処刑してもいいから。」

「・・・・・・・・・。」

メイコがそう説得すると、カイトは牢屋の前から立ち去り、断頭台へと向かった。

「・・・さぁ、王女。」

「・・・何よ。」

「私・・・王女とお話がしたいのです。」

「・・・・・・??」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

切ります。
13章はまだ続きます、たぶん。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.104 )
日時: 2010/03/28 17:45
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げです!!

奏さん トリップをつけたほうがいいと思います

こんなおもしろい小説を他の人に真似されたら・・・・!!!って感じなので!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.105 )
日時: 2010/03/28 21:32
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: D2/XByEl)

>>104 みあみs

上げThanks!!ww
トリップですか・・・・。
付けれてますかねー・・・??((

(最初、トリップが何なのか分からなかった人←)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.106 )
日時: 2010/03/29 17:53
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: D2/XByEl)

やべ・・・13章長いゎww
・・・でも続きます!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・勇ましい貴女が・・・私に何の用?」

「事実を聞きたくて・・・。」

レンとメイコの、淡々とした会話は続く。

「事実・・・?」

「ええ、率直に聞けば・・・アナタは誰?ってこと・・・。」

「誰って・・・王女よ、私は黄の国の王女、リンよ。」

レンは、向こう側で落ち着いて話しているメイコが、何を言っているのか分からなかった。

「嘘はいいの。私にだけ本当のこと話して頂戴。」

「・・・・・・何を言ってるの??」

「本当の王女は先程見かけた。隠している様だが、少し見えていた金髪・・・茶色いマント。」

「金髪と・・・茶色・・・い・・・マント・・・??」

レンの顔は、少しずつ青ざめていった。

「どうだ・・・?当たっているだろう??」

そう言ったメイコは、レンを見下し、鼻で笑った。

レンの顔は、ただ青ざめていく一方・・・。

「・・・そろそろ吐いたら?召使さん。」

「!!!??」

“召使”という言葉を聞いた瞬間に、完璧にレンは固まった。

「アナタも大変ね・・・、王女の身代わりなんて。」

「・・・・・・身代わりなんかじゃないわ・・・・・・。」

「あ、その口調止めてもいいわよ、私の前では。」

「そう・・・。とにかく、僕はリンの身代わりなんかじゃない。悪いのは全部僕であって、リンじゃない。」

「・・・・・・随分と律儀なのね。」

「本当のことです。ミクさ・・・緑の国の女性を殺したのも、僕だから・・・処刑されるのは僕だけでいいんです。」

レンは、召使としての目つきで、メイコを睨んだ。

「今なら・・・逃げれるわよ?」

「逃げる気はありません。それに・・・僕が逃げたら、貴女が処刑されるんですよ?」

「・・・なんだか・・・アナタ見てるとイラッとしてくるわね。」

「それは・・・申し訳ありません。」

謝ったレンだったが、その言葉を嫌味のように言っていた。

「とにかく、僕は逃げません。このまま処刑されるのを待ちます。

 それから・・・僕が処刑されたら、リンに手は出さないで下さい。お願いします。」

レンは透き通った青い目で、メイコを睨み続けていた。

ただ冷静にレンの目を見続けていたメイコは、しばらく沈黙すると、深い溜息をついた。

「・・・分かった。この事実は他の者には洩らさないことにする。本当の王女にも手は出さない。」

「・・・・・・・・・・・・ありがとう。」

そう礼を言うと、レンは無邪気に微笑んだ。

「・・・・・・本当に・・・お前は・・・。」

「え?」

「いや、何でもない。さぁ、そろそろ断頭台へ。」

もうすぐ、午後3時の鐘が鳴る———・・・。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第13章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.107 )
日時: 2010/03/29 18:31
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げ!!!

あの、、みあみで結構ですよ^^

いや、、、ばれちゃったのね。。。!!!

メイコ、、、、すご!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.108 )
日時: 2010/03/29 18:37
名前: 黒の蝶 (ID: JfFpjBhB)

あ〜〜〜!
レンさんけなげだろ!!

メイコ姉にがしてやれ〜〜〜
ってかカイト兄にそんな条件出さないで(泣)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.109 )
日時: 2010/03/29 23:04
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: D2/XByEl)

>>107 みあみc

では、みあみcで((ry
ばれてしまったのです。さすがメイコ。
女の勘だなww((

>>108 黒の蝶s

大好きなレン君だからこそ、健気ないい子にしt((
その分切ないけどね;;
メイコ姉さんはね・・・本当は優しいんだ。うん。
本当に優しい人なんだよ・・・((遠い目

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.110 )
日時: 2010/03/30 09:39
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
そんなっ、とっても上手です!!!
読みやすいですし、話もしっかりしていて・・・

そうですね・・・、完結しましたね・・・
原曲はとってもいい歌ですよ^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.111 )
日時: 2010/03/30 09:40
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

あ、はい えっと奏sは女の子ですか??
じゃあ私も 奏cで、、、もしかして、、奏kかな??

すごい、、、メイコ、、女の勘ですか!!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.112 )
日時: 2010/03/30 18:57
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: kG84zh4.)

>>110 みぁs
いい曲ですよね・・・あの曲・・・。
実は・・・「鎌を持てない死神の話」は今友達と一緒に、同人誌として漫画化しているんですww←

>>111 みあみc
女ですよ^^
普段は自分のこと「オレ」とか「僕」とか言いますけどね;;
あ、でも奏kでもいいですy((ry

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.113 )
日時: 2010/03/30 19:32
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: kG84zh4.)

第14章 鐘

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『・・・・・・レン・・・レン・・・ッ!!』

民衆の中に紛れていたリンは、心の中で、何度もそう叫んだ。

「皆、静かにしろ、今王女を連れてくる。3時の鐘で俺たちは・・・この国は平和になるのだ!」

断頭台の上で呼びかけているのはカイト。

あんなに憧れていた人物であったのに、今では何の感情も沸いてこない。

ただ、レンのことだけを考えて・・・。

「・・・レン・・・・・・。 ・・・・・・??」

気のせいだろうか・・・カイトが、リンの方を見ている気がする・・・。

とても冷たい目で。

その時、カイトの後ろに人影が見えた。

先程までレンと話し、約束をしたメイコだった。

隣には、両手首を縄できつく縛られたレン——他人から見ればリン——が立っていた。

「約束通り、連れてきたわ。」

「ご苦労だったな・・・疑って悪かった。」

「・・・いいのよ、別に。」

メイコの隣にいる王女の姿を見て、カイトは疑うのを止めたようだった。

そして一方、メイコは、カイトに気づかれないように、レンに小声で話していた。

「・・・・・・いいのか??」

レンは、クスッと笑い、

「しつこいんですね・・・言ったでしょう・・・ぼ・・・私が悪いと・・・思い切りやっちゃって下さいよ。」

と言った。

あの、綺麗な青い瞳をメイコに向けながら。

「・・・・・・そうか・・・。」

そう、少し悲しい顔をして、メイコはレンから目を背けた。

民衆の中では・・・

『・・・レン・・・バレてないんだ・・・でも・・・・・・嫌だよ、レンッッ!!!』

レンを見た瞬間、リンはさらに強く願った。

『お願い・・・レンを・・・私のたった1人の・・・大切な弟を護って!!!』

しかしそれは、叶うことのない願い。

こうしている間にも、処刑の準備は着々と進む。

ついにレンは、身動きの取れない状態となった。

『空・・・青いな・・・。』

ふいにレンは、そう思った。

リンと再会してからの忙しい毎日。

空を見ることなんてなかったかもしれない。

そんな綺麗な空に魅入ってる間にも、時間は進み、午後3時の鐘まであとわずか。

リンの拍動は、今までにないほど速く、そして大きかった。

レンはただリンの幸せを願っていた。

『・・・リン・・・どこかで、笑っていてね。』

レンが願ったのと同時に、カイトが民衆へ呼びかけた。

「鐘の音まで、時間は残りわずかだ。これより、王女の処刑を行う。」

民衆が一気に騒ぎ出すが、次のメイコの呼びかけで、民衆たちは静まり、唾を飲んだ。

「皆、気持ちは分かるけれど、少し静かにして頂戴。

 ・・・・・・・・・・・・王女・・・何か、言いたいことは?」

「言いたいこと・・・?」

身動きが取れないレンの上では、もう刃が向けられている。

今にも落ちそうな・・・。

きっと、レンが言い終えれば、すぐに落とすつもりなのだろう。

「・・・そうね・・・。」

午後3時まで、残り3秒——・・・。

「あら、おやつの時間だわ。」







教会の鐘が鳴り響く。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第14章は続きます。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.114 )
日時: 2010/03/30 20:30
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
ですよね、良い曲^^

えっはっ??どっ同人誌?? 漫画??
詳しくお話聞かせてください!!!((ちょ、黙れ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.115 )
日時: 2010/03/31 15:57
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

じゃあ 奏cで!!!

上げ!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.116 )
日時: 2010/03/31 18:50
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: zpiITAde)

>>114 みぁs
あ、いや、明日から原稿用紙(?)に書き始めるんですけどねw今まではノートに漫画としてww
思ってたより長くて・・・全45ページ位・・・((
ちなみに私の場合、『鎌』はミクですww

>>115 みあみc
了解!!(*´ω`)ゞ
上げありがとぅ!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.117 )
日時: 2010/03/31 19:42
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: zpiITAde)

14章続きまっせー
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

民衆たちが一斉に歓声をあげる。

ただ1人、リンだけが俯いていた。

そして、周りの大人たちにバレないように  泣いていた。

「・・・・・・・・・ぅ・・・う・・・。」

断頭台の上は、あまり見たくない光景が広がっている。

その隣で処刑の瞬間を見ていたメイコは、泣いているリンに、哀れむような目を向けた。

「・・・・・・・・・すまないな・・・王女・・・。」

「・・・何か言ったか、メイコ。」

「いいえ、ただ、本当に終わったのだなぁ・・・と思ってね。」

「・・・あぁ、これで皆が平和に暮らせる。

 ・・・・・・皆の者、王女は午後3時をもって処刑された。後のことは我々に任せておけ。」

「皆、協力してくれてありがとう。疲れただろうから帰っていいわ。」

メイコは、カイトのきつい口調をフォローするように、優しく民衆にそう言った。

教会の鐘は鳴り止み、民衆たちは帰っていく。

「しかし・・・この王女・・・生まれた時と同じ鐘の音で死んでいくなんてな。」

「・・・そうね。ともあれ、皆が平和になるならそれでいいわ。貴方も、婚約者が殺された恨み、晴らせたでしょ?」

「あぁ。」

そう言って、断頭台の上の2人は、兵たちと一緒に片づけを始めようとしていた。

そんな中でも、リンは泣き続けていた。

自分の犯したことに失望して。

「・・・・・・ぅ・・・・・・あ。」

はっと気づいて思い出したこと。

レンとよく一緒に行っていた港。

そこは確か・・・・・・・・・・・。






「行かなくちゃ・・・。」







リンは、また走り出した。

残り、あまりない体力で。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第14章 完


全然思い浮かばんww



Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.118 )
日時: 2010/03/31 21:17
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げ!!

可哀想、、、リン、、、、

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.119 )
日時: 2010/03/31 23:26
名前: 黒の蝶 (ID: JfFpjBhB)

あ〜〜
リンちゃん!
もう少し早く・・・早くおねがいs((殴
かわいそーだよぉ〜(泣)
リンちゃんもレンくんも・・!
奏さんHappy endにしましょーよー(号泣)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.120 )
日時: 2010/04/01 09:13
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: iRKX8kpQ)

>>118 みあみc
上げありがと!!
リン可哀想だよリン((黙
でも・・・レン君は見守ってくれているさ((ネタバr

>>119 黒の蝶s
え、早く!?ww((
2人とも・・・本当にかわいそうだゎ・・・
Happy Endか・・・
んー、でもある意味Happy Endになるかも・・・

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.121 )
日時: 2010/04/01 09:44
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: rU5pfw7a)

第15章 夢の中

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・・・・ッ・・・ハァ・・・ハァ・・・。」

どれくらいの時間が経っただろうか。

港はまだ見えない。

そもそもリンは、港の場所を覚えていただろうか。

「・・・・・・え・・・っと・・・この看板・・・だと・・・こっちだっけ・・・。」

ずっと走り続けていたせいか、意識が朦朧としてきた。

「・・・・・・・・・ぁ・・・あは・・・これは・・・・・・ちょっと・・・キツくなってきた・・・わ・・・。」

足取りはもう覚束ない状態。

息もかなり荒い。

「・・・・・・なん・・・か、・・・眠・・・・・・・・・・・・あ・・・。」

まぶたを閉じかけた瞬間に見えたものは、

青い海

それは、リンが望んでいた場所。

「・・・よか・・・った・・・。」

ホッとした瞬間、体から全ての力が抜けた。

そうしてリンは、

訳も分からぬまま、深い眠りについた。






*






「何ここ・・・。」

気がつくとそこは、辺り一面真っ白の世界。

真っ白だけど、建物や道はある。

ただ、今までに見たことがないもの。

「・・・私・・・誰だっけ・・・。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

続く。

友達が遊びに来たので、半端ですが切ります。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.122 )
日時: 2010/04/01 10:04
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
まじですか!?
見たいっみたい((黙れっ

私の場合は鎌の設定適当でしたので・・・
ミクっていう発想、すごいです!!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.123 )
日時: 2010/04/01 11:38
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げです!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.124 )
日時: 2010/04/02 09:35
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: 5kx3QSMp)

>>122 みぁs
見せ・・・れはしないですね;;
でも、悪ノの小説が終わったら、漫画化にしたのを元に小説書こうかなーとは思ってます。
あ、もしくは両立させようかな・・・。

>>123 みあみc
上げありがとぅ!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.125 )
日時: 2010/04/02 10:03
名前: 蛍 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)

久しぶりに来てみちゃったw

蒼威ちゃんだよーう!((殴
久しぶりでゴメン!!いや、言い方間違ってるねw
あんまり来れなくてゴメンねー;

更新読んだよーwww

良かった!!凄く良かったぞwwwww
やっぱうん、召使とか娘とかサイコーすぐるw
続きファイト!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.126 )
日時: 2010/04/02 10:14
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: 5kx3QSMp)

第15章続き
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リンは、自分が誰なのかも分からなくなっていた。

いや、それは今までの王女、リンなのだろうか。

その姿は、豪華なドレスでも召使用のマントでもない。

どこかの制服のような・・・

他の人が見たら絶対に寒そうだと思うような服だった。

「・・・とにかく・・・出られるまで歩こうかしら・・・。」

と思った途端に、目の前に大きな矢印型の看板が現れた。

しかし、そこに書いてあるのは、

『南』

それだけだった。

「・・・南・・・か、行かなくちゃ・・・。」

リンは、そんな衝動に駆られていた。

そして、たくさんの看板に沿ってひたすら歩いて行った。




*



「・・・あれ・・・?」

しばらく歩くと、看板はなくなり、代わりに交差点が見えてきた。

横断歩道の向こう側、そこには、リンと全く同じ姿をした女の子がいた。

女の子は一瞬驚いたようだったが、落ち着いて何かを確かめるように

「・・・こんにちは。」

と話しかけてきた。

「こ・・・ッ・・・こんにちは・・・。」

その返事を聞いた女の子は、ますます驚いていた。

鏡ではないと分かったからだろうか。

しかし、すぐに笑顔になり、リンのほうへ近づいてきた。

「はじめまして。」

「ぇ・・・は・・・はじめまして・・・。」

いつまでも戸惑っているリンを見て、女の子はクスクスと笑っている。

「ねぇ、貴女名前は??」

「私・・・?わ、分からない・・・何も。」

「そう、私と同じなんだね。私も何も分からないの。」

目の前の女の子は、人に会えたことを嬉しく思うように、にっこりと微笑んでいた。

「ただ、『北』って書かれた看板に沿って来たら、貴女に会ったってわけ。」

「・・・私も・・・『南』の看板に沿って来たの。」

「へぇー、真逆なんだ。・・・なんか、性格も真逆っぽいよね、私たち。」

そう言って女の子は周りを見渡すと、何かに気づいたようにリンの手を引いた。

「ね、行こう!私、喉渇いた。」

「え・・・ちょ、ちょっと!!」

リンの言葉を聞く前に、女の子はリンの手を引いて走り出した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第15章 完


South North Storyは文章考えにくい・・・。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.127 )
日時: 2010/04/02 10:17
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: 5kx3QSMp)

>>125 蛍c
おー、久コメありがとう!!
ていうか名前変えすぎやんk((黙

良かったかい?ありがとうなぁー(ノд`)・。・。
ここから先は曲を基にした私の妄想d((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.128 )
日時: 2010/04/02 10:27
名前: 蛍 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)

はっはっは気にするなy((蹴
改名趣味の俺←www

妄想良いじゃないかっ僕なんて日課だz((ry

リン「この人気持ちが悪い……」
レン「リンに同感…」

おい!!!(`・д・)Σ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.129 )
日時: 2010/04/02 12:17
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: 5kx3QSMp)

>>128 蛍c
改名趣味てwww
妄想日課てwww
あ、でも友達とプリ撮りに行くと「妄想魔」って描かれる((

リン「本当のことだもんね」
レン「リンに同k
俺 「スクラップにしてあげようk((」

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.130 )
日時: 2010/04/02 13:58
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: 5kx3QSMp)

第16章 北と南の物語

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・何この箱・・・。」

「え、知らないの?自動販売機だよ。」

「じ・・・じどーはんばいき・・・?」

目の前の、リンにそっくりな女の子は、不思議そうに首を傾げていた。

「本当に知らないの?」

「・・・え、えぇ、初めて見たわ。」

「ふーん・・・まぁいいや、飲み物、何が好き?」

そう聞かれたリンは、途切れ途切れの記憶の中から、誰かが用意してくれていたアールグレイを思い出した。

「・・・えっと・・・紅茶・・・。」

「紅茶かぁ・・・あ、ミルクティーしかないけど・・・。」

女の子は、手を伸ばし、1つのボタンを押した。

そして、リンに1つの缶を差し出す。

「はい、紅茶。」

女の子は微笑んだが、リンには何がなんだか分からなかった。

戸惑っているリンを見ると、女の子は持っていた紅茶の缶を開け、またリンに差し出した。

「あとは此処から飲めるからね。あっちに行こう、ベンチあるみたいだから。」

リンは紅茶の缶を受け取り、女の子について行った。








「ねぇ、私、ちょっとだけなら思い出してきたんだけど、貴女はどう?」

「・・・私も・・・まだほとんど思い出せてないけど・・・少しくらいなら・・・。」

紅茶の缶から口を離し、リンは答えた。

すると、女の子は目を輝かせてリンの方を向いた。

「じゃあ教えて!!貴女が何だったのか!」

「で・・・でも、私、ほとんど覚えてないし・・・。貴女が先に話して・・・?」

女の子はしばらく考えて、一度深呼吸した。

「・・・よしッ!!私もあんまり覚えてないけど、我慢してね。」

「ええ。」

リンが小さく頷くと、女の子は、自分がいた世界について話し始めた。

「えっと、私は南で、どこかの学校の生徒だったの。普通に勉強して普通に友達と遊んで。」

「普通に・・・って?」

「普通にっていうか・・・普通に。」

「え。」

リンのノイズだらけの記憶の中には、“普通に遊ぶ”といったことがなかった。

だからリンは、女の子の言葉が不思議に思えたのだ。

「まぁ、とにかく遊んでたんだよ。テストでいい点とったりするとすごく嬉しくて。

 で、たまにパソコン使う授業のとき、データが全部消えちゃったりしたときは泣きそうになったり。」

聞きなれない言葉がたくさん出てきて、リンは正直よく分からなかった。

「それでも、すごく楽しかったなぁ・・・。で、貴女は?」

「・・・あ、あぁ・・・えっと・・・。」

リンは、戸惑いながらもノイズだらけの記憶から、覚えていることを話し始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

続く

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.131 )
日時: 2010/04/02 15:51
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: 5kx3QSMp)

第16章続き

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「えっと・・・国が・・・滅びた・・・。」

「え、国?」

「・・・・・・う・・・うん。それは覚えてる・・・。」

「てことは、貴女はお姫様かなんかだったんじゃない?」

「・・・そうなのかしら・・・。」

俯いて考え事をしているリンの隣で、女の子は面白そうに話を聞いていた。

「・・・それで・・・多分小さい頃の話だけど・・・花畑で走り回って遊んだり、お菓子食べたり・・・そうそう、ブリオッシュ・・・。」

「ブリオッシュ?食べたことないなぁ、美味しいの?それ。」

女の子は、自分の炭酸ジュースを飲みながら、次々と質問をしてきた。

「美味しいわよ、とても。」

「そうなんだ。食べてみたいな・・・。でも、どうして楽しい思い出なのに、そんなに悲しそうなの?」

「え・・・。」

気づくとリンは、今にも涙が溢れ出そうな顔をしていた。

そして、ノイズだらけの記憶から思い出すこと。

それは・・・・・・・・・。

「・・・花畑の時も、お菓子食べてる時も、いつも誰かが傍にいてくれたの。」

最後に一瞬だけ見えた記憶は、あまり思い出したくないものだった。

「・・・・・・でも・・・その誰かが、私のせいでいなくなったの。」

だんだんと声が震えだしたリンに、

心配した女の子は、リンに向かって炭酸ジュースを差し出した。

「飲む?美味しいよ。」

「・・・え、いいの?」

「うん、一気にどうぞ。」

リンは、恐る恐る口をつけ、女の子の言うように、一気に流し込んだ。

「ひあぁッッ!!!」

「アハハハハハッ!!」

女の子はケラケラと笑っている。

どうやら、リンの反応を予想していたようだ。

「な・・・なにこれ・・・舌がヒリヒリする・・・。」

女の子は、一層高い声で笑い出す。

少しムッときたリンだったが、女の子の笑いにつれて、クスクスと笑い出した。

「アハハ・・・ハー、やっと笑ったね。」

「え・・・私、そんなに無表情だった?」

「うん。暗かった。」

「・・・じゃあ・・・ありがとう。」

「いえいえ、どういたしまして。」

2人はまた笑顔になった。

すると、突然女の子は

「あれ?ねぇ、あれ見て。」

と言い、リンの後ろの方を指差した。

そこにあったのは、

大きな、白い扉。

それも2つ。

「行ってみようか、帰れるかもしれないよ。」

「え、ええ。」











「やっぱり、ここから帰れるみたい。」

「そっか・・・ありがとうね、色々と。」

「いいのいいの、短い時間だったけど、楽しかったよ。」

そう言うと、女の子は大きな扉を1つ開けた。

「・・・貴女は、元の学生に戻るの?」

「うん。やっぱり楽しいしね。
 
 ・・・じゃあ、バイバイ。またどこかで会えるといいね。」

そう言ってリンに向かって手を振ると、女の子は扉の中へと足を踏み入れ、見えなくなった。

「・・・さようなら、もう1人の私・・・。」

1人になったリンは、開いていない扉の前で立ち尽くしていた。

すると、どこからともなく、綺麗な歌が聴こえてきた。

「・・・男の子ね・・・。私とあの子しかいないと思ってたけど・・・。」

その歌声は、どこまでも響き渡っていた。

「・・・どこかで聞いたことのある声・・・気のせいかしら・・・。」

リンは、また扉へ向き直り、力いっぱい扉を開けた。

「・・・どこだったかは覚えてないけど・・・私の記憶の片隅にある・・・港へ・・・。」

そう呟くと、扉の中へ足を踏み入れた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第16章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.132 )
日時: 2010/04/02 21:05
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
見たいです!!!!((殴
読みたいっ

展開が変わってきましたね、よんでておもしろいです^^*

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.133 )
日時: 2010/04/03 18:51
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: LXOuWs6u)

>>132 みあs

マジですかぃww
もしかしたら両立させるかも・・・。
どちらにせよ、たぶんやります、そのうち((

いろんな曲混ぜすぎて「え、何今!何この状況!?」みたいな感じになってます(@д@;)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.134 )
日時: 2010/04/04 14:06
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
まじです!!!!

そうですか!!!、よみます!!!

いやいや、大体わかります、この歌は悪ノその後っていう曲だったような・・・

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.135 )
日時: 2010/04/04 19:58
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: LXOuWs6u)

>>134 みぁs

「そのうち」なんで、あんまり期待はしないでくださいね^^;
さっき漫画描いたノートみたら・・・「・・・え、これを文章に・・・?ムズくね・・・??」みたいな感じで((ry

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.136 )
日時: 2010/04/04 20:26
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さんのペースでいいですよ^^*

・・・っていうか漫画みてみたいです((黙れっ
それに奏さんの文章力ならできますよwww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.137 )
日時: 2010/04/05 13:50
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: LXOuWs6u)

>>136 みぁs
そうですか・・・ありがとうございます^^
とりあえず、こっちの小説をある程度進めてからってことに・・・((
ぃやぃや、私、本当に文章力ないんです!!
作文が大の苦手なんです!!←

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.138 )
日時: 2010/04/05 14:14
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
急いでもいい作品はできませんし^^((お前に何が分かるっ
あ〜、なるほど、展開楽しみですからね^^*
ありありですよ!!!
私も作文、苦手です・・・((どうでもいいわーい

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.139 )
日時: 2010/04/05 14:47
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: LXOuWs6u)

第17章 同居

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・・・・ん・・・・・・?」

目を開けると、見覚えのない天井があった。

そして、水の音・・・食器を洗うような音が聞こえる。

「・・・何・・・ここ・・・さっきまで私・・・もう1人の私と話して・・・・・・。」

そこまで考えたとき、いきなり女性の声が聞こえた。

「あ、起きましたか??」

「・・・え、あ・・・えっと・・・。」

訳も分からない状態のリンを見て、真っ白な髪の女性は、クスッと笑った。

「ここは教会の一室です。貴女、外で倒れていましたから。」

その瞬間、リンは思い出した。

港へと急ぐうちに、力尽きて眠ってしまったことを。

「あ・・・ありがとう・・・。」

「いえ、随分お疲れのようでしたから。・・・ところで、どうして此処へ?」

「・・・ちょっと、港でやりたいことが・・・やらなくちゃいけないことがあって・・・。」

リンが敬語に慣れていないせいなのか、

それとも、目の前の女性の話し方がレンに似ているからなのか、

明らかに年上の女性に、リンは敬語を使わずに話していた。

「やりたいこと・・・?それはもう終わったんですか?」

「・・・い、いえ、まだ・・・着いた途端に倒れたから・・・。」

「じゃあ、帰るところとかは?」

「・・・・・・帰るところ・・・は、ないわ。」

女性は、リンの「ない」を聞いてからしばらく俯いて何かを考えているようだった。

・・・と思うと、またすぐに顔を上げ、リンに1つのことを提案した。

その提案に、リンの目は丸くなったことだろう。

なんせ彼女は、

「じゃぁ・・・此処で、一緒に暮らしてみませんか?」

と、太陽のような明るい笑顔で言ったのだから。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんと短いww

まだ
17章は続くと思います。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.140 )
日時: 2010/04/05 14:50
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: LXOuWs6u)

>>138 みぁs

そうですよね、急いでもそのうちネタにつまr((
あせらずゆっくりやっていきましょう((黙
いつごろにしましょうかね・・・
番外編の前くらいにしますかね((遅

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.141 )
日時: 2010/04/05 20:17
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げです!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.142 )
日時: 2010/04/05 22:03
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: mlAvlERx)

>>141 みあみc
   上げありがとう!!

じゃあ、続きいくよー

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・・・・え・・・。」

案の定、リンはきょとんとしていた。

「行く所がないなら、私と一緒に暮らしましょうよ。私も1人暮らしで寂しかったんです。」

「・・・あ、貴女が私と暮らして・・・迷惑じゃなければ・・・そうさせてもらうわ・・・。」

リンが俯き加減でそう言うと、女性は嬉しそうに微笑んだ。

「私はハクです。どうぞ宜しくお願いしますね。」

「わ、私は・・・・・・。」

言いかけて止めた。

『リン』という名前を出していいのかが分からなかったからだ。

こんなところで王女だということがバレれば、どうなるか保障はできない。

「り・・・リンリア・・・。」

咄嗟に思いついた名がそれだった。

母親、つまり前の王女が、リンにつけようか迷っていた名らしい。

「リンリア・・・いい名前ですね。」

「・・・あ・・・ありがとう・・・宜しくね、ハク。」

「はい!!・・・あ、此処はリンリアの部屋として使っていいですからね。」

そう言ってハクは微笑むと、食器を洗う仕事に戻っていった。

1人になったリンは、再び布団の中へと潜り込み、

「レンは・・・何処にいるのかな・・・。幸せなところだったら・・・少しは安心できるけど・・・。」

と呟き、辿り着いた時と同じように、深い眠りに落ちていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第17章 完

だから短いってww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.143 )
日時: 2010/04/06 14:30
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げです!!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.144 )
日時: 2010/04/06 14:32
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: kASSjQCj)

次から状況が一変しますが、

お許しくださいませ。

リンがハクと同居している頃、レンは・・・みたいな感じなので;;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.145 )
日時: 2010/04/06 14:33
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: kASSjQCj)

>>143 みあみc
いつもありがとうね〜!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.146 )
日時: 2010/04/06 16:52
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: kASSjQCj)

第18章 闇の中

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・・・・・・・。」

真っ暗な・・・いや、真っ黒な部屋。

何も見えない。何も聴こえない。

そこにいたのは唖然としている1人の少年。

リンの身代わりとなり、死んだ筈のレンがいた。

しかし、今は何も分からない。

あの交差点でのリンのように・・・。

「・・・ここは・・・・・・。」

周りを見回しても、案の定何もない・・・と思っていたのだが、あった。

たった1つだけ、それも天井に。

「・・・・・・穴?・・・の中に何か・・・。」

レンが見つけたものは、天井にぽっかりと開いている大きな穴、そしてその中にある大きな薇。

すると、その奥から声が聞こえた。

聞き覚えのあるような・・・それでも今は不気味だとしか言えないような、女性の声。

『・・・・・・罪深き少年・・・。』

「・・・誰だ・・・?姿を現せ!」

『残念だけど、私に姿はないの。名前もないわ・・・。』

「・・・・・・罪深き少年って・・・どういうことだ・・・?」

『そのうち分かるわ・・・でも、貴方は此処から出ることは出来ない。ずっとね・・・。』

レンは、薇を睨みつけた。

誰かの姿が見えるわけではない。しかし、薇の方から聞こえる声が憎かった。

『・・・そんなに怖い顔しないでよ・・・どう?・・・そろそろ思い出したんじゃない?』

「・・・何を・・・・・・・・・・・・・・!!??」

思い出した。

自らが犯した罪を。

愛する人を殺したこと。

命令に逆らったこと。

大好きな王女で、大好きな姉で、大好きなリンのことを———・・・・・・。

レンが全てを思い出し、呆然としていると、薇の奥の声はかすかに笑い、パチンという音を鳴らした。

その瞬間・・・現れた物は手錠、そして鎖。

その手錠と鎖は、あっという間にレンの動きを封じてしまった。

「・・・・・・く・・・・ッ・・・。」

『その手錠の赤は、お前の知っている人の血の色・・・鎖の青は、お前の知っている人が流した涙の色・・・。』

そう言うと、薇の奥の声は、聞こえなくなった。

「ちょ・・・ちょっと待て!!!待てってば!!!」

その叫びは、真っ黒い部屋にこだまするのだった。

すると、薇の奥から聞こえていた声の代わりに、綺麗な歌声が響いてきた。

「・・・さっきの人じゃないな・・・。」

まるで子守唄のようなその歌に、レンは聴き入り、いつの間にか眠ってしまった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

続く。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.147 )
日時: 2010/04/06 20:52
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
そうですから^^
はい、あせらずゆっくり^^
奏さんの都合でいいですよ^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.148 )
日時: 2010/04/07 20:02
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

誰なんだろう、、、、

楽しみだぁ、、、!!

上げでーす^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.149 )
日時: 2010/04/08 17:53
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: uzWnL3hE)

>>147 みぁs
はい^^ありがとうございます。
気長に待っていてください^^;
(・・・・・・・・・・・・・・・・・とか言って、やる日が来るのk)


>>148 みあみc
文章だと、レン以外全員が誰だか分からないよね、Re birthdayは・・・;;
曲を聴けばすぐに誰かわかるけどn((ry

上げありがとう^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.150 )
日時: 2010/04/08 20:38
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: uzWnL3hE)

つーづーきぃー。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

子守唄が終わった頃、

レンは重いまぶたを開いた。

「・・・っと・・・寝てたのか・・・。」

穴と薇しかないこの部屋で、時間なんて分かる筈もなかった。

そもそも、此処では“時間”が存在するのだろうか。

「・・・なぁ・・・此処に来てからどれくらい経つんだ?」

レンは薇にそう問う。

また、あの声が聞こえるような気がして。

・・・しかし、何も聞こえなかった。レンの声以外、何も。

————・・・かと思えば、止んだあの子守唄が、再び聴こえてきたのだ。

とても綺麗で、そして哀しそうな子守唄が。

「・・・・・・・・・・・・・・・リン・・・・??」

その歌声の主の名前を、レンは呟いた。

「・・・やっぱり・・・リンだ・・・。どうして気づかなかったんだ・・・!!」

それはきっと、記憶がまだあやふやなせいだろう。

一度に色々なことがありすぎて、何がなんだか分からなくなっているのだ。

そんな記憶があやふやな頭を押さえながら、レンは深い溜息を1つついた。

「・・・・・・リン・・・大丈夫かな・・・。今頃、何してるんだろう・・・。」

レンには、その歌の意味が分からなかった。

リンの歌なんて聴いたことがない。

リンの知っている歌・・・それは何かを考えようとするが、考えれば考える程、頭の中は混乱してくる。

どうやら今は、ただ大人しくじっとすることしかできなさそうだ。

「・・・会いたいよ・・・リン。」

そのか細い声で呟いた願いは、あっけなく子守唄に掻き消されてしまうのだった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第18章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.151 )
日時: 2010/04/09 20:10
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
いえいえ^^

レンの視点ですね^^
歌的にはハッピーエンドですが・・・

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.152 )
日時: 2010/04/09 20:58
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げです!!!!

ケナゲな、、、(泣)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.153 )
日時: 2010/04/10 10:20
名前: +アリス+ (ID: S5DpgI4u)

私も悪のシリーズ書いてるので来ました♪
…あのホントスルーしてくださっておKなんですが
なんか三章ぐらいまで>>2>>3>>4てな感じで続いてるじゃないですか?なんか私的に面倒だったので、こんな感じにしたらどうですか?↓↓
>>2->>4
みたいな感じですね…。
なんか2とか−らへんクリックすれば続けて見れます。
すいませんホント個人的な感想です。
どーーーーーーでも良いです。
別に荒らしじゃないんで、何も言わないでください。

ってか小説神すぐる((いまさr
できれば私のとこも来てくださいね??
ひまならばね^^
すいません×∞
でわでわ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.154 )
日時: 2010/04/10 11:41
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げ!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.155 )
日時: 2010/04/11 12:35
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: FsSzscyg)

>>151 みぁs
はい^^
いきなりレンのほうに飛びました((ry
無理やりにでもハッピーエンドにするつもりです((ォィ

>>152 >>154 みあみc
健気なレン君大好きだぉ←
死んだ後でもリンのこと考えてるレン君いいy((黙
上げありがとぅ♪

>>153 +アリス+s
初コメ&アドバイスありがとうございます^^
なるほど、そういうやり方があったのですね((←馬鹿
では、そうしてみますww
アリスsの小説も見にいきますね^^


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちょぃと修学旅行の準備とかで更新できてなくてごめんなさい。
ネタが詰まってます、ごめんなs((ry

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.156 )
日時: 2010/04/11 12:57
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: FsSzscyg)

解釈が難しいなぁ・・・;;

第19章 光

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

子守唄に包まれながら、レンはただじっとしていた。

と言っても、手錠や鎖で繋がれているのだから、じっとすることしかできない。

何度も何度も、その子守唄を聴き、そして理解しようと必死だった。

そして、分かった。

長い時間の中で。

今にも真っ白になりそうな頭で。

「・・・・・・・・・・・・・・・リン・・・・・・。」

どうしても半端なところで終わってしまう、この子守唄・・・。

「・・・・・・だったら、僕が続きを・・・・・・・いいよね?・・・リン・・・。」





突然、レンの足元がほのかに明るくなった。

ふと上を見ると、

小さな、光———・・・・・。

止まったままの薇には、隙間が多数ある。

きっと、その隙間から落ちてきたもの。

それがこの光で・・・



     リン
    “君からのメッセージ”   ・・・・・・だろ?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は正直歌の意味がわからなy((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.157 )
日時: 2010/04/11 13:19
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: FsSzscyg)

つづき

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

手に取れるほど小さかった筈の光は、いつの間にか、真っ暗だった部屋全体を照らしていた。

眩しいほどに。

「す・・・凄い・・・。」

しかし、それだけではなかった。

全く動こうとしなかったあの薇が、突然回り始めたのだ。

「・・・・・・どうして・・・急に・・・?」

『・・・・・・少年。』

それは、あの時聞こえた女性の声。

今は、不気味さなど感じられず、とても美しい。

そしてそれは・・・・・・。

『罪が、許されることはない。』

「あぁ、分かってる。」

『・・・・・・そう・・・でも、これは覚えておいて。・・・私は、貴方を許すわ。』

そう、今まで薇の奥から聞こえていた声。

それは・・・

「・・・もしかして・・・ミク・・・さん・・・??」

薇の奥の声は、初めの時のようにクスっと笑い、またパチンと音を鳴らした。

「!!!?」

手首にかかっていた赤い手錠は、その音と共に弾け、弾けた後は、違う声が聞こえた。

『これから貴方は生まれ変わるのよ。』

ただそれだけだったが、その声は

「・・・あの時の・・・剣士・・・?」

気づけば、身動きをとれなくしていた鎖も、弾けていた。

              birthday
『今日が、君の新しい誕生日だよ。』

「王子・・・・・・?」

そう呟いた途端に、部屋一面が真っ白になった。

そして、その部屋から出る、本当に最後の時、

『さぁ・・・行っておいで、レン君。』

それは、レンが想いを寄せ、レン自身が殺した人の声。

レンは1度だけ振り向き、回り続けている薇に声をかけた。

「・・・ありがとう、ミクさん。・・・みんな。」

レンは、眩い光の中に飛び込んでいった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第19章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.158 )
日時: 2010/04/11 13:35
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

こここ更新来たぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あ スミマセン><ついテンションアップ↑

になってしまって、、、

レンいいですよね!! 萌え死にしそうですww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.159 )
日時: 2010/04/11 20:08
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

あげとくね!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.160 )
日時: 2010/04/11 20:33
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

おおおおお、すごい!!!感動しましたよwww

なんか、物語の風景が想像できる!!!
奏さんの文才、すごいです!!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.161 )
日時: 2010/04/12 16:27
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: FsSzscyg)

>>158>>159 みあみc
いえいえ、私の更新が遅いから、、無理ないよw
でもテンションあげてくれて嬉しいぉww
レン君いいよね^^私は鏡音廃だけd((ry

>>160 みぁs
馬路ですかwこんな駄文に感動して頂けて感激ですッッ!!ww
物語の風景を語っておかないと、
私の場合は、本当に何がなんだか分からなくなるのですww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.162 )
日時: 2010/04/12 16:59
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: FsSzscyg)

ちょ・・・ちょっと続きが思いつかんとです;
しかも明日から修学旅行なんで、、
次の更新は金曜日か土曜日くらいになりそうです。

ごめんなさい。。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.163 )
日時: 2010/04/12 17:10
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

分かった!!!!

楽しんで来てねー!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.164 )
日時: 2010/04/12 20:29
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

全然ダメ文なんかじゃないです!!!
素晴らしい文ですよ^^

修学旅行たのしんできてください^^*

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.165 )
日時: 2010/04/13 18:54
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

あげとくね〜^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.166 )
日時: 2010/04/14 21:06
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げ!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.167 )
日時: 2010/04/15 20:40
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: CODkvPy7)

ただいまです^^
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・疲れた\(^○^)/

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>163>>165>>166 みあみc
楽しんできたぉー!!
足が痛いぉー!!腹も痛いぉー((黙
いない間のあげありがとう★

>>164 みぁs
いえ!!駄文です!!www
みぁsの方がすんばらしいですよ!!((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.168 )
日時: 2010/04/15 20:58
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
おかえりなさいです←www
お疲れ様です^^

いえいえ、私のなんて全然だめで・・・
奏さんの文章はとてもよみやすくて・・・

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.169 )
日時: 2010/04/15 21:12
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: CODkvPy7)

第20章 言い伝え

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・・・。」

ハクという女性と同居してから数日・・・。

場所は教会の一室、懺悔室だった。

リンリアと名乗っているリンは、毎日同じ時間に懺悔室に籠もっていた。

もちろん、懺悔することは今までの出来事全て。

幼い頃、リンの前からレンが居なくなった時から、レンが処刑されるまでの全ての罪を神に告げた。

もちろん、懺悔室には彼女しかいない。

ハクには「くれぐれも入ったりしないように」と念押ししていたから。

王女ということがバレずに、「リンリア」ではなく「リン」として謝ることが出来たのだ。

そして、今日の懺悔は終わりを迎えた。

瞳には、溢れんばかりの涙が浮かんでいる。

「・・・・・・ふー・・・私・・・いつまでも泣き虫なのね・・・。」

リンが部屋を出ようと後ろを振り向くと、重そうな扉が僅かに開いていた。

「・・・あら・・・ちゃんと閉めてなかったみたいね・・・。」

ギィッ・・・という音を立てて、扉が開くと———・・・

「・・・!!?・・・・は、ハク・・・どうしたの?・・・」

そこには、いつもは居ない筈のハクが、タオルを持って立っていた。

何故だか、焦っている様にも見える。

「え・・・あ、えっと・・・また、泣いていると思って、タオルでも届けようかと・・・。」

「・・・覗いたり・・・話聞いたりした?」

「いいえ!!・・・だって・・・リンリアにあんなに念押しされましたもの・・・。」

それを聞くと、リンはホッと胸を撫で下ろした。

「そう・・・。ならいいわ。・・・タオルありがとう。」

この時、様々な思いが飛び交っていたことを、リンは気づいていたのだろうか・・・。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

続く

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.170 )
日時: 2010/04/15 21:16
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: CODkvPy7)

>>168 みぁs
いやー、本当に眠いです((ぉまw

みぁsのは本当に読みやすかったですよ^^
私は今悩み中です;;
行を一行分空けるか空けないか・・・で。((どっちでもおkw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.171 )
日時: 2010/04/15 21:30
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

私は全然ねむくないwww

いえいえ、文才は奏様の方があきらかにすごい!!!
私的には空けたほうがいいかと・・・

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.172 )
日時: 2010/04/16 13:48
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

お帰り!!!!

更新〜♪

リンー!!!!偉いぞー!!!!←w

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.173 )
日時: 2010/04/16 14:45
名前: ニョーコ★ (ID: SEcNJIKa)

初めまして
ニョーコ★です!!
私も悪ノシリーズ大好きです!!

このお話すごくいいです!!〔>_<〕
レンが死ぬところとか
私ボロ泣きでした!!
奏さん文才ありすぎですね!!
続きすごく楽しみにしています!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.174 )
日時: 2010/04/17 11:19
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: MsKbtUWA)

>>171 みぁs
私はどちらかと言えば昼の方が眠いですww
夜に眠いのは結構珍しい方なんですよ(ぁ
では、行は空けたままでいきますね^^
・・・それで短い文章をごまかせr((殴

>>172 みあみc
ただいまー疲れたー!ww
リンは確かに偉いよ・・・罪を償っているからね・・・
・・・・・・・でも・・・その時h((ネタバレ

>>173 ニョーコ★s
初コメありがとうございます!!
悪ノシリーズはネ申です!!www
文才だなんて・・・そんなもの私にはありませぬッ!←
あ・・・でも光栄ですww((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.175 )
日時: 2010/04/17 11:26
名前: スピア ◆u.tjn/VRNg (ID: 3Oig7PbJ)

読みやすくて面白いです!

頑張ってください☆

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.176 )
日時: 2010/04/17 11:37
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: MsKbtUWA)

>>175 スピアs
初コメありがとうございます!!
読みやすいですか・・・?
それはきっと文章が短いからd((ry
頑張りマス^^・・・できる限り((殴

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.177 )
日時: 2010/04/17 11:48
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
そうなんですかwww
でも夜遅いと、眠いですよね^^
ごまかせるですかwww私もよくやりますwww

白ノ娘のストーリーもはいってきておもしろいです^^*
更新、がんばってください^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.178 )
日時: 2010/04/17 18:42
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: MsKbtUWA)

>>177 みぁs
普段は(夜中)3:00くらいまでなら平気なんですけどね・・・;;
私の場合は「章」をつけるには1章分が短いような気がするので・・・誤魔化します、はいwww
いやー、便利ですねぇ・・・((

白ノ娘は、ちゃんとした「番外編」としてやります。
今のは・・・えっと・・・伏線みたいなものです、たぶんw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.179 )
日時: 2010/04/17 19:13
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: MsKbtUWA)

20章の続きかもしれない何か((

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

タオルを受け取り、涙を拭っていたリンは、いきなりハクを見上げた。

「ねぇハク。・・・羊皮紙とか瓶とか・・・持ってない?」

いきなりの質問に戸惑ったハクだったが、リンのすることを悟ったように、

「えぇ、たしか私の寝室の棚に・・・何をお願いするんですか・・・?」

「・・・そ、それは・・・秘密!!」

リンが焦ったようにそう言うと、ハクはクスクスと笑っていた。

「そうですよね、詮索してはいけませんね。・・・では、

取って来るのでリンリアはペンを用意しておいて下さい。」

ハクは寝室へと向かい、リンはペンを取りに向かった。



この海には、言い伝えがある。

その言い伝えを、レンはよく実行していた。

その度にリンは、「そんなもの信じているの?」と聞いていた。

その質問に対し、彼はただ微笑んでいるだけで、時にはリンのことも誘ったが、

元々そういったことに興味のない性格のリンは、いつも断っていた。

この港に来た理由・・・それは、この言い伝えを実行すること。

正直なところ、今この時だって、言い伝えのことは信じることができていない。

でも・・・・・・・・・

「・・・お願い・・・今だけは、信じさせて・・・。」

レンが処刑されるまで、リンの願うことは全て、大臣や世話係、そしてレンが叶えてくれた。

しかし今、リンの願いを叶えてくれる人はいない。

だから此処に来たのだ。

此処で願いを叶える、ただそれだけを想って。

「リンリア、羊皮紙ありました。・・・小瓶は、これぐらいの大きさでいいですか?」

気づくと、ハクが戻って来ていた。

「・・・あ、ありがとう。瓶もこれで丁度いいわ。」

羊皮紙と小瓶。

これがあれば言い伝えを実行することは十分可能。

「ぁ・・・あの、ハク・・・ちょっと席を・・・。」

「え?・・・あぁ、そうですね。お願い事は秘密でしたものね。・・・では、お洗濯に行って来ます。」

そう言って、ハクは部屋を出て行った。

リンはペンを取り、羊皮紙へと向けた。


ハクの苦悩の表情にも気づかずに・・・・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第20章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.180 )
日時: 2010/04/17 20:34
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
すごい!!!
そこまでは、親うるさいしおきてられませんよwww
ですよね☆便利です^^*

そうなんですか!!楽しみです^^*

リンちゃんは鈍感ですねwww
あっ、ハクが器用なだけかwww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.181 )
日時: 2010/04/17 22:37
名前: 黒の蝶 (ID: JfFpjBhB)

済みません;;
私も小説作るの好きで作ったんですけど
新規スレッドを更新するのが何所を押せば更新できるのか分かりません><

図々しいかと思いますがどうぞ・・
    おしえてください・・・。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.182 )
日時: 2010/04/18 10:40
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: MsKbtUWA)

>>180 みぁs
朝に弱いっていうのが欠点ですけどn((ry
ウチの親はさっさと寝ちゃうんでwww
リンが鈍感だってことは、ハクにとってはいいことなんですよね・・・・・・((ニヤリ((殴

>>181 黒の蝶s
えーっと、、いつもコメントするときに使う、下のコメ欄的何かがありますよね?
そこに、お話とか登場人物とかもろもろ書いて、いつも通りに「返信」すれば更新できます。。

…なんか、、説明下手で申し訳ないっす&私が勘違いしていたらなおさら申し訳ないっす((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.183 )
日時: 2010/04/18 12:50
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

え!?!?
苦悩の表情!?

な、、、何だろう。。。!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.184 )
日時: 2010/04/18 14:35
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: MsKbtUWA)

>>183 みあみc
フッフッフーwww((
何だろうねぇ・・・・・・・・・・・・・。
「白ノ娘」を聴けばわk((ネタバレ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.185 )
日時: 2010/04/18 15:11
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
私も弱いです・・・早く寝てるのにwww
うちの親は結構おきてるかも・・・
なるほど!!
ですよね、これから・・・((強制終了

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.186 )
日時: 2010/04/18 16:00
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: MsKbtUWA)

第21章 後悔の手紙

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「じゃあ・・・ちょっと行って来るわ。」

「はい・・・あ、寒いからこれ・・・どうぞ・・・。」

ハクから渡されたものは、上に羽織るもの。

しかし、何処からどう見ても、ただの大きな布。

それでも今のリンにとっては嬉しかった。

「ありがとう・・・じゃあ、なるべく早く戻るわ。」

と言うと、リンは波打ち際へと向かった。

手には、願いを綴った羊皮紙・・・そして、それを入れている小瓶。

前までは、ただ馬鹿馬鹿しいとしか思ってなかった。

現実から逃げている者たちが縋るものだと思っていた。

・・・・・・今なら信じられる。

・・・・・・・・・・・・信じなくてはいけない。

・・・・・・・・・・・・・・・信じる。



とても、穏やかな波が立っている。

これほど穏やかで、瓶は流れていくことが出来るのだろうか・・・。

「・・・大丈夫。たとえ流れて行かなくたって、願いは届くわ、きっと・・・。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・・・・サーセン、用事出来たんでここまで。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.187 )
日時: 2010/04/18 16:01
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: MsKbtUWA)

>>185 みぁs
そうなんですかww
あ、でも私も早く寝ても昼まで寝てることが(ぁ
そうなんです・・・これから((ry

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.188 )
日時: 2010/04/18 16:11
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
学校でウトウトですwww
昼まで!!!すごいですよ・・・
これから((ニヤリ((蹴

・・・ってか、リンちゃんが行ってるwww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.189 )
日時: 2010/04/18 19:24
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: XpdUVwMT)

聴いたよw

なるほど、、、、ハクは、、(おぃ)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.190 )
日時: 2010/04/19 03:11
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: XpdUVwMT)

あげときますね!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.191 )
日時: 2010/04/19 18:24
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: tuG0e6yh)

>>188 みぁs
もうホント・・・1時間目が国語だったりすると完璧に寝ますwww←
あ、でも最前列なんで寝れないんですけどねw
これk((ry

>>189 みあみc
・・・・・え?聴いちゃったの?((ォィ
まぁ、話分かってたほうがいいよねww
あげありがと♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.192 )
日時: 2010/04/19 19:10
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: UlJE/3RE)

おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

参照が1000突破してたよ!!!

皆様ありがとうございます^^b

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.193 )
日時: 2010/04/19 19:28
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: UlJE/3RE)

つづきだぉ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リンはハクから渡された布を羽織り、波打ち際にしゃがみこんだ。

そして、顔の前で羊皮紙の入った小瓶を握り締めた。

この場で願掛けをするかのように。

「私・・・言い伝えのこと、ちっとも信じていなかったわ・・・。
 
 でも、今なら信じる。大切なレンのためなら・・・。」


と呟くと、名残惜しそうに小瓶を手放した。

その小瓶は、穏やかな海の中、ゆっくりながらも少しずつ流れていく。

リンは立ち上がり、その瓶を見失わないよう、目で追いかけていた。

その瞳に、前までの悪の色はない。

王女になる前、本当に幼かった頃と同じ、澄んだ瞳だった。

「・・・・・・私の願い・・・届くかしら・・・。」

リンの書いた願い、それは———・・・。

   『レンに“ありがとう”って言いたい。

      レンに“ごめんね”って言いたい。
   
         レンにもう一度会いたい。
 
               会わせてください。

                    もう1度、双子として生きること。

                       それが私の願いです。』


その願いを乗せた羊皮紙と小瓶は、少しずつリンから離れていくのだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

21章 完

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.194 )
日時: 2010/04/21 21:01
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

奏さん
そうなんですか!!
私は音楽の鑑賞とかウトウトしますねwww

参照1000おめでとうございます!!!

リンちゃん・・・感動です!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.195 )
日時: 2010/04/21 22:44
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: khxqjExY)

>>194 みぁs

音楽ですか・・・なるほど・・・。
私は目の前にスピーカーがあって、後ろの方にも聴こえるようにするために大音量にするので
うるさくて眠れませんwww

ありがとうございます!!w

リンは・・・いい子なんですよね・・・はい←

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.196 )
日時: 2010/04/21 23:21
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: khxqjExY)

第22章 涙

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

遠ざかる小瓶を見つめる瞳には、いつの間にか熱い涙が溢れていた。

「・・・・・・ぅ・・・・・・うぅ・・・レン・・・・・・。」

バシャッという音を立てながら、リンは水の中へと膝から崩れ落ちていた。

冷たい海の水が、リンの足を襲う。

しかし、彼女はそんなことも気にせず、ただただ熱いものを目から零していた。

「・・・ごめんなさい!!・・・・・・ご・・・ごめんなさいッ!!!」

リンは、泣きじゃくった。

いつもの懺悔室など比べ物にならないくらいに。

その涙は、海の中へと消えていく。

それと同じように、願いを乗せた小瓶も、視界から消えていた。

「全部・・・ッ・・・全部、私が悪いの!!レンは何も悪くない!!!・・・・・・

 今更こんなこと言って足掻いても、何にもならないわ・・・そんなの分かってる・・・それでも・・・・・・!!」

リンは、神へ訴えた。

レンは何も悪くない。

悪いのは全て自分である、と。

「・・・私は・・・・・・レンに会いたい・・・ただそれだけ・・・あとは・・・何も望まないわ・・・死んだって構わない・・・・・・。」

リンの声は一層震えだし、零れ落ちる雫も、止まることを知らなかった。

「ぅ・・・ぅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・ッ!!!」

生まれて初めて、リンが声をあげて泣いた。

それは、とても哀しく、とても辛いものだった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

つづく

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.197 )
日時: 2010/04/22 07:01
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

おはようございます!

リンー、、、、いい子だよぅ、、、、

自分で言っていたように足掻いても何もならないけど、、、、、

きっとレンには、、、、(泣)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.198 )
日時: 2010/04/22 18:13
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: h4O0R2gc)

上げ!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.199 )
日時: 2010/04/23 16:22
名前: みぁ (ID: B.InV0br)

奏さん
それはうるさいですねぇwww
私は後ろの方が席なのでwww

ですよね、いい子^^
あと、すっごい素直ですよねwww
小説、感動です!!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.200 )
日時: 2010/04/24 23:39
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: OZxqQ4OG)

>>197 >>198 みあみc
リンもいい子だし、レンもいい子・・・・。
よくよく考えたら、カイト兄さんだけがいい人っぽく書かれてないね・・・;;
きっとレンには・・・その続きは言ってはいけなぃぞww
あげありが㌧←

>>199 みぁs
後ろの方いいですねぇ・・・
あ、でも私、眼鏡かけても視力Cなんで、きっと後ろだと見えませんねww
リンいい子・・・。
素直なリンは大好きですが、私的にはツンデレも大好k((ry

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.201 )
日時: 2010/04/25 00:27
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: OZxqQ4OG)

つづき

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とてもとても広い海に向かって、リンの声だけが響き渡る。

「う・・・ぁ・・・っぐ・・・。」

その悲痛な叫びを、リンは必死に堪えようとしていた。

「・・・さっき・・・あん・・・なに、大声で泣・・・た・・・もの・・・。ハクに・・・聞か・・・てないと・・・い・・・けど・・・。」

いつものように気丈に振舞おうとするリンだったが、

溢れ出る想いは、リン自身にも止められはしなかった。

せっかく堪えた熱い涙が、一粒、また一粒と頬を伝う。

「・・・・・・・・・・・・神様・・・・・・私からの・・・最後のお願い・・・ううん、最後の我儘・・・聞いてください。」

リンは、暗い空を見上げ、叫んだ。

「もしも・・・・・・もしも、生まれ変われるならば・・・」

重い音が響く。

それは、ハクが待っている筈の教会の鐘の音。

そして、その鐘の音と共に、ハクから貰った布が強風に持っていかれ、宙へ舞い上がった。

「・・・あの時と同じ、鐘の音・・・。」

リンは、最後の我儘を、最後まで神に告げなかった。

いや、鐘の音のせいで、最後の言葉が聞き取れなかったのだ。

しかし、それでもいいと思った。

“願いは届いたはず”

リンはそう信じているから・・・。

飛んでしまった布を探す為、辺りを見回すと、すぐ後ろにハクがいた。

「・・・ハク・・・どうして・・・。」

「・・・・・・・・・ぇ・・・?・・・あ、えっと・・・泣き声が・・・聞こえて、心配で・・・。」

ハクがとても焦っているように見える。

それは、普段鈍感なリンでも分かることだった。

「・・・ありがとう、ハク。・・・ごめん、あの布、どこかに・・・。」

「・・・・・・ぃ・・・いいの、気にしないで、安物ですから・・・。」

「・・・・・・。」

そう言われても戸惑っているリンを見て、ハクは落ち着き、優しく話しかけた。

「・・・さ、中に入りましょう。風邪を引いてしまいますわ。」

「・・・え、ええ。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「どうかした?さっきから随分と海の方を気にしているみたいだけど・・・やっぱり、あの布・・・。」

「いえ・・・違くて、布のことでは・・・と、とにかく気にしないでください!」

ハクは、笑いながらも再び慌て始めた。

ふーんという風にハクを眺めながら歩いていたリンは、

「ねぇ、ブリオッシュって作れる?」

と聞いた。

「え?ブリオッシュ・・・ですか?・・・まぁ、なんとなくなら・・・。」

「今度、作り方教えて頂戴!」

ハクは正直驚いていた。

あれほど泣いていたリンが、今は目を輝かせていること。

そして、言い伝え以外には、あまり興味を示さなかったリンがお菓子作りに興味を抱いていることに。

「・・・はい!・・・私でいいのなら。」

瓶が流れ続けている筈の海を後に、

2人は笑いあいながら、暖かい教会の中へと入っていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

22章 完

今の時期、本気で忙しいので、
なかなか更新できないかもしれません。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.202 )
日時: 2010/04/25 14:06
名前: みぁ (ID: 5Ru2iDax)

奏さん
私も視力Cですwww
いい子ですよね、ホンとにwww
レンのツンデレもwww(((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.203 )
日時: 2010/04/25 23:45
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: X96rB3AK)

>>202 みぁs
マジですか!w
Cで後ろの席って結構大変じゃないですか?;;
レンのツンデレ・・・ツンデレン・・・・・
きぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁx((殴

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここまでのところで、一応リグレットメッセージまで書き終わりました。
本当のところ、まだ本編は続きます。
・・・・・・・無理やりにでもハッピーエンドにしたいので。
と言っても、Re birthday に繋げる(?)ため、「現代」になると思います。

しかし、本編完結後、番外編(ハク視点)をすると、順序的におかしいというか、
なんだか変な感じになるので、

本編(22章で一度終了)⇒番外編⇒本編の続き(完結までの為、1〜2章分になると思います)

という風にさせて頂きます。

というわけで、次の更新は、番外編突入です。
ちなみに、前にも「番外編をする頃に、新しい小説を始める」と言っていたので、
・・・・・・・やってみようかなーと・・・・。
そのうち、発見できるかと思います。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.204 )
日時: 2010/04/26 16:04
名前: みぁ (ID: 5Ru2iDax)

奏さん
マジですwww
教室だとそこそこ大丈夫ですが・・・
理科室とかはきついです・・・文字がぼやけますwww
めっちゃ可愛いですよ^^bb
ツンデ恋唄とかきゃぁっぁぁぁぁ((殴
・・・って感じですwww((ぇ

了解いたしました^^
楽しみにしてます*

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.205 )
日時: 2010/04/28 19:16
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: NbE37YYW)

>>204 みぁs
私は教室でもヤバいですww
しかも、遠くから友達に手を振られても、「え、アレ誰!?」みたいな感じになって大変ですw((
レンのツンデレは凶器でs((ry

一応新小説建てました^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.206 )
日時: 2010/04/28 19:39
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
中学生ですか??
教室、ひろいですもんね;;
私もあります;;
ですよね!!!
凶器だww凶器(((

了解しました^^
コメしにいきます^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.207 )
日時: 2010/04/28 19:52
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: NbE37YYW)

>>206 みぁs

はい^^中3です。これでもww
もうね、うん、受験なんて知るかってーn((タヒ
ツンデレンにも鼻血ブーで、
さらにショタレンにも鼻血ブッハーですy((黙

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.208 )
日時: 2010/04/29 11:09
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
うぉ、受験生!!!しかもかなり年上だった←((ry
勉強、嫌ですよね・・・><
ショタレンwww可愛いですよね☆
でも、レンは私より年齢設定上だったりするwww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.209 )
日時: 2010/04/30 20:39
名前: 瑠李 (ID: NbE37YYW)

>>208 みぁs

・・・勉強死ねー♪勉強死ねー♪爆ー発しr((
年上でしたかww(なんとなくそんな気はしていたg←)
あ、でも年上にしては文章力に欠ける((
私は1月で15歳です・・・まだ結構あるけど・・・
リンレンより年上になりたくなぃ(´・ω・`)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.210 )
日時: 2010/04/30 20:43
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: NbE37YYW)

上の名前ミスです

瑠李と奏は同一人物です;;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.211 )
日時: 2010/05/01 09:07
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
なくなっちゃえーー♪
学校爆破www((逝け
年上でしたーー☆
・・・ってかほぼカキコに居る人は同じか年上というwww
全然そんな事ないです!!
読みやすくてお気に入りです*

1月ですか、ほんとに結構ありますねww
確かに、なりたくないですね・・・

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.212 )
日時: 2010/05/01 19:40
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: NbE37YYW)

>>211 みぁs

いいですねー、学校爆発((タヒ
学校に家近い人からしたらめっちゃ大変ですけどねwww
ふぅ・・・私、老けてるんですn((ry
あ、そういえばみぁsは何歳なんですかー?

もういっそのことボカロも年をとってくr((無理

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.213 )
日時: 2010/05/02 12:10
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
ですねー、そういや私の家、学校の近くだwww
バリアでも張りましょうかねwww
年はとるものですよ^^
・・・ってか中3でふけてるってwww
何歳でしょうねー((ぇ
うーん、何歳に見えますかねー((黙r

あっ、それいいかもwww
大人になったボカロも見てみたいwww((殴

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.214 )
日時: 2010/05/03 13:10
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: sJfYnJsm)

>>213 みぁs
バリアwwww
中3でも小さい子から見れば老けてるんですw
友達も、座る時に「よっこらせ」とか言ってますしww(某曲を思い出したら負けw)
って教えてくれないんですか!?www

wwwでも、大人通り越して老人にもなりまs((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.215 )
日時: 2010/05/03 13:55
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
そうですwwwバリアwww
そうですかねー^^私からば見ればお姉様的存在www
私もそうですよ^^、ってかほんと何歳だぁぁぁぁ的状態www
なんかもう、自分の年齢どうなんでしょうwww
実際よりもふけてるときありますし、すっごい幼いときもありますしwww
小3と遊びで盛り上がるんですよーwww((ぇ
あっ、ちなみに実年齢は11歳です*
今年で12www

そこは止めるんじゃーーwww((ぇ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.216 )
日時: 2010/05/03 14:42
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: sJfYnJsm)

■番外編■  ハク視点

プロローグ(?)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昔々、

そこは、隣国とは違うとても平和な国。

人々は皆美しい緑髪。

ただ、私一人を除いて・・・。




「生きていてごめんなさい。」

それが私の口癖だった。

自分の弱い所しか見つけることが出来なくて、自分が大嫌いで。

生きているのが辛くてしかたがなかった。



そんな時、あの人が私と出会ってくれたから、

私は生きることが出来たんだ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


しばらく更新できないかも

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.217 )
日時: 2010/05/03 14:46
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: sJfYnJsm)

>>215 みぁs

お姉さ・・・ッ!?
そ、そんな扱いされたの初めてですwww
私は大体、年齢以上に性格が老けてますw
・・・・・自分が何を言ってるのか分からなくなってきt((
11歳!?
・・・いいなぁ・・・私も11歳に戻りたい・・・((泣

40歳くらいまででw((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.218 )
日時: 2010/05/03 19:32
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
はい、お姉様www
私、姉がいないからほしいですね*((は??
私もですよ^^お前らなんの話をってかんじの話したりwww
そこ、おどろくとこ??
なんか遠い目??

ですね〜40くらいでwww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.219 )
日時: 2010/05/06 23:38
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: EmEMGJKv)

>>218 みぁs

いやーw私末っ子なんで、馬路でそういう扱い受けたことないですw
ウチは兄貴2人です。暑苦しy((
wwですよね、私の場合は、歌手の話についていけないんですw
いや、なんか言葉の雰囲気(?)的にもうちょっと上かなって思ってたので驚いただけですw((

カイト兄さんとかならともかく、がくぽは歳とっても変わらなさそうw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.220 )
日時: 2010/05/06 23:56
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: EmEMGJKv)

■番外編■

第1話
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

緑、緑、見渡す限りの緑色。

木々も、透き通るような緑。

人々も、皆綺麗な緑髪。

違うのは、私 だ け 。

どうして私だけ、皆と違うの?

どうして私だけ、白い髪の毛なの?

誰に聞くわけでもないけれど、誰かに答えて欲しかった。

人と違うことが怖くて仕方なかった。

だから私は弱いんだ、いつまで経っても。

弱音しか吐くことのできない、そんなつまらない人生を、運命を辿っているんだ。

一人ぼっちで・・・。

だから私は、気づいた時から同じことを呟いているんだ。

「生きていてごめんなさい」と———・・・。



そんな私でも、少しは変わることができるのかな。

もしも、一人ぼっちじゃなくなったら、私は変わることができるのかな。

・・・できる・・・よね?

『千年樹』

それは、緑の国の森、それも奥深くにひっそりと立っている、大きな木。

この木は確か、願いが叶うとか言われてるんじゃなかったっけ・・・。

正直、あまり信じられないけど、それでも私は変わりたい。

このまま一人ぼっちで寂しく死んでいくのは嫌だ。

・・・・・・・・・嫌だ・・・・・・・・・・・。

せめて、誰か1人でも、私の傍にいて欲しい。

誰でもいいから、私が信じることができるような。

そんな友達が欲しい。



もしも、この願いが神様に通じたと言うのなら、

これが、私と彼女が出会う始マリ・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


第1話 完


一切名前が出てこないというww

一応ハク視点なんだけどww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.221 )
日時: 2010/05/07 17:12
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
そうなんですかwww
うちは弟が1人www
うざいですよwww弟www
私もですwww嵐がはやってるんですけど、大して興味ねぇーーwww((殴
そうなんですかっ、えっえっ
なんかびっくりです^^(結構言われるけどwww)

あー、ですね、カイトは天然じいちゃん的なwww
老後もバカイトーとか孫に言われてそうwww
がくぽは、クールな雰囲気のまま年をwww

小説、ハク視点だーーー、ここから出会いがwww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.222 )
日時: 2010/05/09 20:23
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: SyX71hU.)

>>221 みぁs
下にいるんですかw
あ、でもいいじゃないですか、見下すことができるかr((殴
あー、嵐は最近多いですよねww
私は嵐の番組見るので、まだついていけるかもしれませんww((
ですよね?結構言われますよね、きっとw

孫「おじいちゃぁーん、これ買ってぇー☆((キラキラ 」
カイト「あぁ、いいとも、ほれ、どうぞ^^」
孫「・・・フッ・・・ちょろいもんだぜ・・・さすがバカイト・・・。」
カイト「Σ(゜д゜;;))))) 」

あ、すいませn((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.223 )
日時: 2010/05/09 22:44
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: SyX71hU.)

■番外編■
第2話
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あの子を見つけたのは、千年樹の近くだったと思う。

そうそう、その頃私は、そこへ行くのが日課だった筈・・・。

彼女は、倒れていた。

とても辛そう、というわけではなく、ただ、眠るように倒れていた。

確か、そこを助けたのが、仲良くなったきっかけだったんじゃなかったっけ・・・。

あぁ、そうだ。それで仲良くなったんだ。

何もかも正反対の私たちが。

彼女は、眩いほどの笑顔で、私にこう言った。

「私はミク。よろしくね。」

その笑顔も、美しい声も、きっと愛されてきただろう。

白い髪で、暗い私と、綺麗な緑髪で、とても優しいミク。

どうして、仲良くしてくれるのか、すごく不思議だった。

だから私は聞いた。

「何故、こんな私なんかと仲良くするの?・・・私と仲良くしたって、何もいいことなんてないよ・・・?」

と・・・。

心底私は、彼女を疑っていた。

友達なんかじゃなくて、ただ、自分より何もかも劣る私を、可哀想に思って傍にいるのではないか、と。

後からミクに聞いたけど、その時の私は、今にも泣き出しそうな顔をしていたそうだ。

それに気づいた彼女は、優しく私を抱きしめてくれた。

「貴女は、誰より素敵な人、それに変わりはないわ。私は、ただ貴女と一緒にいたいの。・・・友達・・・でしょ?」

そう彼女は言った。

どうしてだろう。

優しく微笑んで、その言葉を発していた筈なのに、声が震えていた・・・。

・・・泣いている・・・??

・・・なわけないか・・・だって、あのミクだもの・・・。

今まで、ずっと寂しくて、

勝手に、自分を「世界」の枠から外していた。

勝手に、一人ぼっちだと思い込んでいた。


でも、今は違う。

私にはミクがいる。

私を、ハクを必要としてくれている人が・・・。

私は、すごく幸せだった。

そう、

幸せだったんだ。


あの男が現れるまでは、ずっと・・・・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.224 )
日時: 2010/05/11 16:46
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
いますねwww物凄くうざい;;
まぁ、そうですね、パシリにちょうどいい((蹴
かなり酷い姉ですwww←
私はたまにしか見ないので;;
そうですねwwwここでも何回も「中学生ですか??」とか聞かれましたwww

孫、黒いwww
カイトとは逆でおっとり系よりも活発な孫っぽいwww

ミクぅぅぅぅぅ、小説に出てきましたね^^
展開が・・・展開が・・・楽しみです!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.225 )
日時: 2010/05/17 20:38
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: 3lmdTyLL)

>>224 みぁs
私は人の弟を見てると、
「あー、弟欲しい・・・馬路で・・・」と思いますww
ですよね?やっぱりw
口調からの雰囲気が大人っぽいんでww

孫が黒い・・・というか、
どうしても、カイトをヘタレにしたくなるんでs((

若干詰まってますww
さて・・・これからどうするか・・・


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ちょいと雑談


まだ番外編なんだけど、今日考えたこと、忘れないうちに書きますね。

リン「・・・何が言いたいの?」

あ、うん。
この物語の結末をね、今までに考えてたものとは違う風にしようかと。

レン「・・・やっぱり分からないんだけど。」

あのね、今まで考えてたのは、
Re birthday につなげる形の終わり方だったんだけど、

リン「ボカロに生まれ変わるっていう終わり方?」

レン「Re birthdayのPVって、だいたいそんな感じだもんね。」

うん、それ。
で、2人が目覚めたら、ボカロの姿で、ミクたちが誕生日を祝ってくれるっていう・・・。

リン「で?それをどう変えるの?」

新しい解釈として、リンレンを、ボカロ以外で生まれ変わらせてみようと・・・。

レン「何それ。人ってこと?」

まぁ、それは後でのお楽しみ。

で、さらに、Re birthdayじゃない曲に、関連付けさせようかなって。

リン「なんとなく分かったけど、それ以上言うとネタバレになるよ?」

え、あぁ、そうだね。

これは奏の独り言みたいなものだから、

リンレン「「気にしないでね☆」」

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.226 )
日時: 2010/05/17 21:12
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: 3lmdTyLL)

■番外編■
第3話 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ある日、私は彼女から打ち明けられた。

千年樹の近くで倒れていた訳も、全てを。

その日は確か・・・とても天気のいい、絶好の洗濯日和だった・・・。

でも、部屋は異様に暗くて。

そんな時に、ミクは全てを語り始めたんだ。

生まれた時から人生を決められていたこと。

自分自身の意思で、行動することが出来なかったこと。

こんな生活に飽き飽きしていたこと。

タイミングを見計って、家を抜け出してきたこと。

何もかもを、私に話してくれた。

私は、どんな顔でその話を聞いていただろう。

その後も、変わらず、笑顔で接することが出来ていただろうか。

どんなに美しく、愛されている人でも、心には傷を負っている。辛いこともある。

私は、ミクの話でそれを学んだ。

そして、一生ミクの傍にいようと決心した。

私と彼女の幸せを邪魔するものは、誰であろうと許さない、そう思った。

ミクは、自分が家を抜け出し、家の者から探されている、と言っていた気がする。

あぁ、だからいきなり

「引っ越しましょう」なんて言い出したのか。

私は何も疑わなかったけど・・・

貴女は、どんな想いでいたの?

・・・・・・・ミク・・・。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.227 )
日時: 2010/05/17 21:30
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: 3lmdTyLL)

■番外編■
第4話    (なぜか)ミクside

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私がハクに全てを打ち明けるまで、どれほどの時間が経ったのかな。

いっぱい悩んで、いっぱい考えた。

そして、私はやっと、貴女に全てを話すことが出来た。

話している間も、色々なこと思い出して、とても辛かった。

それでも貴女は、真剣な顔で、私の話を熱心に聞いてくれていたよね。

貴女の、ハクのそんなところ、素敵だなっていつも憧れていたの、気づいていたかな・・・。

私がお父様からの連絡を受けたのは、その話をしたすぐ後・・・。

見つかりたくなくて、私は貴女に無茶なことを言いました。

引越しなんて、いきなりすぎて困らせちゃったよね。

でもね、どうしても帰りたくなかったの。

ごめんなさい、ハク。

貴女に、たくさん謝ることがあるの。

私は嘘をつきました。

いや、ついています。

これからも、嘘をつき続けなくちゃいけないかもしれない。

本当にごめんね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.228 )
日時: 2010/05/18 17:18
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
そうなんですか??
でも、姉や兄もそれはそれで大変ですよ^^
そうなんですか。よく雰囲気が大人っぽいって言われますねwww

ですねwwwカイトはヘタレが合うwww((蹴

雑談、おもしろかったです*
実際にあんな風に話したいですね☆
詰まってる・・・
そりゃ、大変ですね・・・
でも、ミク視点がめちゃよかったです^^

私は小説書こうかどうか今迷ってて;;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.229 )
日時: 2010/05/29 14:53
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: NHSXMCvT)

>>228 みぁs
よく「年上なんだからしっかりしなさい!」とかありますよね。。
だったら私は上と下に挟まれていたいです((

そうなんです、カイトはヘタレでいいんでs((

面白かったですか?w
でもリンレンの言葉を付け加えたせいで、ネタバレ度がさらにうpしましt←
みぁsはどんな結末になるか分かりましたか?
・・・・できれば分らないで頂きたいww

小説!?是非書いてくださいッ!!((蹴
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

奏からのお知らせ。。

お久しぶり(?)です。
更新できずにすいません。
ネタ詰まりです((殴

ネタ詰まりも・・・なんですが、最近部活終了時間が遅くなり、帰ってくるのも遅いです。
さらに受験生なためか宿題の量がマジパネ・・・じゃなくて、めちゃ多いので、
なかなかPCが出来ません。ごめんなさい。
でも、休日にはできるだけ更新するようにします。

「鎌を持てない死神の話」の方も同じようによろしくお願いします。



受験生なんてやめてやr((無理w

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.230 )
日時: 2010/05/30 10:59
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
そうなんですよ・・・「お姉ちゃんでしょ!」とかw
ですねっ、それいい!

ヘタレキャラだしw((殴

おもしろかったですwww
リンレンが居たら、あんなかんじなのかなぁとか思いつつwww
分からなかったでーす^p^((←バカ

どうでしょうかwww
いろいろ、小説にしたい!っていうのはあるんですがwww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.231 )
日時: 2010/05/30 11:04
名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)

はじめまして!

最初から読んでみました。

天才ですね。いや、神ですね。

もう…私とは比べ物にならん!!
あ、私の小説もよろしければ見に来てください。
見下せますよ。
いや、でも奏さんはそんなことしませんね。

乱文失礼いたしました。頑張ってください!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.232 )
日時: 2010/05/30 21:42
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: QQmxnDsv)

>>230 みぁs
大変なんですね…;;
私は末っ子なんで、よく兄貴と比べられることとかあります;;

でも、何かの動画で、自分のことを「カッコイト」って言ってましたよww

リンレンが3次元にいてくれたらどんなにいいか((
分からなかったですか…よかったです、本気でw

ってことは、曲をもとにした小説ですかね?


>>231 *yuki*s
はじめまして^^

こんなgdgd小説を最初から読んでくれるとは…ありがとうございます!

神?いえいえ、神は悪ノPですww
yukiさんも小説書いていらっしゃるんですね、
お互い頑張りましょう!!w((
見に行きますよ、絶対!

見下すなんて、そんなことしませんよ。
だって私のほうが下手なんで……;;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.233 )
日時: 2010/05/30 22:04
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: QQmxnDsv)

番外編

第5話
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミクが全てを打ち明けた後、私たちはすぐにあの村を飛び出した。

そうしてたどり着いた生活が、使用人として働きながら暮らすこと。

私もミクも、慣れないことばかりだった。

特にミク。

彼女はほとんどが初めての経験だったようで、かなり戸惑っていた。

それでも、「きっと2人なら大丈夫。」

それを、私たちは呪文のように唱え、この幸せが続くことを祈りながら暮らしていた。

……のだが、

私は正直、不安で仕方がなかった。

いつまでミクと一緒にいられるのか…。

仮にも彼女は家出してきた身。

しかも、私と違って、筋書きがありながらも、蝶よ花よと育てられた美しい娘。

両親が心配しない筈がない。

いずれ、私たちにはお別れの時がやってくる。



……駄目だ…こんなことを考えてはいけない…!

今は、この幸せを存分に味わうんだ。

ミクがいなくなることなんて、考えてしまったら、私は何も変わることができないじゃないか…。

私はミクの傍にいる、ずっと。

ミクも私の傍にいてくれる…。

…でももし、ミクに何かがあって、離れ離れになってしまったら……?

そのときは……

緑の国には戻れない。

戻りたくない。

だったら、もっと遠いところで、1人で静かに暮らそう。

その時になったら、ミクのことは忘れるんだ。

今だって考えるだけでこんなにも辛いんだし、本当に離れたとき、思い出してしまえば…

私は、ボロボロになる。

でも、私にそんなことができる?

大好きな友達を、初めて出来た友達を、

忘れることなんて出来るの………?






ミクはすっかり眠ってしまった。

慣れない仕事で疲れたのだろう…。

それにしても、ミクは本当に美しい…。

羨ましいな…。

こんな娘がいたら、男はすぐにベタ惚れするだろう…。

もっとも、まだこの娘に惚れた男を見たことはないけれど。



私は知らなかった。

やがてミクを愛し、

私たちの生活を、運命をひっくり返す男が、

この仕事場に現れることを………。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.234 )
日時: 2010/05/30 22:10
名前: 燈玖黐(ひくり) (ID: 2MGGHVKk)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?442750

・・・
こんにちは、隠れ読者の燈玖黐です(

この小説が出来てからずっと見てた人です((コメしろやーー!!
いや、何度かコメさせて頂きました。はい。
でも、名乗りません(((ェ

まぁ改名したので分からなくて結構です!
では、初めてあった事に!←初めまして。燈玖黐です!

奏sは、すごいですね!
文才もあって画力もある!((はい、鎌を持てない死神見た人)

憧れます!
更新お疲れ様でした!

あ、長々と失礼しました!
では!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.235 )
日時: 2010/05/31 12:06
名前: みぁ (ID: KcroCul6)

奏さん
大変ですよwww まぁ、特権もありますがwww
うわぁ、それは嫌ですね;;
幸い私は姉なのでそのようなことはないですが・・・

へっ?? まさかのナルシ??
そこはバカイトだろーうwww←

ですねー、もう存在しちゃってよwって感じですねwww
あと、何年か後にそうならないかな〜www
わかんなかったですねwww

そうです!!曲です!!ボカロの!!
リンとレンの「ナゾトキ」「ナゾカケ」っていう歌、わかりますか??

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.236 )
日時: 2010/06/20 22:02
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: C4pd9Yr5)

>>234 燈玖黐s

な、何奴!!!((
誰だ!!誰なんだお前h((黙
はい、初めましてww((ちょw
いえいえ・・・年下のお方の小説を読んだ時、自分の文章力のなさに絶望したくらいなので・・・;;
な・・・ッ・・・あの絵を見てしまったのか・・・!
はい、貴方の目は腐るでしょうn((タヒ

>>235 みぁs

本当イヤです。・・・あ、でも言い返しますけどね((
姉・・・一度は憧れた存在です・・・((遠い目

ですよねww
このままずっとバカイトのままでいてほしいww

二コ動で初音ミクを実際に作った人知ってますか?
あの人に鏡音も作ってもらいましょう((ry

なぞとき・・・うーん・・・聴いたことないですね・・・
今度聞いてみます^^

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

■奏の独り言■

ネタの神よ、我の元へ。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.237 )
日時: 2010/06/20 22:16
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: C4pd9Yr5)

■番外編■

第6話
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日は朝からミクが変だ。

風邪とか熱とかではなく、なんだかこう・・・そわそわしていて、落ち着きがない。

皿の割れる音が聞こえる。

あぁ、今日は何度目だっただろうか。

もう10回ほど聞いている気がする。

落ち着きのないミクが、何度も手を滑らせてしまうのだ。

「ミク、大丈夫?・・・何かあった?」

私がそう聞いても、彼女はただ、ごめんなさい、と言うだけだった。

でも、絶対におかしい。

いつもはミスなんてしないのに、突然慌てるようになるなんて。

ミクらしくない。

きっと何かある。

私は、ミクを焦らせる原因を探ろうと思った。

しかし、その原因は、案外早く見つかった。

勿論、本当にそれが原因なのかは分らない。

ただ、それらしきもの・・・変わったことはあった。

私が、洗濯物を運んでいた時。

とても大きな窓に手をかけ、外を眺める一人の男がいた。

綺麗な青い髪の男・・・。

物を知らない私でも分る。

こいつは海向うの国の王子、カイト。

その澄んだ瞳に映るのは、庭掃除をしていたミクだった。

気がつけば私は、物陰に隠れていた。

「・・・カイト王子・・・ミクに会ったことがあるの・・・?」

そんなことを呟きながら・・・。

そんな時、カイトの姿に気づいたミクは、

私と初めて会ったときと同じ・・・いや、それ以上かもしれない笑顔を、カイトへ向けた。

それはまさに、恋をした女性の顔。

そんなミクの顔が、

本当の、純粋な笑顔なのか、はたまた作り物なのか、

今の私には分らなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.238 )
日時: 2010/06/26 22:42
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: QHGZjD4B)

第7話
      ミク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

大変なことが起こってしまった。

お父様に見つかった。

昨日の夜にお父様から連絡があった。

「何処に行こうと無駄だ」と言われた。

・・・怖い。

・・・・・・・・・・・・怖いよ、お父様。

いつ捕まってしまうのかを考えると、眠れなかった。

落ち着いて仕事も出来なかった。

何度もお皿を割ってしまう。

それだけじゃない、奥様の大事なカップまで・・・。

今日は、何度先輩の使用人の方に叱られただろう・・・。

それでも私は、慌てずにはいられなかった。

そんな私を、あの子は心配してくれた。

嬉しかった。

それでも、まだ本当のことは言えない。

私には、ただ謝ることしかできない・・・・・・。



今の私に食器運びは任せられないと、他の使用人が言い、私は庭掃除へ回った。

ふと窓から中の廊下へ目を移すと、

一人の男性が、こちらを見ていた。

「なんて綺麗な髪・・・。」

そこで思い出す。

昨夜のお父様のやりとりを。

「明日、お前のいるところへ、カイトという青の国の王子が訪れる。

 その方にお近づきになるのだ。それが、お前の国の発展の為・・・。分っているな・・・?」

分っているわ。

分っている・・・・・・でも・・・。

私はこのまま、筋書き通りに生きていくのね。

・・・それは、絶対に変わることはない・・・のね。



・・・・・・いいわ。

私はもう決めていたんだもの。

・・・私はどうせ、お父様やお母様の操り人形。

このカイトという王子…。

緑の国の発展の為・・・。

手に入れなくてはいけないのね。


———・・・・。

しかし、私は知らなかった。

この王子よりも、早く出会いたかった、

そう思える存在が現れることに。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.239 )
日時: 2010/07/07 20:46
名前: hiro (ID: yjS9W/Zh)

はじめまして。hiroといいます。
つい1カ月前からボカロにはまった大学生です。
リンもレンもだいすきです。

自分で悪ノ娘ト召使のもの小説をかこうかと
思いましたが、先にこの作品を見つけ、毎回
たのしみに読んでいます。


それで、なーんも知識をもってない俺ですが、
この物語でアニメを作ってみたいと思っています。

急な話ですが、とりあえずコメントをください。


最後になりましたが、これからも頑張ってください。
応援してます。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.240 )
日時: 2010/07/07 23:40
名前: 凛華 (ID: rFnjVhnm)
参照: http://風邪ひいたのいつ以来かな・・・。

はじめまして!凛華です!
悪ノ〜シリーズはいいですよねー!!
泣けますよ、うぅ・・・。
自分も鏡音ツインズ大好きなのでコメしてもいいですか?
応援してます^^!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.241 )
日時: 2010/07/10 23:34
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: j/F88EhV)

>>239 hiroさん
おぉぉ!なんという年上((ry
毎回ですか、、
ありがとうございます!
私ももっと頑張らなければいけませんね;;

アニメ!??
本当ですか!?(゜д゜;)
めちゃめちゃ嬉しいんですが!((黙


>>240 凛華さん
初コメありがとうございます^^
悪ノいいですよねーw
目からブリオッシュですよn((
もちろん!大歓迎ですよ!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.242 )
日時: 2010/07/11 00:13
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: j/F88EhV)

思ったより番外編長くなりそう。

第8話  ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日は、私もミクも、お休みを貰えた。

私は・・・特にすることはないけれど・・・

ゆっくり読書でもしようかしら・・・あ、お料理の勉強でもいいな・・・。

とかそんなことを考えている私をよそに、

ミクはそそくさと出かけてしまった。

「何処に行くの?」と聞いたら、

「私たちが住んでいた村。ちょっと買い物したくて。」と言っていた。

いまだにあの村や緑の国に抵抗のある私は、

自主的についていく気は全くなかった。

だから今、ベッドの上で寝転んでいる。





よくよく考えたら、何かがおかしい。

だってミクは、父親や母親から遠ざかる為、ここへ来た筈。

なのに、わざわざ見つかるような場所で買い物なんてする?

捕まりに行っているようなものじゃない。

ふと、私の脳裏に一人の男が浮かんだ。

・・・・・・カイト。

あいつと会うために・・・?

あり得る・・・あの子なら。

もしかして、本当に恋をしてしまったんだろうか。

嫌だ、それだけは。

・・・・・・それでも、彼女の決めた道なら、応援しなくてはならない。

「・・・だとすれば・・・私はミクとお別れ・・・?」

思わず声に出た。

正直、今にも涙が溢れそうだ。

「・・・ミク・・・今、何をしているの・・・?」

私とミクが、本当にお別れになる日までの

カウントダウンが始まった。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.243 )
日時: 2010/07/11 00:41
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: j/F88EhV)

第9話    ミク視点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

買い物をしたいというのは本当。

今だって、私の持っているかごには、果物と葱が入っている。

え?・・・あぁ、葱は好物なの。気にしないで。

でも、買い物なんて正直何処ででもできるわ。

・・・・・・ここに来たのも、お父様からの言いつけ。

ここで、カイト王子に会うために。

確かに、カイト王子は素敵な人。

青い髪や、透き通るように綺麗な瞳、なにより、とても優しそうで・・・・・・

カイト王子は、私に好意を寄せてくれているらしい。

それはとてもいいことよ。

緑の国にとっては・・・・・・。

私は、カイト王子を愛することができない。

本当に好きなわけじゃないもの。

これは、『偽り』だもの・・・。

たとえ私がそう思っていたとしても、お父様は婚約させる気だ。

ならば私は、従うしかない。

この先、本当に愛せる人が現れたとしても。

お父様に従い、死んでいくのだ。

・・・・・・・・・・・・怖い・・・。

・・・ハク・・・・・・ハクには何と言えばいい?

あの子は大事な友達。

親友とも呼べる存在・・・。

でもその分、本当のことを言えない・・・・・・。



カイト王子との待ち合わせまで・・・

あと、20分・・・。

買い物は終わったし、何をしていようかしら・・・。

そんなことを考えていると、

ドンッ・・・。

気づけば私は、尻餅をついていた。

いきなりのことに驚きながらも、

瞼をこすりながら目を開ける。

そこには、散らばった果物と葱。

そして、私同様、尻餅をつき、「いてて・・・」と呟く少年がいた。

そこからが、

私の本当の『恋』・・・。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.244 )
日時: 2010/07/26 00:45
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: ssvsIHEk)

第10話 ミク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
目の前の男の子は、慌てながらも私に謝り、散らばったものを拾い集めていてくれた。

・・・なんて、動きの早い子なのかしら・・・。

そこまで考えた所で我に帰り、私自身も果物や葱を拾った。

私の傍で、申し訳なさそうに拾っている男の子。

綺麗な金髪・・・ということは、この国の人ではないのね・・・。

いつまでもあたふたとしている男の子を見て、私は何だか可笑しくなってしまい、

ついつい、クスっと笑ってしまった。

すると、私に合わせてくれたのか、男の子は無邪気に笑っていた。

可愛い笑顔・・・。

それは、女の子にも負けないくらいに、可愛い笑顔だった。




彼は、「黄の国」の「レン」と名乗った。

なんでも、王女様の召使をしているらしい。

私より年下なのに、大変そうね・・・・。

レン君と話すのは、とても楽しかった。

言葉はちょっとかたいけど、まぁ、召使だもの・・・仕方ないわよね。

何処となく、ハクにも似ている気がする。

そのせいかな・・・

私は、レン君に自分の事を打ち明けようと思った。



そうして、全てを話した。

ハクに話したときと、同じように。

彼は、時々固まってはいたものの、熱心に私の話を聞いてくれた。

「友達を裏切った」とも話した。

まだ、裏切った形にはなっていないけど、いずれハクとは離れなければいけない。

だって・・・・・・・・・・

私は、カイトさんと婚約するのだから・・・・・・。

そう話すと、レン君は急に必死になり始めた。

私が、好きでもない人と婚約することに対して・・・かな・・・?

・・・レン君にも・・・きっと・・・そのうち分るわ・・・。

でも、そんな風に私を説得してくれる人、レン君が始めて・・・。

正直、とても嬉しかった。

・・・同時に、とても辛く、悲しくなった。

私の、この先の人生を考えると———・・・。



あぁ・・・

駄目だわ・・・もう、止まらない・・・。

私の瞳から溢れ出る、熱いものは、私自身にも・・・・・止められなくなった・・・・・。

年下の男の子に、こんな情けない姿見せるなんて・・・恥ずかしいな。

その間、レン君は私にハンカチを差し出し、あとは何も言わずに隣にいてくれた。




・・・・・・・・そっか・・・。

分ったよ。

カイトさん・・・ごめんなさい。

私は、カイトさんと婚約します。

でも、私の本当の心が向いているのは、貴方ではないんです。

私の心は、今、

私の「隣」に向いているんです。



・・・・・・そう・・・・



私は、レン君のこと———・・・・・・

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.245 )
日時: 2010/07/26 09:51
名前: shiho (ID: lwyoqLK1)

おもしろいですね!!悪のシリーズ(?)が好きなんで
頑張って下さい!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.246 )
日時: 2010/07/31 20:49
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: XL6hbgia)

>>245 shiho s

ありがとうございます^^
悪ノいいですよねww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.247 )
日時: 2010/07/31 21:10
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: XL6hbgia)

第11話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ミクが帰ってきた。

でも、何かがおかしい。

・・・・・・顔が・・・赤い。

やはり、あの男と、何かあったのかな・・・。

聞いてみたけれど、ミクは、笑いながら決まってこう言った。

「ハクったら、買い物って言ったじゃない。それに、どうしてカイトさ・・・王子が出てくるの?」

・・・今回の休みで、

ミクがあの男と会っていなかったとしても、

もうミクは、男のものになっているに違いない。

・・・私はそう思った。

応援しなくてはいけない、彼女の友達として。

私は、ミクに助けられてばかりだった。

なのに、こんなところで我儘をいうのは・・・

・・・そんなの、駄目だ。

もういい、私はもうミクを引き止めない。

何も口出ししない。

それがミクにとって幸せであるのなら、私はあれこれ考えない。

最終的には、やはり私はミクと離れ、一人になる。

・・・・・・・・・・・・・いいんだよ、それで。

依存しちゃ・・・駄目だもの。

ミクの幸せは、私にとっても幸せだもの。

・・・・・・もし、ミクと本当に離れる日が来てしまったら、

最後の我儘を聞いてほしい。

最後の、最後。

『私と、ずっとずっと、友達でいてください』

・・・私の最後の我儘。

貴女は、聞いてくれるかしら。




運命は、なんて残酷なんだろう。










ミクと離れる本当に最後の時、











私の我儘を、ミクに打ち明けるつもりだったのに










「おやすみなさい」











私が聞いた、貴女の最後の声。










それ以来、私は貴女を見ていない。










何故、


いきなりいなくなってしまうの?


何故、

何も言わずに、あの家を出て行ってしまったの?




もう、貴女が、

私の元へ戻ってくることはない。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんか勘違いされそうですが、

この時点でのミクは、まだ死んでません。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.248 )
日時: 2010/08/05 23:41
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: XL6hbgia)

第12話  ミク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私のお休みが終わりを告げ、私は、ハクの待つあの屋敷へと戻っていった。

あの子は、何度も私を見るなり

「ねぇ、あの王子と何かあったの?」

と聞いてきた。

無理もない。

私も、鏡で自分の顔を見たとき、気づいたんだ。

自分の頬が赤くなっていることに。

でも、それはカイトさんのことでじゃない。

あの少年・・・レン君が忘れられないの。

たった数分の短い時間だったけれど、何故だかとても大切で、幸せな時間だった。

その時のことを、彼のことを思い出すと、自然と顔が熱くなる。

それでも私には、

最初から、選択肢などない。

レン君への気持ちは、心の中だけで終わらせる。




お父様からの連絡があった。

『お前も、あの王子と婚約、結婚すると決めたのだろう?

ならば、いつまでもそのような場所にいるんじゃない。

私からの命令だ。その屋敷をでて、家に戻って来い。』


えぇ、分りました。

もう、迷わない。

私は逃れられるわけない。

ハクと離れる運命も、変わらない。


私は、明かりを消し、呟いた。

「おやすみなさい。」

あの子は、私の方を見て、

笑顔で「おやすみなさい」と返してくれた。



・・・どれほどの時間が経ったかな。

隣からは、ハクの寝息が聞こえる。

もう、寝てしまったのね。



私は、けして多くはない荷物を手に取り、

部屋の扉を開け、廊下に出た。


ごめんね、ハク。

何も言わずに、貴女の前から消えることを、許して。

こんないい加減な私だけれど・・・

貴女は、


私の友達でいてくれるかしら・・・?




さようなら、ハク。


私の、大事な親友。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.249 )
日時: 2010/08/06 21:17
名前: 紅蜘蛛 (ID: SiB1Ygca)

 はじめまして!ベニグモというチビ野郎です←
ボーカロイドいいですよね!曲大好きです!
 特にお気に入りは、鏡音リン・レンの悪ノシリーズですな!
奏さん、すっごく小説上手です^^**

 更新頑張ってくださいね!応援してます♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.250 )
日時: 2010/08/19 14:25
名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: Gv0sVNBw)

>>249 紅蜘蛛s

Pのみなさんは本当にイイ曲ばっかり作ってくれますww
やっぱり悪ノは人気ですよね。
全然人気が途絶えないwww
あ、いえ、下手です、ええ((ry

頑張りやす!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.251 )
日時: 2010/08/24 10:31
名前: あみゅ×2 (ID: QxIgp5vM)

ボカロっだ♪ミクだっ♪ 大好きだっ♪


・・・失礼しました・−・
初めまして?
あみゅ×2です^^


結構前にお会いs((忘れてくだしゃい

応援してます・w・

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.252 )
日時: 2010/10/26 12:19
名前: 奏 (ID: iVo.BnCh)

>>251 あみゅ×2 s

会ったことがあるならはじめましてじゃない気が((

・・・おぬし・・誰だ!?ww
あ、いえ、すいませんw

ありがとうございますww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.253 )
日時: 2010/10/26 12:24
名前: 奏 (ID: iVo.BnCh)


大変ご無沙汰しております、奏です。
とある事情により、
一時期小説の執筆を中断しておりました。
申し訳ございません。

そんなこんなで、悪ノP様が
小説をお書きになったそうなのですが・・・
えぇ、買いましたよ、もちろん。

その小説を読んだ後でも、
あくまで私は「自己解釈」での小説を書いていくつもりですので、
この小説に違和感を抱いた方も、ご理解をよろしくお願いします。

受験生ということもあってか、テストがありえないほど多く、なかなかこちらのほうに顔を出すことができませんが、できる限りは頑張らせて頂きます。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.254 )
日時: 2010/10/26 12:44
名前: 奏 (ID: iVo.BnCh)

第13話  ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

貴女の帰りを待ち続けて、どれほどの時が経っただろう。

・・・それでも、貴女が、私の大事な友達が帰ってくることはないのだろうけど。

そう、永遠に・・・。

私は、気づいてしまった。

主人の読み終えた新聞を片付けているとき、偶然目にとまった、とある記事。

そこには、貴女の写真と、貴女の名前。

その写真の中の貴女、ミクは、明らかに私とは身分の違う、美しい姿をしていた。

しかし、その美しい姿を見ることはもう出来ない。

だって貴女は・・・・・・



殺されてしまったのだから———・・・。



あぁ・・・私の大事な友達。

もしも此処で、このお屋敷で過ごしていたなら、

殺されずに済んだのではないの・・・??

信じたくないよ・・・信じたく・・・なんか・・・ッ!!

その下の記事にも、ふと、目がとまった。

緑の国が、燃えた・・・?

女性が皆殺しにされた・・・だと・・・?

どういうこと?

なんで、なんでなんでなんでなんでッ!!

全てが奪われる・・・

確かに、あそこはみんなが緑髪で、住み難かった。

それでも、ミクと出会えた大事な場所・・・

そのミクも、奪われた・・・!!!

どうして・・・。

緑の国が、ミクが、何をしたというの?

憎い・・・。

黄の国が・・・憎い。

こうなったのも、悪逆非道と噂される、王女のせいなのだ。

王女を見たことはなかったけれど・・・。

でも、何もかもを奪っていく、その女が許せない。

私は弱い人間だ・・・。

何もできない、きっと。

ただ、ひたすらに憎み、恨み続けることしか・・・。

ごめん、ミク。

こんな私を、許してください・・・。



ミクがいない今、

このお屋敷にいる意味はない。

どこか、別のところへ行こう。


私は、荷物をまとめて

お屋敷の扉を開いた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.255 )
日時: 2010/10/28 19:20
名前: 奏 (ID: .XV6mGg/)

第14話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お屋敷を出て、もう何日経ったのだろう。

1週間、いや、2週間は経ってるかしら・・・。

私が住んでいるのは、とある港の近くの教会・・・。

働きながら、住まわせてもらっている。

昔、ここを訪れたことがあり、私のことを覚えてくれていたようだ。

白い髪で、珍しいから、というのもあるのかな。

理由はともあれ、優しい神父さんだ、昔と何も変わらない。

ここは、本当に平和だ。

国のしがらみなど、何もかも嘘のように感じる。

・・・大事な友人は失ってしまったけれど、それでも、きっとミクはどこかで笑っているはず。

太陽のような、そんな笑顔で。



そんなのどかな生活の中、驚くべき事実を神父さんから聞いた。

【王女が処刑された】

あれほど、憎いと思っていた相手が死んだ。

ミクを、緑の国を、たくさんの人の命を、全てを奪った女が、

もう、いない。

はは、いい気味だわ。

こうなったのも、全て自業自得。

こうなって当然だったのよ。

・・・・・・私は、王女を知らない。

どんな姿をしているのか、年はいくつなのか、好きなものは何なのか。

何も、知らない。

それでも、本当に気味がいい。

弱くてつまらない人間である私も、今だけは、彼女を、黄の国の王女を見下している気分だった。

ミク、貴女を苦しめた女は、

もういないわ。

ゆっくり休んでね。



そんなことを、澄んだ空を見ながら呟いた。

ふと、浜の方へと目を移すと、

そこには、

・・・・・・茶色い・・・ボロボロの布・・・??

少々怖かったが、妙に気になったので、近づいてみた。

近づいて分かった。

これは、この布は、マントだ。

擦り切れ、汚れ、ボロボロになっている。

その奥も見てみた。

・・・!!

人の足だ!!じゃあ、これは人・・・!

倒れてるのね、助けなくちゃ!!


その倒れている人をマントごと抱き起こすと、

それは、少女だった。

綺麗な金髪の、可愛らしい少女。

目の周りが腫れている、それに、涙のあとまで・・・。

とりあえず、息はしているようだ。

教会まで運ぼう。

それが、私とあの子の出会いだった。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.256 )
日時: 2010/10/31 13:14
名前: みぁ ◆b6lWCUTd9Q (ID: 9kYTay0t)

お久しぶりです*
覚えていらっしゃいますでしょうか?

あいかわらず、素敵な小説惚れ惚れしていますw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.257 )
日時: 2010/10/31 23:02
名前: 奏 (ID: sD26PePp)

>>256 みぁs

お久しぶりです^^
もちろん、覚えていますよ!w

更新中断してて、ホントすいませんでした。
これからもよろしくお願いしますm(−−)m

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.258 )
日時: 2010/11/01 17:44
名前: みぁ ◆b6lWCUTd9Q (ID: 9kYTay0t)

いえいえ、こちらこそよろしくおねがいします^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.259 )
日時: 2010/11/09 18:29
名前: 奏 (ID: DrkZ5g/p)

うへぁ・・・また間があいてしまったorz

第15話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あの女の子は、隣の部屋に寝かせている。

きっと、あの感じなら熟睡しているだろう。

・・・でも、ちょっと心配だ。

起きたら知らない部屋だもの、きっと驚いてしまう。

「・・・ちょっと見に行ってみようかしら。」

私は、皿洗いの手を止め、彼女の寝ている部屋へ向かった。





部屋に入ったとき、彼女は既に目を覚ましていた。

私が声をかけると、案の定、女の子は戸惑っている。

・・・なんだか可愛い。

思わず笑ってしまった。

とりあえず、何故あんなところで倒れていたのか、それが一番不思議だ。

聞いてみたが、彼女は「やるべきことがあるから」としか答えなかった。

この長閑な港で・・・?

しかも、あんなにボロボロになってもやらなくてはいけないことって・・・?

私には、よく分からなかった。

それにしても、この子は明らかに私より年下だ。

敬語は使ってないけれど・・・。

こんな私でも、敬語を使われなければ、ほんの少しでも嫌にはなる。

・・・なのに、何故かこの子には何も感じない。

まるで、この子には敬語を使わないのが当たり前のような・・・。





彼女は、帰るところがないという・・・。

この子も・・・ひとりぼっちなのだろうか。

私と同じ。

この子を運び込んだとき、神父さんは

『もしも行き場がないのなら、ここに住まわせてあげるといい』

と言っていた。

ならば・・・・・・・・・。

「此処で一緒に暮らしてみませんか?」

自然と笑顔になった。

これも、ミクのおかげかな・・・。

目の前の女の子は、目を丸くしてこちらを見ている。

それもそうね、いきなり過ぎる。

それでも女の子は、

此処で住むことに決めてくれた。

・・・よかった、この子とも、ミクのときのように仲良くなれるかしら。

正直この子がこの先どうするのか心配だったから、

ここに住んでくれることになって安心した。

また、私から笑顔がこぼれる。

「私はハクです、どうぞ宜しくお願いしますね。」

彼女は、戸惑い、俯きながらも話してくれた、

自分の名前を。



そう————・・・

彼女の名前は         『リンリア』


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.260 )
日時: 2010/11/09 18:30
名前: 日奈 ◆Q2X1KHpOmI (ID: KztNadal)
参照: http://to-a.ru/KhELWH/img1


わぁぉw
悪シリーズならなんでもいけるw
更新がんばってくださいな^p^ノシ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.261 )
日時: 2010/11/19 15:59
名前: koori (ID: VNP3BWQA)


その、文才が羨ましい・・・
(・ω・)


更新、待ってますww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.262 )
日時: 2010/12/05 11:19
名前: 奏 (ID: .BPy5XEd)

>>260 日奈s
悪ノシリーズは神がかっていますからねw
頑張ります。
コメありがとうございました^^

>>261 koori s
いや、私には文才というものは全くありませんね((
でもありがとうございますww
更新はかなり遅いですが、
気長に待っていてくださると助かります←

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.263 )
日時: 2010/12/05 11:40
名前: 奏 (ID: .BPy5XEd)

1ヶ月近く間があいてしまいましたね;;
すいません。

第16話  ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

彼女は「リンリア」

なんて綺麗な名前なんだろう・・・。

そう、彼女に言ったら、なぜか焦っているようにみえた。

どうして?いや、私の思い違いだろうか。

それとも「リンリア」は偽名?嫌な思い出でもあったりするのだろうか。

いやいや、私は何を考えているんだ。

リンリアはリンリア。

そのことに変わりはない。

たとえ本名が異なるものだとしても

目の前にいるこの少女は、ここで暮らす、私の「友達」なのだ。

まだ彼女は私のことを友達と認めてはいないだろうけど

いずれ仲良くなっていけるはず。

ミクの時のように。


そろそろ仕事に戻らなければ。

私はリンリアの部屋を出た。

部屋の中から「ゴソゴソ」という物音が聞こえる。

寝てしまうのだろうか・・・。

そう思ったとき、かすかな声だったが、

確かにあの子は、リンリアは呟いていた。

『・・・レン・・・何処にいるのかな・・・。』

レン・・・?

レンというのは・・・きっとあの子にとって大事な人なのだろう。

やはり、リンリアは私と同じ、一人ぼっちになってしまったのだ。

私は、その「レン」という子の代わりになれるのだろうか。

・・・分からない。分からないけど、私はリンリアの傍にいてあげたい。

あの子に何があったとしても。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.264 )
日時: 2010/12/06 21:30
名前: 奏 (ID: cSy8Cn7x)

第17話  ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リンリアと私、そして神父さんとの同居生活も数日がたった。

リンリアもだいぶ、此処の生活というものに慣れてきたらしい。

しかし、私はとあることに気づいた。

あの子はとある場所に入り浸ることがある。

それもほぼ毎日。

それも決まった時間、午後・・・えっと・・・3時くらいだろうか。

気になった私は、いけないことだと分かっていながらも、あの子のあとをつけてしまった。

そうして辿り着いた場所・・・

それは、重く大きな扉に閉ざされている懺悔室。

私は今まで、この部屋に入ったことはない。

いや、そもそも神父さんに、「懺悔室」の存在を教えてもらっていなかった。

あの子だって教えてもらっていないはずだ。

自力で此処を見つけたの・・・??

・・・・・・いや、今はいい。考えても仕方がない。

そこまで考えたとき、いきなりリンリアはこちらを振り向いた。

「わっ!!」

驚きすぎて変な声が出てしまう。

「ハク・・・どうしてついてくるの?」

「え・・・えっと・・・・・・あの・・・。」

「絶対に懺悔室に入らないで。私の邪魔をしないで。」

「・・・あ・・・ごめんなさい。」

リンリアは、私がついてきていたのを知っていたのか・・・。

私が自分の部屋に戻ろうとしたとき、彼女は呟いた。

「・・・ごめん。」

・・・・・・と。








数日後、どうしてもリンリアが気になった私は、再びあの子のあとをついていってしまった。

もう懺悔室の場所は覚えた、だから今度は相当な間をあけて。

今度は・・・・・・気づかれなかった。

どうやら、此処の扉は、最後まで閉まらないようだ。

教会自体、建てられてから結構経つらしいもの、無理はない。

私は、そのほんの少し開いている隙間に、顔を近づけた。

ちょうど、リンリアが座って手を胸の前で組んでいるのが分かる。

私は、

この後、何が起こるのか全く分かっていなかった。

彼女が告白する罪が、

私にとってどんなに重要で、辛くて、悲しいものなのか、

それを、このときの私は何も分かっていなかった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.265 )
日時: 2010/12/12 16:31
名前: 奏 (ID: Phf/a9pc)

あげ!

夜には更新できたらいいな。。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.266 )
日時: 2010/12/14 15:14
名前: 奏 (ID: Phf/a9pc)

第18話 ハク視点(意外と番外編長い。)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私の視線の先にいる少女。

それは、私が「仲良くなりたい」と願った相手。

そしてそれは、リンリア。

そのリンリアの口からは・・・私にとって信じられないことが次々と溢れ出てくる・・・。

彼女は言った。

自分のことを、「リン」と言った。

彼女は言った。

自分のことを、黄ノ国の王女だと言った。

彼女は言った。

処刑されたのは自分の召使・・・実の弟だということを、

彼は何も悪くないのだ、自分が全て悪いのだ・・・と。

・・・何が・・・どうなっているんだろう。

私は、見たこともない黄ノ国の王女を恨んでいた。

私の親友、ミクを殺した王女を。

その王女が、私の目の前にいる・・・!?

そこまでやっと考えが至ったとき、リンリアは・・・いや、リンと名乗る少女は、言った。

「レンの手を・・・血に染めさせてしまったのも・・・この私。

王子と一緒にいたあの緑の女を・・・殺して・・・ううん・・・緑髪の女を・・・みんな殺してしまった・・・。」

・・・間違いない・・・。

この子は・・・私の憎むべき相手なのだ。

彼女は、泣いていた。

今まで多くの国民をひれ伏させ、大臣や使用人、召使を従えてきた王女とは思えないほど、

大粒の涙を流していた。

「・・・だめだ、同情なんかするな、ハク・・・!」

自分に言い聞かせる。

かわいそうだなんて思っちゃ駄目。

この子はもう、リンリアじゃない。

正真正銘、黄ノ国の王女、リン。

私の敵。





・・・・・・ミク・・・・

貴女の仇・・・、絶対に私がとるからね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.267 )
日時: 2010/12/21 17:30
名前: 奏 (ID: txYMsE4u)

第19話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
懺悔室から出てきた少女は、私の思っていたとおり、泣いていた。

そして、いるはずの無い、いや、いてはいけない人物・・・

私の姿を見て目を丸くしている。

偶然近くにあったタオルを持っていてよかった。

上手く誤魔化せたようだ・・・。

私が心底安心していると、いきなりリンリアは・・・違う、リンは顔を上げた。

「ねぇハク。・・・羊皮紙とか瓶とか・・・持ってない?」

彼女はそう言った。

羊皮紙と瓶・・・ということは願い事でもするんだろうか。

えぇっと・・・羊皮紙と瓶・・・たしか私の寝室にあったはず・・・。

私はリンにペンを用意するように言い、自分の寝室へと向かった。

願い事・・・か。

こんな場所でするべきこと・・・って、お願いのことだったのかしら。

でも、王女の願い事って・・・?

自分の罪を許してほしい・・・とか、虫のいい願いなのかしら。

そうね・・・今までは、民を犠牲にしてまで願いを叶えて来たんだもの。

願いを叶えてくれる人がいない今、頼れるのは言い伝えのみ。

そういったところかしら。

私は寝室の棚から小瓶と羊皮紙を取り、リンの元へ戻った。

お礼を言われ、さらに席を立ってほしいと言われた。

・・・まぁ、自分の願いを他人に知られるなど、いい気分はしないものだ。


どうしよう。

いつ、ミクの仇をとればいい?

朝も昼間も明るすぎるし、神父さんの目にも留まる。

夕方も・・・いや、駄目だ。

神父さんは朝が早く、夜は結構早く寝てしまう。

ならば、夜しかない。


・・・そうだ、リンが願い事をするときなら・・・。

うん、きっと大丈夫。










「じゃあ・・・ちょっと行ってくるわ。」

目の前の少女が言う。

私は、寝室にあった大き目の布を彼女に渡した。

コレを上に羽織れば、ちょっとは寒くなくなるだろう。



リン。

これが、私が貴女にする、最後の親切だと思ってね。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.268 )
日時: 2010/12/23 18:44
名前: 奏 (ID: n2LUyceb)

もう少しで番外編終わらせて・・・

そのあとちょっとだけ本編戻れば完結かな。


てわけであげ!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.269 )
日時: 2011/01/01 14:25
名前: 奏 (ID: sjXVt1An)


あけましておめでとうございます(`・ω・´)キリッ

去年は一時期更新をストップしてて

申し訳ありませんでした。

今年も・・・まぁ受験というものがあるので

あまり更新はできませんが

マイペースにのんびりと更新していきますので

よろしくお願いします。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.270 )
日時: 2011/01/28 20:55
名前: 奏 (ID: 6afFI3FF)

※番外では「リンリア」でしたが、
 ハクが正体に気づいたため「リン」表記に戻します。


番外編 第20話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私から布を受け取った少女は、「早めに戻る」と告げたあと、

小走りで波打ち際へと向かっていった。

・・・これで、準備は整った。

あとは私が、ミクの仇をとればそれで終わる。全てが。

殺したあとは・・・どうにか誤魔化すしかないだろう。

神父さんにバレれば、

私の居場所は何処にもない。

それは、嫌だ。


もう、リンの姿は見えない。

あの子のことだ。

願い事をするだけだったとしても、それなりに時間はかかるだろう。

その間に私は、最後の準備を済ませておく。

・・・・・・と言っても、

準備するものは1つしかないのだが。

——— ナイフ

柄に、綺麗な模様の入った、銀色のナイフ。

1度切りつけただけでは殺せないかもしれないが、

私にはこれしかない。

他に、何も持ってない。

私は、ナイフを握り締め、教会の扉(リンを見送った場所)に

再び立った。


もうちょっとだけ、待つ。

呼吸を整える。

自分でも驚いたが、意外と冷静でいられた。

人1人殺そうとしているのに・・・・・・。

・・・あぁ、きっと、それほど許せなかったんだ。

大事な親友を殺されたことが。

5回ほど深呼吸を繰り返した。

・・・・・・・・・・よし、これで大丈夫。



水の音が聴こえる。

リンの泣き声も聴こえる。

悲痛な叫びも———聴こえる。

あの子、また泣いてる。

今まで聴いた中で、一番悲しい声。

・・・・・・・・・・

ううん、駄目だ。

甘えを捨てろ・・・ハク。

この声の主は、ミクを殺し、緑の国を焼き払った張本人だ。



私は、ナイフを握っていた手に

さらに力を込めた。


そして、波打ち際への道を進んでいく。

リンの足跡を辿りながら——・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



トワイライトプランクも入れたいけど、無理かなぁ・・・。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.271 )
日時: 2011/01/29 14:02
名前: 奏 (ID: 6afFI3FF)

番外編 第21話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リンは、すぐそこにいた。

足音をたてないように、ゆっくりと進む。

足元が砂地になってきて、ちょっと歩きにくい。

彼女は、やはり泣いていた。

それに、泣き崩れたせいなのか、座り込んでいて

海水で服が濡れているようだった。

・・・可哀想なんて、もう思わない。

・・・思いたく、ない。


さっき呼吸を落ち着かせたはずなのに、

さっきまでは、もっと落ち着いていたはずなのに、

今では心臓が飛び出そうなくらいにバクバクと音をたてていた。

私はこれから、少女を殺す。

多くの民を苦しめ、国を消し、親友を殺した、

悪逆非道の王国、黄の国の王女、リンを・・・。


私は、座り込み、俯いているリンの背後に立った。

彼女は私がここにいることに気づいていないようだ。

波の音が、

私の音を掻き消してくれているのかしら。

それとも、周りのことに気づかないほど、

この子は願掛けに夢中になっているのかしら・・・。




もう何も、考えない。

考えていたら、きっと私は元の弱虫な私に戻ってしまう。

だから私は———・・・。




青い海の上に浮かぶ綺麗な月。

その月の光に照らされた銀色のナイフを、

私は、

少女めがけて振り下ろした。

いや・・・




振り下ろそうと、した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.272 )
日時: 2011/02/20 22:59
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)
参照: http://ansaikuropedia.org/wiki

初めまして。

悪ノシリーズ大好きです!
というか文才ありすぎですね〜><

羨ましいです☆


更新頑張ってください♪
応援してます!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.273 )
日時: 2011/02/21 20:36
名前: みあみ ◆96VUIsgLxw (ID: aEqZL8P4)

お久し振りです!
覚えていらっしゃいますでしょうか??

去年コメしたみあみです!
色々合ってコメントが出来ませんでした・・・

ハク・・・リンの正体に気付いちゃったのか・・・!
リン〜〜!!

これからも頑張ってください♪また来れたら来ます!

では^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.274 )
日時: 2011/03/07 18:31
名前: 奏 (ID: iVo.BnCh)

>>272  夏茱萸s
初コメありがとうございます^^
やっぱ悪ノシリーズは最高ですよね!w
あ、私には文才というものは
1ミリもありませn(ry

のんびりですが、頑張りたいと思います^^


>>273 みあみc
おひさ!
覚えてますぜ、もちろん!w
いえいえ、読んでくれるだけで嬉しいっす!

これからもよろしくねw


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

奏の戯言

今までしばらく更新できなくて
すんませんでした;;

もうあとほんのちょっとで受験です。
終わったら一気に書き進めて完結させて
複雑・ファジーでオリジナル小説を書きたいと思います。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.275 )
日時: 2011/03/07 21:34
名前: 奏 (ID: jTvjGEcm)

番外編 第22話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私がナイフを振り上げたまま

一瞬躊躇っていると、

目の前で背中をこちらに向けている少女は

震える声で何かを言い・・・いや、歌いだした。


「・・・るりら・・・るり・・・ら・・・この・・・歌声は・・・」


そのあまりにも悲しく切ない歌声に、

私は指先一つ動かさずに聴き入ってしまっていた。


「ぜんま・・・い・・・仕掛け・・・の子守・・・唄・・・」


そこまで歌い終えた彼女は、

続けて天に向かって、こう叫んだ。

「私の最後の我儘、聞いて下さい・・・ッ!!」

悲痛な叫びはまだ続く。

「もしも・・・もしもッ・・・生まれ変われるならば・・・!」




突然の風と、夜中の鐘の音、彼女の言葉が重なる。


風であおられた布が、

私の視界を閉ざした直後、

私の手から、使われることのなかったナイフが落ちた。



私は、見えるはずのないものを見て、

聴こえるはずのないものを聴いたような気がした。



リンは、一点を見つめている私の顔を覗き込んだ。

私は本来いるべきでない人間。

相当驚いているようだ。

・・・・・・・・まぁ、無理もないか。


彼女は私に対して明るく振舞ってきた。

我に返った私は、出来る限り、何事もなかったかのように振舞った。

・・・やはりこの子は、孤独な子。

昔の・・・いや、この子は、「私」そのものなのだ。

私と、全く同じわけではないが、きっと・・・

同じ悲しみを抱えている。



目の前にいるのは、悪逆非道の王女ではない。

今はただの、可哀想な、可愛らしい1人の少女。

この子は、もう十分に反省し、悔やみ、自分を責めた。

もう、いいんだ。

私はこの先、この子と生きていこう・・・。


ミク、ごめんね、仇がうてなくて。

・・・でもうもう、必要ない。

貴女だったら分かってくれるかな・・・。




彼女と、

教会へ向かっている間、


私は、とあることを思い出していた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.276 )
日時: 2011/03/07 21:46
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)

密かに読ませていただいてました。
初めまして、紫と申します。

私もボカロ曲を文に変えている端くれなのですが、ここまで整っている文は初めてだと思いました。
ストーリーが分かりやすくて、キャラがどういう気持ちなのかがよく伝わってきます。
かなり上から目線ですが、すごいなー。と思いました。
めーちゃんが素晴らしいと私は思いました。そしてレン君の潔さに興奮しました。
流れ的に、違和感がなくスラスラと話が進んでるなーと。

是非こういう文を目指したいものです。ではがんばって下さい。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.277 )
日時: 2011/03/08 18:01
名前: 奏 (ID: i8xnxoYW)

>>276 紫s

初コメありがとうございます^^

そうですかねー・・・
たまに自分で書いてても何が書きたいのか分からなくなることが
あるんですが、
そのような感想を頂けるととても嬉しいです(^○^)

たくさんのお褒めの言葉ありがとうございます。
のんびりまったり更新していきますので、
完結までお付き合いくださいませ^^/

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.278 )
日時: 2011/03/08 19:11
名前: 奏 (ID: 2EqZqt1K)

番外編 第23話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それは、本当に、ほんの少し前のこと。

私がリンを殺そうとした、あの瞬間のこと。

私が彼女に渡した布が風にあおられる前の、

風や鐘の音、リンの願いが重なったあの瞬間。


私は、一体何を見た?

私は、一体何を聞いた?


動揺していたせいか、鮮明には記憶に残らなかった。

でも覚えてる。

あれは、絶対に見えるはずでも、聞こえるはずでもなかったもの。

だってあそこには、可哀想な少女と、私しかいなかった。

絶対、絶対・・・


『男の子』なんて、いなかった。




私が見たのは、金髪の綺麗な一人の男の子。

でも、どこから現れたのか分からない。

いや、人間ではないのかもしれない。

すぐに消えてしまったから・・・。



彼は言った。

・・・というより、私の頭の中に、彼のものであろう声が響いた。





『・・・お願い、僕の代わりに、リンを——・・・        。』





それは、私に対しての願いなんだろう。

「僕の代わり」・・・ということは、やはりリンは、今は孤独な少女。

私が、あの名前も知らない少年の願いを叶えよう。

そう思って、私は少女を殺すことをやめた。









「・・・く・・・!ハク!!」

リンが、いや、リンリアが私の部屋に元気よく飛び込んできた。

妙に嬉しそうだ。

「見て見て!ブリオッシュ、今度は上手く出来たのよ!」

彼女の手には、とても美味しそうなブリオッシュが乗った皿。

なるほど、彼女も以前よりは上達したようだ。

・・・・・・・・・・・・ブリオッシュだけね。

「・・・うん!すっごく美味しいです!!目標達成ですね!」

私がそう言うと、彼女はブリオッシュを食べながら

「・・・うーん・・・。たしかに・・・前より美味しいけど、なんか違うのよね・・・。

 レンのブリオッシュの味に近づけたいんだけど・・・・。」

と呟いていた。

レン・・・レンか・・・。

聞きたいけど、聞かない方がいいわよね。

事情があるのかもしれないし。



あのときの男の子・・・。

一体、誰だったんだろう・・・。

・・・あの子にとって、男の子が本当に大事な存在なら、

私は、代わりになることはできないかもしれない。

それでも、彼女を一人ぼっちにはしないから・・・・・・

だから・・・安心してね。


「ん?ハク、どうかしたの?」

「・・・いえ、なんでもありません。」

「ねぇ、次は違うお菓子の作り方も教えてね!」

「リンリア・・・はいっ!よろこんで!」


私たちは、

たとえ、大事な人を失っても、

ずっとずっと、幸せに暮らした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.279 )
日時: 2011/03/08 19:21
名前: 奏 (ID: 2EqZqt1K)

■奏の戯言■

番外編、一応完結です。

変な終わり方になってしまったorz



で、これで終わりかと思いきや、

まだ本編が完結してないので

一旦戻ります。

・・・・が、しかし、話の中の時代設定といか、なんというか、、

まぁ、うん。

言っちゃえば生まれ変わっ【ピーーーーーー】


ていう感じです(ry


変な終わり方になると思いますが、

一応は完結させるつもりですので、お付き合いください。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.280 )
日時: 2011/03/08 19:49
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

更新おつかれさまです!

今回もすっごくおもしろかったです><(というか号泣;)

本編の方、すっごく気になりますよ〜!!
更新頑張ってください。
応援してます!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.281 )
日時: 2011/03/09 17:18
名前: 奏 (ID: R3DK0PgD)

>>280 夏茱萸s

ありがとうございます><
こんな駄文で号泣していただけるとは・・・

お世辞でもうれしいです(ry

本編は・・・まぁ、一気に情景とか変わるので
「感動」って感じではなくなってしまうんですが
あまり期待はせずに楽しみに待っててください^^;

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.282 )
日時: 2011/03/09 17:55
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

駄文なんかじゃないです!
お世辞も違いますよ!><

もうすごく楽しみにして待ってます♪

応援してます☆

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.283 )
日時: 2011/03/09 18:08
名前: 奏 (ID: ymYDaoPE)

本編


第23章  凛(リン)視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・ん・・・・・・りん・・・」

遠くから声が聞こえる。

「凛!!」

お母さんの、鼓膜を破るかと思うくらい大きな声と共に、

私はベッドからころげ落ちた。

「いてて・・・もー・・・朝から五月蝿いなぁ・・・」

私は床にぶつけた後頭部を抑えながら顔をあげた。

「五月蝿いじゃないでしょ!遅刻してもお母さん知らないからね。」

そう言って部屋から出るお母さんをよそに、私は時計を見た。

げ、8時だ。

・・・これは流石にヤバい。

といっても、寝たのが5時近くだったから、3時間程度しか寝てないんだけどね。

制服を着て、1階に下りると、

「まったく・・・ちょっとはあの子を見習いなさい!」

とお母さんが言ってきた。

確かに、私はだらしない方ではあるんだろうけど・・・

「どうせ私は利口じゃないですよーっだ!」

あっかんべーをして、私は家を出た。









3時間目、PC授業。

ちなみに学校には、見事に遅刻した。

全力で走ったけど間に合わなくて、先生にも叱られてしまった。


そして、今。

・・・どうやら今日は、ついてない日らしい。

PCに保存したはずの、私の作成したプログラム。

めずらしく上手いこといったそのプログラムが、


見事に消えていた。



「・・・マジ・・・ですか・・・」

リアルに冷や汗かいてる。

私が途方に暮れていると、突然後ろから声をかけられた。

「凛ってば、どうしたの?」

そう言ったのは美紅。

男子に人気の、可愛らしい女の子。

「・・・いや、ちょっと・・・不測の事態が・・・」

「へ?・・・何があったの?」

「パソコンのデータが消えてた・・・。」

私がそう呟くと、別の声が聞こえた。

「先生に言って、どうにかしてもらったほうがいいですよ。

 いきなりデータ消えるなんておかしいですし。」

美紅の親友の羽玖だった。

物静かだけど料理が上手な子。

「うーん・・・そうだよねぇ・・・どうにかしないと・・・」

私が腕を組んで考えていると、

「・・・ん?・・・凛、眠いんですか?」

と、羽玖が聞いてきた。

「・・・え、なんで?」

「だって・・・なんか、うとうとしてませんか?目も虚ろですし。」

「そうかなぁ・・・たしかに、あんまり寝てないけ・・・」

その瞬間、私の意識はぷっつり途切れた。


かすかに美紅と羽玖の声が聞こえるけど、

どうも私は、返事をすることが出来なさそうだった。









やっと、目をあけることが出来たとき、

私がいたのはPC室ではなかった。

でも、いつかどこかで見た事がある・・・気がする。



そこは、真っ白い世界だった。



Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.284 )
日時: 2011/03/09 18:16
名前: 奏 (ID: ymYDaoPE)

>>282 夏茱萸s

違う・・・だと・・・!?((

ありがとうございます^^;

うわわ、プレッシャーが半端じゃないっす←






■奏の戯言■

で、本編戻りましたが、、

時代、名前共に変わっています。

リン→凛   ミク→美紅   ハク→羽玖

って感じですね。

今の所は。

それぞれが「生まれ変わった後」の設定です。

とりあえず

今の所お知らせすることは以上でし(・ω・*)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.285 )
日時: 2011/03/16 10:53
名前: 奏 (ID: u9t24Nmz)

続き  凛(リン)視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・え・・・何・・・ここ。」

辺りを見回しても白いだけ。

・・・いや、建物とか、看板が見える。

でも、それも真っ白。

私は、自分自身を見つめた。

「・・・あれ?私、こんな服着てたっけ?・・・」

気がつくと、セーラー服にショーパンという、見慣れない服を着ていた。

・・・正直、私が誰なのか、ここで何をしていたのか、分からない。

でも、この服が私のものでないことは確かだ・・・と、思う。

とりあえず、人に会いたいなぁ・・・。


看板を見上げた。

『北』

・・・え?それだけ・・・?

何があるかとか、書かれてないんだ。

まぁいいや、行ってみよ!









「・・・交差点か・・・車は通ってないんだなぁ・・・。」

ん・・・?

私のちょうど向かい側に、女の子がいた。

あれ・・・?どこかでみたような・・・・。

「・・・あ、そうか・・・あの子、私にそっくり・・・。」

鏡・・・なのかなぁ?

「こんにちは。」

私が言うと、女の子は返事をした。

鏡じゃなかった。

あれは本当の女の子、私にそっくりな、女の子。

何だろう。

前にも、同じようなことがあった気がする。

これがデジャヴってやつなのかなぁ。

とりあえず話しかけてみよう。


「はじめまして」

女の子はオドオドしながら「ぇ・・・は・・・はじめまして・・・。」と返してきた。

見てるだけで面白い・・・。

話をすると、私も、女の子も、自分が誰で何故ここにいるのか分からないらしい。

彼女は『南』の看板を通ってきた、と言った。

『南』?

・・・やっぱり、私は知っているはずだ。

南の看板・・・うん、見たことがあるはずだし、

今までの会話、いつかどこかで経験している。

そんな気がした。

たしかこの後・・・えっと、どうしたんだっけ・・・

・・・あ、そうだ、自動販売機で・・・

「ね、行こう!私、喉渇いた。」

え、あれ!?

口が勝手に・・・

私は、女の子の手をひいて、走り出していた。







気づくと目の前に自販機が立っていた。

女の子は、ずっと不思議そうな顔をしていた。

それを見ているのも面白い。

この子は、私と同じ時代の子ではないのだろうか。

私は、女の子が好きだと言う紅茶を買った。

『紅茶か・・・随分上品なもの飲むなぁ・・・私も、昔は好きだったけど・・・』


・・・ん?

昔?昔っていつのこと?

紅茶を好きだったことなんてあったっけ?

変だな・・・どうしたんだろう、私。

私は、炭酸ジュースを買いながら、そんなことを考えていた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ちなみに俺は紅茶飲めないでs(ry

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.286 )
日時: 2011/03/16 22:08
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

お久しぶりです!

いや〜、相変わらずの神小説だぁ><
羨ましいっス♪

ちなみに紅茶はミルクティー派ですよ、はい。
え?聞いてないって?すいませんww←

更新おつかれさまです。
頑張ってください、応援してます☆

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.287 )
日時: 2011/03/18 17:21
名前: 奏 (ID: k6tRwNoj)

>>286 夏茱萸 s

コメありがとうございます^^

いえいえ、
神を語るには私の小説は未熟すぎますよ!w

ミルクティーですか・・・前に飲んだことがありますが
味を覚えてないですn(ry
(飲んでみようかな、今度・・・)

ありがとうございます。
たぶんもうちょっとで終わると思うので
それまでよろしくお願いしますw

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.288 )
日時: 2011/03/18 18:22
名前: 奏 (ID: k6tRwNoj)

本編 続き

凛視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は、真っ白なベンチに座り、隣に紅茶を握り締めた少女を座らせた。

私はきっと、この子を知っている。

この子・・・じゃないな。

この子の記憶を・・・知っている。

でも私は、自分自身の記憶も取り戻していた。

学生で、遅刻ギリギリっていう日も多くて・・・。

その話をしてみようか・・・。


女の子に、何か覚えていることがないか聞くと、

どうやら、彼女も少しずつ記憶を取り戻しているようだった。

私は彼女の話を聞きたくてたまらなかったが

私から先に話して欲しいと言われたため、覚えている限りのことを話し始めた。

“普通に勉強して、普通に遊んだりして”

彼女はまたきょとんとした。

「普通」が何なのか分からないといったようすだ。

・・・やっぱり、いつかどこかで体験している。

私も、「普通」が何なのか、分からないときがあったはずだ。

思い出せ、思い出せ、凛。

・・・あー、もう!駄目だ、思い出せないよ・・・!

私は目の前の女の子に、記憶のことを話すよう促した。

彼女はこう言った。

「国が、滅びた」と。

普通の人なら、いまいちピンとこないし、信じようとしないものなのかもしれない。

でも、なぜか私はそれを受け入れた。

彼女のする話は、何もかもが何処となく知っている話だった。

それでも、まだよく分かっていない。

彼女のする話の中に、「ブリオッシュ」という言葉が出てきた。

食べたことはない、と答えた。

ただ、食べたことがないと分かるのは、学生である自分、凛。

でもやはり、ブリオッシュのことも私の記憶の片隅にあった。

私は、薄々とだが理解してきた。

流石に、すんなりと理解することは難しいだろうが、なんとなく、確信が持ててきた。



彼女は、目の前の女の子は、「私」だ。



もちろん、今現在の私ではない。

ずっと、ずっと昔の私。

『凛』じゃない私。

国の王女であり、我儘を突き通してきた、「悪」である自分。

ブリオッシュや紅茶が好きだった、自分。

いや、ただのブリオッシュや紅茶じゃない。

「大切な誰か」が、私のために用意してくれたもの・・・。


それが、大好きだった。



女の子は言った。

「いつも誰かがそばにいてくれた」と。

「その人は、私のせいでいなくなってしまった」と。

その人を、私はよく知っている。

彼女の語る悲しい記憶は、私の、ずっと昔の記憶を呼び起こさせた。

何度も何度も後悔して、

何度も何度も懺悔した。

そんな記憶。

私の我儘のせいで大事な人をなくした記憶。

私は、彼女の悲しみがよく分かる。


それもそうか。

彼女は「私」自身だもんね・・・。



どうりで、見た目がそっくりなわけだ・・・。

私は、ジュースを口に含み、しばらく黙り込んでいた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


続く。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.289 )
日時: 2011/03/19 19:11
名前: 奏 (ID: SMalQrAD)

続き 凛視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私が黙り込んだ後、

横に座っている少女も口を開かなくなった。

たまに紅茶の缶に口をつけるだけ。

彼女は目に涙を浮かべ、俯いていた。

昔の私は、何をされたんだっけ・・・。

確か、それで2人とも笑ったはずだ。

何か、痛い思いをしたような気が・・・・・。

ふと、自分の手元に目をやった。

炭酸ジュース・・・。

・・・炭酸・・・か・・・・・・・・・・そうだ!!

私は、自分のジュースを、少女に向けた。

「飲む?美味しいよ。」

うん、そうだそうだ。

思い出してきた。

私は知っていた。

自動販売機を知らない、そんな昔の王女が炭酸ジュースなんて飲めば驚いてしまうことに。

初めて飲むものだし。

それに、私も経験してるしね。

彼女は初めての飲み物に怯んでいたようだが、

一気に流しこんだ。

そして・・・

「ひあぁッッ!!」

私の予想通りの反応を見せてくれた。

同じ自分でも、見ているのは面白い。

昔の私は、こんなにもリアクションが大きかったんだね。

私が高笑いしていると、つられて少女は笑い出した。

なんというか、上品な笑いだ。

・・・そっか、王女だもんね。上品で当然か。

しばらくは2人で笑い合っていた。

ふと思い出す。

どうしたんだっけ・・・この後は。

私のずっとずっと昔の記憶は、この後すぐに終わってしまっていた。

でも、どうにかして元の世界に戻ったはずなんだ。

私は真っ白な世界を見回してみた。

どこを見ても白、白、白。

無音の世界。

それでも私は目を凝らして、自分の求めるものを探した。

視力が良くて助かった。

目の前の少女の後ろの方に見つけたのだ。



2つの、大きな白い扉。



見覚えがある。

確かにこれだ。

これを通って、私の記憶は終わりになった。


私は少女を連れ、

ドアの前に立ち、扉を開けた。

「貴女は学生に戻るの?」

少女が私に尋ねてきた。

私は頷いて微笑んだ。

「やっぱり、楽しいしね。

 ・・・じゃあ、バイバイ。またどこかで会えるといいね。」

それが叶わないのは知っている。

私がこの子と会うことは、もうないだろう。

この子が、王女だった自分と出会うことはあるだろうけど・・・。

女の子は、ちょっと寂しそうな顔をしていた。

大丈夫、貴女はこれから、楽しい日々を送れるから。

きっと、ね。

私はそれを口に出さないまま、

女の子に手を振り、扉の中に足を踏み入れ、そのまま意識を失った。






さようなら、もう一人の、私。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


あとちょっとだけ続きます

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.290 )
日時: 2011/03/21 20:07
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

未熟!?
全然未熟なんかじゃないですよ!

私のなんかと比べたら何億倍も凄いです><;
って比べちゃだめですよね;

ミルクティー飲んでみてください♪
おいしいですよ。

最後までつき合わせていただきます★
今回は涙腺が緩んだ…><w

では更新頑張ってください!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.291 )
日時: 2011/03/21 20:24
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: 6sz9.CTE)

お久しぶりです^^
相変わらず素晴らしい文章です。分かりやすくて惚れ惚れします。

現在のリンと過去のリンを繋げる考えは思いつきませんでしたねえ。やはり凄いです。
しかし凛ちゃん頭いいっすね。

現在の話を見てると前の話を見たくなりますねー。永遠にこのループが続くとなると悲しい気もするのですが。

最後まで応援してますのでがんばってください^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.292 )
日時: 2011/03/22 08:26
名前: 奏 (ID: QUoEIXRu)

>>290 夏茱萸s
なんといいますか、、
そう言っていただけると嬉しいですね・・・(´ω`*)

あ、夏茱萸さんも小説を書いているんですか?
でしたら是非とも読みたいと(ry

分かりました。
機会があったら飲んでみますね!

ありがとうございます!
あとほんのちょっとで終わる(予定)ですので、よろしくお願いします^^

>>291 紫s
コメありがとうございます^^
というか、捻った感じの文章が書けないもので、いつも直接表現で書いてます。そのせいで分かりやす(ry

最初はただ「生まれ変わってみんなでわーい」って感じだったんですが、
ふとSouth North Storyを思い出しましてww
凛は隠れ天才という設定です(嘘です)

はうぁ!!る、ループか・・・そうですね、そこまで考えが至りませんでした;;((←馬鹿
そ、そこらへんは是非ともチート使用で((

ありがとうございます!頑張ります!







■奏の戯言■

実はこのあとどうやって締めくくるのか、未だに考えてません←

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.293 )
日時: 2011/03/22 14:38
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

駄作ですが私も一応書いてるんです><

銀魂ので白雪ってHNで((

はい!是非飲んでみてください♪
おいしいですよ〜。


小説が長引いても私はお付き合いするつもりですので、それまでよろしくおねがいします!

締めくくり…どうなるのか気になります☆
では!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.294 )
日時: 2011/03/26 00:06
名前: 奏 (ID: ADnZqv8N)

>>293 夏茱萸s

銀魂ですか・・・あとで探して読ませていただきます^^

もしかしてボカロ小説もやってたりします?


はい、ありがとうございます!w
ネタ切れなので終わり方があやふやというかグダグダになると思いますが;;






■奏の戯言■

やっぱりせっかくなので

ちょっとだけ「トワイライトプランク」も入れたいと思います。

考えていたより長くなりますがお付き合い願います

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.295 )
日時: 2011/03/26 11:31
名前: 奏 (ID: gE35uJOs)

第24章 凛視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

頭が痛い。

目を瞑っているのに、なんだかぐらぐらする。

目を薄く開けた。

そこにあるのは白い世界ではなく、白い天井。

見覚えのある天井・・・たしか・・・そうだ、保健室。

「凛、大丈夫?」

心配そうに私の顔を覗き込んだのは美紅だった。

その隣には羽玖が座っている。

「・・・あ、あれ?なんで私・・・。」

「授業中に倒れて、保健室に運ばれたんだよ・・・覚えてないの?」

「ん・・・と・・・どうだったかな・・・。」

私は布団に包まったまま曖昧に返事をした。

すると、カーテンの向こう側から、保健の先生の声がした。

「鏡音さん、夜ちゃんと寝てないでしょ?ちゃんと寝なくちゃまた倒れるわよー?」

「あ、あはは、バレちゃってましたか。」

私が笑って誤魔化すと、2人の友人は、寝なくちゃだめだよと叱った。

でも、何故だろう。

今日倒れたことは、寝不足が原因なんだろうか。

どうしても、私はそう考えることが出来なかった。

「・・・で、具合はどうですか?」

羽玖が心配そうに尋ねる。

もうめまいも頭痛もほとんどなかった。

「もう大丈夫だよ。

 それより2人とも、授業は大丈夫なの?もう時間じゃない?」

「あ!そ、そうだった、行こう羽玖!・・・じゃあ凛、あとでね。」

笑顔で2人はカーテンをくぐり、保健室から出た。

・・・と思ったけど、どうやらまだ出てないみたい。

私はベッドの上だから、外の様子が見えないけど・・・。

保健室に別の人物が入ってきたみたい。

美紅の元気な声が聞こえる。

「凛なら、一番奥のベッドで寝てるよ。」

“サンキュ”という言葉のあと、美紅と羽玖が保健室を出た音がした。



私のすぐ横のカーテンが開かれる。

「凛、大丈夫か?」

そこにいたのは、優等生で私の双子の弟、蓮だった。

「蓮・・・なんでここに・・・授業は?」

「凛が倒れたって聞いたからさ。ちょっと様子を見に。」

再び保健の先生の声がした。

「優等生の鏡音くんがサボり??珍しいわね。」

蓮は無邪気な笑顔で先生に答える。

「人聞き悪いですよ先生。ちょっと熱っぽくて来たんですよ。

 で、そのついでに凛を見に。」

「つ、ついでって何よついでって!!」

思わず声を荒げる。

先生は体温計を蓮に渡し、蓮は私の寝ているベッドの近くにある椅子に腰掛けた。

「ま、そんだけ声はれるんなら大丈夫だな。」

蓮は優しいけれど、たまにからかうような言い方をする。

・・・まぁ、それが楽しいんだけど。



「なんか昔を思い出すよなー。」

いきなり蓮が口を開いた。

「昔?昔って、昔の何を思い出すの?」

「ほら、小さい頃、凛も俺も風邪で寝込んだりしただろ?

 2人同時に風邪引くことはそんなになかったけどさ。

 そんな時、必ず寝込んでる相手に対して俺らが読んであげる物語あったの、覚えてない?」

よくそんなに昔のことを覚えているなと感心してしまう。

たしかに、はっきりとは覚えてないけど、なにか物語を読んだ気がする。

私たちが生まれる前から家にあった本。

どんな話だっけ・・・??

「蓮は、どんな話だったか覚えてる?」

ピピピピッという音を鳴らし始めた体温計を取り出しながら、蓮は言った。

「うーん、まぁ、なんとなくなら覚えてる。

 何度も繰り返し呼んだ物語だし。・・・それになんか、変に興味があって。」

37.4。

微熱だが、とりあえず1時間は保健室で休むということになった。

「・・・と、じゃあ先生は出張で抜けるわね。

 鏡音姉弟は、4時間目が終わったら教室に戻ること。辛かったら、他の先生に言いなさいね。

 あ、あと保健室の電気は消してくること!じゃあね。」

そう言って先生は保健室をあとにした。

「蓮、熱平気??」

「ん?あぁ、全然平気。俺実は平熱高いほうだし。」

自分の額を摩りながら蓮は答えた。

「それより、その物語、今ここで話してやろうか?暇だし。」

なんでいきなりそんなことを言い出すんだろう。

今までも、私が風邪で保健室に来たりしたことはあったのに。


とりあえず、幼い頃の経験を思い出したくなって、私は『聞きたい』という風に小さく頷いた。

布団に包まったままの私を見ながら、

蓮は一呼吸置いて、幼き日の物語を話し始めた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.296 )
日時: 2011/03/26 15:54
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

蓮くん登場でテンション上がった夏茱萸でございます((

あ、ボカロ小説最近始めました><
秘蜜〜黒の誓い〜っていう曲です。

トワイライトプランク楽しみです♪
もちろん最後まで付き合います!!

更新頑張ってくださいね〜☆
応援してます!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.297 )
日時: 2011/03/26 16:54
名前: 京香 (ID: fS3ho1RJ)

.



    始めましてボカロ好きの
    京香きょうかです!

    他にもゲゲゲの鬼太郎という
    アニメも好きなんですよ(ウザっ


    陰から見てましたが、
    凄く面白かったですっ!!
    これからも頑張ってくださいね★!



.

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.298 )
日時: 2011/03/26 23:03
名前: 奏 (ID: gE35uJOs)

>>296  夏茱萸s

優等生というわりに口が悪いという設定の蓮君登場です(ry
悪ノ本編の召使レンくんとは結構性格が違いますが;

あ、やっぱりw
その小説ならちらっと覗いちゃいましたww((
また覗きに・・・じゃない、読ませていただきますねw

>>297 京香s

初めまして^^
マジですか!w
そういって頂けるとうれしいですw
ありがとうございます(´ω`*)



■奏の戯言■

トワイライトプランクは、あまり深い解釈はしません。

そのまま「昔読んだ物語」として使っていくので

曲の歌詞から想像したものとします。

(というか、トワイライトプランクの解釈ができなかったんですが;)

正直トワイライトプランクの終わらせ方も考えてません((

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.299 )
日時: 2011/03/26 23:19
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

召使のときのレンくんとのギャップがいいww
口が悪くても凛ちゃんを大事にしてくれるならいいです♪


あ、覗いちゃいました??
お恥ずかしいです…

はい、いつでも覗きにきてください!(読んだら奏様眼科行きになりますよ;)


私もトワイライトプランクの解釈はできませんでした><
でも悪魔というのは二枚鏡に宿っている悪魔が、リンちゃんを狙っているのかな?と…(早く帰らなきゃ。食べられる前に、のところです)

世界の全てを飲み込んでも 私のお腹は膨れないの

のところは世界の全てを自分の物にしても、私は満たされることがない。=寂しい・孤独。という解釈をしてみました☆

あ、勝手にすいませんww
奏様のトワイライトプランクがどうなるのか楽しみです♪

でゎ!
更新頑張ってください☆

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.300 )
日時: 2011/03/26 23:59
名前: 奏 (ID: gE35uJOs)

第25章 幼き日の物語−トワイライトプランク−

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これは、後に「悪逆非道」「悪ノ娘」と呼ばれるようになる王女と、その召使が

「悪」になる、ずっと前のお話です。

黄色の国には、ちいさな王女さまと王子さまがいました。

王女さまはおてんばであわてんぼう。

でも明るく、やさしい心を持っていました。

王子さまは物静かでひかえめでした。

でも人のことを第一に考える、思いやりのある男の子でした。

2人はいつもいっしょの仲良しでした。

いっしょに遊び、いっしょにおやつを食べ、いっしょに眠りました。




「きゃぁっ!」

王女さまはよく、なにもないところで転んでしまいます。

「だいじょうぶ?痛いところある?」

王子さまはそのたびに心配して、

泣き出しそうな王女さまをなだめます。

「うっ・・・へ、平気・・・だもん。」

「きみは強い子だよ。だいじょーぶ。

 それに、今のはイタズラ・・・夕暮れのイタズラだよ。」

もうあたりはうす暗くなりはじめました。

王女さまは王子さまの手をとりながら、笑顔でいいました。

「うん、ありがとう!

 暗くなっちゃうから、はやくおうちに帰ろう。」

2人は仲良く手をつないで、

鼻歌を歌いながら歩きはじめました。

赤い夕焼けはしだいに見えなくなり、

夜の暗い闇が姿を現しはじめました。

それはまるで、よく読んでいた物語に出てくるあくまのようでした。

とても幼い王女さまと王子さまにとって、その闇はとても暗く、おそろしいものでした。

あくまが迫ってくるように見えた2人は、

いそいでお城に戻りました。


その夜はかみなりが鳴っていました。

あくまが怒っているのでしょうか。

怯えた2人はお母さんのベッドにもぐりこみます。

お母さんはふとこういいました。

「2人とも、夕焼けの景色見るの、好き?」

「「うん、好き!」」

元気な声で答えます。

お母さんはおだやかな声で続けました。

「夕焼けっていうのはね、昼と夜をつなぐものでね、とっても大事なものなの。

 夕焼けがなかったら、昼と夜はつながっていられないのよ。」

「ふーん、でも、夜は暗いし、怖いからいやよ。」

「そんなことないわよ、夜だって、素敵なものはたくさんあるの。

 2人の好きなお月様だって、夜は一番きれいに輝くでしょう?」

「あ、そっか、じゃあ夜も好きー!」

外の雨は小降りになり、かみなりも遠くへ行ってしまったようです。

それでも幼い2人は、お母さんのベッドにもぐったままでした。

「そうね、性格だと、元気で明るい貴女は昼、

 控えめだけれどやさしい貴方は夜ってところかしらね。」

2人は首をかしげて聞き返します。

「あたしは昼?」

「ぼくは夜?」

「じゃあ、あたしたちは夕焼けでつながってるの?」

お母さんは小さく笑いながら、王女さまにいいます。

「ええ、そうね。2人の好きな夕焼けが、あなたたちの絆を深めているのかもしれないわね。」

王女さまはまた首をかしげてたずねます。

「じゃあ、夕焼けは昼と夜、どっちのものなの?」

「どっちのものでもないよ。ひとりじめはいけないことでしょ?」

王子さまは王女さまに言いました。

お母さんは2人を笑顔で見つめながら続けました。

「ふふっ・・・そうね。独り占めはいけないことよ。

 昼と夜をつなげているものだから、どっちのものでもなくて、どっちのものでもある、ってことかしら。

 『はんぶんこ』が一番いいわね。」


幼き王女さまと王子さまは、そのあと、お母さんの子守唄をききながら

天使のような寝顔で、ゆめのなかに落ちて行きました。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

トワイライトプランクはまだつづきます。

あと、

簡単な漢字でもところどころ平仮名なのは仕様です

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.301 )
日時: 2011/03/27 00:04
名前: 奏 (ID: gE35uJOs)

>>299  夏茱萸s

そうですねw狙いました((
からかうのを楽しみにしながらも、やっぱり姉弟愛はありますよw

あ、なるほどw
そういうことか!((←馬鹿

あ、でも悪になってしまったリンをまじえると、なお物語が締められなくなるので(ぇ)
モロ解釈なしで書いていきますねw

すんません((

期待を裏切ります、まじさーせんwworz

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.302 )
日時: 2011/03/27 15:26
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

あ、狙ってたんですかww
二人の姉弟愛はほんわかしますよね〜♪


解釈なしでも奏様の物語はおもしろいです><
羨ましい☆

いえ×②!
期待通りのすんばらしいお話でした!

引き続きトワイライトプランク頑張ってください。
応援してます♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.303 )
日時: 2011/03/28 14:29
名前: 奏 (ID: GbuLJ8JA)

>>302 夏茱萸s

まぁ・・・カップリングとかでも
リンレンは好きですのでww

姉弟愛、最高だと思いまs((

本当ですか!?
いやはや…そういっていただけるとここまで続けた甲斐があるってもんです(´T`*)

がんばります!
ありがとうございました^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.304 )
日時: 2011/03/28 15:21
名前: 奏 (ID: GbuLJ8JA)

続き

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

よくじつ、

3時の鐘の音が、お城のなかにも響きわたりました。

女王さまが、幼い2人をよんでいます。

「さぁ、2人とも、3時の鐘の音がなったら、なんの時間だったかしら?」

「おやつーー!!」

王女さまが、小さなからだをいっぱいにのばして答えました。

王女さまは、この時間がだいすきでした。

その横で王子さまは、2つの皿を持っている、背の高い女中にたずねました。

「きょうのおやつはなぁに?」

「ブリオッシュでございますよ。」

女中は微笑みながら言いました。

「ぶり…おっしゅ?ねぇ、それ、僕にもつくれる?」

「お作りになりたいのでしたら、いつでも教えて差し上げますよ。」



「さ、今日はお天気もいいですから、2人とも、外で食べてもいいですよ。」

「ほんと!?ありがとうおかあさまっ!」

王女さまはおひさまのような笑顔でお母さんに抱きつきました。

「いこう!」

王女さまは王子さまに呼びかけ、女中の持っているおやつを奪うように受け取り、

城の出入り口にむかって走り出しました。

王子さまは、相変わらず女中との話に夢中でした。

「王女さまとご一緒に行かれないのですか?」

「え…?あ、ほんとだ。もういっちゃってる。」

もう王女さまは城の外へと飛び出していました。

王子さまも女中のおやつを受け取り、外にむかって歩き出しました。

「今度、ぶりおっしゅのつくりかた、教えてね。」

「ええ、私でよければ。」

女王さまと女中は、やわらかく微笑みながら、王子さまを送りだしました。



いっぽうそのころ、

王女さまは1人、とてつもなく広い庭にポツンと置いてある、白いベンチに座って、王子さまを待っていました。

すると、向こうから黒いかたまりがやってきます。

これも、闇とおなじく、あくまのようです。

しかし、近づいてきたソレをよく見ると、それはあくまではなく、

黒いフードのついたマントをすっぽりとかぶった人間でした。

…人間なのかは、はっきりとは分かりません。

もしかしたら、マントのしたはあくまかもしれません。

その黒いものは、王女さまのすぐ目の前に立ちました。

「あなた、だぁれ?しんにゅうしゃ?」

王女さまはけいかいすることもなく、かたまりに話しかけました。

よく考えたら、兵がお城をぐるっと囲んでいるので、

侵入者など、よっぽどのことがないとありえないはずでした。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


これ以上続けると切り方がわからなくなるので、いったん切ります

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.305 )
日時: 2011/03/29 21:07
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

侵入者が誰なのかすごく気になります><;

カップリング、リンレン私も大好きです!
リン王女どうなっていくのか楽しみです。

レンくんおとなしいですね〜♪
可愛い☆

二人ともの性格が活きていて、すごいもう上手です!!
尊敬します♪

でゎ☆更新頑張ってください。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.306 )
日時: 2011/03/29 21:40
名前: 奏 (ID: YXjult2l)

>>305 夏茱萸s

実は本当に即興で始めてしまった章なので、
侵入者すら誰なのかもほとんど決めてないです((

ぶっつけです、さーせん。

リンレンは正義ですねw
(俺、レンリンよりリンレンの方がry)

「食べること」より「学ぶこと」を重要視するレン君です。
リンとは真逆ですねww

ありがとうございます^^







■奏の戯言■

トワイライトプランクの終わり、

結構重くて悲しい感じのものになりそうですが

ご了承ください。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.307 )
日時: 2011/03/29 22:19
名前: 奏 (ID: YXjult2l)

続き

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

王女さまの目の前にたった黒いかたまりは、

とてもかぼそい声で話しだしました。

「・・・お願い・・・なにか、たべものちょうだい・・・?」

「おなか、すいてるの?」

王女さまはたずねました。

「そうなの・・・。とても、とてもね、おなかがすいてるの。

 食べても食べても、おなかがふくれないの。」

「・・・・・・そんなひと、この世界にいるの?」

「どうかしら・・・わからないわ。

 わたしだけかもしれない・・・お願い、なにかちょうだい・・・?」

その声は、あくまのように暗く、重い声でしたが、女性のような声を出しました。

王女さまはしばらく黙りこんでかたまりを見つめたあと、

自分のおやつのお皿を見つめ、

かたまりに向かって言い放ちました。

「私のおやつは駄目。

 これは私のものだもん。あげられない。

 お城のなかにいけば、もっともっとたくさんたべものがあるわ。」

そう言い、城をゆびさした王女さまを見て、

かたまりはゆっくり離れ、

小さく見えるからだをさらに縮め、

「・・・・・・お城のなかには、私は入れないの・・・。」

そう呟いて、王女から離れていきました。

その姿は、表情がみえないけれど、どことなく寂しそうでした。




それから数分後、

王子さまは王女さまを探していました。

なぜなら、王女さまの今座っているあのベンチが、いつもおやつを食べている場所と違ったからです。

王子さまは、いつもおやつを食べている場所に王女さまがいないことをたしかめてから、ずっと歩きまわっているのです。

「・・・あれ・・・?どこにいったんだろう・・・。」

王子さまがきょろきょろと辺りを見まわしていると、

王子さまの前から、黒いかたまりが現れました。

それは、王女さまのところにきたかたまりと同じものでした。

「・・・お願い、たべもの、ちょうだい・・・?」

「・・・おなか、すいてるの?」

黒いかたまりは、王女さまのときと同じようなやりとりをくりかえしました。

王子さまも、王女さまと同じことを言いました。

「お城の中のほうが、たべものいっぱいあるよ?」

「・・・私、お城の中に入れないの・・・。」

王女さまのときはここで終わってしまいましたが、今回はまだおわらないようです。

「・・・どうして?」

「・・・私みたいなのはね・・・貴方のお母さんや、お父さんや・・・もっともっと、たくさんの人にね、姿をみられてはいけないの。」

「・・・なんで・・・?」

「どうしても・・・。貴方も、悪魔を見たら怖くてにげてしまうでしょう?・・・それと同じ・・・。

 私を見たらね、みんなおびえてしまうの。食べ物なんて、もらえないわ・・・。」

黒いかたまりは、悲しげで寂しげな声で、王子さまに言いました。

王子さまは、自分のおやつの皿を見つめ、

しばらく黙ったかと思うと、

黒いかたまりの目の前に、その皿をつきだしました。

皿の上には、小さめのブリオッシュが2つ。

「1こ、食べていいよ。はんぶんこ。」

「・・・え・・・いいの?」

王子さまがうなずくと、黒いそれは、おそらく手なのであろう黒いものを皿へとのばし、

王子さまのブリオッシュを1つとりました。

どこに口があるのかわからないそのかたまりは、ブリオッシュをもくもくと食べ、

満足げに王子さまを向き、王子さまの目を見つめました。

「・・・ありがとう、心優しい王子さま。

 貴方みたいな人に会えて、よかったわ・・・。」

「僕、ただおやつをわけただけだよ?」

「それだけでいいの・・・。そうやって、分け隔てなく接してくれる人が、私は好きなの。

 ・・・そうだ、お礼がしたいわ・・・。なにか欲しいものある?」

かたまりは、からだをゆすりながらたずねました。

王子さまは、首をかしげてたずねます。

「なんでもいいの?」

「えぇ、王子さまのためならなんでも出すわ。なにをのぞむ?」

王子さまは首を横にふり、答えました。

「僕、欲しいものなんてなにもないよ。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


やっぱきり方が半端なので一旦切ります

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.308 )
日時: 2011/03/30 22:48
名前: 奏 (ID: CODkvPy7)

続き

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・そう、無欲ね・・・。」

黒いかたまりは、王子さまのすんだ瞳を覗きこむように、かがみました。

「・・・・・・だって、ほんとうにないんだもん。

 変かなぁ・・・僕って。」

かたまりはゆっくりと首を横にふりました。

「変なんかじゃないわ・・・。貴方は優しくて清くて、

 大事なもののためなら自分を犠牲にする・・・。

 そんな、とてもとても素敵な王子よ?」

「むずかしいことは・・・よくわかんないけど・・・・・。

 でも、ありがと。」

王子さまはかたまりに向かって、やわらかな微笑みをみせました。

かたまりは少し黙ったあと、

再び、おずおずと口をひらきました。

「・・・でも、お礼がしたいわ。

 信じるかどうかは貴方次第だけれど、言い伝えを教えてあげる。」

「いいつたえ?」

「・・・そうよ、貴方もきっと知っていると思うけれど、

 ずっと向こうの方に、海があるでしょう?」

王子さまは頷きました。

「うん、教会の近く。行ったことはあんまりないけど。」

「その海に伝わる、古い言い伝え。

 羊皮紙っていう紙にね、自分の願いごとを書くの。

 ・・・そしてそれを、瓶に入れて、海に流す。

 そうすれば、きっと貴方の願いは叶うはずよ。」

「それ、本当に叶うの?」

王子さまは首をかしげてたずねました。

かたまりは、静かに笑い、答えました。

「言ったでしょう?心優しき王子さま。

 その言い伝えを信じるか否かは、貴方に任せる・・・と。」

王子さまはしばらく考え込んで、かたまりに向きなおり、答えます。

「僕、信じるよ、そのいいつたえ。」

「そう・・・きっと、貴方の願いは天に届くわ。

 ・・・それが、すぐに叶えられるかどうかは分からないけれど・・・・。

 でもきっと、叶えてくれるわ。」

王子さまは力強く頷いたあと、かたまりにたずねました。

「ねぇ、どれだけ食べても、おなかが膨れないんじゃなかったの?」

かたまりは落ち着いて答えました。

「・・・えぇ、そうよ。でもね、私のおなかにたまるのは、食べ物だけじゃないのよ。

 今までは、食べ物以外のものが手に入らなくて、ずっとずっとおなかが空いていたの。

 でもね、貴方の持っている“モノ"が、私のおなかを満たしてくれたのよ。」

「・・・よくわからないや。」

「“優しさ”とか、“純粋さ”とか・・・そんな感じのものよ。

 でもごめんね、私、貴方みたいに優しくないんだ。」

「・・・どういうこと?」

かたまりの声が、少しだけ重く暗い、響いた声に変わりました。

「さっき出会った女の子はね、貴方とは違ったの。

 私、あんな感じの人は、嫌い。」

幼い王子さまには、かたまりの言うことが、よく理解できていませんでした。

かたまりはそんな王子さまを無視し、続けました。

「だからね、貴方には少し申し訳ないけれど、

 あの子の大事なものを・・・全部とまでは言わないわ・・・ただ、奪う。」

その言葉は、とても憎悪に満ちたものでした。

しかし、すぐにかたまりは顔を上げ、

「・・・本当に、ありがとう。言い伝えを信じるか否かは貴方に任せる。

 そして、この先の人生を、自分にとっていいものにするのかどうかも、

 全部、貴方次第だからね・・・。

 どんな選択をしたとしても、自分に後悔しないよう・・・。」

王子さまの手をとりながら、そう言いました。

「じゃあ、他の人に見つかる前に、私は帰るわね。

 ここであったことは、絶対誰にも言っちゃ駄目よ・・・?」

王子さまが頷くと、かたまりは霧のように王子さまの目の前で消えてしまいました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


意外とトワイライトプランク長くなりますね;;

あと2〜3回続くかとww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.309 )
日時: 2011/03/31 00:28
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

さっそく続きがめちゃ気になります!!
王子さまはいい子ですね〜♪

見ていて自分が浄化されていきます><

私もレンリンよりはリンレンのほうが好きでs((

ぶっつけなんですか!?
凄いですね☆

リンちゃんの気の強い性格もレンくんの優しい性格も
両方可愛くて好きです!

でゎ!
更新頑張ってください♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.310 )
日時: 2011/04/01 23:09
名前: 奏 (ID: jTvjGEcm)

>>309 夏茱萸s

もうね、ここまで来るとトワイライトプランクも
ハッピーエンドにはできなくなりました、さーせん;;
王子は天使設定でs((

リンレンいいですよね〜w
リンはツンデレ設定が好きですww

超ぶっつけです←
実際、ちゃんと考えてたのはかなーり前まででしたしww

いつもコメありがとうございますw
すごい支えられてます(´ω`*)







■奏の戯言■

黒い塊(女性)の正体なんですが、

全く考えてませんイエーーイ!!((

ただ、“人ならざる者”・・・かなぁ??ww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.311 )
日時: 2011/04/02 00:03
名前: 奏 (ID: jTvjGEcm)

第26章 願いと失われたもの

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

黒いかたまりに会ったあの日から数日後、

王女さまがかぜをひいて寝込んでしまいました。

王女さまにつきっきりの女王さまのそばに、王子さまが駆け寄ってきて言いました。

「お母さま、僕、教会のそばの海にいきたいです。」

女王さまは目を丸くして答えました。

「ど、どうしたの?いきなり・・・。」

「ちょっと・・・用事があって・・・。今日行きたいんです。」

女王さまはしばらく悩んだような素振りを見せ、王子さまに微笑みました。

「そこまで言うのなら・・・そうね、誰か女中をつけるから、その子と一緒にお行きなさいな。

 ただし、暗くなる前に帰ってくるのよ?」

王子さまは強く頷き、続けました。

「ありがとう、お母さま。

 ・・・あと、ようひしっていう紙と、瓶ありますか・・・?」

「羊皮紙と瓶?ええ、あるわよ。」

女王さまは、女中に羊皮紙と瓶を持ってこさせ、王子さまに渡しました。

王子さまは嬉しそうにそれを受け取ります。

「じゃあ、暗くなる前には、この子を連れて帰ってきてくださいね。

 頼みましたよ。」

女王さまは、そう女中に告げました。

それは、数日前、ブリオッシュを持ってきたあの女中でした。





———・・・・



「それにしても、羊皮紙をご存知だなんて、王子は物知りですね。」

海までの道を歩きながら、女中は話しかけました。

「おしえてもらったんだ。

 ようひしと瓶を使う、おまじない・・・じゃない、言い伝えだったかなぁ?」

「言い伝え?誰から教えていただいたのですか?」

王子さまは、黒いかたまりの悲しげな声を思い出しました。

「・・・ないしょ。でも、かわいそうな人。」

女中は、不思議そうな顔で王子さまを見つめました。

そうこうしているうちに、教会の近くにある、ちいさな港に着きました。

「王子は、なにか叶えたいことがあるのですか?」

王子さまは羊皮紙とペンを取り出して答えます。

「・・・うぅん・・・まだ・・・決めてないけど・・・。」

平たい岩を台にして、王子さまはペンを羊皮紙に向けました。

ふと、頭の中に、風邪で寝込んでいる王女さまの顔が浮かびました。

『おうじょのかぜがはやくなおりますように』

お世辞にも上手とはいえない字で、そう書き入れました。

それを見た女中は、王子さまに言いました。

「王子、風邪というものは大体すぐに治りますよ。

 ましてや、あの元気な王女さまなら、もっともっと早く治りますね。」

「・・・え、そうなの?」

「えぇ、王子も、頭が痛かったり、おなかが痛かったりしても、

 寝てしまえば治ることが多いでしょう?」

「うん。・・・じゃあ、どうしよう。ぶりおっしゅ、作れるようになりたいとか・・・。」

女中はクスクスと笑いました。

「それならば、私が教えて差し上げますから、お願いするほどではないですわ。」

「・・・むぅ・・・難しいね、願い事って。」

「王子は優しくて無欲なだけですよ。」

女中は、何も書かれていない羊皮紙を王子さまに差し出しました。

王子さまは色々な考えをめぐらせ、

羊皮紙になにやら書き込み始めました。

書き終えると、すぐに丸めて、瓶の中におさめました。

「何を書かれたのですか?」

女中はたずねました。

王子さまは女中を振り向き、いたずらっぽい、無邪気なえがおで答えました。

「ないしょ!」

王子さまは、願いを込めた羊皮紙と小瓶を、

海に流しました。

女中と王子さまは、その小瓶が見えなくなるまで海を見つめていました。

もう辺りはオレンジ色に染まっています。

「さぁ、王子。帰りましょう。

 女王さまも王女も、きっと心配しておられるでしょうし。」

「うん。・・・僕のお願い、叶うかなぁ。」

「・・・さぁ、どうでしょうね。でも、信じればきっと叶うでしょうし、

 ・・・王子の行動次第で、決まると思いますよ。」

「僕にまかせる・・・か。」

「ええ。さ、早く帰りましょう。」

王子さまは女中の手を握り、オレンジ色に染まる道を歩き始めました。

きっと、願いはかなうもの。

そう、純粋無垢な王子さまは信じていました。




この数ヵ月後、“あの”儀式が待ち受けているとも知らずに。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんだかんだで

今の年齢3〜4歳なんじゃね?w

3歳にしてはすごい難しいこと口走ってるような・・・ww

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.312 )
日時: 2011/04/02 00:15
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

天使ww
ホントですね〜♪

私はレンがツンデレ設定の方がいいでs((
リンは積極的なほうg((殴

私ももう最近ぶっつけでいってますよ><;
奏様のように上手くいきませんけど…

いえ×2!
いい小説を見たら最後までコメしたくなるんです、私の場合は☆
もちろんこれからも最後まで見ていく予定ですよ♪

こちらこそいつもお返事ありがとうございます!

黒い塊の正体想像でいきますイエーイ!!
人ならざる者ですか。

なんだか怖い感じがしますね><

長文失礼しました☆

更新頑張ってください!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.313 )
日時: 2011/04/02 22:24
名前: 奏 (ID: jTvjGEcm)

>>312 夏茱萸s

なるほど、レンがツンデレ・・・それもいいですねww
ツンデ恋歌とか普通に萌えたんで←

いや、秘蜜のほうは覗かせていただいてますが
ぶっつけとは思えないほど神小説じゃないですか!
尊敬しますよ(´ω`*)

うわぁ、貴女はいい人だ・・・ww

そうですね、霧みたいに消えたり、純粋とかを食べ物としてる
という設定なので、まぁ、人ではなさそうですねw
人の形をしていても。

なんとなーく正体をこれから無理やり暴かせて(ry

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.314 )
日時: 2011/04/02 22:59
名前: 奏 (ID: jTvjGEcm)

続き

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2人は4歳になり、ろうやのような場所に閉じこめられました。

なんでも、双子というものは災いをまねくらしいのです。

今までそんなこと、一度も言われなかったのに。

王子さまはそう思いました。

王女さまは、いつもたいくつで、空がオレンジ色になるころには眠ってしまいます。

そんなとき、王子さまはいつも窓から見える空を見上げてすごしていました。

ある日、王子さまと海にいった、背のたかい女中が、毛布をもってやってきました。

「お寒くはないですか?王子。」

王子さまは寒くない、とぶっきらぼうに答え、言いました。

「僕らは、どうなるの?」

女中はしばらく黙りこんだあと、しゃがみこみ辺りに人がいないか確認しました。

そして、声をひそめて王子さまに語りかけます。

「詳しいことは教えることが出来ません。ただ、お2人はこれまでのように、一緒にいられないかと。」

女中はそれだけ言うと立ち上がり、去っていこうとしました。

すると、それを止めるかのように王子さまが

「・・・・・・うそつき。」

と呟きました。

女中は足を止め、王子さまを振りかえり、淡々と話し始めました。

「・・・何が、うそつきなのですか?・・・」

「・・・僕、お願いしたもん。あの海で。

 ずっと、ずっと2人一緒にいられるようにって、ずっと双子でいられるように・・・って・・・!!」

王子さまの声は、涙声にかわりました。

それをみた女中は、再び語りかけます。

「・・・願いを叶えるかどうか、それは王子、貴方次第。

 もしもこの先、何らかの選択肢があるのだとしたら、貴方は王女と一緒にいられる・・・

 そんな道をたどればいい。」

女中はそれまでのやわらかな雰囲気ではなく、

かたく、はりつめたような声でそう言いました。

しかし、すぐに優しげな声にかわり、続けました。

「・・・貴方は・・・王女に、幸せになってもらいたいのでしょう?・・・」

「・・・うん。でも、離れたくないし、それに・・・。」

「ええ、王女にとっても貴方は大切な人。離れるなんて考えられないでしょうね。
 
 ですが・・・もうきっと、元には戻らない。

 幸せなあの生活には、二度と戻ることはない・・・この国が終焉をむかえるまでは・・・。」

王子さまは女中をまじまじと見つめて、

不思議そうに尋ねました。

「・・・どうしてわかるの・・・?」

女中はうっすらと笑みを浮かべて続けます。

「さぁ・・・?どうしてでしょうね・・・。

 とにかく、貴方は貴方の選択を・・・。

 それによって、貴方の願いが天に届くのかどうか、決まるわ・・・。」

女中は、あきらかに話し方や表情がいつもと違っていました。

「貴方には、本当に感謝してるわ。お城で働いていたとき、正直消えてしまいそうなほど弱っていたの。

 弱って、黒いかたまりの姿に戻ってしまって、貴方に助けられた。

 ありがとう。私を生かしてくれて。」

女中はそう言い、悲しげな目で王子さまのひとみを覗きこみました。

「さあ、もう私がここですることはないでしょう・・・。あとは終焉を待つのみ。

 私はここから去るわ・・・。ブリオッシュの作り方はこの紙に書いておいたから・・・。

 じゃあね、心優しき王子さま、どうかお幸せに・・・。」

女中は、王子さまに綺麗に折りたたんだ紙をわたし、

あの日の黒いかたまりの姿へ変わり、そして霧のようにろうやの前で消え去りました。

王子さまは紙をにぎったまま、

しばらく女中の言葉を思い出していました。

「・・・僕が、僕のねがいをかなえるための、選択を——・・・。」

王子さまのうしろでは、王女さまが可愛らしい笑顔でねむっていました。


この数日後、

国が終焉を迎えるまでのカウントダウンが始まりました。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.315 )
日時: 2011/04/03 21:33
名前: 奏 (ID: bIwZIXjR)

第27章 はんぶんこ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

4歳の王女さまと王子さまは、はなればなれになり、

そして10年後、2人が14歳のとき、

王女さまはわがままな王女として、王子さまはまじめな召使として、

ふたたび出会いました。

食べ物やおかねをあたえられることのない民衆たち、

王女さまのわがままに付き合わせられる大臣、召使、女中たち、

王女さまの気まぐれによって、罪なきものの首をはねつづける者たち、

すべての人が嘆き悲しみ、そして苦しんでいきました。

そんな日々が、ずっと続いていくものだと、誰もが信じていました。

しかし、そこに現れたのは、

あざやかな赤いよろいを着た、勇ましい女剣士と、

仮面をつけた、きれいな青い髪の男がひきいる、

あのまずしかった民衆たちでした。

王宮のへいしたちは、すでに廃れていました。

そのへいしたちはもちろん、大臣、女中、そのほかの召使たちは、

次々に投降し、王女さまをうらぎりました。

ただ1人、

元王子だった、あの召使を除いて。

泣き出す王女さまを、召使はなだめます。

その口調は、召使ではなく、王子のころの口調でした。

召使は、2人が入れかわることを提案しました。

『4歳の儀式でもそうだった。この子を幸せにするために、また会えるようにするために、

 僕はこの子のふりをした。

 あのかたまりは、願いを叶えるのは僕次第、と言った。

 だったら僕は・・・またこの子の代わりになる・・・なればいい。』

召使はそう考えていました。

「離れるのはいや!!」

弟である召使とはなれるのを、王女さまはこばみました。

その表情も、口調も、何もかも、昔の無邪気な王女さまとは、何もかわっていませんでした。

召使は、王女さまの頭をそっとなでながら、おだやかに続けます。

「・・・大丈夫。絶対また会えるから・・・。」

「なんで・・・言い切れるの・・・?」

「前に君に教えたでしょう?教会の近くの海に伝わる言い伝え。

 小さいころ、あそこでお願いしたんだ。

 ずっと一緒にいられるように、ずっと双子でいられるように、って。」

王女さまは、泣きじゃくりながら答えます。

「・・・私は・・・言い伝えなん・・・て・・・ッ・・・信じられないよぉ・・・。」

「・・・・・・僕は、きっと叶うって信じてるから。」

「悪いのは、私・・・。私がわがままだったせいで、こんなことになった・・・のに、

 どうして・・・わざわざ、自分が不幸になるようなこと・・・。」

召使は、王女さまの涙を手でぬぐい、

おさない子どもに言いきかせるように続けました。

「嬉しいことも、楽しいことも、辛いことも、悲しいことも、

 全部全部・・・“はんぶんこ”でしょ?」

「はんぶんこ・・・??」

「そ、はんぶんこ。お母さまが言っていたの、覚えてないの・・・?」

「・・・覚えてるわ・・・ちゃんと、覚えてる。

 私は、昼・・・。」

「そう、僕は夜。それをつなぐ、オレンジ色の夕焼けは?」

2人は、ほんの少しの沈黙のあと、声をそろえて言いました。

「「・・・はんぶんこ。」」


「そう、はんぶんこ、だから、君の持ってるものも、僕の持ってるものも、

 2人で、はんぶんこしなくちゃね。」

召使は微笑みながらそう言いました。

それでも王女さまは、不安そうな顔で召使を見上げていました。

そんな王女さまにむかって、召使は続けます。

「・・・君は、僕のこと、忘れちゃう?」

「そんなわけないじゃない・・・!」

「ありがと。じゃあさ、僕がいなくても、君の心の中には僕がいるでしょう?」

「・・・・・・何が・・・いいたいの・・・?」

「君の中に僕がいるかぎり、2人はずっと一緒。

 それに、あのきれいな夕焼けがなくならないかぎり、僕らはつながってる、でしょ?」

「・・・うん・・・。」

王女さまは、また涙ぐみ始めました。



「本当に、また会える?・・・」

「うん、いつになるか分からない。でも、ずっと一緒だよ。」


そういった召使は王女さまのふりをして、

民衆たちのなかへ入っていってしまいました。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


あと1回くらい・・・?


あと、この会話は、10章の、どこか隙間に入ると考えてもらえると幸いです。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.316 )
日時: 2011/04/03 23:23
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

やばく涙腺が崩壊してしまいました…
やっぱり何度見ても泣けます。

レンがかわいそう><


黒い塊の正体はあの女中だったんですか!?
それにすごい興奮しております♪

神!?
いや×2、紙の間違いです(笑)
奏様のほうが神小説です!

私も尊敬してますよ☆

塊の正体が分かってスッキリしてます。

でゎ、更新頑張ってください♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.317 )
日時: 2011/04/04 21:13
名前: 奏 (ID: mOILM.Mp)

>>316 夏茱萸s

ありがとうございます><

どうもトワイライトプランクは雑っぽくなってしまいます;;

レンは・・・まぁ・・・
悔いのない選択をしてるようですので、
おそらくレンにとっては良かったんでしょうね((

いや、それもぶっつけです←
(以下、戯言参照)

紙てww
いえいえ、むしろ俺は髪(ry

まじありがとうございます^^*



■奏の戯言■

かたまり=女中について

>>314書いてる途中の出来事。

「そういや・・・かたまりてもう出てこないのかな・・・それはそれでどうよ・・・

 せっかくだからあと1回くらい出すか・・・

 でも、どうしよう、正体・・・。」

とか考えていて、

トワイライトプランクを見直したところ、

「・・・あ、そういえばこの女中、出番多いよなぁ(なんとなく出しただけだったけど)

 ちょうどいいから女中をかたまりにするか。」


ということでこんなことになりました←

ホントぶっつけでやったので、矛盾してるところとかあるんですが、

まぁ・・・見逃してやっていただけるとry

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.318 )
日時: 2011/04/13 00:37
名前: 奏 (ID: t3n5DtaJ)

続き

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

王女さまのすがたをした召使は、だれにも気づかれないまま、

民衆の前に、ひきずられるようにつれて行かれました。

民衆たちは召使にむかって、思いつくかぎりの罵声をあびせました。

しかし、召使は冷静でした。

そして、ただ一人、微笑んでいました。

ほんものの王女さまや民衆たち、ねがえった大臣たちを見下ろし、

「あら、おやつのじかんだわ。」

そうつぶやいて、召使はくびをはねられました。

王女さまは泣きました。

民衆たちはよろこびました。

そして、みながその場から次々と離れていきました。

残されたのは、召使の亡がらと、泣き崩れる王女さまだけでした。

ただひとり、人でないものをのぞいて。

ソレは、ぼそりと、かすかに笑うように呟きました。

「ごめんね・・・心優しき王子さま・・・。

 でも、それが貴方のえらんだ道・・・、たいせつなものを守るための、

 貴方の偉大なる決断よ・・・。

 ・・・その決断をしたことで、貴方の願いが叶うか否かは分かりかねないけれど・・・

 貴方がそれで後悔しないというのなら・・・その願い、きっと叶えてみせるからね・・・。」

その人でないものは、あっという間に霧のように消えてしまいました。



召使であり、王子さまである弟をうしなった王女さまは、

言い伝えのある海の近くの教会に移りすみ、

あたらしい友人たちとしあわせに暮らしました。

毎日毎日、窓から夕焼けの景色をながめ、そのたびに王子さまのことを思い出していました。

それからもずっと、王女さまの心の中で、

王子さまは生きつづけました。

王女さまが、やすらかに眠りにつくその日まで、ずっと・・・・・・。



結局、王子さまの願いが叶ったのかどうか、それは誰にも分かりませんでした。

知ることすら、不可能でした。

しかし、オレンジ色の空が広がっているかぎり、

王女さまと王子さまは、いつまでも一緒に、しあわせにいることが

できているのでしょう。





トワイライトプランク  悪と呼ばれた王女と召使の、幼き日々の物語

         とある双子の家に存在した、一冊の絵本より


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.319 )
日時: 2011/04/14 15:40
名前: 奏 (ID: t3n5DtaJ)

第28章 双子

凛視点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ふーっと長く息を吐くと、蓮はいつもの無邪気な笑顔で私を見た。

「どう?思い出した?」

私は掛け布団から半分だけ顔を覗かせ、小さくうなずいた。

「小さかったころは言葉の意味とかよく分からないまま読んでたけど・・・
 
 なんでか・・・内容は理解してたんだよね・・・。」

「そうそう、しかも、いつかどこかで同じような話を聞いたような気がして、

 2人で何度も何度も夢中になって読んでたよな。」

蓮は、保健室の天井を見上げながらそう言った。

よく10年ほど前のことを覚えているものだと感心してしまう。

その本は・・・たしかに読んでいた記憶はある。

とてもとても、悲しいお話だったことも覚えてる。

でも・・・その本にまつわる不思議なこともたくさんあったのだ。

「ねぇ、蓮。その本について、お母さんもお父さんも、口をそろえて言ったこと、覚えてる?」

蓮は不思議そうな顔で首をかしげたあと、

私を見て続けた。

「うん。いつも俺たちがその本読んでると、2人で話してたよな。

 あんな本、買ってあげた覚えもないし、昔からあったわけでもない。

 どこから引っ張り出してきたんだろう・・・って。」

蓮はちゃんと覚えていた。

その本だけは、みんな買った覚えがないという。

おばあちゃんにも聞いたことがある。

でも、おばあちゃんも何も知らなかった。

私と蓮があの本を読んでいるのを、不思議そうに眺めるだけだったと聞かされたことがある。

それでも、私も蓮も、なにもおかしなことはしていなかった。

いつものように、本棚からあの本を出して読むだけだった。

それから、もう1つ不思議なことがあった・・・

・・・たしかあれは・・・

私が考えていると、蓮は再び口を開いた。

「俺らが散歩に行ったとき・・・変な女の人に会ったこともあったよな。」

まさにそれだった。

本の中に出てきた女中であり黒いかたまり・・・。

それと似たような話し方をする女の人に、幼いころに会ったのだ。

「・・・あの人、私たちになんて言ったっけ・・・?」

「『今度は、最期を迎えるその日まで、ずっと一緒にいられたらいいね。』

 『貴方たちの選んだ選択は、けして間違ってはいないわ。』とかだったような・・・。」

そうだ。

物語と、どこかつながっているような言葉を、私たちは言われたのだ。

その女の人は、立ち去るとき、蓮をじっと見つめていた気がする。

・・・それは、蓮が『心優しき王子さま』と重なるからなのだろうか・・・?

・・・・・・あれ?

・・・でも、なんで・・・?

「・・・蓮、なんで今になってその物語を・・・?」

私は布団を足の方へたたみ、体を起こした。

「あれ、起きて平気なの?」

「もう大丈夫だよ。それより、なんで・・・?」

「なんで・・・って・・・。」

蓮は困ったように目をそらし、しばらく黙りこんだ。

いつ話してくれるものかと待っていたけれど、

4時間目の終わるチャイムがなってしまった。

それを聴いた瞬間、蓮は立ち上がり、あわてるように

「わ、悪い!ここの電気消すの頼んだ!・・・じゃあ、放課後に!」

そう告げて保健室から出て行ってしまった。

何をそんなにあわてることがあるんだろう・・・?

それに・・・なんで私はこんなにも気にしてしまっているのだろう。

あんな夢を見たあとだからかな・・・。


いや・・・あれは・・・夢じゃないか・・・。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

つづく

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.320 )
日時: 2011/04/14 16:38
名前: 奏 (ID: t3n5DtaJ)

続き

凛視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あっという間に時間は過ぎ、放課後になった。

ずっと、あの夢と本のことが気になって、授業に集中できなかった。

「おーい、凛、大丈夫?まだ具合悪いの?」

「早く帰って、休んだほうがいいですよ・・・。また倒れてしまうといけないですから・・・。」

美紅と羽玖が心配そうに、私の机の周りに集まってきた。

「え・・・えへへ、大丈夫だよ、もう全然平気!!

 ただ考え事してただけだから、あんまり気にしないで!!」

私はいつもの笑顔を2人に向けた。

ただ、2人には無理をしているように見えるんだろうな・・・。

私が、鞄の中に教科書やノートを詰め込んでいると、

私や美紅、羽玖のクラスの、開けっ放しの扉から、蓮が顔を覗かせた。

「あ・・・今日も、お迎えが来ましたよ、凛。」

羽玖がいたずらっぽく笑ってそう言った。

「凛ー、早く帰ろうぜー」

「蓮くんは、男子の友達と一緒に帰ったりしないの?

 いつも凛のこと迎えにくるけど。」

美紅が不思議そうにたずねた。

蓮はしばらく考え、美紅を向きなおり、答えた。

「他の奴らとも帰ったりするけど・・・帰るところが同じなんだから、一緒でも問題ないだろ?」

「ないけど・・・でも、男子たちと一緒に帰りたいって思わないの?」

「あまり」

蓮はきっぱりと答えた。

「気があう奴も結構いるけど、凛と帰るのが一番楽しいし、なんか安心するし。」

・・・蓮の発言は、たまに直球すぎて私を困らせる・・・。

あぁあ〜・・・!

きっと私の今の顔、りんごみたいに真っ赤なんだろうなぁ・・・。

そう思った矢先、美紅がニヤニヤしながら私の顔を見た。

「仲がいいって素晴らしいね、ね、羽玖?」

「え?えぇ・・・そうですね。」

羽玖は何がなんだかわかっていないようだ・・・。

「じゃあ、私と羽玖は先に帰るから、あとはお2人で!!

 じゃあね、凛、蓮くん、また明日!」

「2人とも、さようなら。」

美紅は手を振りながら、羽玖はおじぎを1度して、教室を後にした。

「さ、俺らも帰ろうぜ。」

蓮が、私の前に手を差し伸べてきた。

私はそれを、恥ずかしいと思いつつも握る。

これは、今ではよくある光景だった。

なぜか、帰るときには手をつなぐ。

恋人同士ならともかく、姉弟でやることとは思えないが・・・

でも、周りのみんなはこの光景を、もうなんとも思ってはないらしい。

「学校一の仲良し姉弟」そう呼ばれることも多い。



私たちは、夕焼けでオレンジ色に染まる道を並んで歩いた。

「あのさ、凛。」

「ん?」

「保健室での・・・俺が答えてない質問だけどさ・・・。」

「うん・・・。なにかワケがあって答えられないの?」

蓮は首を振った。

「違う。いえるけど・・・でも・・・。

 俺のこと、変な奴って思わない?」

「どうしたの?いきなり・・・。」

蓮は、私の手を握る力を少しだけ強め、続けた。

「俺・・・3時間目、なぜかすっごい眠くて・・・で、ちょっとだけ居眠りしちゃったんだけど・・・

 そのときの・・・夢がさ・・・。」

「夢?」

「うん・・・。なんかよく知らない白い世界にいてさ。」

白い世界か・・・。

私の体験したことによく似ている・・・。

「で、俺、ギターみたいなのもって、1人で突っ立ってて・・・

 ちょっと遠くだった気もするけど、凛がベンチに座ってたんだよ。」

私は、不思議に思いながらも軽くうなずき、

蓮を見た。

「・・・でも、その凛が、2人いてさ・・・お前にそっくりな奴がもう1人いて・・・。

 俺・・・なんか変なのかな・・・。」

「変なんかじゃないよ・・・。

 実は、私も似たような夢を見たの。もう1人の私の夢。」

蓮は驚いたように私に顔を向けた。

「でも、それと本と、何の関係があるの?」

「あぁ・・・・・・。」

蓮は一呼吸置き、話し始めた。

「凛たちが扉の向こう側に消えたあと、俺だけが取り残されて・・・

 で、どうやって夢から覚めようかとか考えてたら、黒い扉が現れたんだ。」

「黒い・・・扉・・・?」

私はそんなもの見てない・・・。

私たちが元の世界に戻ったあと、蓮だけはまだ夢が続いていた・・・っていうことか・・・。

「うん。その黒い扉の中から、もう1人の俺が出てきて・・・

 すわりこんでた俺の前にひざまずいて、俺にこう言ったんだ。

 『リンがどこに行ったか知らない?』って。」

「リンて・・・私・・・じゃないよね。もう1人の私のことかな・・・。」

「たぶん。で、『白い扉の中』って答えたんだよ。

 そしたらそいつ、2つの扉の前に立って、何か確かめて・・・で、片方の扉を開けて、

 俺に『ありがとう。君は、最期までしあわせにね。』って言って、俺の頭に手を置いたんだ。」

蓮の言うことは、普通の人には何のことやら分からないだろう。

でも、私には分かった。

同じような経験をした、私なら。

「そしたら、いつかどこかで体験したような、あの物語と似たような記憶が
 
 頭の中に流れ込んできて・・・

 で、あの物語を思い出したんだ。凛に話したのは、ただの気まぐれ。

 ・・・・・・変な話だろ?」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

きり方が分からなくなったので一旦中断

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.321 )
日時: 2011/04/15 21:17
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

しばらく来られなくてごめんなさいっ;

PCを母親に取り上げられてしまって…二日間ですがww

すごく深い感じがしますね〜♪
トワイライトプランクやリンレンの物語や…素晴らしすぎる><

女中が何気活躍してますね☆
塊の扱い軽いですよ〜;

矛盾していますか?
私には分からないんでOKでs((

でゎまた来ます!
更新頑張ってください♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.322 )
日時: 2011/04/17 17:54
名前: 奏 (ID: up0sn.la)

>>321 夏茱萸 s

いえいえ、見てくれているだけでもありがたいです!
それに、俺も続き思いつかなくてストップしてましたしww

深いと言っていただけて嬉しいですw
書いてる本人はぶっつけ直球で書いてるので
深いかどうかが全くわかってないもので←

もともと、塊の役割はそれほど重要ではなかったので(ry
それなりに登場している女中が正体でも
ノープログレムかとゲフン。


コメありがとうございました^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.323 )
日時: 2011/04/17 18:34
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: W6MelwHU)

どうも、お久しぶりです。
トワイラントプランク凄いなー、って思いました。メイドの考えは私にもありませんでしたね。
個人的に黒い悪魔の事なんですが私はコンチータ様と思ってました。悪ノ娘も大罪ですしね。

ともかく、相変わらず凄いですねーとしか。
ますます最後が気になります。どう終わらせるのか謎です。

何も言えない私なのですが頑張ってください^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.324 )
日時: 2011/04/17 20:29
名前: 奏 (ID: up0sn.la)

続き

凛&???視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

蓮は不安げな表情で私の方を向いた。

きっと、私が不信がってると思ってるに違いない。

私は、少しだけ笑って答えた。

「たしかに、変な話ではあるよね。」

蓮は「うっ・・・」と言うと、俯いて黙り込んでしまった。

ちょっと言い過ぎたかな?

「でも・・・私は信じる、信じられるよ。」

「・・・なんで?」

「だって、蓮の言うことだし・・・それに、もう1人の私たちのことも、

 なんとなくだけど、理解できたから・・・。」

「それって、正体がわかるってことか?」

言うべきかどうか悩んだ末、

私は短く答えた。

「・・・うん。」

蓮は目を丸くして、興奮したように聞いてきた。

「誰?あいつらは。」

「・・・・・・うーん・・・秘密・・・かな?」

「え、な、なんで!?」

私だって、言いたい。

でも、これは秘密にしておいたほうがいいんだと思う。

なんとなくだけど。

それに・・・

「たぶんだけど、蓮もそのうち気づくと思うよ。

 ・・・・・・きっと、ね。」

蓮は不思議そうな顔をした。

私は、あの本と夢の中で出会ったもう1人の私・・・いや、昔の私を思い出していた。

あの悲しいお話を、私も蓮も体験している。

今の生活からじゃ、全く想像もできないことだけれど・・・。

それでも、長い長い時間をかけて、

私も蓮も幸せに暮らしているのだ。

私は蓮の手を握り直し、尋ねた。

「ねぇ、蓮。」

「ん?」

「私たち、ずっとずーっと、双子でいれるよね?」

蓮は一瞬間を置いて、笑顔で私に話した。

「何言ってんだよ、当たり前だろ?」

「えへへ、だよね!私たち、ずっと幸せだよね!」

私たちはそんな会話を楽しみながら、オレンジ色の道を歩いていく。

そうだ。

私たちは、ずっと一緒。

ずっとずっと、仲良しの双子の姉弟。

たとえ、昔の私たちがどんな経験をしていたとしても・・・。



ねぇ、昔の私と、その弟くん。

貴方たちの願いは、絶対に叶うからね。

きっと2人とも、幸せに暮らせるからね。

ずっと、2人一緒にいられるから。

だから・・・、

絶対に、自分が幸せになれるような選択をしてね。




「蓮、帰ったら一緒におやつ食べようよ。」

「おやつ・・・って、凛、小学生じゃないんだからさぁ・・・。」

「いいじゃんたまには!!私が作るからさ!!」

「何を?」

「うーん・・・ホットケーキ?」

「・・・真っ黒焦げに500円賭ける。」

「うわ、何それひどい!」

「俺も一緒に作る。焦げは食いたくないし。」

「え、蓮の食べたい!・・・って焦げないってば!!」

そんな他愛もない会話を楽しむ日々。

こんな生活から、悪と呼ばれし王女の面影なんてない。

それでも過去は変えられない。

だから私も、これから幸せになるあの子も、

未来が幸せになるような生き方をしていくよ。

私は空を見上げた。

隣にいる蓮も、つられて空を見上げる。

「私は、昼」

「え?」

「蓮は?」

「・・・俺は、夜」

「2人をつないでいるものは・・・?」

私たちは、冷たい空気を吸い込んだ後、答えた。

「「オレンジ色の空。」」

「それを、俺たちは・・・。」

「「はんぶんこ」」

「だよね?」

私たちはお互い顔を見合わせて笑いあった。

「嬉しいことも楽しいことも、」

「悲しいことも苦しいことも、」

「「全部全部、はんぶんこ!」」

これほど息ぴったりなのは、初めてかもしれない。

私たちは、いつまでも笑いあっていた。

その光景は、きっと誰が見ても幸せなものだっただろう・・・。



「・・・今度は、2人とも幸せにね。凛、蓮。

 お互いをずっと、いつまでも大切にね?」

そんな声が、どこからか聞こえた気がした。












これが、全ての物語。

悪逆非道と呼ばれた国と、その頂点に立った悪の娘と、その娘に仕えた悪の召使

それらが終焉を迎え、そして、新たな人生を迎えるまでの物語。

楽しんでいただけただろうか?

新たな人生を迎えた、悪の面影を見せない双子が、最期を迎えるまで

幸せに生き続けるかどうか、それは私にも分からない。

彼女たちの選択次第で、運命の歯車は廻る。

大切なもののために、決断をした召使・・・いや、幼き王子のように。

この物語も、もうすこしで終焉を迎える。

貴方たちは、大事なもののために選択を強いられることがあるだろうか?

もしもあるのなら、それは悔いのない選択だっただろうか?

過去は誰にも変えられない。

それは、誰もが知ることである。

ならば、この双子のように、これから先の未来を変えていけばいい。

・・・・私はそう思うけど、貴方はどう?

・・・残念だけれど、もう時間みたいね。

この物語は終焉を迎え、物語を知る、貴方の中だけで存在する。

私は、お腹を満たすために、また彷徨うことになるわ。

じゃあね。

また貴方に会える日を楽しみにしてるわ。

そして、この悪の物語を忘れないでいてね。






   悪ノ物語


    原曲「悪ノ娘」「悪ノ召使」「リグレットメッセージ」「白ノ娘」
      「Re_birthday」「South North Story」「トワイライトプランク」
      「ぜんまい仕掛けの子守唄」

    悪ノP様、ゆにめもP様



               by奏

           Thank you & See you again!


Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.325 )
日時: 2011/04/17 20:28
名前: 奏 (ID: up0sn.la)

>>323 紫 s

すんません、マジで女中が正体っていうのは・・・
なんというか、あまりにもぶっつけすぎましたね;;
私も、曲を聴いたときには「あれ?コンチータ?」って思ったんですが、
話の流れ的にコンチータ出すと・・・うへぁ・・・って感じになるので
やめました←

ありがとうございます、
カオス的な意味で凄(ry
終わり方は、自分も謎でした、というか、どうやって終わらせればいいのか分からなくなり、
結局最期まで謎になってしまいました。

なんかすんませんとしか言えない(´д⊂)

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.326 )
日時: 2011/04/17 20:36
名前: 奏 (ID: up0sn.la)



■奏の戯言■

と、いうわけで、

なんやかんやで、イマイチな完結の仕方をしてしまいました。

すんません。

か、過去は変えられないから書き直せなy(ry

えーっと・・・

結構長く続いてしまいましたが、完結できて良かったです!

書いてる俺は頭くるくるぱーです!(

見てくれた方、コメくれた方、本当にありがとうございました。


この小説はもう終わりましたが、

俺自身はたぶん、おそらく、もう少ししたら複雑・ファジーの方に現れると思いますので、

見かけたら絡んでやってといいますか、その小説見てやってくださいませ。


では!!


Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?) ( No.327 )
日時: 2011/04/18 14:02
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

完結おめでとうございますっっ!!!
おわ〜、感動だ〜><

終わった瞬間に映画が終わったときの感じに近いものが((

絶対忘れないよぉぉおッ
さ、私もさっさと完結しちゃうぞ〜♪

次の作品にもお邪魔させてもらうかもしれませんが
そのときはよろしくお願いしますね☆

では改めて…
完結おめでとうございます!

失礼しました♪

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?) ( No.328 )
日時: 2011/04/18 21:11
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: W6MelwHU)

完結おめでとうございますー。

コンチータ出すと恐ろしいですもんね、おばけなんてものじゃないですよ←
最後の最後まで謎なのがまたセンスあるゥー!
いえいえ、この悪ノワールドを体験できてとても楽しかったです。
こんなに曲に忠実で、かつオリジナリティのある小説は私は今まで見た事がない位です。

とても楽しませていただきました。これからも頑張ってください^^

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?) ( No.329 )
日時: 2011/04/20 20:41
名前: 奏 (ID: 5pWnbbjD)

>>327  夏茱萸s

最後まで見ていただきありがとうございました!^^

映画ですと!?
そそそんな恐れ多い((

忘れたら女中が貴方の元へ(ry
頑張ってくださいね!!

はい!是非とも見に来てやってくださいw
厨二っぽい小説になってしまいますがww

ありがとうございました!


>>328  紫 s

ありがとうございます^^

コンチータ出したらリンレン食われまs(ry
謎っていいますか、、うん、、
なんというか、自分でもよく分かっていませんけどねww

悪ノの原曲たちを汚してしまっていなければ安心です;;
そういっていただけると、
最後まで書ききった甲斐がありますw

お付き合いくださりありがとうございました!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?) ( No.330 )
日時: 2011/04/20 20:43
名前: 奏 (ID: 5pWnbbjD)



■奏の戯言■

新しい小説はまだ作ってないんですが、

色々準備ができたら

こちらでもお知らせするので、そのときは見に来てやってください。


あ、厨二っぽいものが苦手な方は控えたほうがよろしいかとw

ではでは、またお会いしましょう。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?) ( No.331 )
日時: 2011/04/20 21:40
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

女中が私のところに…!

こ、怖い><;


いえ×2!
厨二だなんてとんでもないです!

では、また新しい方でお会いしましょうね♪

本当にお疲れ様でした!!

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?) ( No.332 )
日時: 2011/04/24 19:12
名前: 奏 (ID: DcPYr5mR)



>>331 夏茱萸 s

「ふふ・・・貴女が夏茱萸さん?話はよく聞いているわ。

 いつも小説を読んでくれていたんですって?ありがとう。感謝するわ。

 ・・・忘れてしまえば・・・そうね、私のエサになってもらry」

いやーw

たぶん新しい方が進めば、いずれわかってしまうのですが、

超厨二ストーリーですwww

新しいほうも読んでいただけると嬉しいです、でわ!!



Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?) ( No.333 )
日時: 2011/04/24 19:17
名前: 奏 (ID: DcPYr5mR)



■奏の戯言■

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「あー、暇」って時に見に来てやってくだしあ。